肺がんの4つのタイプ(小細胞がん)
原発性肺がんのおよそ20%が小細胞がんです。
顕微鏡で見ると、その名のとおり、小さな細胞の集団に見えます。以前は「小細胞型未分化がん」などと呼ばれたことがありますが、現在では「未分化」という言葉は使いません。
また、燕麦細胞がんと呼ばれたこともあります。これは病理組織を見た感じが「オートミール(燕麦がゆ)」に似ているという事からの命名ですが、日本人にはなじみの薄いものですし、最近では国際的にも使われません。
小細胞がんは進行が非常に速く、悪性度の高いがんです。一方で、放射線や抗がん剤に対する感受性が高く、治療は内科が主体となります。
ただし、最近では治療法の進歩に伴って、I期やII期の小細胞がんでは手術も積極的に考慮されます。