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食道がん(食道癌)の治療-放射線療法

放射線療法は放射線を使ってがん細胞を殺す治療方法です。
食道がんの場合、以前は予後の改善を目的とした放射線単独での治療が行われてきましたが、その後の研究の結果、予後の改善が認められないうえ、合併症の増加を招くことも多いことがわかってきたため、現在では放射線療法を単独で行うことは一般的ではありません。
通常は抗がん剤と併せて行う放射線化学療法が行われます。抗がん剤の副作用が強く出てしまう、高齢者、合併症があるなどの理由で抗がん剤が使えない場合には単独で放射線療法が行われることがあります。
骨への転移のための痛み、脳転移の神経症状、呼吸の苦しさなどの症状を緩和する目的で放射線療法が行われることがあります。
正常な細胞に放射線が照射されると細胞がダメージを受け副作用が出ることがあります。副作用には治療中又は治療直後にでるものと、半年~数年後にでてくるものとがあります。
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食道がん(食道癌)の治療:腹部食道がんの外科手術

腹部食道がんの場合には、左側を開胸して腹部食道と食道とつながる胃の噴門部という部分を切除して、残った食道と胃をつなぎ合わせる手術が行われます。
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食道がん(食道癌)の治療:胸部食道がんの外科手術

胸部食道がんの場合には、胸を大きく開いて胸部の食道全てを切除すると同時に胸部リンパ節郭清を行います。
ほかに頸部と腹部を切開して食道を引き抜く方法もありますが、食道周囲のリンパ節郭清ができないというデメリットがあります。
最近では胸腔鏡を使って開胸せずに胸の中のリンパ節を切除する方法も試みられています。
胸部食道がんでは、腹部や頸部のリンパ節にも転移をおこすことが多いので、腹部や頸部のリンパ節も郭清します。
食道を切除した後、胃を管状に成形して持ち上げ残った頸部食道とつなぎあわせます。
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食道がん(食道癌)の治療:頸部食道がんの外科手術

食道がんが、頸部に留まっていて周囲への拡がりが無い場合には頸部食道のみを切除すると同時に頸部リンパ節の切除も行います。手術は小腸の一部を移植して食道を再建します。
がんが喉頭の近くまで拡がっている場合には頸部食道とともに喉頭も切除し、小腸の一部を移植します。
喉頭を切除してしまうため声帯が失われ声が出せなくなりますので、代用音声を用いることになります。
また呼吸機能も失われるため気管の入り口を首の皮膚につなげて気管孔をあけることになります。
胸部にまで食道がんが拡がっている場合には胸部食道も切除する必要がでてきます。
胃を食道の代わりとして用いる再建術が行われます。
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食道がん(食道癌)の治療:外科手術療法

食道がんの標準的な治療で、がんを含めて食道を手術で切除します。
適応となるのはI期~III期までの食道がんで、IV期の場合には外科手術は行われません。
高齢で体力的に手術に耐えられないと判断された場合や、心臓や肺などに合併症があり手術が困難な場合にも適応とならない場合があります。
食道がん(食道癌)の場合、がんの発生部位により手術の方法が異なってきます。
手術の結果起こる合併症が少なからずあります。肺炎は20%程度、縫合不全20%程度、胃・肝臓・心臓などの障害が5%以下で、さらに死亡に繋がる確率は全体で2%程度あります。
手術前から合併症がある場合にリスクが高くなります。
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食道がん(食道癌)の治療:内視鏡的治療

リンパ節転移の可能性がないと考えられる早期食道がん(0期)は手術をせずに内視鏡的による切除が可能です。
がんが粘膜内に留まっていても大きく拡がっている場合には内視鏡的治療が難しいときもあります。
内視鏡的粘膜切除術後は、切除した癌組織を顕微鏡で詳しく調べ、がんが粘膜固有層までに留まっていればリンパ節転移の可能性がほとんどないためここで治療は終了します。
しかし、粘膜下層までがんが浸潤している場合にはリンパ節に転移している可能性があるため放射線療法が行われる事になります。
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食道がんの手術後の後遺症

食道がんの手術後の後遺症
反回神経麻痺
声帯の働きに関わる反回神経が麻痺してしまうことがあります。付近のリンパ節を取るために起こるもので、術後に声が嗄れることがあるほか、誤飲を引き起こすことがあります。時間が経つと回復していくことがあります。
縫合不全
食道と胃や腸を縫い合わせる際に、縫い目の部分から唾液や飲食物が漏れるのが縫合不全です。手術の5%ほどの頻度で起こり、時間の経過によって治ることが大多数です。
肺合併症
食道がんの手術後の傷の痛みや肺の付近の神経のまわりにあるリンパ節を取ることによって、咳をして痰を出すことが十分にできなくなった場合、肺炎を起こすケースがあります。また唾液や食べ物が気管に入ってしまうことも肺炎の原因となります。
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食道がん治療の有名病院:九州

福岡県 4病院
国立病院機構 九州医療センター
★診療科目 外科 福岡県福岡市中央区地行浜1-8-1 ℡092-852-0700 
食道がんの症例数は著しく増えており、年間20例前後の手術をこなしている。手術は定型的な開胸・開腹術が大部分を占めるが、耳鼻科・形成外科と共同で遊離空腸移植を伴う頚部食道癌・下咽頭癌手術も積極的に行い、良好な結果を得ている。
国立病院機構 九州がんセンター
★診療科目 消化器外科 福岡県福岡市南区野多目3-1-1 ℡092-541-3231 
九州の食道がん実力病院として有名。できる限り機能を温存しつつ、根治性も追求した手術術式を取り入れている。食道がんでは気管支や心臓、肺の神経を温存してリンパ節の廓清を行い、術後の肺や心臓の合併症の防止に努めている。
済生会福岡総合病院
★診療科目 外科 福岡県福岡市中央区天神1-3-46 ℡092-771-8151 
食道切除再建術から虫垂切除術、痔核手術まで消化管全般にわたり、あらゆる疾患に対応。また消化器癌(胃癌、大腸癌)に対する集学的治療、特に化学療法を充実させ、外来化学療法をおこなっている。
久留米大学病院
★診療科目 消化器病センター 福岡県久留米市旭町67 ℡0942-35-3311
九州内では食道がんの手術件数は第2位。早期食道癌、胃癌および大腸癌の内視鏡的粘膜切除術およびレーザー治療等、常に最先端の治療法を導入し、他県や他大学からの紹介も多数ある。
佐賀県 1病院
佐賀県立病院好生館 
★診療科目 外科 佐賀県佐賀市水ヶ江1-12-9 ℡0952-24-2171 
食道がんの手術件数では、佐賀大学病院と並び県内トップクラス。腹腔鏡手術、内視鏡下手術などの新しい技術に積極的に取り組み、患者により低侵襲な方法で治療を行えるよう心掛けている。
大分県 1病院
大分大学病院
★診療科目 外科 大分県由布市挟間町医大ヶ丘1-1 ℡097-549-4411 
食道がんの手術件数は年間約40件と、大分県はもとより九州ではトップクラス。食道がん切除例のうちの70%の患者は胸腔鏡による胸部食道切除を受けている。
鹿児島県 1病院
鹿児島大学病院
★診療科 外科 鹿児島県鹿児島市桜ヶ丘8-35-1 ℡099-275-5111 
鹿児島県内では食道がんの手術件数は第1位。同じ食道癌でもその進行具合によって治療は異なり、治療は大きく手術、放射線治療、化学療法の組み合わせが行われている。

食道がん治療の有名病院:中国・四国

島根県 1病院
島根大学病院
★診療科目 消化器外科 島根県出雲市塩治町89-1 ℡0853-21-2111
術後の合併症が多い食道癌に対しては、内視鏡を用いた切除で、合併症の減少と入院期間の大幅な短縮を達成している。さらに、切除できない症例や再発例に対しても、化学療法や放射線療法を含めた治療を積極的に行っている。
岡山県 3病院
倉敷中央病院
★診療科目外科  岡山県倉敷市美和1-1-1 ℡086-422-0210 
消化器癌(食道・胃・大腸・肝・胆道・膵の悪性疾患)、胆石症をはじめとする消化器疾患の外科治療、乳癌治療、また小児疾患に対する外科的治療を主として診療を行なっている。
岡山済生会総合病院
★診療科目 内科・外科 岡山県岡山市伊福町1-17-18 ℡086-252-2211 
消化器がんの手術症例が多いのが特徴。とくに、胃、大腸、肝がんの手術症例数は多く、近年新聞や週刊紙で掲載された手術症例数に基づく全国病院ランキングでは、いずれも20位以内の上位にランクされている。
岡山大学病院
★診療科目 消化管外科 岡山県岡山市鹿田町2-5-1 ℡086-223-7151
岡山県下では食道がんの手術件数は圧倒的な1位。侵襲が大きくなりやすい食道がんの手術では、胸腔鏡を用いた低侵襲手術を開発。年々症例数は増加し、現在EMRを含め年間60例(うち外科的切除:40~45例)の切除が行われている。
広島県 3病院
広島市民病院
★診療科目 外科 広島県広島市中区基町7-33 ℡06-6929-1221 
病気の進行度、患者の体力や基礎疾患の有無、術後のQOL(生活の質)などを考慮して手術療法、放射線治療、化学療法(抗癌剤治療)を単独で行ったり組み合わせたりしている。
国立病院機構 呉医療センター 中国がんセンター
★診療科目 外科 広島県呉市青山町3-1 ℡0823-22-3111 
患者の年齢、体力、併存症の有無により術後の回復度を考え、手術、化学療法、放射線を併用した治療を行う。最近では胸腔鏡を併用したより低侵襲の手術も行っている。
広島大学病院
★診療科目 第2外科 広島県広島市南区霞1-2-3 ℡082-257-5555 
中国地方では2番目に食道がんの手術件数(2005年度)が多い病院。進行癌への根治的拡大手術と同時に,内視鏡下手術による早期癌の低侵襲手術を行っている。
山口県 1病院
国立病院機構 関門医療センター
★診療科目 外科 山口県下関市後田町1-1-1 ℡0832-22-6216
食道がんの治療に関しては西日本の中心的存在となっており、県内のみならず中国・九州各地より患者の紹介がある。手術はもとより、放射線治療や化学療法においても最新かつ最適な治療が行える体制をとっている。
徳島県 1病院
徳島赤十字病院
★診療科目 消化器外科 徳島県小松島市中田町新開28-1 ℡08853-2-2555 
徳島県下では食道がんの手術件数(2005年度)は第1位。進行度に応じたリンパ節郭清範囲の縮小や胸腔鏡・腹腔鏡を用いた手術侵襲の縮小をめざしている。

食道がん治療の有名病院:関西

滋賀県 1病院
滋賀県立 成人病センター
★診療科目 消化器科 滋
賀県守山市守山5-4-30 ℡077-582-5031 
滋賀県内では食道がんの手術が最も多い(2005年度)病院。食道がんに対する内視鏡的切除による治療、内視鏡的治療、PETによるがんの診断を実施。
京都府 1病院
京都府立医科大学病院
★診療科目 消化器外科
京都府京都市上京区河原町広小路上ル梶井町465 ℡075-251-5111 
全国でもトップクラスの実力と言われている病院。食道から肛門まで外科的治療を必要とするあらゆる消化器疾患を扱っている。内科・放射線科との連携で優れた実績を挙げている。
大阪府 6病院
大阪市立 総合医療センター
★診療科目 消化器外科
大阪府大阪市都島区都島本通2-13-22 ℡06-6929-1221 
症例個々の進行度に応じた治療を行うことをモットーに、術後のQOLの改善に努めている。消化管では特に鏡視下手術(食道切除)を積極的に行い、症例数がここ数年で急増 し、術後合併症も著しく減少。
大阪府立 成人病センター
★診療科目 消化器外科
大阪府大阪市東成区中道1-3-3 ℡06-6972-1181 
2005年度の実績において、大阪府で食道がん手術件数第1位であった病院です。進行がんに対しては拡大手術と併用治療とを効率良く組み合わせて長期遠隔成績を向上させ、早期がんに対してはより侵襲の少ない手術でこれを完全治癒させる。
北野病院
★診療科目 消化器外科
大阪府大阪市北区扇町2-4-20 ℡06-6312-1221 
関西地区の実力病院。進行食道がんには、術前に「放射線療法化学療法」を組み合わせ、手術においては「胸骨縦割りによる積極的な郭清手術」により、良好な成績を得ている。
大阪警察病院
★診療科目 外科
大阪府大阪市天王寺区北山町10-31 ℡06-6771-6051
各種がんに対する定型手術、縮小手術はもちろんのこと、進行がんでもQOLの改善が期待できる時は、拡大手術やあらゆる集学的治療を積極的に行っている。
近畿大学病院
★診療科目 外科
大阪府大阪狭山市大野東377-2 ℡072-366-0221
頚部食道癌に対する喉頭温存(音声温存)手術、胸腔鏡下手術を併用した低侵襲食道癌手術、早期食道癌に対する粘膜切除術と進行癌に対する化学放射線療法を併用した根治術を特色とする。
関西医科大学病院
★診療科目 外科
大阪府守口市文園町10-15 ℡06-6992-1001
治療方法は必ず患者自身や家族とともに選択している。良きアドバイザーとしてさまざまな情報を患者に提供し、その患者の体力や病状に合わせて最良の決定をできるよう手助けを行う。
兵庫県 2病院
兵庫県立 成人病センター
★診療科目
消化器外科 兵庫県明石市北王子町13-70 ℡078-929-1151 
兵庫県内では最も食道がん手術件数が多い病院。食道がんに対しては、消化器内科・放射線科と連携をとり、手術療法か放射線化学療法を決定し、手術の場合は3領域郭清を標準術式として開胸開腹下胸部食道全摘術をおこなっている。
神戸市立中央市民病院
★診療科目 外科
兵庫県神戸市中央区港島中町4-6 ℡078-302-4321 
関西では指折りの実力病院。遊離空腸を用いた食道がんに対する再建術、肝葉切除と膵頭十二指腸切除を同時に行うHPDなどにも血管外科を積極的に取り入れ病巣一括切除による拡大手術の手術成績の向上をも目指す。
和歌山県 1病院
和歌山県立 医科大学病院
★診療科目 消化器外科
和歌山県和歌山市紀三井寺811-1 ℡073-447-2300
和歌山県では最も食道がん手術の多い(2005年度)病院。和歌山県で多い食道がん、胃がんをはじめとして、小腸から大腸・直腸・肛門の病気と肝臓・胆嚢・胆管・膵臓・脾臓などの臓器の病気を治療している。

食道がん治療の有名病院:中部・北陸・東海

新潟県 1病院
新潟県立がんセンター 新潟病院
★診療科目 消化器内科
新潟市川岸町22-15-3 ℡025-266-5111 
外科切除不能進行食道癌に対し根治を目指した放射線同時併用化学療法、追加化学療法(抗癌剤治療)等の治療を積極的に行う。切除不能進行食道癌症例の2年生存率は43.6%、5年生存は32.7%でありこれは全国トップレベルの治療成績。
岐阜県 2病院
岐阜県立多治見病院
★診療科目 外科
岐阜県多治見市前畑町5-161 ℡0572-22-5311 
初診の紹介率が50%超。入院は主に手術を受ける患者を対象としており、「納得の得られる、優しい説明」をモットーに患者に接している。
大垣市民病院
★診療科目 消化器科 岐阜県大垣市南頬町4-86 ℡0584-81-33411 
最先端の知識および技術を導入して常に患者様に還元できるように努力している。年間の新入院患者数は約2100人(平成14年度、消化管32%、肝臓52%、胆道・膵臓15%、その他1%) で、消化器系全般にわたる診療を行う。
静岡県 3病院
静岡県立 静岡がんセンター
★診療科目 食道外科
静岡県駿東郡長泉町下長窪1007 ℡055-989-5222 
全国でもトップクラスの実力病院。手術件数も県内で一番多く、他科・他職種チームで合併症や症状緩和に高い効果を発揮している。
静岡県立総合病院
★診療科目 消化器センター外科
静岡県静岡市葵区北安東4-27-1 ℡054-247-6111 
早期がんに対する内視鏡治療を積極的に実施。 進行度と手術の安全性を十分検討した上で 、手術後の痛みが少ない腹腔鏡あるいは胸腔鏡を用いた手術を行う。
愛知県 2病院
名古屋第一赤十字病院
★診療科目 外科
愛知県名古屋市中村区道下町3-35 ℡052-481-5111 
主に、消化器、乳腺、内分泌疾患を治療。一般外科の年間の手術件数は約1400例で、県下でも1~2位を争う症例数。内視鏡を用いた食道がん治療を積極的に行っており、また進行消化器がんに対する化学療法も、数多く手がけている。
藤田保健衛生大学病院
★診療科目 上部消化管外科
愛知県豊明市沓掛町田楽ヶ窪1-98 ℡0562-93-2111 
「がん治療における根治性の追及と低侵襲手術ならびに術後のQOLの向上」をめざし、内視鏡下がん手術を積極的に行っている。
愛知県がんセンター 中央病院
★診療科目 胸部外科
愛知県名古屋市千種区鹿子殿1-1 ℡052-762-6111 
愛知県では食道がんの手術件数はトップクラス。病気の進行度と患者の全身状態から判断して、最も妥当と思われる治療法を消化器内科医、放射線治療医、胸部外科医の総意に基づいて勧めている。

食道がん治療の有名病院:関東

栃木県 1病院
自治医科大学病院
★診療科目 消化器内科・外科
栃木県河内郡南河内町薬師寺3311-1 ℡0285-44-2111 
栃木県下では食道がんの手術件数は最も多い(2005年度)。消化管(食道、胃、十二指腸、小腸、大腸)、肝臓、胆道、膵臓など、消化器全般の診療を行う。
群馬県 1病院
群馬大学病院
★診療科目 第一内科
群馬県前橋市昭和町3-39-15 ℡027-220-7111 
食道がんではがんの深さ(深達度)が浅いものは内視鏡的粘膜切除術にて治療を行い、深達度が深いがんで合併症などにより手術不能な場合は、光線力学的療法を行っている。群馬県下では食道がんの手術件数は最も多い(2005年度)。
埼玉県 1病院
埼玉県立がんセンター
★診療科目 消化器外科
埼玉県北足立郡伊奈町小室818 ℡048-722-1111 
内視鏡・超音波内視鏡・CT・気管支鏡などで進行度診断を行う。早期がんは内視鏡的粘膜切除を、リンパ節転移の疑われる進行がんに対しては、強力な治療を組み合わせた集学的治療を実施。
千葉県 2病院
国立がんセンター 東病院
★診療科目 消化器内科
千葉県柏市柏の葉6-5-1 ℡04-7133-1111 
がんを専門に診断・治療する病院。がんもしくはその疑いのある人を主な診療の対象とし、なかでも、頻度の高い肺がん及び消化器がん、頭頚部がん、乳がんなどの診療に主点をおいている。千葉県下では食道がんの手術件数は最も多い(2005年度)。
千葉大学病院
★診療科目 食道・胃腸外科
千葉県千葉市中央区亥鼻1-8-1 ℡043-222-7171 
積極的に内視鏡治療、腹腔鏡手術を取り入れている。食道がんは、現在までに3000例以上の治療実績があり、先端医療にも積極的に取り組んでいる。
東京都 8病院
東京医科歯科大学病院
★診療科目 呼吸器外科
東京都文京区湯島1-5-45 ℡03-3813-6111
食道がんの実力病院として全国的にも高く評価されている病院。内視鏡、超音波内視鏡、手術療法、内視鏡治療、放射線治療、化学療法などを実践しており、中でも化学放射線用法を積極的に導入している。
癌研究会有明病院
★診療科目 消化器センター
東京都江東区有明3-10-6 ℡03-3520-0111
食道がんに対する実力度は全国最上位に評価されている。できるだけ身体の負担の少ない治療(内視鏡治療、腹腔鏡手術、インターベンション治療)を選択し、必要であれば手術や化学療法など積極的な治療を行う。
虎ノ門病院
★診療科目 消化器外科
東京都港区虎ノ門2-2-2 ℡03-3588-1111 
部長以下専任のスタッフ7名と4人前後の病棟医で4つのチームを作り、60~70人の入院患者さんの診療に当たっている。各チームの主任スタッフが主治医となり、ベッドサイドに密着した診療を行う。全国的にもトップクラスの実力病院。
東京女子医科大学病院
★診療科目 消化器病センター外科
東京都新宿区河田町8-1 ℡03-3353-8111 
消化器の病気については全ての疾患を網羅し、食道、胃、小腸、大腸、肛門、肝胆膵などすべての消化器(胃腸科)疾患に対する検査、治療を行っている。全国的にもトップクラスの評価を得ている。
東京都立駒込病院
★診療科目 外科
東京都文京区本駒込3-18-22 ℡03-3823-2101  
食道がんを中心に、各種の良性疾患の治療も行っている。内科、放射線科と協力し、精密な検査を行い、その内容を患者に十分納得いくまで説明した上で最良の治療を選択。全国的にもトップクラスの実力病院。
NTT東日本関東病院
★診療科目 外科
東京都品川区東五反田5-9-22 ℡03-3448-6111 
全国的にもトップクラスの実力病院。食道がんの放射線化学療法や、術後再発した患者の抗癌剤の治療も外科で行っており、さらに他院で手術を受けらた患者の術後再発の疼痛緩和や入院での治療も引き受けている。
順天堂大学 順天堂医院
★診療科目 食道・胃外科
東京都文京区本郷3-1-3 ℡03-3813-3111 
発生頻度の高い胃がんはもとより、より専門性が必要とされる食道がんも関連病院をはじめ各施設から多くの紹介があり、年間90~100例前後の食道がんの手術を行い、良好な成績を収めている。 食道がんの手術件数は全国でも1、2を争う。
国立がんセンター 中央病院
★診療科目 消化器内科
東京都中央区築地5-1-1 ℡03-3542-2511
食道がん、胃がん、大腸がんの患者の内科的治療を行っており、化学療法(抗癌剤治療)や放射線治療部との協力による放射線治療と化学療法との併用が中心。また、終末期の患者に対する緩和医療も行う。食道がん手術件数は全国最多(2005年度)。 
神奈川県 1病院
東海大学病院
★診療科目 消化器外科
神奈川県伊勢原市望星台 ℡0463-93-1121
スタッフ19名、臨床助手8名で入院および外来診療にあたっている。良性疾患から治療困難な悪性疾患までを対象として、質の高い診断とハイレベルで安全性の高い治療を行う。神奈川県では食道がんの手術件数第1位。全国でも屈指の実力病院。

食道がん治療の有名病院:北海道・東北

北海道 3病院
恵佑会札幌病院
★診療科目 外科
北海道札幌市白石区本通14北1-1 ℡011-863-2101 
北海道を・東北エリアでは、食道がんの手術件数は断然トップ。豊富な経験に基づいた診断と治療を行っている。
函館五稜郭病院
★診療科目 外科
北海道函館市五稜郭町38-3 ℡0138-51-22951 
消化器消化器系疾患の症例が多く、治療内視鏡も含めて、内視鏡検査件数は道南地区でも最多。内視鏡を用いた診断と治療のほぼ全てを行い、高いレベルでの成績を上げている。
国立病院機構函館病院
★診療科目 外科
北海道函館市川原町18-16 ℡0138-51-6281 
食道がんに対し、内視鏡、レントゲン、超音波、CT、MRIなどを用いた最新の診断・治療を駆使。
青森県 1病院
弘前大学病院
★診療科目 外科
青森県弘前市本町53 ℡0172-33-5111 
最先端の医療技術を積極的に開発・導入して外科治療のレベルの向上を図るとともに患者のQOL(生活の質)の改善を第一として診療を実施。県下では食道がんの手術件数が最も多い(2005年度)病院。
宮城県 1病院
国立病院機構 仙台医療センター
★診療科目 外科
宮城県仙台市宮城野区宮城野2-8-8 ℡022-293-1111 
食道がんの放射線化学療法を得意としている。手術難易度の高い、高度に進行した食道がんの症例に対しては、根治性と安全性を両立させる手術を積極的に行っている。
秋田県 1病院
秋田大学病院
★診療科目 消化器内科
秋田県秋田市本道1-1-1 ℡018-834-1111 
食道がんの一部に対して、開腹手術することなく、内視鏡で癌を切除・治療している。食道がんの手術件数は年間45件(2005年度)と、県内では最も多い。
山形県 1病院
山形県立中央病院
★診療科目 消化器内科
山形市大字青柳1800 ℡023-685-2626 
山形県では食道がんの手術件数が最も多い(2005年度)病院。食道がんに対し放射線化学療法を施しており、年間十数人の患者が治療を受けている。
福島県 1病院
福島県立医大病院
★診療科目 消化器外科Ⅰ
福島県福島市光が丘1 ℡024-547-1111 
福島県下で食道がんの手術件数が最も多い(2005年度)病院。進行度に応じた適切な手術、化学療法、放射線療法、免疫療法を実施。

食道がんの生存率

日本での食道がんによる年間の死亡者数は約1万人で、がんによる死亡者数全体の3%ほどにあたり、男女比でみると、圧倒的に男性の方が多くなっています。
食道がんの生存率は、がんの進行度や治療内容によって違ってきます。食道がんの場合、初期の段階での発見が難しく、多くの場合が進行がんとして診断されるので、生存率は思わしくない結果となっています。
手術から5年後の生存率
がんが食道の粘膜にとどまっている早期がんの場合は  約80%
がんが食道の粘膜下層にまでひろがっている場合は   約50%
がんが食道の固有筋層にまでひろがっている場合は   約20%
がんが周囲の臓器にまでひろがっている場合は     10%未満
がんが遠隔した臓器やリンパ節にまで転移している場合  3%未満

手術ができない場合、その患者の余命は、多くの場合、がんの診断後半年から2年前後という結果になっています。
食道がんの5年生存率
ステージⅠ期   約80%
ステージⅡ期   約40%
ステージⅢ期   約20%
ステージⅣ    約10%

       
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食道がんの病期(ステージ)分類

病期を把握してから治療を選択
食道がんに限らず、がんの治療には、病期(ステージともいう)を把握することが不可欠になります。がんのタイプや進行度の情報だけでは、適切な治療を選択することはできません。
食道がんの病期を決める要素は次の3つになります。
がんの深さ(T)
リンパ節への転移(M)
周辺臓器への転移(N)

「食道癌取扱い規約」によって定められたものであり、国際的な病期分類にもなっています。TMN分類とも呼びます。
食道がんの病期による分類
病期は、0期から4期の5段階に分けられています。
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外見上からの分類
がんの外見から進行度を分類する方法もあります。がんが粘膜下層にある表在型には、表在隆起型(Ⅰ型)、表在平坦型(Ⅱ型)、表在陥凹型(Ⅲ型)の3つがあります。
がんが粘膜下層より深くなっている進行型には、隆起型、潰瘍限局型、潰瘍浸潤型、びまん浸潤型、その他の5つがあります。
がんの外見からの分類は、個人の主観によるところも大きいですが、がんの深達度のめやすを知るうえで役に立ちます。

食道がんの深さによる分類

食道壁の構造
食道壁の構造を簡単に紹介すると、内側から粘膜、粘膜筋板、粘膜下組織、固有筋層(輪状筋、縦走筋)、外膜という順に構成されています。厚さは約4mm。
がんは、内側の粘膜から発生していき、進行するにつれて外側へ浸潤していきます。また、食道の外側から発生するのもについては、がんとは呼ばず、「肉腫」として区別されています。
がんの深達度による分類
がんのもっともよく使われる分類が、深達度による分類です。よく「早期がん」や「進行がん」などと耳にすることも多いかと思われます。
「早期がん」とは、がんが粘膜層のごく浅いところにとどまっているがん(表在がん)のうち、リンパ節転移がみとめられないものをさします。
一方の「進行がん」とは、がんが粘膜下層より深く達してしまったものをいいます。固有筋層まで達していると、転移しているケースが多くなり、食道の外にまで広がってしまった場合は、完全に他へ転移しています。また、食道の内腔すべてががんに侵食されていることもあります。
「末期がん」という分類は医学的にはありません。末期がんは、一般的には、進行がんの中でも、とくにひどい病状の場合に呼ばれるようです。
発生からみた分類
発生からがんを分類する方法もあります。粘膜を形成する扁平上皮から発生するがんを「扁平上皮がん」、粘膜の内部の腺組織から発生するがんを「腺がん」と呼びます。
日本での食道がんは、扁平上皮がんの発生が9割以上を占めています。
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食道がんの進行と転移の検査

超音波検査でがんの深さを調べる
食道の粘膜にできたがんが、どの程度の深さまで進んでいるのかを調べるためには、超音波検査を行っていきます。がんの表面だけを見ても、がんの進行具合は分からないため、超音波を使用します。
内視鏡の先端から超音波を発信して、その超音波の反射の状態を調べて、がんの深さを把握することができます。
リンパ節転移を調べるCT、MRI検査
がんが食道の壁から、まわりのリンパ節や臓器に転移しているかを調べるには、CT、MRI検査をおこないます。
最新の検査方法として注目されているのが、超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNAB)です。内視鏡の先端から超音波を発信して、がんの場所を確認しながら、リンパ節に針を刺して、組織を採取していくという方法です。
従来の超音波内視鏡検査では、がんの進行度などから、リンパ節転移の予測をしていましたが、EUS-FNAB法では、組織を直接調べられるようになったので、正確な診断が可能になりました。
精度の高い診断ができるのがメリットですが、実施には医師の高い技術が必要なことや、検査ができる医療機関がまだまだ少ないことなどが課題となっています。
がんの悪性度を調べるPET検査
PET検査は、一度の検査で全身への転移の有無を調べることができる方法です。従来の方法では、肺、気管支など、食道から転移しやすい部位を1つずつ検査していました。
PETでは、放射線を放出するブドウ糖を静脈に注射したあと、からだから放出される放射線を画像に映していきます。がん細胞は、ふつうの細胞よりも分裂が早く、ブドウ糖を多く取り込むという性質があります。このため、放射線が多く放出された箇所は、がんである可能性も高くなります。
CTもPETも、患者さんはあお向けに寝て、機器の中を通るだけです。検査による痛みや副作用の心配は全くありません。
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食道がんの有無を調べる検査

食道がんの有無を調べる検査がいくつかあります。
よく使われる検査法の1つに、内視鏡検査があります。内視鏡検査では、小さながんでも発見できるのがメリットとなります。近年でも、はじめから内視鏡検査でがんを見つけることが多くなってきました。
X線を使った検査には、X線造影検査があります。バリウムを飲んで、食道を流れ落ちるタイミングで撮影していきます。バリウムが食道を流れるのに合わせて撮影しなければならないために、がんの発見にはやや問題がありました。
他には、ルゴール染色法という方法もあります。これは、潰瘍や食道炎などの、がんと紛らわしい病気が併発しているような場合におこなうことがあります。
ルゴール液を食道内壁に吹き付けると、正常な細胞はルゴール液に染まって、がんの組織は染まらないという特徴を利用しています。
がんの疑いが強い場合は、組織の細胞の一部を採取して、顕微鏡で検査する生検があります。生検を受ける場合は、出血しやすい体質のことやアスピリンなどを服用していることを、前もって医師に伝えておくことが必要になります。生検では、まれに出血する事例などがあるためです。
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食道がんの放射線化学療法

食道がんの治療では、抗がん剤による化学療法は単独で行われることがありますが、放射線を単独で行うことは、現在ではほとんどなくなっています。
放射線を用いる場合は、抗がん剤と組み合わせて、「放射線化学療法」として治療に当たることが一般的となっています。治療法が確立してからの歴史は浅いですが、がんの根治を目指す治療法として進歩を遂げています。
【治療成績の比較】
■放射線化学療法  3年生存率・・・30%  5年生存率・・・27%
■放射線のみ     3年生存率・・・0%   5年生存率・・・0%

放射線化学療法の目的
放射線化学療法の目的は、年齢や体力的な問題で手術ができない患者さんのために行うものでしたが、現在では、以下のように2つの目的のために放射線化学療法が行われています。
手術の治療効果を高めるため
手術を行うことを前提としている場合で、手術の効果を高める目的です。手術と放射線化学療法を組み合わせることによって、高い治療効果が得られると期待されています。
がんの根治を目指すため
がんの根治のために、放射線と抗がん剤で治すのが目的です。食道が残せてがんが消滅するというメリットがありますが、あとから手術が必要になる場合もあります。
実施前には入念な検査が必要
放射線化学療法をはじめる前には、いくつかの検査を受けることになります。内視鏡検査、胸部CT検査、上部消化管X線検査は必ず行います。
必要に応じて、超音波内視鏡検査、PET、血液検査、心電図検査も行っていきます。
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食道がんの抗がん剤治療

抗がん剤とはがんを死滅させる薬で、その投与方法も、飲み薬や点滴、注射などいくつかあります。手術や放射線治療は、体の限られた場所に効く局所療法ですが、抗がん剤治療では、血液にのって全身に流れるので、全身に効果を発揮します。
がんが大きく全身に広がっている場合や、遠くの臓器に転移しているような場合の治療法として用いられています。また、手術後の再発予防や、再発してしまったがんに対しての治療にも使われています。
抗がん剤治療の方法
抗がん剤の点滴を4~5日続ける
   ↓
数週間の休みをおく
   ↓
もう一度点滴を4日~5日続ける
   ↓
効果があればくり返して、なければ抗がん剤を切り替えたり、他の治療法にかえる。
抗がん剤と副作用の問題
抗がん剤は放射線と組み合わせることもでき、より高い治療効果を得ることに成功しています。
抗がん剤の使用で副作用の発生が気にかかります。効果が高い半面、がん細胞だけでなく、正常な細胞にも多少のダメージを与えてしまいます。
代表的な副作用には、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢などがあります。
他のがん治療の抗がん剤の場合、全身の毛が抜けるという副作用もありますが、食道がんの抗がん剤の場合は、毛髪への影響は少なく、髪の毛がすべて抜け落ちるということはありません。
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