胃潰瘍の人は市販薬と治療薬の違いをきちんと理解して服用する事が潰瘍を早く治し再発させない事につながります。
薬の選び方や飲み方には、じゅうぶん注意しましょう。
市販薬と治療薬の違いは症状の緩和を目的としたものが市販薬で根本的な治療を目的としたものが医療薬になります。
十二指腸潰瘍は、まだ症状が浅いものに関しては本来人間が持っている自然治癒力の働きで胃の炎症や軽い潰瘍ぐらいであれば修復可能です。
しかし胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの潰瘍は深くなるにつれ市販薬では治らなくなります。
深い潰瘍はそのまま放置しておく危険です。
自然治癒が不可能になった潰瘍は医師のもとで適切な治療をしない事には完治しません。
お医者様が出してくれる処方箋をもとに作られた薬は市販薬とは成分に大きな違いがあるからです。
薬局等で売っている薬は、ただ胃を健康したり、消化を助けるものであったり胃酸を押さえたり胃の痛みを一時的に鎮めたり粘膜保護成分などが組み合わさった総合的なものになります。
しかし医療薬の場合は症状別にピンポイントに、それぞれの症状に合った薬だけを処方してくれます。
市販薬は胃のすべての症状全般を抑える成分が入っているので結果的に必要のないものまで、まとめて飲用する事になります。
例えば本当は胸焼けやゲップを抑えたいだけなのに胃の痛みを鎮める成分まで入っている感じです。
市販薬は誰でも安心して飲めて安全である事を常に重要視していますので医療薬に比べると控えめな成分設定になっていると言うわけです
胃潰瘍治療薬
胃酸など消化液は、口から摂取した食物を強力に消化します。仮に胃粘膜に防御因子が無ければ、胃粘膜といえじ無事ではすみません。防御因子が不十分な体制のときに胃酸で粘膜が攻撃されると粘膜は傷つけられます。
胃潰瘍は、ストレスによって自律神経が正常に動かなくなり、消化液と胃粘膜の防御因子とのバランスが崩れる事が原因と考えられてきました。
通常、胃酸は食物が胃に入ったときに分泌されるのですが、空腹時などに分泌される事もあります。しばしば、空腹時での胃痛、胃酸分泌などがあり、食物を摂れば楽になるという症状も現れます。
抗コリン剤は、胃の分泌を抑制し、胃の収縮を抑えます。市販の胃潰瘍の薬には、制酸剤と、痛みを抑えるために、ロートエキスなどがよく使用されています。
胃潰瘍治療薬としての考え方には、胃酸を抑えるということと、胃粘膜の防御因子を増やすことの二つのアプローチとともに、精神的ストレスが原因と考えて精神安定剤の成分の物も開発され、自律神経安定剤も併用されます。
制酸剤 胃酸を抑えるものには、胃酸を中和するものと、胃酸の分泌を抑制するものがあります。一般的に制酸効果のある薬品については上述しました。ここでは、胃潰瘍治療薬(胃炎にも使用するものもあります)を紹介します。
H2ブロッカー従来、胃潰瘍治療薬は、胃酸をコントロールする薬をメインに開発されてきました。胃粘膜を攻撃するものが、主に胃酸であると考えられてきたからです。
胃からの胃酸分泌をコントロールするものは、自律神経以外に、ヒスタミン、ガストリンなどのオータコイド(体内で少量で、大きな生理作用のある物質で、ビタミン、ホルモンでないもの)があります。
ヒスタミンは、アレルギーなどときに遊離される伝達物質ですがアレルギーや免疫機能に関与するばあい、ヒスタミンの受容体はH1レセプターというのですが、胃にもヒスタミンの受容体があり、これをH2レセプターといいます。
胃のH2レセプターにヒスタミンが反応すると、胃酸が分泌されます。そこで胃のH2レセプターにヒスタミンが結合するのを妨害する物質が考えられました。
これがH2ブロッカーという胃酸分泌抑制剤です、H2ブロッカーは、現在胃潰瘍治療薬としてメインに使用されています。
シメチジン(タガメットカイロックなど多数)、ファモチジン(ガスター)、塩酸ロキサチジン(アルタット)、ニザチジン(アシノン)、ザンタック(三共)などがあります。
副作用としては、ショックなどのアレルギー反応、血小板減少、肝障害、便秘、下痢などがあります。
副作用は、薬剤によって少し違います、頻脈、除脈など心臓に関するもの、女性化乳房、血液障害、幻覚、めまいなどの中枢症状、胃腸障害を起こすものもあります。しかし、抗ヒスタミン剤(H2ブロッカー)は8周以上の長期服用の場合が多く、外来患者の30%近くは胃炎、胃潰瘍であり、そのほとんどの患者に処方されていることを考えると副作用の確率は少ないといえます。
プロトンポンプ阻害剤 胃壁での胃酸分泌は、胃壁の壁細胞からプロトンチャンネルというところから、水素イオンが排出されます。また、プロトンチャンネルと同時に塩素チャンネルからも塩素が排出され塩酸となります。水素イオンの排出の代わりにカリウムイオンが壁細胞に取り込まれて電気的には平衡を保ちます。
これをプロトンポンプといいますが、このプロトンポンプでは、水素イオンを壁細胞から外に出す酵素を阻害して、水素イオンが排出するのを妨害します。
プロトンポンプ阻害薬は、最強の胃酸分泌阻害薬ですが、使用できるのは胃潰瘍で8週、十二指腸潰瘍6週までしか使用できません。それ以上の期間の使用は危険とされています。
副作用は、ショックなどのアレルギー反応、血液障害や肝機能障害などの副作用があります。
抗コリン剤 コランチルなどにも抗コリン剤は配合(塩酸ジサイクロミン)されていますが、胃潰瘍ではあまり使用されなくなりました。胃炎では今でも使用されます。
コリン作動性神経も、受容体は、アセチルコリン以外の薬物にも反応し、ニコチンに反応してムスカリンに反応しない受容体と、その逆の受容体があり、ムスカリンに反応する受容体をムスカリンレセプターといいます。ムスカリンレセプターを選択的に阻害すると胃酸を分泌抑制します。
臭化チキジウム(チアトン)や、塩酸ピレンゼピン(ガストロゼピン)などがそれで、これらは、胃酸分泌を刺激するガストリンを抑制する事も知られています。
副作用は、口渇、排尿困難、動悸などです。
防御因子増強剤 胃壁の防御因子を増強するもので、キャベジン、イサロン、ノイエル、セルベックス、など多数あります。口渇、便秘などの副作用があります。
ヘリコバクター・パイロリ(ピロリ)に対する治療。 従来は、上述のように、胃潰瘍はストレスが原因とするストレス学説が通説でしたが、胃潰瘍の再発率は高く、長時間かけても治療効果があがりませんでした。もちろんストレス学説にいわれるとおりの原因の胃潰瘍もありますが、ピロリ菌を除去することにより、再発率は1年で60%程度なのが10%未満にまで低下した事で、胃潰瘍はピロリ菌の感染症である場合が多いという事が分かりました。
ピロリ菌は、アンモニアを作る酵素を出し、粘膜の防御機構を破り、胃酸も中和して、ピロリ菌自体が胃酸のある胃粘膜の上で生活できるようにし、またピロリ菌は粘膜溶解酵素も出し粘膜自体も溶かしてしまうといわれています。しかし、今のところ詳しい事は分かっていません。
具体的に、ピロリ菌を除菌するには、抗生物質を使用します。また、胃内のpHを上げると、抗生物質の効果が上がり、ピロリ菌の活動を抑制するので、最も強力な胃酸分泌抑制剤であるプロトンポンプを併用し、抗生物質は大容量を2~3種類使用します。
抗生物質は、アモキシシリン、クラリスロマイシンが使用されます。
胃潰瘍は、ストレスによって自律神経が正常に動かなくなり、消化液と胃粘膜の防御因子とのバランスが崩れる事が原因と考えられてきました。
通常、胃酸は食物が胃に入ったときに分泌されるのですが、空腹時などに分泌される事もあります。しばしば、空腹時での胃痛、胃酸分泌などがあり、食物を摂れば楽になるという症状も現れます。
抗コリン剤は、胃の分泌を抑制し、胃の収縮を抑えます。市販の胃潰瘍の薬には、制酸剤と、痛みを抑えるために、ロートエキスなどがよく使用されています。
胃潰瘍治療薬としての考え方には、胃酸を抑えるということと、胃粘膜の防御因子を増やすことの二つのアプローチとともに、精神的ストレスが原因と考えて精神安定剤の成分の物も開発され、自律神経安定剤も併用されます。
制酸剤 胃酸を抑えるものには、胃酸を中和するものと、胃酸の分泌を抑制するものがあります。一般的に制酸効果のある薬品については上述しました。ここでは、胃潰瘍治療薬(胃炎にも使用するものもあります)を紹介します。
H2ブロッカー従来、胃潰瘍治療薬は、胃酸をコントロールする薬をメインに開発されてきました。胃粘膜を攻撃するものが、主に胃酸であると考えられてきたからです。
胃からの胃酸分泌をコントロールするものは、自律神経以外に、ヒスタミン、ガストリンなどのオータコイド(体内で少量で、大きな生理作用のある物質で、ビタミン、ホルモンでないもの)があります。
ヒスタミンは、アレルギーなどときに遊離される伝達物質ですがアレルギーや免疫機能に関与するばあい、ヒスタミンの受容体はH1レセプターというのですが、胃にもヒスタミンの受容体があり、これをH2レセプターといいます。
胃のH2レセプターにヒスタミンが反応すると、胃酸が分泌されます。そこで胃のH2レセプターにヒスタミンが結合するのを妨害する物質が考えられました。
これがH2ブロッカーという胃酸分泌抑制剤です、H2ブロッカーは、現在胃潰瘍治療薬としてメインに使用されています。
シメチジン(タガメットカイロックなど多数)、ファモチジン(ガスター)、塩酸ロキサチジン(アルタット)、ニザチジン(アシノン)、ザンタック(三共)などがあります。
副作用としては、ショックなどのアレルギー反応、血小板減少、肝障害、便秘、下痢などがあります。
副作用は、薬剤によって少し違います、頻脈、除脈など心臓に関するもの、女性化乳房、血液障害、幻覚、めまいなどの中枢症状、胃腸障害を起こすものもあります。しかし、抗ヒスタミン剤(H2ブロッカー)は8周以上の長期服用の場合が多く、外来患者の30%近くは胃炎、胃潰瘍であり、そのほとんどの患者に処方されていることを考えると副作用の確率は少ないといえます。
プロトンポンプ阻害剤 胃壁での胃酸分泌は、胃壁の壁細胞からプロトンチャンネルというところから、水素イオンが排出されます。また、プロトンチャンネルと同時に塩素チャンネルからも塩素が排出され塩酸となります。水素イオンの排出の代わりにカリウムイオンが壁細胞に取り込まれて電気的には平衡を保ちます。
これをプロトンポンプといいますが、このプロトンポンプでは、水素イオンを壁細胞から外に出す酵素を阻害して、水素イオンが排出するのを妨害します。
プロトンポンプ阻害薬は、最強の胃酸分泌阻害薬ですが、使用できるのは胃潰瘍で8週、十二指腸潰瘍6週までしか使用できません。それ以上の期間の使用は危険とされています。
副作用は、ショックなどのアレルギー反応、血液障害や肝機能障害などの副作用があります。
抗コリン剤 コランチルなどにも抗コリン剤は配合(塩酸ジサイクロミン)されていますが、胃潰瘍ではあまり使用されなくなりました。胃炎では今でも使用されます。
コリン作動性神経も、受容体は、アセチルコリン以外の薬物にも反応し、ニコチンに反応してムスカリンに反応しない受容体と、その逆の受容体があり、ムスカリンに反応する受容体をムスカリンレセプターといいます。ムスカリンレセプターを選択的に阻害すると胃酸を分泌抑制します。
臭化チキジウム(チアトン)や、塩酸ピレンゼピン(ガストロゼピン)などがそれで、これらは、胃酸分泌を刺激するガストリンを抑制する事も知られています。
副作用は、口渇、排尿困難、動悸などです。
防御因子増強剤 胃壁の防御因子を増強するもので、キャベジン、イサロン、ノイエル、セルベックス、など多数あります。口渇、便秘などの副作用があります。
ヘリコバクター・パイロリ(ピロリ)に対する治療。 従来は、上述のように、胃潰瘍はストレスが原因とするストレス学説が通説でしたが、胃潰瘍の再発率は高く、長時間かけても治療効果があがりませんでした。もちろんストレス学説にいわれるとおりの原因の胃潰瘍もありますが、ピロリ菌を除去することにより、再発率は1年で60%程度なのが10%未満にまで低下した事で、胃潰瘍はピロリ菌の感染症である場合が多いという事が分かりました。
ピロリ菌は、アンモニアを作る酵素を出し、粘膜の防御機構を破り、胃酸も中和して、ピロリ菌自体が胃酸のある胃粘膜の上で生活できるようにし、またピロリ菌は粘膜溶解酵素も出し粘膜自体も溶かしてしまうといわれています。しかし、今のところ詳しい事は分かっていません。
具体的に、ピロリ菌を除菌するには、抗生物質を使用します。また、胃内のpHを上げると、抗生物質の効果が上がり、ピロリ菌の活動を抑制するので、最も強力な胃酸分泌抑制剤であるプロトンポンプを併用し、抗生物質は大容量を2~3種類使用します。
抗生物質は、アモキシシリン、クラリスロマイシンが使用されます。
十二指腸潰瘍と胃潰瘍
体の消化器官として胃から十二指腸へとつながっています。
胃潰瘍という病気の同じ原因で場所が違うものが十二指腸潰瘍です。
ですからその発生メカニズムや症状などはほとんど同じと考えてよいでしょう。
胃の粘膜と十二指腸の腸壁はほとんど同じ構造をしています。
胃液によって胃に穴があくと胃潰瘍になりますし、十二指腸に穴があくと十二指腸潰瘍と呼ぶのです。
胃や十二指腸は非常にデリケートな臓器と言われています。
精神的あるいは肉体的なストレスが加わりますと、すぐに影響を受けてしまいます。
また、ある種の薬を飲むことによって粘膜の働きが阻害されることもわかっています。
そのような状況が続くと胃潰瘍や十二指腸潰瘍になるのです。
その他にもピロリ菌などが原因の場合もありますが、胃潰瘍と十二指腸潰瘍は同じ病気と考えてもいいのです。
潰瘍にならないようにするためには、規則正しい生活をするとか、暴飲暴食をしないとか、野菜をこまめに食べるなどがよいと言われています。
自覚症状があるのであれば、何らかの異常があると考えるべきです。
我慢しながらアルコールを飲むと言ったことは体にとって非常に悪いことです。
アルコールやたばこを控えて、規則正しく生活するようにしましょう。
また、何か異常を感じたならば早めに病院で検査をしてもらうことです。
胃潰瘍も十二指腸潰瘍も早期発見が一番です。
軽いうちであれば投薬のみでよくなってしまいます。
吐血などの症状が出る人はかなり悪化した時と考えてよいでしょう。
胃潰瘍という病気の同じ原因で場所が違うものが十二指腸潰瘍です。
ですからその発生メカニズムや症状などはほとんど同じと考えてよいでしょう。
胃の粘膜と十二指腸の腸壁はほとんど同じ構造をしています。
胃液によって胃に穴があくと胃潰瘍になりますし、十二指腸に穴があくと十二指腸潰瘍と呼ぶのです。
胃や十二指腸は非常にデリケートな臓器と言われています。
精神的あるいは肉体的なストレスが加わりますと、すぐに影響を受けてしまいます。
また、ある種の薬を飲むことによって粘膜の働きが阻害されることもわかっています。
そのような状況が続くと胃潰瘍や十二指腸潰瘍になるのです。
その他にもピロリ菌などが原因の場合もありますが、胃潰瘍と十二指腸潰瘍は同じ病気と考えてもいいのです。
潰瘍にならないようにするためには、規則正しい生活をするとか、暴飲暴食をしないとか、野菜をこまめに食べるなどがよいと言われています。
自覚症状があるのであれば、何らかの異常があると考えるべきです。
我慢しながらアルコールを飲むと言ったことは体にとって非常に悪いことです。
アルコールやたばこを控えて、規則正しく生活するようにしましょう。
また、何か異常を感じたならば早めに病院で検査をしてもらうことです。
胃潰瘍も十二指腸潰瘍も早期発見が一番です。
軽いうちであれば投薬のみでよくなってしまいます。
吐血などの症状が出る人はかなり悪化した時と考えてよいでしょう。
食事療法で胃潰瘍を治す
胃潰瘍の治療として食事療法があります。
元々胃潰瘍の原因として暴飲暴食など食生活の乱れがありますから、それを治すことによって胃潰瘍
を治そうという考え方です。
基本的には胃にやさしい食べ物を取ることを心掛ければよいのです。
それほど難しいことではありません。
胃潰瘍の症状は様々ですが、その進行度合いによって治療方法も変わってきます。
初期の段階ならば食事療法で済むこともありますが、それ以降では薬を飲むことやひどい場合は入院しなければならないこともあります。
また、治療が終わった後はまた通常の生活を始めてしまうと、再発する可能性が高いですから、病後の食事にも気を配らなければなりません。
具体的な食事療法について紹介しましょう。
胃にやさしい食物を考える前に胃に悪いものを挙げてみましょう。
まず、脂身の多い物、揚げ物などは胃に負担がかかります。
鶏肉でも皮の部分を食べないとか言った気配りが必要になります。
魚介類は白身魚がお勧めです。
赤身は脂分ですからよくありません。
その他に野菜類をこまめに摂ることもよいでしょう。
胃潰瘍のためのレシピなどがインターネットなどに掲載されていますからそれを参考にしましょう。
糖尿病などのように強い制限をかける必要はありません。
日常生活の中で飲み過ぎ食べ過ぎにならないようにすればよいのです。
食事の欧米化によって肉類や油ものを取る機会が多くなっています。
それによって胃潰瘍になる人も増えてきたのではないでしょうか。
元々胃潰瘍の原因として暴飲暴食など食生活の乱れがありますから、それを治すことによって胃潰瘍
を治そうという考え方です。
基本的には胃にやさしい食べ物を取ることを心掛ければよいのです。
それほど難しいことではありません。
胃潰瘍の症状は様々ですが、その進行度合いによって治療方法も変わってきます。
初期の段階ならば食事療法で済むこともありますが、それ以降では薬を飲むことやひどい場合は入院しなければならないこともあります。
また、治療が終わった後はまた通常の生活を始めてしまうと、再発する可能性が高いですから、病後の食事にも気を配らなければなりません。
具体的な食事療法について紹介しましょう。
胃にやさしい食物を考える前に胃に悪いものを挙げてみましょう。
まず、脂身の多い物、揚げ物などは胃に負担がかかります。
鶏肉でも皮の部分を食べないとか言った気配りが必要になります。
魚介類は白身魚がお勧めです。
赤身は脂分ですからよくありません。
その他に野菜類をこまめに摂ることもよいでしょう。
胃潰瘍のためのレシピなどがインターネットなどに掲載されていますからそれを参考にしましょう。
糖尿病などのように強い制限をかける必要はありません。
日常生活の中で飲み過ぎ食べ過ぎにならないようにすればよいのです。
食事の欧米化によって肉類や油ものを取る機会が多くなっています。
それによって胃潰瘍になる人も増えてきたのではないでしょうか。
胃潰瘍になったら摂る食事
胃潰瘍になると食べ物に注意しなければなりません。
胃が弱っていても食事は取らなければならないからです。
胃潰瘍のための治療方法として薬を飲むことが一般的です。
この薬は胃液の働きを抑えるものですから、消化力が弱まった状態となります。
ですから、基本的な考えとしては消化し易く胃に負担をかけない食事をすることになります。
もちろんアルコールやたばこ、香辛料などは禁物です。
ダメなものの代表を挙げてみましょう。
肉などの油もの、それから甘いデザートなどがあります。
胃の働きを助けるためによく噛んで食べることもいいですね。
それは健康な人にもぜひやってもらいたいことです。
材料としてオススメのものを紹介しましょう。
まず里芋です。
胃潰瘍の改善の他に肥満予防にも効果があります。
それからキャベツです。
キャベツは胃の粘膜を再生する働きがあると言われています。
また、カリウムやビタミンCが含まれていますから抗酸化作用があるのです。
大根や長いも、バナナなどもオススメです。
インターネットなどで調べてみるといろいろなものがあるようです。
食事は胃潰瘍の患部に直接影響しますから、気を付けておくことが大事です。
胃にやさしい味噌汁を紹介しましょう。
味噌汁自体は直接胃にやさしいわけではないのですが、大根やイモ類を入れることによって消化をよくしてくれるのです。
大根や人参、里芋と言ったものを入れてみましょう。
サイコロ状の豆腐もいいです。
胃が弱っていても食事は取らなければならないからです。
胃潰瘍のための治療方法として薬を飲むことが一般的です。
この薬は胃液の働きを抑えるものですから、消化力が弱まった状態となります。
ですから、基本的な考えとしては消化し易く胃に負担をかけない食事をすることになります。
もちろんアルコールやたばこ、香辛料などは禁物です。
ダメなものの代表を挙げてみましょう。
肉などの油もの、それから甘いデザートなどがあります。
胃の働きを助けるためによく噛んで食べることもいいですね。
それは健康な人にもぜひやってもらいたいことです。
材料としてオススメのものを紹介しましょう。
まず里芋です。
胃潰瘍の改善の他に肥満予防にも効果があります。
それからキャベツです。
キャベツは胃の粘膜を再生する働きがあると言われています。
また、カリウムやビタミンCが含まれていますから抗酸化作用があるのです。
大根や長いも、バナナなどもオススメです。
インターネットなどで調べてみるといろいろなものがあるようです。
食事は胃潰瘍の患部に直接影響しますから、気を付けておくことが大事です。
胃にやさしい味噌汁を紹介しましょう。
味噌汁自体は直接胃にやさしいわけではないのですが、大根やイモ類を入れることによって消化をよくしてくれるのです。
大根や人参、里芋と言ったものを入れてみましょう。
サイコロ状の豆腐もいいです。
急性胃潰瘍について
胃潰瘍には2種類の形態があります。
急性と慢性です。
急性胃潰瘍はストレスや暴飲暴食などが原因の場合が多いようです。
また風邪薬の服用によって胃潰瘍になることもあります。
胃潰瘍はストレスが原因と言われていたのですが、最近ではそれは全体の中では少ないという統計データがあります。
胃潰瘍の大半は慢性胃潰瘍と言われるものになるのです。
慢性胃潰瘍の場合はピロリ菌が原因であることがわかっています。
ピロリ菌に感染することによって胃の内部にさまざまな物質が生成されます。
それで胃の内膜が炎症を起こしてしまうのです。
その炎症部分に胃酸がかかって潰瘍になっていくのです。
怪我で例えれば傷の上から酢をかけるようなものです。
ピロリ菌は日本人の約半数が保菌者と言われています。
しかし、ピロリ菌がいるからと言って必ず胃潰瘍になるということではありません。
ピロリ菌の感染は子どもの時が一般的です。
そして胃潰瘍の発祥は50代ぐらいの年代なのです。
ピロリ菌による胃潰瘍が慢性と呼ばれる理由はここにあります。
つまり、数十年かかって少しずつ胃潰瘍の原因が作られているということなのです。
ピロリ菌感染から慢性胃炎になります。
そしてそれから委縮性胃炎と呼ばれる状態になります。
そして、その中のある人が胃潰瘍になるということなのです。
急性胃潰瘍の場合はその原因を取り除き、症状を治すことで完治します。
アルコールやたばこを止めることが一番ですね。
規則正しい食生活を送ることが退治なのです。
急性と慢性です。
急性胃潰瘍はストレスや暴飲暴食などが原因の場合が多いようです。
また風邪薬の服用によって胃潰瘍になることもあります。
胃潰瘍はストレスが原因と言われていたのですが、最近ではそれは全体の中では少ないという統計データがあります。
胃潰瘍の大半は慢性胃潰瘍と言われるものになるのです。
慢性胃潰瘍の場合はピロリ菌が原因であることがわかっています。
ピロリ菌に感染することによって胃の内部にさまざまな物質が生成されます。
それで胃の内膜が炎症を起こしてしまうのです。
その炎症部分に胃酸がかかって潰瘍になっていくのです。
怪我で例えれば傷の上から酢をかけるようなものです。
ピロリ菌は日本人の約半数が保菌者と言われています。
しかし、ピロリ菌がいるからと言って必ず胃潰瘍になるということではありません。
ピロリ菌の感染は子どもの時が一般的です。
そして胃潰瘍の発祥は50代ぐらいの年代なのです。
ピロリ菌による胃潰瘍が慢性と呼ばれる理由はここにあります。
つまり、数十年かかって少しずつ胃潰瘍の原因が作られているということなのです。
ピロリ菌感染から慢性胃炎になります。
そしてそれから委縮性胃炎と呼ばれる状態になります。
そして、その中のある人が胃潰瘍になるということなのです。
急性胃潰瘍の場合はその原因を取り除き、症状を治すことで完治します。
アルコールやたばこを止めることが一番ですね。
規則正しい食生活を送ることが退治なのです。
胃潰瘍とピロリ菌の関係
胃潰瘍の原因としてよく言われることはストレスやアルコールの飲み過ぎがあります。
しかし、それは全体の1割程度と言われています。
それ以外はピロリ菌と呼ばれる菌によって引き起こされる胃潰瘍なのです。
ピロリ菌による胃潰瘍の場合は慢性胃潰瘍と呼ばれます。
胃や背中などの傷みが慢性的にあるという症状です。
特に空腹時にその症状が表れやすいと言われています。
夜中などに痛み出すのです。
ピロリ菌に感染したからと言って必ず胃潰瘍になるということではありません。
胃潰瘍になる前の段階が長い人も多いのです。
最初は慢性胃炎になります。
それが進行すると委縮性胃炎と呼ばれる状態になります。
そしてそれが胃潰瘍や胃がんになるということです。
慢性胃潰瘍の場合はその経過をたどりますが、個人差がありますからどこまで進行するかはわかりません。
慢性胃潰瘍が発病するのは中高年になってからです。
中高年までにピロリ菌に感染する人は8割ぐらいと言われています。
慢性胃潰瘍はその中の2,3%程度です。
また、発病までの期間が長いですから自覚症状も長年の痛みとなります。
治療は胃潰瘍の対処療法を行うこともありますが、ピロリ菌の除去によって抜本的に直すこともできます。
しかし、ピロリ菌の除去のための薬は副作用が強いことや100%の除去ができないという欠点があります。
まずは病院に行って見てもらうことが先決です。
その上でどのような治療をすればよいのかを相談しましょう。
自覚症状だけでは胃潰瘍の診断はできませんから胃カメラを飲むことになるでしょう。
しかし、それは全体の1割程度と言われています。
それ以外はピロリ菌と呼ばれる菌によって引き起こされる胃潰瘍なのです。
ピロリ菌による胃潰瘍の場合は慢性胃潰瘍と呼ばれます。
胃や背中などの傷みが慢性的にあるという症状です。
特に空腹時にその症状が表れやすいと言われています。
夜中などに痛み出すのです。
ピロリ菌に感染したからと言って必ず胃潰瘍になるということではありません。
胃潰瘍になる前の段階が長い人も多いのです。
最初は慢性胃炎になります。
それが進行すると委縮性胃炎と呼ばれる状態になります。
そしてそれが胃潰瘍や胃がんになるということです。
慢性胃潰瘍の場合はその経過をたどりますが、個人差がありますからどこまで進行するかはわかりません。
慢性胃潰瘍が発病するのは中高年になってからです。
中高年までにピロリ菌に感染する人は8割ぐらいと言われています。
慢性胃潰瘍はその中の2,3%程度です。
また、発病までの期間が長いですから自覚症状も長年の痛みとなります。
治療は胃潰瘍の対処療法を行うこともありますが、ピロリ菌の除去によって抜本的に直すこともできます。
しかし、ピロリ菌の除去のための薬は副作用が強いことや100%の除去ができないという欠点があります。
まずは病院に行って見てもらうことが先決です。
その上でどのような治療をすればよいのかを相談しましょう。
自覚症状だけでは胃潰瘍の診断はできませんから胃カメラを飲むことになるでしょう。
お酒と胃潰瘍の関係
胃潰瘍になる原因としてストレスやピロリ菌がよく言われています。
しかし、アルコールや喫煙も原因としては無視できません。
胃の粘膜を傷めるようなものは何でも悪い影響を与えるということなのです。
香辛料などの刺激の強い食事も胃にはよくありません。
胃潰瘍になってしまったらアルコールはまずあきらめなければなりません。
もちろん適度なアルコールであれば胃潰瘍になることはありません。
過度の摂取が問題なのです。
また、毎日晩酌をしている人も要注意かもしれません。
胃潰瘍は急激になるものではなく、徐々に進行していくものなのです。
アルコールを毎日摂取することで胃の粘膜を継続的に傷め続けることになります。
アルコールを飲んだ時には食生活のバランスが悪くなることも原因です。
アルコールを飲む場合でも野菜を多めにとるとか肉類を控えると言った工夫が必要です。
そうすればアルコールの量が多少増えても胃へのダメージは少ないのです。
アルコールを飲まなくても暴飲暴食をしていると胃潰瘍になってしまうのです。
もちろん胃潰瘍だけがアルコールによる病気ではありません。
その他の病気になる可能性もありますから、くれぐれも過度のアルコールは止めるようにしましょう。
胃潰瘍は一度治っても再発しやすい病気でもあります。
治ったからと言ってアルコールを飲み始めると再発することもあり得るのです。
消化器系の病気は大抵が食事のバランスを保つことによって防ぐことができます。
しかし、アルコールや喫煙も原因としては無視できません。
胃の粘膜を傷めるようなものは何でも悪い影響を与えるということなのです。
香辛料などの刺激の強い食事も胃にはよくありません。
胃潰瘍になってしまったらアルコールはまずあきらめなければなりません。
もちろん適度なアルコールであれば胃潰瘍になることはありません。
過度の摂取が問題なのです。
また、毎日晩酌をしている人も要注意かもしれません。
胃潰瘍は急激になるものではなく、徐々に進行していくものなのです。
アルコールを毎日摂取することで胃の粘膜を継続的に傷め続けることになります。
アルコールを飲んだ時には食生活のバランスが悪くなることも原因です。
アルコールを飲む場合でも野菜を多めにとるとか肉類を控えると言った工夫が必要です。
そうすればアルコールの量が多少増えても胃へのダメージは少ないのです。
アルコールを飲まなくても暴飲暴食をしていると胃潰瘍になってしまうのです。
もちろん胃潰瘍だけがアルコールによる病気ではありません。
その他の病気になる可能性もありますから、くれぐれも過度のアルコールは止めるようにしましょう。
胃潰瘍は一度治っても再発しやすい病気でもあります。
治ったからと言ってアルコールを飲み始めると再発することもあり得るのです。
消化器系の病気は大抵が食事のバランスを保つことによって防ぐことができます。
胃潰瘍を胃酸の調節で治す
胃潰瘍になった時の治療法について紹介しましょう。
だいたいの病院では薬による治療が一般的です。
薬としてはプロトンポンプ阻害剤、H2受容体拮抗剤というもので胃酸の発生を抑えます。
これによって潰瘍はほとんど治るようです。
しかし、根本原因を取り除いていませんから薬を止めると再発してしまいます。
胃潰瘍の再発の原因はピロリ菌だと考えられています。
ピロリ菌を除去しない限り胃潰瘍の完治はないということです。
ですから、胃酸を抑える薬には効果はありますがあくまでも対症療法ということです。
その他の薬として胃の粘膜における血の巡りをよくするために粘膜保護剤が併用されることもあります。
昔は外科の手術によって潰瘍を取り除くと言う治療が行われていました。
それはH2受容体拮抗剤がなかったためです。
それでも胃潰瘍の状態がひどく、大量出血していて内視鏡を使った止血ができないような時には手術が行われているようです。
胃潰瘍の根本原因とされているピロリ菌の除去について説明しましょう。
基本的には薬を使用して菌を死滅させます。
この薬は1週間続けて服用しなければなりません。
その副作用として下痢の症状、湿疹ができることなどがあります。
場合によっては副作用が強すぎで、除菌の治療を中止せざるを得ない場合もあると言われています。
また、この除菌によって実際に除菌できる率は約8割程度です。
ですから、必ずしも確実ではないということですから、必要に迫られない限りはピロリ菌の除菌はしないでよいと考えられます。
もちろん、胃潰瘍になっているのであれば除菌を勧められると考えてください。
だいたいの病院では薬による治療が一般的です。
薬としてはプロトンポンプ阻害剤、H2受容体拮抗剤というもので胃酸の発生を抑えます。
これによって潰瘍はほとんど治るようです。
しかし、根本原因を取り除いていませんから薬を止めると再発してしまいます。
胃潰瘍の再発の原因はピロリ菌だと考えられています。
ピロリ菌を除去しない限り胃潰瘍の完治はないということです。
ですから、胃酸を抑える薬には効果はありますがあくまでも対症療法ということです。
その他の薬として胃の粘膜における血の巡りをよくするために粘膜保護剤が併用されることもあります。
昔は外科の手術によって潰瘍を取り除くと言う治療が行われていました。
それはH2受容体拮抗剤がなかったためです。
それでも胃潰瘍の状態がひどく、大量出血していて内視鏡を使った止血ができないような時には手術が行われているようです。
胃潰瘍の根本原因とされているピロリ菌の除去について説明しましょう。
基本的には薬を使用して菌を死滅させます。
この薬は1週間続けて服用しなければなりません。
その副作用として下痢の症状、湿疹ができることなどがあります。
場合によっては副作用が強すぎで、除菌の治療を中止せざるを得ない場合もあると言われています。
また、この除菌によって実際に除菌できる率は約8割程度です。
ですから、必ずしも確実ではないということですから、必要に迫られない限りはピロリ菌の除菌はしないでよいと考えられます。
もちろん、胃潰瘍になっているのであれば除菌を勧められると考えてください。
胃潰瘍と胃炎の違い
胃炎と胃潰瘍について説明しましょう。
胃の粘膜が損傷を受けた状態を胃炎と言います。
原因としては胃液で胃の粘膜が消化されることによるものです。
軽度の胃炎の場合は胃薬などを飲むことで治ることがほとんどです。
しかし、それを放置しておくと損傷の状態がひどくなっていきます。
そしてそれが海洋状態になった場合に胃潰瘍と言われるのです。
胃炎でも出血を伴うケースもあります。
軽度だからといって安心してはいけないのです。
一般的な原因としてはストレスやアルコール、タバコと言ったものが上げられます。
胃炎の自覚症状としては腹痛や胸やけ満腹感と言ったものです。
痛みが持続するのではなく、食事から2,3時間たったころに痛み出す場合が多いと言われています。
これは食物が胃から腸へと移動する時間帯と考えられます。
したがって胃の中が空っぽになると痛み出すということです。
胃潰瘍は胃炎から症状が進んだものですが、胃に穴があいてしまうこともあります。
その場合には多量の出血を伴ったりしますから、入院しなければならなくなります。
胃の内壁は粘膜層から粘膜筋板、粘膜下層、固有筋層と何層にもなっています。
それがすべて消化されて穴があくという状態なのです。
何となく想像しただけでも痛そうな気がします。
病院に行って内視鏡などで見てもらうことによって、一目瞭然です。
状況だけでは胃がんの疑いもありますから、内視鏡検査の時に組織を採取してがんの検査を行うことが一般的です。
いずれにしても胃炎の軽い症状の内に治療することが大事です。
胃の粘膜が損傷を受けた状態を胃炎と言います。
原因としては胃液で胃の粘膜が消化されることによるものです。
軽度の胃炎の場合は胃薬などを飲むことで治ることがほとんどです。
しかし、それを放置しておくと損傷の状態がひどくなっていきます。
そしてそれが海洋状態になった場合に胃潰瘍と言われるのです。
胃炎でも出血を伴うケースもあります。
軽度だからといって安心してはいけないのです。
一般的な原因としてはストレスやアルコール、タバコと言ったものが上げられます。
胃炎の自覚症状としては腹痛や胸やけ満腹感と言ったものです。
痛みが持続するのではなく、食事から2,3時間たったころに痛み出す場合が多いと言われています。
これは食物が胃から腸へと移動する時間帯と考えられます。
したがって胃の中が空っぽになると痛み出すということです。
胃潰瘍は胃炎から症状が進んだものですが、胃に穴があいてしまうこともあります。
その場合には多量の出血を伴ったりしますから、入院しなければならなくなります。
胃の内壁は粘膜層から粘膜筋板、粘膜下層、固有筋層と何層にもなっています。
それがすべて消化されて穴があくという状態なのです。
何となく想像しただけでも痛そうな気がします。
病院に行って内視鏡などで見てもらうことによって、一目瞭然です。
状況だけでは胃がんの疑いもありますから、内視鏡検査の時に組織を採取してがんの検査を行うことが一般的です。
いずれにしても胃炎の軽い症状の内に治療することが大事です。
胃潰瘍を薬で治療する
胃潰瘍になった時に服用する薬について考えてみましょう。
食べたものは最初に唾液で溶かされて、食道から胃へと送られます。
胃では胃酸などの消化液で分解されていきます。
それから十二指腸で膵液、胆汁などによる分解がなされます。
そして小腸、大腸で栄養分として体内に吸収されるということになります。
口から飲む薬も同じような経路を辿ります。
胃薬と言うものは近代医学の中で大きく進歩したと言われています。
市販されている薬も多いですし、病院でもらうものもあります。
胃潰瘍の原因としてはストレスなどが考えられますが、自律神経が正常に働かないことにより消化液と胃の粘膜のバランスが取れなくなっていると考えられています。
抗コリン剤という薬は胃液の分泌を抑制して胃の粘膜が傷つかないようにするものです。
胃の働きを抑えてその代わりに消化液を補充するというものです。
本来の胃の働きが悪くなっているのですが、食べ物を消化するという活動を止めるわけにはいきません。
そのための胃薬なのです。
そう考えますと胃薬は胃潰瘍を治療しているわけではありません。
それ以上に悪化しないようにしているだけなのです。
胃潰瘍の程度によっては痛みを伴うこともありますから、痛みを抑えるためのロートエキスと言う成分を含む薬もあります。
消化器は自律神経でコントロールされていますが、それはストレスなど精神的な要因によって影響を受けやすいということを意味しています。
日ごろからの規則正しい生活や食生活が胃潰瘍を予防するために有効な手段であるということが言えるのです。
食べたものは最初に唾液で溶かされて、食道から胃へと送られます。
胃では胃酸などの消化液で分解されていきます。
それから十二指腸で膵液、胆汁などによる分解がなされます。
そして小腸、大腸で栄養分として体内に吸収されるということになります。
口から飲む薬も同じような経路を辿ります。
胃薬と言うものは近代医学の中で大きく進歩したと言われています。
市販されている薬も多いですし、病院でもらうものもあります。
胃潰瘍の原因としてはストレスなどが考えられますが、自律神経が正常に働かないことにより消化液と胃の粘膜のバランスが取れなくなっていると考えられています。
抗コリン剤という薬は胃液の分泌を抑制して胃の粘膜が傷つかないようにするものです。
胃の働きを抑えてその代わりに消化液を補充するというものです。
本来の胃の働きが悪くなっているのですが、食べ物を消化するという活動を止めるわけにはいきません。
そのための胃薬なのです。
そう考えますと胃薬は胃潰瘍を治療しているわけではありません。
それ以上に悪化しないようにしているだけなのです。
胃潰瘍の程度によっては痛みを伴うこともありますから、痛みを抑えるためのロートエキスと言う成分を含む薬もあります。
消化器は自律神経でコントロールされていますが、それはストレスなど精神的な要因によって影響を受けやすいということを意味しています。
日ごろからの規則正しい生活や食生活が胃潰瘍を予防するために有効な手段であるということが言えるのです。
吐血なら胃潰瘍を疑う
胃潰瘍と言う病気は胃の粘膜が傷んだ状態のことです。
これは自分の体内の胃酸が胃自身を消化してしまうために起こります。
急性胃潰瘍の場合大量の吐血を伴うことがあります。
これは胃潰瘍がひどくなり粘膜の内側の筋層にまで広がっている時に起こるものです。
通常は胸やけや胃の痛み、不快感と言ったことがほとんどです。
いきなり吐血して家族が驚いてしまうというケースもあるようです。
胃潰瘍で吐血した時にはその量にもよりますが、顔面蒼白ということになってしまうからです。
貧血状態になることもあり、すぐに病院に行くことが大事です。
症状がひどい場合には輸血が必要になります。
吐血ではなく血便が出ることもあります。
色が黒くなってしまうことからタール便と呼ばれています。
吐血するということは胃潰瘍からの出血がひどいということを意味しますから、緊急の対応が必要となります。
胃の中の血液を取り除いた後に内視鏡を使って潰瘍の止血をすることになります。
これは薬を塗る場合もありますし、クリップのようなもので止血することもあります。
これはクリップで血管を抑えてしまうというものです。
また、出血部分を焼くことによって止血するという方法を取る場合もあります。
どの方法を取るかと言うことは潰瘍の状態によって判断されます。
どの場合でも完全に止血してしまうまでは、食事などを取ることはできません。
したがって、吐血やタール便があったら即入院と考えてよいでしょう。
その前に何らかの自覚症状があるはずですから、日ごろからの健康管理が大事と言うことです。
これは自分の体内の胃酸が胃自身を消化してしまうために起こります。
急性胃潰瘍の場合大量の吐血を伴うことがあります。
これは胃潰瘍がひどくなり粘膜の内側の筋層にまで広がっている時に起こるものです。
通常は胸やけや胃の痛み、不快感と言ったことがほとんどです。
いきなり吐血して家族が驚いてしまうというケースもあるようです。
胃潰瘍で吐血した時にはその量にもよりますが、顔面蒼白ということになってしまうからです。
貧血状態になることもあり、すぐに病院に行くことが大事です。
症状がひどい場合には輸血が必要になります。
吐血ではなく血便が出ることもあります。
色が黒くなってしまうことからタール便と呼ばれています。
吐血するということは胃潰瘍からの出血がひどいということを意味しますから、緊急の対応が必要となります。
胃の中の血液を取り除いた後に内視鏡を使って潰瘍の止血をすることになります。
これは薬を塗る場合もありますし、クリップのようなもので止血することもあります。
これはクリップで血管を抑えてしまうというものです。
また、出血部分を焼くことによって止血するという方法を取る場合もあります。
どの方法を取るかと言うことは潰瘍の状態によって判断されます。
どの場合でも完全に止血してしまうまでは、食事などを取ることはできません。
したがって、吐血やタール便があったら即入院と考えてよいでしょう。
その前に何らかの自覚症状があるはずですから、日ごろからの健康管理が大事と言うことです。
肝臓に良い食べ物・食材
肝臓の働きを高めるタウリン
肝臓に良い食べ物・食材には先に述べたような食品などが挙げられますが、その他にも魚介類、特に牡蠣などの【貝類】や【イカ】【タコ】などに多く含まれているタウリンという成分にも、肝機能を高める効果があるといわれています。
タウリンには身体を正常な状態に戻そうとする働きがあり、具体的には血圧やコレステロールを低下させたりする作用などがあるのですが、なかでも肝細胞の再生をはかり肝臓の働きを高めるといった効果が大いに期待できると言われています。
タウリンがアルコールの分解を早めて肝臓への負担を軽減アルコールの過剰摂取は肝炎をはじめ、肝臓の機能低下を招く大きな要因となっていることはよく知られていますが、タウリンには酵素の働きを助ける働きもあることから、アルコールの分解を早めて肝臓への負担を軽減する作用があることも分かっています。しかし、だからといってお酒の飲み過ぎを習慣化するのは禁物です。
ウコンのクルクミンが肝臓機能を向上
ウコン(ターメリック)が肝臓に良い食品であることはよく知られていますが、それはウコンに含まれている【クルクミン】という成分の効能によるところです。クルクミンには胆汁の分泌を促進する作用があり、肝臓の細胞が活発に働くことで肝機能が高まるといわれています。また、お酒を飲んだ際にアルコールは体内でアセトアルデヒトという有害物質が発生するのですが、クルクミンがこのアセトアルデヒトの分解を促進してくれるとことがわかっています。
ゴマリグナンが肝臓の働きを維持
向上ゴマに含まれている【ゴマリグナン】という成分は優れた抗酸化作用があり、体内で細胞を錆付かせる活性酸素を減らす働きがあることから、肝機能を改善する効果がひじょうに高いといわれています。
ゴマリグナンの効能肝臓という臓器は体内でも活性酸素が発生しやすい部分でもあり、そのため肝細胞がダメージを受けてしまいがちとなるのですが、強力な抗酸化作用を持つゴマリグナンを摂取することにより、増え過ぎる活性酸素を抑制し、肝臓の働きを維持するだけでなく向上させてくれる効果が期待できます。ちなみに、ゴマリグナンの主成分となっているのが、健康食品でも有名な【セサミン】です。
肝臓に良い食べ物・食材には先に述べたような食品などが挙げられますが、その他にも魚介類、特に牡蠣などの【貝類】や【イカ】【タコ】などに多く含まれているタウリンという成分にも、肝機能を高める効果があるといわれています。
タウリンには身体を正常な状態に戻そうとする働きがあり、具体的には血圧やコレステロールを低下させたりする作用などがあるのですが、なかでも肝細胞の再生をはかり肝臓の働きを高めるといった効果が大いに期待できると言われています。
タウリンがアルコールの分解を早めて肝臓への負担を軽減アルコールの過剰摂取は肝炎をはじめ、肝臓の機能低下を招く大きな要因となっていることはよく知られていますが、タウリンには酵素の働きを助ける働きもあることから、アルコールの分解を早めて肝臓への負担を軽減する作用があることも分かっています。しかし、だからといってお酒の飲み過ぎを習慣化するのは禁物です。
ウコンのクルクミンが肝臓機能を向上
ウコン(ターメリック)が肝臓に良い食品であることはよく知られていますが、それはウコンに含まれている【クルクミン】という成分の効能によるところです。クルクミンには胆汁の分泌を促進する作用があり、肝臓の細胞が活発に働くことで肝機能が高まるといわれています。また、お酒を飲んだ際にアルコールは体内でアセトアルデヒトという有害物質が発生するのですが、クルクミンがこのアセトアルデヒトの分解を促進してくれるとことがわかっています。
ゴマリグナンが肝臓の働きを維持
向上ゴマに含まれている【ゴマリグナン】という成分は優れた抗酸化作用があり、体内で細胞を錆付かせる活性酸素を減らす働きがあることから、肝機能を改善する効果がひじょうに高いといわれています。
ゴマリグナンの効能肝臓という臓器は体内でも活性酸素が発生しやすい部分でもあり、そのため肝細胞がダメージを受けてしまいがちとなるのですが、強力な抗酸化作用を持つゴマリグナンを摂取することにより、増え過ぎる活性酸素を抑制し、肝臓の働きを維持するだけでなく向上させてくれる効果が期待できます。ちなみに、ゴマリグナンの主成分となっているのが、健康食品でも有名な【セサミン】です。
肝臓がんの痛み
肉体的な痛みとしては、腹水や胸水といった合併症に伴うもの、癌の進行によるもの、手術を行ったことで、術後に残るもの、抗がん剤などの治療の副作用といった様々なものがあります。このほかに、精神的な辛さも存在します。
肝臓がんの痛みを緩和するためには、主に鎮痛剤を使っていくことになります。直接的な治療効果があるわけではありませんが、疼痛のコントロールのために、必要な場合には行っておきましょう。
痛みを緩和する薬
非オピオイド系の薬は比較的症状が軽い場合に使われます。炎症物質であるプロスタグランジンの発生を抑制する効果があり、副作用としては肝機能の低下や胃・腎臓障害があります。アスピリンやインドメタシン、イブプロフェンといった一般の方でも聞いたことのあるものが、これに該当します。
弱オピオイド系の薬は脳に働くことで、肝臓がんによる痛みを感じないようにします。副作用としては頭痛や便秘・下痢、めまいがあります。コデインやジヒドロコデインが例となります。
強オピオイド系は効果が強く、モルヒネやフェンタニールといったものがあります。脳に作用して苦痛を緩和するのは弱オピオイド系と共通しており、副作用は眠気や吐き気、精神の不安定といったものがあります。効果が高い反面、副作用も強いため、医師の処方にしたがって正しく使用する必要があります。
肝臓がんの痛みを緩和するためには、主に鎮痛剤を使っていくことになります。直接的な治療効果があるわけではありませんが、疼痛のコントロールのために、必要な場合には行っておきましょう。
痛みを緩和する薬
非オピオイド系の薬は比較的症状が軽い場合に使われます。炎症物質であるプロスタグランジンの発生を抑制する効果があり、副作用としては肝機能の低下や胃・腎臓障害があります。アスピリンやインドメタシン、イブプロフェンといった一般の方でも聞いたことのあるものが、これに該当します。
弱オピオイド系の薬は脳に働くことで、肝臓がんによる痛みを感じないようにします。副作用としては頭痛や便秘・下痢、めまいがあります。コデインやジヒドロコデインが例となります。
強オピオイド系は効果が強く、モルヒネやフェンタニールといったものがあります。脳に作用して苦痛を緩和するのは弱オピオイド系と共通しており、副作用は眠気や吐き気、精神の不安定といったものがあります。効果が高い反面、副作用も強いため、医師の処方にしたがって正しく使用する必要があります。
肝臓がんの治療
肝臓がんの治療
各ステージと可能な治療法
ステージ1 手術(部分切除,左右一方の葉切除),エタノール注入療法,肝動脈塞栓法
ステージ2 手術(部分切除,左右一方の葉切除),エタノール注入療法,肝動脈塞栓法
ステージ3 原則として手術は対象外,肝動脈塞栓法,エタノール注入療法,化学療法,放射線治療,肝移植
ステージ4 対症療法,緩和療法
●外科療法
腫瘍を切除する手術療法が,確実な治療法です。肝臓は再生能力が高いため,肝臓全体の4分の3まで切除が可能です。ただし,ステージ2までが手術の対象であり,それより進行した場合は対象外となります。また肝硬変の病変が進んでいる場合は切除する肝臓の量は少なくせざるを得ません。
肝臓がんは再発の多いがんであり,肝切除術により完全にがん細胞を切除したとしても3年~5年後までに再発する確立は70%にも達します。しかし再発した場合でも条件によっては再手術も可能であり, 近年の研究により,術後再発の予防として,レチノイド,インターフェロン,ビタミンKなどに効果がみられることが報告されています。また免疫療法で免疫力を高めておくという方法も効果があります。
●経カテーテル動脈塞栓法(TAE) 肝動脈にカテーテルを入れ,そこから血管に塞栓物質をつめ,血流を絶ち,がん細胞を殺す方法です。肝細胞がんは肝動脈からのみ血流を受けているため死滅しますが, 正常細胞は門脈からの血流もあるので死滅しません。塞栓物質として抗がん剤をいれることもあります。
●動注療法 塞栓物質を使わずに,抗がん剤だけを,肝動脈に注入する方法で,静脈からの投与に比較して患部に高濃度の成分が集中するため,効果も高く副作用も少ない新しい治療方法です。
近年,動注療法にインターフェロンの皮下注射を併用することで,従来は治療できなかった門脈付近の腫瘍栓
(血管を塞いだ腫瘍)を持つ肝細胞がんに対して50パーセントの奏効率をあげているとのことです。
●エタノール注入療法(PEIT) 腹部または胸部から針を刺して,患部にエタノール(純粋アルコール)を注入し,がんを凝固させ死滅させる方法です。
この治療法が有効となるのは,がんの直径が2から3cm以下までと言われています。この治療方法は患者の体に与える副作用が少なく,短期間で退院できるという長所があります。
●マイクロ波焼灼(しょうしゃく)療法(MCT) 電極を腫瘍に差し込み,電子レンジと同じマイクロ波により高熱を発生させ,がん細胞を凝固させて死滅させる方法です。マイクロ波では直径1cm程度の範囲の組織を凝固させることができ,開腹することもありますが,開腹せず,腹腔鏡や胸腔鏡を用いる方法もあります。
●ラジオ波焼灼(しょうしゃく)療法(RFA) マイクロ波焼灼療法と同様に腫瘍に電極を差し込んで治療しますが,マイクロ波より温度が低く,そのため広い面積の治療が可能であり,3cmの腫瘍が3個以内,5cm以下の腫瘍が1個の場合対象とされ,マイクロ波よりも広く行われています。
各ステージと可能な治療法
ステージ1 手術(部分切除,左右一方の葉切除),エタノール注入療法,肝動脈塞栓法
ステージ2 手術(部分切除,左右一方の葉切除),エタノール注入療法,肝動脈塞栓法
ステージ3 原則として手術は対象外,肝動脈塞栓法,エタノール注入療法,化学療法,放射線治療,肝移植
ステージ4 対症療法,緩和療法
●外科療法
腫瘍を切除する手術療法が,確実な治療法です。肝臓は再生能力が高いため,肝臓全体の4分の3まで切除が可能です。ただし,ステージ2までが手術の対象であり,それより進行した場合は対象外となります。また肝硬変の病変が進んでいる場合は切除する肝臓の量は少なくせざるを得ません。
肝臓がんは再発の多いがんであり,肝切除術により完全にがん細胞を切除したとしても3年~5年後までに再発する確立は70%にも達します。しかし再発した場合でも条件によっては再手術も可能であり, 近年の研究により,術後再発の予防として,レチノイド,インターフェロン,ビタミンKなどに効果がみられることが報告されています。また免疫療法で免疫力を高めておくという方法も効果があります。
●経カテーテル動脈塞栓法(TAE) 肝動脈にカテーテルを入れ,そこから血管に塞栓物質をつめ,血流を絶ち,がん細胞を殺す方法です。肝細胞がんは肝動脈からのみ血流を受けているため死滅しますが, 正常細胞は門脈からの血流もあるので死滅しません。塞栓物質として抗がん剤をいれることもあります。
●動注療法 塞栓物質を使わずに,抗がん剤だけを,肝動脈に注入する方法で,静脈からの投与に比較して患部に高濃度の成分が集中するため,効果も高く副作用も少ない新しい治療方法です。
近年,動注療法にインターフェロンの皮下注射を併用することで,従来は治療できなかった門脈付近の腫瘍栓
(血管を塞いだ腫瘍)を持つ肝細胞がんに対して50パーセントの奏効率をあげているとのことです。
●エタノール注入療法(PEIT) 腹部または胸部から針を刺して,患部にエタノール(純粋アルコール)を注入し,がんを凝固させ死滅させる方法です。
この治療法が有効となるのは,がんの直径が2から3cm以下までと言われています。この治療方法は患者の体に与える副作用が少なく,短期間で退院できるという長所があります。
●マイクロ波焼灼(しょうしゃく)療法(MCT) 電極を腫瘍に差し込み,電子レンジと同じマイクロ波により高熱を発生させ,がん細胞を凝固させて死滅させる方法です。マイクロ波では直径1cm程度の範囲の組織を凝固させることができ,開腹することもありますが,開腹せず,腹腔鏡や胸腔鏡を用いる方法もあります。
●ラジオ波焼灼(しょうしゃく)療法(RFA) マイクロ波焼灼療法と同様に腫瘍に電極を差し込んで治療しますが,マイクロ波より温度が低く,そのため広い面積の治療が可能であり,3cmの腫瘍が3個以内,5cm以下の腫瘍が1個の場合対象とされ,マイクロ波よりも広く行われています。
肝臓がんの抗がん剤
肝臓に発症するがんは、主に肝細胞がん(肝がん)と肝内胆管がんの二種類に分けられふつう、肝臓がんという場合には肝細胞がんを指します。
肝細胞がんは血液を浄化する肝細胞ががん化するものです。
肝臓がんは、抗がん剤が効きにくいがんです。
肝動注化学療法などの投与法が考案され
少しでも有効性を高める工夫がされています。
肝臓がんの治療には、手術、経皮的療法(エタノール注入法、マイクロ波凝固術、ラジオ波焼しゃく術)経動脈的療法(肝動脈塞栓術、肝動注化学療法)の三大治療法および全身抗がん剤治療、放射線療法などが行われます。
このうち抗がん剤が用いられるのは肝動注化学療法と全身抗がん剤治療です。
肝臓がんの抗がん剤治療の目的は
1.がんを縮小または、同じ大きさに維持する
2.がんの症状(おもに腹水)を抑える
※がん性の腹水が生じた場合、腹部に抗がん剤を
投与すると腹水が減少することがあります。
主に用いられる抗がん剤は
肝動注化学療法
・低用量FP療法(フルオロウラシル+シスプラチン)
・ジノスタチンスチマラマー
・フルオロウラシル+インターフェロンアルファ
全身化学療法
・フルオロウラシル
・ミトキサントロン
・テガフール・ウラシル
●主な副作用
・肝動注化学療法 肝機能障害、吐き気、食欲不振
全身倦怠感
・フルオロウラシル 骨髄抑制、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢
・ミトキサントロン 心臓障害、骨髄抑制、間質性肺炎、嘔吐
脱毛
肝細胞がんは血液を浄化する肝細胞ががん化するものです。
肝臓がんは、抗がん剤が効きにくいがんです。
肝動注化学療法などの投与法が考案され
少しでも有効性を高める工夫がされています。
肝臓がんの治療には、手術、経皮的療法(エタノール注入法、マイクロ波凝固術、ラジオ波焼しゃく術)経動脈的療法(肝動脈塞栓術、肝動注化学療法)の三大治療法および全身抗がん剤治療、放射線療法などが行われます。
このうち抗がん剤が用いられるのは肝動注化学療法と全身抗がん剤治療です。
肝臓がんの抗がん剤治療の目的は
1.がんを縮小または、同じ大きさに維持する
2.がんの症状(おもに腹水)を抑える
※がん性の腹水が生じた場合、腹部に抗がん剤を
投与すると腹水が減少することがあります。
主に用いられる抗がん剤は
肝動注化学療法
・低用量FP療法(フルオロウラシル+シスプラチン)
・ジノスタチンスチマラマー
・フルオロウラシル+インターフェロンアルファ
全身化学療法
・フルオロウラシル
・ミトキサントロン
・テガフール・ウラシル
●主な副作用
・肝動注化学療法 肝機能障害、吐き気、食欲不振
全身倦怠感
・フルオロウラシル 骨髄抑制、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢
・ミトキサントロン 心臓障害、骨髄抑制、間質性肺炎、嘔吐
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肝臓がんの食事療法
肝臓がんの食事療法ときくと、病気になった後の治療方法の1つとしての食事かなと思いますが、肝臓がんにならないような食事ということもいえます。
肝臓がんは、肝臓に負担をかけたりして病気になりやすいような環境を作ってしまうことでかかってしまうこともある病気かもしれません。
肝臓がんにかかってしまった後の食事についても、やはり肝臓に負担をかけないようにするなどの注意点はあるような気がします。
肝臓がんは食事で予防するという方法もあります。肝臓と聞くとアルコールが思い浮かぶ人もいるかもしれませんが、暴飲は控えること、また、食事面では、繊維質を多く含む食材や緑黄色野菜を食べたり、豆腐などの大豆でできた食品を食べるということもいわれています。
肝臓がんは、脂肪肝といって、脂肪の多い食事を多く食べることによって、肝細胞に中性脂肪がたまってしまい、肝臓の機能が低下することでかかってしまうこともあります。
よって、動物性たんぱく質を多く含むような食事は、大量に食べないということもいえるかもしれません。肝臓がんを含めて、がんの発生原因といわれることがある活性酸素をおさえるようなものを多く含んだ食品を食べるということもいわれています。
たとえば、ビタミンA、ベータカロチン、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB、ポリフェノール、カロチノイド、イソフラボンなどの名前を聞くことがあります。
肝臓がんは肝硬変や肝炎が元になることもあるようなので、それらの病気に対して、肝臓の機能を強めるために、貝類の牡蠣肉のエキスを含んだ健康食品も売られてます。
肝臓がんに対する成分としてフコイダンというものがあります。
これは、民間療法の1つとしてつかわれるもので、海藻類のヌルヌルした成分に含まれている多糖類のことをいい、ここにアルギン酸やラミニンなどの成分が入っているということで、抗がん作用があるのではないかといわれているものです。
肝臓がんにかかって化学療法をしている場合、においや吐き気、食欲不振などの副作用によって、しっかりと食事ができないこともあります。
こういった場合、果物や麺類だと食べられることもあるということで出されることがあるみたいです。無理して食べるよりも、少しでもいいので食べられるという結果を出していくということのようです
肝臓がんは、肝臓に負担をかけたりして病気になりやすいような環境を作ってしまうことでかかってしまうこともある病気かもしれません。
肝臓がんにかかってしまった後の食事についても、やはり肝臓に負担をかけないようにするなどの注意点はあるような気がします。
肝臓がんは食事で予防するという方法もあります。肝臓と聞くとアルコールが思い浮かぶ人もいるかもしれませんが、暴飲は控えること、また、食事面では、繊維質を多く含む食材や緑黄色野菜を食べたり、豆腐などの大豆でできた食品を食べるということもいわれています。
肝臓がんは、脂肪肝といって、脂肪の多い食事を多く食べることによって、肝細胞に中性脂肪がたまってしまい、肝臓の機能が低下することでかかってしまうこともあります。
よって、動物性たんぱく質を多く含むような食事は、大量に食べないということもいえるかもしれません。肝臓がんを含めて、がんの発生原因といわれることがある活性酸素をおさえるようなものを多く含んだ食品を食べるということもいわれています。
たとえば、ビタミンA、ベータカロチン、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB、ポリフェノール、カロチノイド、イソフラボンなどの名前を聞くことがあります。
肝臓がんは肝硬変や肝炎が元になることもあるようなので、それらの病気に対して、肝臓の機能を強めるために、貝類の牡蠣肉のエキスを含んだ健康食品も売られてます。
肝臓がんに対する成分としてフコイダンというものがあります。
これは、民間療法の1つとしてつかわれるもので、海藻類のヌルヌルした成分に含まれている多糖類のことをいい、ここにアルギン酸やラミニンなどの成分が入っているということで、抗がん作用があるのではないかといわれているものです。
肝臓がんにかかって化学療法をしている場合、においや吐き気、食欲不振などの副作用によって、しっかりと食事ができないこともあります。
こういった場合、果物や麺類だと食べられることもあるということで出されることがあるみたいです。無理して食べるよりも、少しでもいいので食べられるという結果を出していくということのようです
肝臓がんによる腹水
腹水は初期の頃にはたまりませんので、たまってくるようになると症状が進行している状態であることになります。そのため、一刻も早く治療を行う必要があります。
健康な人でも腹水はあるのですが、肝臓がんになることによって、その量が増えていくことになります。どうしてこのようなことが起こるかというと、肝機能の低下が原因になっています。
肝機能の低下が起こることで、、血管内の水分やリンパ管からリンパ液が漏れ出してしまい、腹水としてたまっていくのです。量が増えると見た目にも腹部が膨らんでいき、急激な体重増加にもなります。
腹水の症状
お腹が出てくることだけではなく、体重増加や尿の減少、腹部の膨満感・圧迫感、息苦しさ、体のだるさ、食欲低下、手足のほてり、便秘・下痢といった症状が現れるようになります。
腹水の治療
治療としては利尿剤やアルブミン製剤を使って腹水を体外に排出させます。塩分量を控えることも基本的な対策です。また、体内にチューブを埋め込む手術を行う場合や注射で水を抜くこともあります。
ただし、肝臓がんで腹水が溜まっている場合には、癌が治らなければ一度は量が減っても、再びたまってくることになります。そのため、癌に対する治療を行う必要があります。
原因を取り除かなくては、結局元に戻ってしまいますので、癌を治療することが、結果的に腹水を解決することにもつながるのです。
健康な人でも腹水はあるのですが、肝臓がんになることによって、その量が増えていくことになります。どうしてこのようなことが起こるかというと、肝機能の低下が原因になっています。
肝機能の低下が起こることで、、血管内の水分やリンパ管からリンパ液が漏れ出してしまい、腹水としてたまっていくのです。量が増えると見た目にも腹部が膨らんでいき、急激な体重増加にもなります。
腹水の症状
お腹が出てくることだけではなく、体重増加や尿の減少、腹部の膨満感・圧迫感、息苦しさ、体のだるさ、食欲低下、手足のほてり、便秘・下痢といった症状が現れるようになります。
腹水の治療
治療としては利尿剤やアルブミン製剤を使って腹水を体外に排出させます。塩分量を控えることも基本的な対策です。また、体内にチューブを埋め込む手術を行う場合や注射で水を抜くこともあります。
ただし、肝臓がんで腹水が溜まっている場合には、癌が治らなければ一度は量が減っても、再びたまってくることになります。そのため、癌に対する治療を行う必要があります。
原因を取り除かなくては、結局元に戻ってしまいますので、癌を治療することが、結果的に腹水を解決することにもつながるのです。
肝臓がんによる黄疸
白目や皮膚が黄色くなってしまうのが黄疸です。色々な原因がありますが、その一つが肝臓がんです。
肝臓がんによって肝機能が下がると黄疸になります。なぜかというと、本来、胆汁の成分となるはずのビリルビンという黄色の物質が血液中に蓄積されてしまうためです。
赤血球は古くなると血流から取り除かれるのですが、赤血球の中でも酸素を運んでいるヘモグロビンは分解されて、ビリルビンという物質になります。肝機能が低下して胆汁としてビリルビンが排出されるスピードが落ちてしまうと、血流の中に溜まってしまい、白目や皮膚の色を黄色くしてしまうのです。
なお、黄疸は他にも色々な病気によって引き起こされます。たとえば、同じ癌でも膵臓癌が原因になっていることもありますし、胆石やすい炎が関与していることもあります。
黄疸の症状
皮膚や白目が黄色くなるといった外見的な特徴のほかに、尿の色が濃くなることや、皮膚のかゆみを感じることもあります。また、吐き気や発熱が同時に起きることもあります。
黄疸は進行してから現れる
肝臓がんが原因になっている場合には、黄疸は初期症状として現れるものではありません。ほとんどの場合には、すでに進行してから生じるものです。末期になってから発見されることも少なくありません。
肝臓がんによって肝機能が下がると黄疸になります。なぜかというと、本来、胆汁の成分となるはずのビリルビンという黄色の物質が血液中に蓄積されてしまうためです。
赤血球は古くなると血流から取り除かれるのですが、赤血球の中でも酸素を運んでいるヘモグロビンは分解されて、ビリルビンという物質になります。肝機能が低下して胆汁としてビリルビンが排出されるスピードが落ちてしまうと、血流の中に溜まってしまい、白目や皮膚の色を黄色くしてしまうのです。
なお、黄疸は他にも色々な病気によって引き起こされます。たとえば、同じ癌でも膵臓癌が原因になっていることもありますし、胆石やすい炎が関与していることもあります。
黄疸の症状
皮膚や白目が黄色くなるといった外見的な特徴のほかに、尿の色が濃くなることや、皮膚のかゆみを感じることもあります。また、吐き気や発熱が同時に起きることもあります。
黄疸は進行してから現れる
肝臓がんが原因になっている場合には、黄疸は初期症状として現れるものではありません。ほとんどの場合には、すでに進行してから生じるものです。末期になってから発見されることも少なくありません。
肝臓がんの症状
肝臓がんの初期症状はほとんど自覚できない無兆候であるのが一般的です。早いステージで発見することは生存率を高めるために大切なのですが、沈黙の臓器と言われるほどに反応が出づらい臓器であり、分かりやすい痛みが出るといったことはありません。
特有の症状は少ないため、肝臓がんと併発していることが多い肝炎や肝硬変による機能障害として表れることが多く見られます。たとえば、食欲不振や体全体のだるさ、腹部の膨満感、痛み、腹水、黄疸、便秘、下痢、吐血、貧血といったものです。
この他に、肝臓がんの症状として右の腹部にしこりが見られることや、痛みを感じることがあります。これらは初期のうちに見られるものではなく、進行してから見られる兆候です。
それぞれの症状について見ていくと、食欲不振や体のだるさは、肝機能の低下が原因となってエネルギーの代謝や解毒作用が落ちることによって起こります。腹部の痛みは大きくなった肝臓がんが破裂して出血したことによって生じます。また、血管やリンパ管から液が漏れると腹水としてたまってくることがあります。
黄疸は代謝機能が落ちることによって血液中のビリルビンの量が増えることで、肌や白目が黄色くなります。
初期症状の肝臓がんと、すでに末期になってしまった状態とでは、予後の見通しがまったく異なります。ステージによって生存率はまったく異なりますので、早期発見を行えるかどうかによって、治療成績は異なってくるのです。
肝臓がんは自覚症状が出てから病院に行くのでは、悪化するまで放置することになってしまいます。肝炎や観光縁にかかっている方はハイリスクになりますので、普段から血液検査や画像診断を定期的に受けておくことが必要です。こうした対策によって、早期発見できる可能性が高まり、罹患しても根治できる可能性が増えます。
特有の症状は少ないため、肝臓がんと併発していることが多い肝炎や肝硬変による機能障害として表れることが多く見られます。たとえば、食欲不振や体全体のだるさ、腹部の膨満感、痛み、腹水、黄疸、便秘、下痢、吐血、貧血といったものです。
この他に、肝臓がんの症状として右の腹部にしこりが見られることや、痛みを感じることがあります。これらは初期のうちに見られるものではなく、進行してから見られる兆候です。
それぞれの症状について見ていくと、食欲不振や体のだるさは、肝機能の低下が原因となってエネルギーの代謝や解毒作用が落ちることによって起こります。腹部の痛みは大きくなった肝臓がんが破裂して出血したことによって生じます。また、血管やリンパ管から液が漏れると腹水としてたまってくることがあります。
黄疸は代謝機能が落ちることによって血液中のビリルビンの量が増えることで、肌や白目が黄色くなります。
初期症状の肝臓がんと、すでに末期になってしまった状態とでは、予後の見通しがまったく異なります。ステージによって生存率はまったく異なりますので、早期発見を行えるかどうかによって、治療成績は異なってくるのです。
肝臓がんは自覚症状が出てから病院に行くのでは、悪化するまで放置することになってしまいます。肝炎や観光縁にかかっている方はハイリスクになりますので、普段から血液検査や画像診断を定期的に受けておくことが必要です。こうした対策によって、早期発見できる可能性が高まり、罹患しても根治できる可能性が増えます。
乳がんに強い病院ベスト10
乳がんにかかる女性は、1年で3~4万人で、毎年1000人ずつ増えています。
かかる年代としては30~65歳までの年齢層に多く、以前からすると若い年代の層にも無関係ではなくなってきています。
胸は女性にとってとても大切なものです。
発見や病院の設備などで、結果が大きく変わってくる、乳がんの治療に強い病院をご紹介します。
●聖路加国際病院 (東京)
ブレストセンター乳腺外科 中村清吾(なかむらせいご)センター長、津川浩一郎(つがわこういちろう)副医長、矢形寛(やがたひろし)医幹 (電話)03-3541-5151
2005年5月に乳がんの診断と治療を専門に行うブレストセンターができ、診療を始めました。名医・中村清吾センター長らの乳腺外科チームと放射線科、腫瘍内科、形成外科など、専門医たちが連携して、早期がんに対する日帰り手術を含む外来療法、先進的なチーム医療にも積極的に取り組んでいます。
「乳がんとわかったときは、まず慌てないことです。がんは急にできたものではありません。その出発点は、実は、何年も前からじわじわと進んできたものです。だから、そう慌てることはないし、時間に余裕はあります。周囲の力を借り、じっくり対策を考えましょう」(中村清吾センター長)
●亀田総合病院 (千葉県)
乳腺センター 福間英祐(ふくまえいすけ)センター長、阿部聡子(あべさとこ)部長代理
(電話)04-7092-2211
福間英祐センター長は最新治療に精通するとともに、乳腺内視鏡手術のパイオニアで累計手術数750例は圧倒的に世界一です。2004年の年間手術数156例中、乳腺内視鏡手術が127例(乳房温存99例を含む)を占めています。患者本位の姿勢を貫き、都内3ヶ所のクリニックでは精力的に「乳がんの出張外来」をこなしています。
「乳腺センターとして診断、治療、ケア、検診など、乳房の健康と病気にかかわるすべてについて、最新かつ多くの選択肢を提供します。とくに、乳腺内視鏡手術と、乳がんに対する凍結療法は、病気の根治と低い負担を両立させる治療だと考えています」(福間英祐センター長)
●国立がんセンター中央病院 (東京都)
乳腺外科 福富隆志(ふくとみたかし)医長、乳腺外科 木下貴之(きのしたたかゆき)医長、明石定子(あかしさだこ)医師 (電話)03-3542-2511
術前化学療法による乳房温存療法(過去1年間に約200例)の定期王の拡大と、CTやMRIによる至適切除範囲の設定などに力を入れる。患者全体の生存率は82.2%。
「乳がん治療では多くの選択肢があります。まず医師の話をよく聞きましょう。そのあとは『先生におまかせします』ではいけません。自分の考えをもち、『私はこうしたいと思います』という考えが重要です」(福富隆志医長)
●病院名・診療科・医師名・電話・治療方針・特徴
●星総合病院 (福島県)
外科・乳腺センター 野水整(のみずただし)副院長、片方直人(かたがたなおと)外科部長、 山田睦夫(やまだむつお)外科部長 (電話)024-923-3711
県内唯一の高性能マンモトーム政権施設であり、乳がん治療の実績では東北トップクラス。野水整お福院長(福島医大臨床教授)らの日本乳癌学会認定医3人が、「すべては患者さんのために」を基本姿勢に治療を行っています。
●栃木県立がんセンター (栃木県)
乳腺グループ医長 安藤二郎 (電話)028-658-5151
●聖マリアンナ医科大学病院 (神奈川県)
乳腺・内分泌外科教授 福田護 、緒方晴樹 講師 (電話)044-977-8111
●静岡県立総合病院 (静岡県)
乳腺外科 遠山和成(とおやまかずしげ)副院長、中上和彦(なかがみかずひこ)医長、
常泉道子(つねいずみみちこ)医長 (電話)054-247-6111
「5年生存率は、あくまでひとつの目安でしかありません。患者さんの生死や予後を完全に把握することは今の社会では困難です。したがって予後調査がまじめにできている施設ほど生存率は悪くなる可能性がある、ということを知っておいていただきたいと思います」(中上一彦医長)
●藤田保健衛生大学病院 (愛知県)
内分泌科 岩瀬克己(いわせかつみ)教授、放射線科 小林英敏(こばやしひでとし)教授、
血液内科・化学療法科 丸山文夫(まるやまふみお)助教授
(電話)0562-93-2111
日本乳癌学会認定の乳腺専門施設。乳がんを中心とした乳腺の病気に対し、最先端の検査と治療を行っています。関連するほかの診療部門との連携を重んじたチーム医療を目指しています。
●国立病院機構 四国がんセンター (愛媛県)
乳腺外科 高嶋成光(たかしましげみつ)院長、大住省三(おおすみしょうぞう)医長、青儀健二郎(あおぎけんじろう)医師 (電話)089-932-1111
年間245例の乳癌手術は、愛媛県のすべての乳がん患者の60%以上にあたる。全体の10年生存率もステージⅡで93.5%と好成績です。乳房温存療法(2004年度は147例)を主として行い、形成外科の協力のもと、『きれいな乳房』を残すべく努めています。
●鳥取大学医学部付属病院 (鳥取県)
乳腺内分泌外科(第二外科)講師 石黒清介 (電話)0859-33-1111
●北九州市立医療センター (福岡県)
総括副院長 光山昌珠、外科部長(乳腺)阿南敬生 (電話)093-541-1831
かかる年代としては30~65歳までの年齢層に多く、以前からすると若い年代の層にも無関係ではなくなってきています。
胸は女性にとってとても大切なものです。
発見や病院の設備などで、結果が大きく変わってくる、乳がんの治療に強い病院をご紹介します。
●聖路加国際病院 (東京)
ブレストセンター乳腺外科 中村清吾(なかむらせいご)センター長、津川浩一郎(つがわこういちろう)副医長、矢形寛(やがたひろし)医幹 (電話)03-3541-5151
2005年5月に乳がんの診断と治療を専門に行うブレストセンターができ、診療を始めました。名医・中村清吾センター長らの乳腺外科チームと放射線科、腫瘍内科、形成外科など、専門医たちが連携して、早期がんに対する日帰り手術を含む外来療法、先進的なチーム医療にも積極的に取り組んでいます。
「乳がんとわかったときは、まず慌てないことです。がんは急にできたものではありません。その出発点は、実は、何年も前からじわじわと進んできたものです。だから、そう慌てることはないし、時間に余裕はあります。周囲の力を借り、じっくり対策を考えましょう」(中村清吾センター長)
●亀田総合病院 (千葉県)
乳腺センター 福間英祐(ふくまえいすけ)センター長、阿部聡子(あべさとこ)部長代理
(電話)04-7092-2211
福間英祐センター長は最新治療に精通するとともに、乳腺内視鏡手術のパイオニアで累計手術数750例は圧倒的に世界一です。2004年の年間手術数156例中、乳腺内視鏡手術が127例(乳房温存99例を含む)を占めています。患者本位の姿勢を貫き、都内3ヶ所のクリニックでは精力的に「乳がんの出張外来」をこなしています。
「乳腺センターとして診断、治療、ケア、検診など、乳房の健康と病気にかかわるすべてについて、最新かつ多くの選択肢を提供します。とくに、乳腺内視鏡手術と、乳がんに対する凍結療法は、病気の根治と低い負担を両立させる治療だと考えています」(福間英祐センター長)
●国立がんセンター中央病院 (東京都)
乳腺外科 福富隆志(ふくとみたかし)医長、乳腺外科 木下貴之(きのしたたかゆき)医長、明石定子(あかしさだこ)医師 (電話)03-3542-2511
術前化学療法による乳房温存療法(過去1年間に約200例)の定期王の拡大と、CTやMRIによる至適切除範囲の設定などに力を入れる。患者全体の生存率は82.2%。
「乳がん治療では多くの選択肢があります。まず医師の話をよく聞きましょう。そのあとは『先生におまかせします』ではいけません。自分の考えをもち、『私はこうしたいと思います』という考えが重要です」(福富隆志医長)
●病院名・診療科・医師名・電話・治療方針・特徴
●星総合病院 (福島県)
外科・乳腺センター 野水整(のみずただし)副院長、片方直人(かたがたなおと)外科部長、 山田睦夫(やまだむつお)外科部長 (電話)024-923-3711
県内唯一の高性能マンモトーム政権施設であり、乳がん治療の実績では東北トップクラス。野水整お福院長(福島医大臨床教授)らの日本乳癌学会認定医3人が、「すべては患者さんのために」を基本姿勢に治療を行っています。
●栃木県立がんセンター (栃木県)
乳腺グループ医長 安藤二郎 (電話)028-658-5151
●聖マリアンナ医科大学病院 (神奈川県)
乳腺・内分泌外科教授 福田護 、緒方晴樹 講師 (電話)044-977-8111
●静岡県立総合病院 (静岡県)
乳腺外科 遠山和成(とおやまかずしげ)副院長、中上和彦(なかがみかずひこ)医長、
常泉道子(つねいずみみちこ)医長 (電話)054-247-6111
「5年生存率は、あくまでひとつの目安でしかありません。患者さんの生死や予後を完全に把握することは今の社会では困難です。したがって予後調査がまじめにできている施設ほど生存率は悪くなる可能性がある、ということを知っておいていただきたいと思います」(中上一彦医長)
●藤田保健衛生大学病院 (愛知県)
内分泌科 岩瀬克己(いわせかつみ)教授、放射線科 小林英敏(こばやしひでとし)教授、
血液内科・化学療法科 丸山文夫(まるやまふみお)助教授
(電話)0562-93-2111
日本乳癌学会認定の乳腺専門施設。乳がんを中心とした乳腺の病気に対し、最先端の検査と治療を行っています。関連するほかの診療部門との連携を重んじたチーム医療を目指しています。
●国立病院機構 四国がんセンター (愛媛県)
乳腺外科 高嶋成光(たかしましげみつ)院長、大住省三(おおすみしょうぞう)医長、青儀健二郎(あおぎけんじろう)医師 (電話)089-932-1111
年間245例の乳癌手術は、愛媛県のすべての乳がん患者の60%以上にあたる。全体の10年生存率もステージⅡで93.5%と好成績です。乳房温存療法(2004年度は147例)を主として行い、形成外科の協力のもと、『きれいな乳房』を残すべく努めています。
●鳥取大学医学部付属病院 (鳥取県)
乳腺内分泌外科(第二外科)講師 石黒清介 (電話)0859-33-1111
●北九州市立医療センター (福岡県)
総括副院長 光山昌珠、外科部長(乳腺)阿南敬生 (電話)093-541-1831
食道がんに強い病院ベスト10
食道がんは近年になって生存率が高くなった。
食道がん全体の5年生存率は約15~35%で、20年前の10%以下に比べてかなり改善されている。
手術と並んで、化学療法と放射線療法を併用する化学放射線療法も
注目されてきた。優れた治療実績のある病院?
●東海大学病院(神奈川県)
内視鏡治療の5年生存率が97%越す 。東海大学病院の消化器外科は、食道がんの
治療数が年間約200例、累計2400例を超え全国トップクラスの症例数を誇る。
がんが粘膜内にとどまる早期がん(粘膜がん)では内視鏡的粘膜切除術(EMR)を
年間70~80例、がんが粘膜上皮を越えて粘膜下層に入った1~3期では手術を年間
80~90例、さらに進行して周囲の臓器に転移した場合では化学放射線療法を含む
治療を年間約40例行う。
特に早期がんの内視鏡治療では88年にチューブを用いたEEMRチューブ法を開発
したことで知られる。
「がんを含んだ粘膜をチューブ内に吸引して切除しやすく工夫したのが、EEMRチューブ法
です。簡単にできる治療法なのでかなり普及しています。89年に本格的に開始し、
これまで820~830例に治療しています。EEMRチューブ法を含む内視鏡治療の
5年生存率は97.2%で全国トップです」と幕内博康教授。
治療時間は15~30分。入院期間は3日間。退院後、半年ごとに検査を行い、
早期なら何度でも治療できる。現在、がんが粘膜下層の表層にあって、リンパ節転移の
ない場合(1b期)にもEEMRチューブ法を行う。
●大阪市立大学病院(大阪府)
胸腔鏡手術数は全国トップクラス。大阪市立大学病院の第2外科では、他臓器への
浸潤や遠隔転移のない胸部の食道がんに対して胸腔鏡手術を行っている。
96年からこれまでに約170例の治療を行い、胸腔鏡手術数では全国トップクラスだ。
胸腔鏡手術とは胸部に小さな穴を数カ所開け、そこから小型ビデオカメラや手術器具を
挿入して、モニターに映し出された映像を見ながら、食道を切除したり、リンパ節を
取り除く手術法である。同病院では日本内視鏡外科学会の技術認定を受けた医師が
胸腔鏡手術を行う。
「さまざまな手術器具を開発して手技を改良した結果、通常の食道がんの開胸手術と
同じ時間で完了し、合併症も少なく、安全です。また開胸手術との治癒率にも差は
ありません」と大杉治司助教授。
通常の開胸手術では胸部を開いて食道を切除し、同時に腹部と頚部(けいぶ)も開いて、
リンパ節を取り除く大手術となる。
「胸腔鏡手術では胸の傷が小さいだけでなく、カメラで術野が拡大されて見えるため、
より精度の高い手術が可能です。出血量も少なく、完全無輸血で行っています」
(大杉助教授)
術後にマラソンを楽しむ患者もいるという。
●国立がんセンター東病院(千葉県)
科学放射線療法で日本の中心的役割を果たす。国立がんセンター東病院内科は、
92年頃から食道がんに対する化学放射線療法を本格的にスタートさせ、日本の中心的
役割を果たす。現在、年間約200例に行っている。食道がんの化学放射線療法は、
放射線を1回1.8グレイずつ合計28回行う。同時に、5―FUとランダかブリプラチンの
2種類の抗がん剤を併用する。
「がんが粘膜下層まで入った1期に対する放射線化学療法の2年生存率は93%で、
手術に匹敵する治療成績が得られています」と大津敦部長。
また、食道がんの2~3期にも化学放射線療法を積極的に行っている。
「国内の臨床試験では、がんが完全に消失した比率は68%です」(大津部長)
ただし、化学放射線療法でがんが完全消失した人の40%近くは再発する。その場合、
内視鏡的粘膜切除術、レーザーを用いた光線力学的治療、手術のうちから適切な治療法を
選択するという。こうした再発治療を加えることで、手術にほぼ匹敵する治療成績が
得られているのだ。
●病院名・診療科・医師名・電話・治療方針・特徴
●恵佑会札幌病院 消化器外科
細川正夫院長 (電話)011・863・2101(北海道)
年間の食道がん患者数は230例。内科、外科、耳鼻咽喉科、放射線科、形成外科、
病理が一団となって医療を行っている
●国立がんセンター東病院 内科
大津敦部長 (電話)04・7133・1111(千葉県)
化学放射線療法を積極的に推進。1期、2~3期の臨床試験で手術に匹敵する成績。
手術不能の4期にも多数の臨床試験を実施・計画
●国立がんセンター中央病院 食道外科
加藤抱一部長 (電話)03・3542・2511(東京都)
04年の治療数333例(うち手術135例)。外科、内科、放射線科、診断部門で合同協議。
患者の意思を尊重、科学的根拠をもとに治療決定
●順天堂大学順天堂医院 消化器外科
鶴丸昌彦教授 (電話)03・3813・3111(東京都)
食道がん切除手術は年間100~120例。進行がんには精緻なリンパ節郭清を行う。
早期のものには内視鏡治療を積極的に行っている
●東海大学病院 消化器外科
幕内博康教授(院長) (電話)0463・93・1121(神奈川県)
合計症例数は2400例を超えて全国有数。術後の5年生存率は内視鏡治療は97.2%、
手術では62.5%で、いずれも全国トップ
●愛知県がんセンター中央病院 胸部外科
篠田雅幸副院長 (電話)052・762・6111(愛知県)
進行度に応じた的確な標準治療を提供。手術は術式、術中・術後の管理の工夫で
負担の軽減を図り、好成績。最先端の臨床試験も実施
●大阪市立大学病院 第2外科
大杉治司助教授 (電話)06・6879・5111(大阪府)
胸腔鏡手術数で全国トップクラス。通常の開胸手術と同等の治癒力があり、
良好な成績。胸部の傷が小さく、術後のQOLが高い
●大阪府立成人病センター 消化器外科
矢野雅彦医長 (電話)06・6972・1181(大阪府)
早期には内視鏡治療、進行には集学的治療を行い好成績。年間手術数70例。
術後の嚥下機能などのQOL保持を重視した手術を行う
●大阪市立総合医療センター 消化器外科
東野正幸副院長 (電話)06・6929・1221(大阪府)
低侵襲手術として胸腔鏡手術300例。胸部操作、腹部操作とも内視鏡下で行う。
内視鏡下の術野拡大効果でより精緻な手術が可能
●久留米大学病院 外科
藤田博正教授 (電話)0942・35・3311(福岡県)
診断から内視鏡的粘膜切除、光線力学療法、手術(内視鏡下手術を含む)、
化学放射線治療、緩和医療まで、あらゆる病態に対応
食道がん全体の5年生存率は約15~35%で、20年前の10%以下に比べてかなり改善されている。
手術と並んで、化学療法と放射線療法を併用する化学放射線療法も
注目されてきた。優れた治療実績のある病院?
●東海大学病院(神奈川県)
内視鏡治療の5年生存率が97%越す 。東海大学病院の消化器外科は、食道がんの
治療数が年間約200例、累計2400例を超え全国トップクラスの症例数を誇る。
がんが粘膜内にとどまる早期がん(粘膜がん)では内視鏡的粘膜切除術(EMR)を
年間70~80例、がんが粘膜上皮を越えて粘膜下層に入った1~3期では手術を年間
80~90例、さらに進行して周囲の臓器に転移した場合では化学放射線療法を含む
治療を年間約40例行う。
特に早期がんの内視鏡治療では88年にチューブを用いたEEMRチューブ法を開発
したことで知られる。
「がんを含んだ粘膜をチューブ内に吸引して切除しやすく工夫したのが、EEMRチューブ法
です。簡単にできる治療法なのでかなり普及しています。89年に本格的に開始し、
これまで820~830例に治療しています。EEMRチューブ法を含む内視鏡治療の
5年生存率は97.2%で全国トップです」と幕内博康教授。
治療時間は15~30分。入院期間は3日間。退院後、半年ごとに検査を行い、
早期なら何度でも治療できる。現在、がんが粘膜下層の表層にあって、リンパ節転移の
ない場合(1b期)にもEEMRチューブ法を行う。
●大阪市立大学病院(大阪府)
胸腔鏡手術数は全国トップクラス。大阪市立大学病院の第2外科では、他臓器への
浸潤や遠隔転移のない胸部の食道がんに対して胸腔鏡手術を行っている。
96年からこれまでに約170例の治療を行い、胸腔鏡手術数では全国トップクラスだ。
胸腔鏡手術とは胸部に小さな穴を数カ所開け、そこから小型ビデオカメラや手術器具を
挿入して、モニターに映し出された映像を見ながら、食道を切除したり、リンパ節を
取り除く手術法である。同病院では日本内視鏡外科学会の技術認定を受けた医師が
胸腔鏡手術を行う。
「さまざまな手術器具を開発して手技を改良した結果、通常の食道がんの開胸手術と
同じ時間で完了し、合併症も少なく、安全です。また開胸手術との治癒率にも差は
ありません」と大杉治司助教授。
通常の開胸手術では胸部を開いて食道を切除し、同時に腹部と頚部(けいぶ)も開いて、
リンパ節を取り除く大手術となる。
「胸腔鏡手術では胸の傷が小さいだけでなく、カメラで術野が拡大されて見えるため、
より精度の高い手術が可能です。出血量も少なく、完全無輸血で行っています」
(大杉助教授)
術後にマラソンを楽しむ患者もいるという。
●国立がんセンター東病院(千葉県)
科学放射線療法で日本の中心的役割を果たす。国立がんセンター東病院内科は、
92年頃から食道がんに対する化学放射線療法を本格的にスタートさせ、日本の中心的
役割を果たす。現在、年間約200例に行っている。食道がんの化学放射線療法は、
放射線を1回1.8グレイずつ合計28回行う。同時に、5―FUとランダかブリプラチンの
2種類の抗がん剤を併用する。
「がんが粘膜下層まで入った1期に対する放射線化学療法の2年生存率は93%で、
手術に匹敵する治療成績が得られています」と大津敦部長。
また、食道がんの2~3期にも化学放射線療法を積極的に行っている。
「国内の臨床試験では、がんが完全に消失した比率は68%です」(大津部長)
ただし、化学放射線療法でがんが完全消失した人の40%近くは再発する。その場合、
内視鏡的粘膜切除術、レーザーを用いた光線力学的治療、手術のうちから適切な治療法を
選択するという。こうした再発治療を加えることで、手術にほぼ匹敵する治療成績が
得られているのだ。
●病院名・診療科・医師名・電話・治療方針・特徴
●恵佑会札幌病院 消化器外科
細川正夫院長 (電話)011・863・2101(北海道)
年間の食道がん患者数は230例。内科、外科、耳鼻咽喉科、放射線科、形成外科、
病理が一団となって医療を行っている
●国立がんセンター東病院 内科
大津敦部長 (電話)04・7133・1111(千葉県)
化学放射線療法を積極的に推進。1期、2~3期の臨床試験で手術に匹敵する成績。
手術不能の4期にも多数の臨床試験を実施・計画
●国立がんセンター中央病院 食道外科
加藤抱一部長 (電話)03・3542・2511(東京都)
04年の治療数333例(うち手術135例)。外科、内科、放射線科、診断部門で合同協議。
患者の意思を尊重、科学的根拠をもとに治療決定
●順天堂大学順天堂医院 消化器外科
鶴丸昌彦教授 (電話)03・3813・3111(東京都)
食道がん切除手術は年間100~120例。進行がんには精緻なリンパ節郭清を行う。
早期のものには内視鏡治療を積極的に行っている
●東海大学病院 消化器外科
幕内博康教授(院長) (電話)0463・93・1121(神奈川県)
合計症例数は2400例を超えて全国有数。術後の5年生存率は内視鏡治療は97.2%、
手術では62.5%で、いずれも全国トップ
●愛知県がんセンター中央病院 胸部外科
篠田雅幸副院長 (電話)052・762・6111(愛知県)
進行度に応じた的確な標準治療を提供。手術は術式、術中・術後の管理の工夫で
負担の軽減を図り、好成績。最先端の臨床試験も実施
●大阪市立大学病院 第2外科
大杉治司助教授 (電話)06・6879・5111(大阪府)
胸腔鏡手術数で全国トップクラス。通常の開胸手術と同等の治癒力があり、
良好な成績。胸部の傷が小さく、術後のQOLが高い
●大阪府立成人病センター 消化器外科
矢野雅彦医長 (電話)06・6972・1181(大阪府)
早期には内視鏡治療、進行には集学的治療を行い好成績。年間手術数70例。
術後の嚥下機能などのQOL保持を重視した手術を行う
●大阪市立総合医療センター 消化器外科
東野正幸副院長 (電話)06・6929・1221(大阪府)
低侵襲手術として胸腔鏡手術300例。胸部操作、腹部操作とも内視鏡下で行う。
内視鏡下の術野拡大効果でより精緻な手術が可能
●久留米大学病院 外科
藤田博正教授 (電話)0942・35・3311(福岡県)
診断から内視鏡的粘膜切除、光線力学療法、手術(内視鏡下手術を含む)、
化学放射線治療、緩和医療まで、あらゆる病態に対応
大腸がんに強い病院ベスト10
大腸がんは、全長約1.5mの腸に発生するがんで、腸から肛門に続く長さ約15cmの「直腸」にできるがんが、大腸がんの全体のうちの約半分を占めています。また、上行・横行・下行・S状の4つに区分される結腸部分にもがんができます。
急増する大腸がんの新規患者数は年間約9万人、2005年に国立がんセンターがまとめた最新の統計では、男性で4位、女性で3位が大腸がんが原因で亡くなっています。
以前の直腸がんの手術は、命の代わりに男性は性機能を失ったり、女性は尿が漏れやすくなったり、と、病気と戦いながら日常生活を送るにあたって、大変な苦しみがありました。
今日では、できるだけ、自然の肛門と神経機能を温存する手術テクニックが普及して、この10年間でその苦しみを味わうことなく、がん治療に大きな貢献をもたらしています。
それに加えて、大腸がんの「腹腔鏡下手術」、おなかに5mm~10mm程度の小さな穴を数箇所開け、腹腔鏡を入れて大腸を切除するがん手術が登場して、患者さんの体にかかる負担が大幅に減りました。
増加をたどる大腸がん、新しい治療をはじめている日本全国の病院をご紹介します。
●北里大学病院 外科 (神奈川県)
外科 渡邊昌彦(わたなべまさひこ) 教授・國場幸均(こくばゆきひと)講師
(電話)042-778-8111
腹腔鏡下手術の第一人者・渡邊昌彦教授は、累積手術数1000例以上。2003年12月に教授になってからは、2004年に268例、2005年に298例と大腸がんの手術が急増しました。(年間に同じ部位のがんの手術が200例を越えることはまれ)そのうち、渡邊教授、國場幸均講師らが得意とする腹腔鏡下手術が半数を占めています。その腕を求めて、東北や、関西、九州からも患者さんが来院するほどです。
●新潟県立がんセンター 新潟病院 (新潟県)
消化器外科 瀧井康公(たきいやすまさ)外科部長、
消化器内科船越和博(ふなこしかずひろ)内科部長 (電話)025-266-5111
内視鏡的切除が可能な早期がんは消化器内科の船越和博部長で担当し、切除が必要な早期がんや進行がんに対する手術を瀧井康公部長らの大腸外科が引き受ける、といった分担が出来ている。2004年の年間手術数218例のうち、直腸は74例、その他の結腸は144例でした。専門外来は毎週水曜日、新患は月~金曜日の毎日受け付ける体制を整えています。
●国立がんセンター東病院 (千葉県)
下腹部外科 齊藤典男(さいとうのりお) 手術部長、杉藤正典(すぎとうまさのり) 病棟医長、
消化管内科 大津敦(おおつあつし) 内視鏡部長 (電話)04-7133-1111
大腸がん手術287例中、直腸126例、結腸161例をこなす。消化器内科が手がける内視鏡的粘膜切除は150例あり、そのうちの95%は日帰りの手術、平均入院日数は2日ほどです。開腹手術は160例、平均入院日数は15日ほどです。また、腹腔鏡下手術117例でも、平均入院日数は10日ほどです。年間の外来数も、大腸がんだけで、1万3500人にもなります。
「大腸がんに対するもっとも効果的な治療は、いまだに手術による切除(または内視鏡下切除)です。しかし、がんの進行状況に合わせて機能温存手術や、低侵襲手術といった手術が可能になってきました。各治療法のメリットとデメリットをよく理解し、ご本人に合った治療法を選びましょう。」(杉藤正典医長)
●病院名・診療科・医師名・電話・治療方針・特徴
●札幌厚生病院 (北海道)
外科 近藤征文(こんどうゆきふみ)副院長、益子博幸(ますこひろゆき)部長、消化器科 今村哲理(いまむらあきみち)副院長 (電話)011-261-5331(北海道)
がんの完全切除と確実なリンパ摘出に取り組みます。消化器科の今村副院長と、黒川聖医長らは、大腸がんの内視鏡治療を得意としています。
●山形県立中央病院 (山形県)
外科 佐藤敏彦(さとうとしひこ)副部長、消化器内科 間部克裕(まべかつひろ)医師
早期大腸がんの場合、内視鏡を使った粘膜切除術や、腹腔鏡を使った手術で術後平均10日の退院を可能にしています。進行再発がんに対しては、拡大手術を施行します。
●自治医科大学付属 さいたま医療センター (埼玉県)
一般・消化器外科 小西文雄 教授、河村裕 講師 (電話)048-647-2111
●愛知県がんセンター中央病院 (愛知県)
消化器外科 加藤知行(かとうともゆき)院長、平井孝(ひらいたかし)外来部長、金光幸秀(かねみつゆきひで)医長 (電話)052-762-6111(愛知県)
加藤知行院長は日本を代表する大腸外科医の一人。結腸の早期がんには腹腔鏡下手術を慎重に行い、早期結腸がんに対しては、東海地方で唯一「経肛門的内視鏡下マイクロサージェリー(TEM)が行える装置を導入しています。」
●大阪府立成人病センター (大阪府)
消化器外科 大植雅之(おおうえまさゆき) 医長、能浦真吾(のうらしんご)診療主任、消化器内科 飯石浩康(いいいしひろやす)部長 (電話)06-6972-1181(大阪府)
進行直腸がんにもっとも力を入れており、可能な限り肛門温存手術に挑んでいます。早期の直腸がんでは経肛門的切除などの、「おなかを切らない手術」も行っています。
●広島大学病院 (広島県)
消化器外科(内視鏡外科)岡島正純(おかじままさずみ)教授、小島康知(おじまやすとも)講師、池田聡(いけださとし)講師 (電話)082-257-5555(広島県)
大腸外科全般にわたり「患者さんにやさしい治療」を合言葉に、よりレベルの高い医療を目指しています。中国・四国地方ではトップクラスの病院で、岡島正純教授は大腸がん手術の名手として知られています。
●久留米大学病院 (福岡県)
外科 白水和雄(しろうずかずお) 主任教授、緒方裕(おがたひろし)助教授、赤木由人(あかぎよしと)講師 (電話)0942-35-3311
大腸がん年間手術数118例(直腸62例、結腸56例)とくに直腸肛門がんに対しては、内視鏡手術を取り入れ、「究極の肛門温存手術」として注目されています。
●高野病院 (熊本県)
大腸肛門科 山田一隆院長 (電話)096-384-1011(熊本県)
急増する大腸がんの新規患者数は年間約9万人、2005年に国立がんセンターがまとめた最新の統計では、男性で4位、女性で3位が大腸がんが原因で亡くなっています。
以前の直腸がんの手術は、命の代わりに男性は性機能を失ったり、女性は尿が漏れやすくなったり、と、病気と戦いながら日常生活を送るにあたって、大変な苦しみがありました。
今日では、できるだけ、自然の肛門と神経機能を温存する手術テクニックが普及して、この10年間でその苦しみを味わうことなく、がん治療に大きな貢献をもたらしています。
それに加えて、大腸がんの「腹腔鏡下手術」、おなかに5mm~10mm程度の小さな穴を数箇所開け、腹腔鏡を入れて大腸を切除するがん手術が登場して、患者さんの体にかかる負担が大幅に減りました。
増加をたどる大腸がん、新しい治療をはじめている日本全国の病院をご紹介します。
●北里大学病院 外科 (神奈川県)
外科 渡邊昌彦(わたなべまさひこ) 教授・國場幸均(こくばゆきひと)講師
(電話)042-778-8111
腹腔鏡下手術の第一人者・渡邊昌彦教授は、累積手術数1000例以上。2003年12月に教授になってからは、2004年に268例、2005年に298例と大腸がんの手術が急増しました。(年間に同じ部位のがんの手術が200例を越えることはまれ)そのうち、渡邊教授、國場幸均講師らが得意とする腹腔鏡下手術が半数を占めています。その腕を求めて、東北や、関西、九州からも患者さんが来院するほどです。
●新潟県立がんセンター 新潟病院 (新潟県)
消化器外科 瀧井康公(たきいやすまさ)外科部長、
消化器内科船越和博(ふなこしかずひろ)内科部長 (電話)025-266-5111
内視鏡的切除が可能な早期がんは消化器内科の船越和博部長で担当し、切除が必要な早期がんや進行がんに対する手術を瀧井康公部長らの大腸外科が引き受ける、といった分担が出来ている。2004年の年間手術数218例のうち、直腸は74例、その他の結腸は144例でした。専門外来は毎週水曜日、新患は月~金曜日の毎日受け付ける体制を整えています。
●国立がんセンター東病院 (千葉県)
下腹部外科 齊藤典男(さいとうのりお) 手術部長、杉藤正典(すぎとうまさのり) 病棟医長、
消化管内科 大津敦(おおつあつし) 内視鏡部長 (電話)04-7133-1111
大腸がん手術287例中、直腸126例、結腸161例をこなす。消化器内科が手がける内視鏡的粘膜切除は150例あり、そのうちの95%は日帰りの手術、平均入院日数は2日ほどです。開腹手術は160例、平均入院日数は15日ほどです。また、腹腔鏡下手術117例でも、平均入院日数は10日ほどです。年間の外来数も、大腸がんだけで、1万3500人にもなります。
「大腸がんに対するもっとも効果的な治療は、いまだに手術による切除(または内視鏡下切除)です。しかし、がんの進行状況に合わせて機能温存手術や、低侵襲手術といった手術が可能になってきました。各治療法のメリットとデメリットをよく理解し、ご本人に合った治療法を選びましょう。」(杉藤正典医長)
●病院名・診療科・医師名・電話・治療方針・特徴
●札幌厚生病院 (北海道)
外科 近藤征文(こんどうゆきふみ)副院長、益子博幸(ますこひろゆき)部長、消化器科 今村哲理(いまむらあきみち)副院長 (電話)011-261-5331(北海道)
がんの完全切除と確実なリンパ摘出に取り組みます。消化器科の今村副院長と、黒川聖医長らは、大腸がんの内視鏡治療を得意としています。
●山形県立中央病院 (山形県)
外科 佐藤敏彦(さとうとしひこ)副部長、消化器内科 間部克裕(まべかつひろ)医師
早期大腸がんの場合、内視鏡を使った粘膜切除術や、腹腔鏡を使った手術で術後平均10日の退院を可能にしています。進行再発がんに対しては、拡大手術を施行します。
●自治医科大学付属 さいたま医療センター (埼玉県)
一般・消化器外科 小西文雄 教授、河村裕 講師 (電話)048-647-2111
●愛知県がんセンター中央病院 (愛知県)
消化器外科 加藤知行(かとうともゆき)院長、平井孝(ひらいたかし)外来部長、金光幸秀(かねみつゆきひで)医長 (電話)052-762-6111(愛知県)
加藤知行院長は日本を代表する大腸外科医の一人。結腸の早期がんには腹腔鏡下手術を慎重に行い、早期結腸がんに対しては、東海地方で唯一「経肛門的内視鏡下マイクロサージェリー(TEM)が行える装置を導入しています。」
●大阪府立成人病センター (大阪府)
消化器外科 大植雅之(おおうえまさゆき) 医長、能浦真吾(のうらしんご)診療主任、消化器内科 飯石浩康(いいいしひろやす)部長 (電話)06-6972-1181(大阪府)
進行直腸がんにもっとも力を入れており、可能な限り肛門温存手術に挑んでいます。早期の直腸がんでは経肛門的切除などの、「おなかを切らない手術」も行っています。
●広島大学病院 (広島県)
消化器外科(内視鏡外科)岡島正純(おかじままさずみ)教授、小島康知(おじまやすとも)講師、池田聡(いけださとし)講師 (電話)082-257-5555(広島県)
大腸外科全般にわたり「患者さんにやさしい治療」を合言葉に、よりレベルの高い医療を目指しています。中国・四国地方ではトップクラスの病院で、岡島正純教授は大腸がん手術の名手として知られています。
●久留米大学病院 (福岡県)
外科 白水和雄(しろうずかずお) 主任教授、緒方裕(おがたひろし)助教授、赤木由人(あかぎよしと)講師 (電話)0942-35-3311
大腸がん年間手術数118例(直腸62例、結腸56例)とくに直腸肛門がんに対しては、内視鏡手術を取り入れ、「究極の肛門温存手術」として注目されています。
●高野病院 (熊本県)
大腸肛門科 山田一隆院長 (電話)096-384-1011(熊本県)
肝臓がんに強い病院ベスト10
肝臓がんは年々増加傾向にあり、平成16年には
約3万5000人が死亡している。肝臓がんの多くは肝硬変を
伴っているので治療が難しいが、いろいろな治療法が
開発され、治療の選択肢は広がりつつある。
定評のある病院はどこなのか。
●東大病院(東京都)
東京大学医学部付属病院の消化器内科では、ラジオ波焼灼療法をこれまでに
約2300例、昨年は約500例行っている。合計数、年間数ともに世界トップを誇る。
ラジオ波焼灼療法とは超音波装置などでがんの位置を確かめながら、長さ20センチ、
太さ1.5ミリの針状の電極をがんに刺して、その電極に電磁波の一種であるラジオ波を
流して、100度前後の熱でがんを焼き切る治療法である。
肝臓がんが「3センチ以下で3個以内」が治療にはよい条件だが、これを超えても
肝機能が良ければ治療対象になる。
「がんが多発していたり、肝硬変を合併していたりするため、肝臓がんを切除できるのは
20~30%です。しかも、手術ができても1年で20%、5年で80%が再発します。
このため、体への負担が少なく、根治性が高く再治療が容易なラジオ波療法が広く
行われるようになったのです」(椎名秀一朗講師)
また、「ラジオ波療法は転移性の肝臓がんにも有効です」と椎名講師は言う。
大腸がんの肝転移36例にラジオ波焼灼療法を行い、5年生存率が76%という
驚くべきいい成績を挙げている。今後、ラジオ波療法と全身化学療法を組み合わせた
治療も行っていく予定だ。
●国立がんセンター中央病院(東京都)
国立がんセンター中央病院の肝胆膵グループが行う肝臓がんの切除手術は、
年間約180例に上り全国トップクラスだ。がんを含めて肝臓の一部を切除する治療で、
がんを確実に取り除くことができるのが長所だ。肝機能が十分に保たれていて、
がんが1~3個の場合などがいい対象になる。
「切除手術では出血量を極力少なくし、スピーディーに行い、在院日数を短くするように
取り組んでいます」と島田和明医師。
切除手術の80%は輸血なしで行うことができる。入院日数も10日から2週間ほどと短い。
「手術時間を短くすることで、患者さんの体への負担を軽減することができます」(島田医師)
難易度の高い症例も含めて、すべてのステージ(進行度)を合わせた5年生存率は
約50%だ。
●京都大学病院(京都府)
京都大学病院の移植外科は、肝臓がんに対する肝移植手術で先駆的な役割と
実績を誇る。これまでに肝臓がんに対する生体肝移植を123例(05年10月1日現在)
実施している。
特に04年1月からは一定の条件内での生体肝移植手術が保険適用となり、
手術数が増えている。
「生体肝移植が保険適用となるのは、“がんの直径が3センチ以下のものが3個以内”、
あるいは“がんが1個なら直径5センチ以下”です。ただし遠隔転移やリンパ節転移がなく、
門脈や肝静脈にも浸潤がないことが条件となります」(江川裕人助教授)
生体肝移植ではドナー(臓器提供者)が必要となる。一般的にはドナーは3親等以内の
親族で健康な肝臓を持つ65歳以下の人で、肝移植を受ける患者と血液型が同じか
適合すること(輸血が可能な組み合わせ)が原則だ。
患者の手術時間(切除と移植)は10~12時間。入院期間は約1カ月。ドナーの
手術時間は6、7時間。入院期間は約2週間。
「肝臓がんの生体肝移植の5年生存率は60~70%です。進行がんなどの患者さんに
とって有力な治療の選択肢の一つになりつつあります」(江川助教授)
●北海道大学病院 第1外科
藤堂省教授(電話)011・716・1161(北海道)
これまでの方法では治療困難だった症例に対しても積極的に肝切除を行う。
肝移植も肝臓がんの治療法として組み込んでいる
●武蔵野赤十字病院 消化器科
泉並木部長(電話)0422・32・3111(東京都)
ラジオ波穿刺針は確実性と安全性を考慮した特殊な針を使用。
ラジオ波療法延べ1150例で5年生存率67%。腹腔鏡も使う
●国立がんセンター中央病院 肝胆膵グループ
島田和明医師(電話)03・3542・2511(東京都)
切除手術の年間数で全国トップクラス。「治療ガイドライン」に基づいて
切除手術を実施。難易度の高い症例にも対応している
●東京女子医科大学病院 消化器病センター外科
高崎健教授(電話)03・3353・8111(東京都)
肝臓がんの年間手術数200例。手術のみならず、免疫療法、
化学療法も組み合わせる。ラジオ波療法120例、肝動脈塞栓療法350例
●東京大学医学部付属病院 消化器内科
椎名秀一朗講師(電話)03・3815・5411(東京都)
ラジオ波療法の合計数、年間数で世界トップの実績。原発性肝がんだけでなく、
大腸がんの肝転移などにも積極的に取り組んでいる
●名古屋大学付属病院 消化器外科I
二村雄次教授(電話)052・741・2111(愛知県)
手術不能例が多い胆管細胞がん(肝臓がんの一つ)の患者が全国から来る。
切除症例数160、切除率約80%は世界でもトップクラス
●京都大学病院 移植外科
江川裕人助教授 高田泰次助教授(電話)075・751・3111(京都府)
肝臓がんの生体肝移植手術数で全国一。95年に移植外科、99年に
臓器移植医療部を発足。生体肝移植手術で先駆的役割を果たす
●大阪府立成人病センター 消化器外科
佐々木洋部長(電話)06・6972・1181(大阪府)
肝臓がんの年間手術数90例。個々の状態に応じて肝切除と開発工夫した
補助療法の複合治療を行う。ラジオ波を含む最適治療を実施
●近畿大学病院 消化器内科
工藤正俊教授(電話)072・366・0221(大阪府)
99年以後のラジオ波療法延べ2000例。3センチ以下3個以内の5年生存率76%。
ラジオ波後のインターフェロン併用では5年生存率100%
●久留米大学病院 肝がんセンター・第2外科
佐田通夫教授(電話)0942・35・3311(福岡県)
外来診察、治療は肝がんセンターで内科、外科、放射線科が共同で実施。
月約500人受診。ラジオ波、肝動注化学療法を積極的に行う
約3万5000人が死亡している。肝臓がんの多くは肝硬変を
伴っているので治療が難しいが、いろいろな治療法が
開発され、治療の選択肢は広がりつつある。
定評のある病院はどこなのか。
●東大病院(東京都)
東京大学医学部付属病院の消化器内科では、ラジオ波焼灼療法をこれまでに
約2300例、昨年は約500例行っている。合計数、年間数ともに世界トップを誇る。
ラジオ波焼灼療法とは超音波装置などでがんの位置を確かめながら、長さ20センチ、
太さ1.5ミリの針状の電極をがんに刺して、その電極に電磁波の一種であるラジオ波を
流して、100度前後の熱でがんを焼き切る治療法である。
肝臓がんが「3センチ以下で3個以内」が治療にはよい条件だが、これを超えても
肝機能が良ければ治療対象になる。
「がんが多発していたり、肝硬変を合併していたりするため、肝臓がんを切除できるのは
20~30%です。しかも、手術ができても1年で20%、5年で80%が再発します。
このため、体への負担が少なく、根治性が高く再治療が容易なラジオ波療法が広く
行われるようになったのです」(椎名秀一朗講師)
また、「ラジオ波療法は転移性の肝臓がんにも有効です」と椎名講師は言う。
大腸がんの肝転移36例にラジオ波焼灼療法を行い、5年生存率が76%という
驚くべきいい成績を挙げている。今後、ラジオ波療法と全身化学療法を組み合わせた
治療も行っていく予定だ。
●国立がんセンター中央病院(東京都)
国立がんセンター中央病院の肝胆膵グループが行う肝臓がんの切除手術は、
年間約180例に上り全国トップクラスだ。がんを含めて肝臓の一部を切除する治療で、
がんを確実に取り除くことができるのが長所だ。肝機能が十分に保たれていて、
がんが1~3個の場合などがいい対象になる。
「切除手術では出血量を極力少なくし、スピーディーに行い、在院日数を短くするように
取り組んでいます」と島田和明医師。
切除手術の80%は輸血なしで行うことができる。入院日数も10日から2週間ほどと短い。
「手術時間を短くすることで、患者さんの体への負担を軽減することができます」(島田医師)
難易度の高い症例も含めて、すべてのステージ(進行度)を合わせた5年生存率は
約50%だ。
●京都大学病院(京都府)
京都大学病院の移植外科は、肝臓がんに対する肝移植手術で先駆的な役割と
実績を誇る。これまでに肝臓がんに対する生体肝移植を123例(05年10月1日現在)
実施している。
特に04年1月からは一定の条件内での生体肝移植手術が保険適用となり、
手術数が増えている。
「生体肝移植が保険適用となるのは、“がんの直径が3センチ以下のものが3個以内”、
あるいは“がんが1個なら直径5センチ以下”です。ただし遠隔転移やリンパ節転移がなく、
門脈や肝静脈にも浸潤がないことが条件となります」(江川裕人助教授)
生体肝移植ではドナー(臓器提供者)が必要となる。一般的にはドナーは3親等以内の
親族で健康な肝臓を持つ65歳以下の人で、肝移植を受ける患者と血液型が同じか
適合すること(輸血が可能な組み合わせ)が原則だ。
患者の手術時間(切除と移植)は10~12時間。入院期間は約1カ月。ドナーの
手術時間は6、7時間。入院期間は約2週間。
「肝臓がんの生体肝移植の5年生存率は60~70%です。進行がんなどの患者さんに
とって有力な治療の選択肢の一つになりつつあります」(江川助教授)
●北海道大学病院 第1外科
藤堂省教授(電話)011・716・1161(北海道)
これまでの方法では治療困難だった症例に対しても積極的に肝切除を行う。
肝移植も肝臓がんの治療法として組み込んでいる
●武蔵野赤十字病院 消化器科
泉並木部長(電話)0422・32・3111(東京都)
ラジオ波穿刺針は確実性と安全性を考慮した特殊な針を使用。
ラジオ波療法延べ1150例で5年生存率67%。腹腔鏡も使う
●国立がんセンター中央病院 肝胆膵グループ
島田和明医師(電話)03・3542・2511(東京都)
切除手術の年間数で全国トップクラス。「治療ガイドライン」に基づいて
切除手術を実施。難易度の高い症例にも対応している
●東京女子医科大学病院 消化器病センター外科
高崎健教授(電話)03・3353・8111(東京都)
肝臓がんの年間手術数200例。手術のみならず、免疫療法、
化学療法も組み合わせる。ラジオ波療法120例、肝動脈塞栓療法350例
●東京大学医学部付属病院 消化器内科
椎名秀一朗講師(電話)03・3815・5411(東京都)
ラジオ波療法の合計数、年間数で世界トップの実績。原発性肝がんだけでなく、
大腸がんの肝転移などにも積極的に取り組んでいる
●名古屋大学付属病院 消化器外科I
二村雄次教授(電話)052・741・2111(愛知県)
手術不能例が多い胆管細胞がん(肝臓がんの一つ)の患者が全国から来る。
切除症例数160、切除率約80%は世界でもトップクラス
●京都大学病院 移植外科
江川裕人助教授 高田泰次助教授(電話)075・751・3111(京都府)
肝臓がんの生体肝移植手術数で全国一。95年に移植外科、99年に
臓器移植医療部を発足。生体肝移植手術で先駆的役割を果たす
●大阪府立成人病センター 消化器外科
佐々木洋部長(電話)06・6972・1181(大阪府)
肝臓がんの年間手術数90例。個々の状態に応じて肝切除と開発工夫した
補助療法の複合治療を行う。ラジオ波を含む最適治療を実施
●近畿大学病院 消化器内科
工藤正俊教授(電話)072・366・0221(大阪府)
99年以後のラジオ波療法延べ2000例。3センチ以下3個以内の5年生存率76%。
ラジオ波後のインターフェロン併用では5年生存率100%
●久留米大学病院 肝がんセンター・第2外科
佐田通夫教授(電話)0942・35・3311(福岡県)
外来診察、治療は肝がんセンターで内科、外科、放射線科が共同で実施。
月約500人受診。ラジオ波、肝動注化学療法を積極的に行う
乳がんの石灰化
乳がんの石灰化
乳がんの石灰化とは、乳管の内腔に癌細胞が密集することで中心部の癌細胞に栄養が届けられなくなって壊死し、壊死した細胞にカルシウムが沈着したものを言います。ただし、石灰化は必ず乳がんであるというわけではなく、乳管からの分泌物が結晶化したところにカルシウムが沈着したものもあります。
したがって、石灰化=乳がんという構図は成り立ちません。乳がんによる石灰化の特徴としては、線状になっていたり、枝分かれしたりしていることや、大小さまざまな形をしている多様性と呼ばれるものがあります。細かく枝分かれしている石灰化は、非浸潤性の癌による見込みが大きいとされます。これに対し、良性の石灰化の場合には、粗大なものが多いという特徴があります。
たとえしこりがなくても安心はできないというところに注意が必要です。自己検診としてしこりのチェックをすることは早期発見のために有効な手段ですが、過信は禁物です。石灰化においては良性の場合には検査によって定期的に観察するだけでよいのですが、悪性の場合であれば手術などの治療を行う必要があります。
石灰化は自覚が難しく、乳がんになっていても、しこりがないとなかなか気付かないこともあります。対処の方法としては、定期検診を受けることが挙げられるでしょう。マンモグラフィーで検査をした場合、石灰化が悪性であることはごく一部で、大部分は良性です。
乳がんによる石灰化は、およそ20%程度とされています。マンモグラフィーだけでははっきりしない場合には、マンモトーム生検によって詳しく調べます。マンモトーム生検とは、マンモグラフィーや触診、超音波検査でも乳がんの可能性があるとされる石灰化に対しての組織検査です。
かつては皮膚を切開して行っており、皮膚を大きく切開しなくてはならないことや乳腺組織を切除する範囲が大きくなってしまうこと、生検の時間がかかるといった問題がありましたが、マンモトーム生検であれば、マンモグラフィーの撮影装置に専用の機会を取り付け、切開の範囲を小さく抑えられるというメリットがあります。
石灰化があっても良性の場合もありますので、落ち着いて専門医から話を聞きましょう。その際、現在の危険だけではなく、今後の見通しや将来的に問題が生じる可能性についても確認しておけば、病院を出てから聞き漏らしたことに気付くことも減るはずです。
乳がんの石灰化とは、乳管の内腔に癌細胞が密集することで中心部の癌細胞に栄養が届けられなくなって壊死し、壊死した細胞にカルシウムが沈着したものを言います。ただし、石灰化は必ず乳がんであるというわけではなく、乳管からの分泌物が結晶化したところにカルシウムが沈着したものもあります。
したがって、石灰化=乳がんという構図は成り立ちません。乳がんによる石灰化の特徴としては、線状になっていたり、枝分かれしたりしていることや、大小さまざまな形をしている多様性と呼ばれるものがあります。細かく枝分かれしている石灰化は、非浸潤性の癌による見込みが大きいとされます。これに対し、良性の石灰化の場合には、粗大なものが多いという特徴があります。
たとえしこりがなくても安心はできないというところに注意が必要です。自己検診としてしこりのチェックをすることは早期発見のために有効な手段ですが、過信は禁物です。石灰化においては良性の場合には検査によって定期的に観察するだけでよいのですが、悪性の場合であれば手術などの治療を行う必要があります。
石灰化は自覚が難しく、乳がんになっていても、しこりがないとなかなか気付かないこともあります。対処の方法としては、定期検診を受けることが挙げられるでしょう。マンモグラフィーで検査をした場合、石灰化が悪性であることはごく一部で、大部分は良性です。
乳がんによる石灰化は、およそ20%程度とされています。マンモグラフィーだけでははっきりしない場合には、マンモトーム生検によって詳しく調べます。マンモトーム生検とは、マンモグラフィーや触診、超音波検査でも乳がんの可能性があるとされる石灰化に対しての組織検査です。
かつては皮膚を切開して行っており、皮膚を大きく切開しなくてはならないことや乳腺組織を切除する範囲が大きくなってしまうこと、生検の時間がかかるといった問題がありましたが、マンモトーム生検であれば、マンモグラフィーの撮影装置に専用の機会を取り付け、切開の範囲を小さく抑えられるというメリットがあります。
石灰化があっても良性の場合もありますので、落ち着いて専門医から話を聞きましょう。その際、現在の危険だけではなく、今後の見通しや将来的に問題が生じる可能性についても確認しておけば、病院を出てから聞き漏らしたことに気付くことも減るはずです。
乳がんの痛み
乳がんには痛みがある
かつては乳がんの症状として痛みは起こらないものとされていましたが、実際には一部の患者さんは痛みを訴えることがあります。乳腺症によって引き起こされている可能性は十分あるものの、痛みがあるから乳がんではないという判断は禁物です。そのために早期発見の機会を逃してしまうことがありますので、軽く考えずに必ず検査を受けるようにして下さい。
しこりの痛みがある一方で、炎症性乳がんによる痛みもあります。炎症性乳がんの場合には、熱を持っているような感覚を伴う場合もあります。この場合には、乳房がオレンジの皮のように腫れて、外観上も特徴的ですので、患者さんとしても異常を察知しやすいでしょう。ただし、初期症状の段階で現われるものではありませんので、進行してしまっていることを覚悟しなくてはなりません。一刻も早く専門医の検査を受け、治療を開始するようにしましょう。
古い情報に惑わされてしまい、乳がんには痛みがないという思い込みをもたないでください。誤った情報によって、実態から遠ざけられてしまうのは危険です。早期発見のチャンスを無駄にしないためにも、異常を感じたら病院で検査を受けましょう。
また、乳房だけではなく、転移によって引き起こされる痛みもあります。骨転移であれば、肩や腰、背中などが痛くなることがありますし、肝臓の転移でも進行すると黄疸や痛みが出ることがあります。
乳がんの治療後の痛み
手術の際に腋窩リンパ節郭清を行った場合には、腕や肩の痛みやしびれ、むくみが残ることがあります。また、放射線治療や抗がん剤の副作用により苦痛が出る場合もありますので、事前に主治医から話を聞いておきましょう。
検査に伴う痛み
検診でマンモグラフィを受ける時には、乳房を挟み込むことになるため、若干の痛みを伴います。また、乳管鏡検査や細胞診断・組織診断の際にも多少の痛みがあります。ただし、これらは深刻なものではありませんので、あまり大げさに考える必要はないでしょう。それよりも、検診によって早期発見できることのメリットの方がはるかに大きいと言えます。
乳がんの痛みのコントロール
転移による症状なのか、原発巣の症状であるのか、進行の程度等、様々な状況を加味する必要があります。骨転移に放射線治療を用いることで緩和する場合もありますし、骨転移ならビスホスフォネートのように鎮痛剤を用いることもあります。鎮痛剤はモルヒネのほかにも新しい薬剤が開発されています。
かつては乳がんの症状として痛みは起こらないものとされていましたが、実際には一部の患者さんは痛みを訴えることがあります。乳腺症によって引き起こされている可能性は十分あるものの、痛みがあるから乳がんではないという判断は禁物です。そのために早期発見の機会を逃してしまうことがありますので、軽く考えずに必ず検査を受けるようにして下さい。
しこりの痛みがある一方で、炎症性乳がんによる痛みもあります。炎症性乳がんの場合には、熱を持っているような感覚を伴う場合もあります。この場合には、乳房がオレンジの皮のように腫れて、外観上も特徴的ですので、患者さんとしても異常を察知しやすいでしょう。ただし、初期症状の段階で現われるものではありませんので、進行してしまっていることを覚悟しなくてはなりません。一刻も早く専門医の検査を受け、治療を開始するようにしましょう。
古い情報に惑わされてしまい、乳がんには痛みがないという思い込みをもたないでください。誤った情報によって、実態から遠ざけられてしまうのは危険です。早期発見のチャンスを無駄にしないためにも、異常を感じたら病院で検査を受けましょう。
また、乳房だけではなく、転移によって引き起こされる痛みもあります。骨転移であれば、肩や腰、背中などが痛くなることがありますし、肝臓の転移でも進行すると黄疸や痛みが出ることがあります。
乳がんの治療後の痛み
手術の際に腋窩リンパ節郭清を行った場合には、腕や肩の痛みやしびれ、むくみが残ることがあります。また、放射線治療や抗がん剤の副作用により苦痛が出る場合もありますので、事前に主治医から話を聞いておきましょう。
検査に伴う痛み
検診でマンモグラフィを受ける時には、乳房を挟み込むことになるため、若干の痛みを伴います。また、乳管鏡検査や細胞診断・組織診断の際にも多少の痛みがあります。ただし、これらは深刻なものではありませんので、あまり大げさに考える必要はないでしょう。それよりも、検診によって早期発見できることのメリットの方がはるかに大きいと言えます。
乳がんの痛みのコントロール
転移による症状なのか、原発巣の症状であるのか、進行の程度等、様々な状況を加味する必要があります。骨転移に放射線治療を用いることで緩和する場合もありますし、骨転移ならビスホスフォネートのように鎮痛剤を用いることもあります。鎮痛剤はモルヒネのほかにも新しい薬剤が開発されています。
乳がんの検診費用
乳がんの検診費用の目安およその金額としては、健康保険で3割負担の場合には、3000円から5000円程度のことが多いです。もちろん、病院や検査内容によっても費用は異なりますので、気になる方は事前に問い合わせておくと安心です。
市町村で行っている場合には、年齢等が対象範囲になれば、乳がんの検診費用は数百円から2000円程度で受診できることがあります。
地域によって異なるため、条件や金額はまちまちですが、40歳以上で2年に1回の割合での受診が多いようです。お住まいの地域の自治体に問い合わせるか、ホームページを見て内容を確認してみてください。お手頃な金額で検査を受けられるなら、賢く活用しない手はありません。
詳しい内容を調べれば、それだけ検診費用がかかります。乳がんは1つの検査によって完全に見極められるとは限りませんし、疑わしい場合にはより精密に調べる必要も生じます。病院によって、超音波検査やマンモグラフィ、視診、触診、自己検診の指導等の中から選択できる場合もあります。その場合には、メニューを増やせば検診費用もかさむという構造になっています。
市町村で行っている場合には、年齢等が対象範囲になれば、乳がんの検診費用は数百円から2000円程度で受診できることがあります。
地域によって異なるため、条件や金額はまちまちですが、40歳以上で2年に1回の割合での受診が多いようです。お住まいの地域の自治体に問い合わせるか、ホームページを見て内容を確認してみてください。お手頃な金額で検査を受けられるなら、賢く活用しない手はありません。
詳しい内容を調べれば、それだけ検診費用がかかります。乳がんは1つの検査によって完全に見極められるとは限りませんし、疑わしい場合にはより精密に調べる必要も生じます。病院によって、超音波検査やマンモグラフィ、視診、触診、自己検診の指導等の中から選択できる場合もあります。その場合には、メニューを増やせば検診費用もかさむという構造になっています。
乳がん検診
乳がん検診を定期的に受けることによって、早期発見に努めましょう。年齢が40歳以上になると発症のリスクが高まりますので、いっそうの警戒が必要です。検診を受けることは、最初のうちは抵抗があるかもしれませんが、慣れてしまえば習慣になりますので、時期が来れば乳がん検診に行こうという気持ちになります。まずは1度、受診することが大切です。
ちなみに、乳がん検診は乳腺外科や外科、あるいはそれらがある総合病院での受診となります。また、年齢や頻度(2年に1回等)に制限はあるものの、自治体が無料や格安で乳がん検診を受けられるようにしていることがありますので、お住まいの地域の制度を確認してみてください。
<乳がん検診の内容>マンモグラフィ検査アクリルの圧迫板で乳房を片側ずつ挟んだ状態で、X線撮影装置を使って撮影します。マンモグラフィは初期症状の段階である小さな石灰化を見つけることができます。石灰化は乳がんの兆候である場合もありますし、現状ではそうではない石灰化も、今後悪性のものに変わることがありますので、乳がん検診によって石灰化を見つけておくことは重要です。
ただし、乳房を圧迫するために痛みがあり、微量ですが放射線を浴びることになります。また、30代以下の女性の場合では、乳腺の濃度が高いため、しこりの発見が難しいという問題があります。
超音波(エコー)検査乳房に超音波を当て、反射波を画像化する検査です。超音波検査では、触診では発見できない小さなしこりを見つけることができる他、マンモグラフィでは発見が難しい20代や30代の女性のしこりも見つけることができ、放射線や痛みの心配もありません。ただし、小さな石灰化を見つけるという能力ではマンモグラフィに劣ります。
生検診断を確定させるため、しこりが見つかった場合に、細い注射針で細胞をしこりから採取する穿刺吸引細胞診や、しこりの一部の組織を採取する針生検を行います。また、マンモトーム生検を行う場合もあります。
触診触診はしこりや、その他の異常がないかを手で触れて確かめます。座った姿勢と仰向けに寝た姿勢で調べますが、座った状態のみの場合もあります。しこりは脇の下のリンパ節に生じることもありますので、脇の下も触診の対象となります。
この他に、患者さんから話を聞く問診や、異常がないかを観察する視診を行います。また、リンパ節や肺、肝臓、骨などへの遠隔転移を調べるために、胸部のレントゲン検査、CTや超音波検査、骨シンチグラフィを行うこともあります。
乳がん検診は、たとえ異常がなくても定期的に受けておくことが大切です。自己診断として、しこりを触診でチェックすることで、異常を感知できることもあるのですが、すべての乳がんにしこりがあるわけではありません。また、気付かずに見逃してしまうこともあります。
自己診断は無意味なことではありませんが、過信は禁物です。定期的な検診の代わりになるものではありませんので、注意してください。また、自己診断でしこりを見つけても、多くは良性のしこりですので、あまり落胆せずに、病院で詳しく検査を受けてください。
また、家族に乳がんの経験者がいる場合や、出産・授乳の経験がない方、不妊治療を受けたことがある方は若くても発症するリスクが高まりますので、検診の必要性が高まります。たとえ発症したとしても、早期発見に成功すれば完治は望めますし、生存率も高いままで維持できます。大切なのは、検診によって症状を早い段階で見つけ出すことなのです。症状が悪化する前に治療を開始できれば、それだけ成果が上がることが期待できますので、定期的に検診を受けておくことをお勧めします。
ちなみに、乳がん検診は乳腺外科や外科、あるいはそれらがある総合病院での受診となります。また、年齢や頻度(2年に1回等)に制限はあるものの、自治体が無料や格安で乳がん検診を受けられるようにしていることがありますので、お住まいの地域の制度を確認してみてください。
<乳がん検診の内容>マンモグラフィ検査アクリルの圧迫板で乳房を片側ずつ挟んだ状態で、X線撮影装置を使って撮影します。マンモグラフィは初期症状の段階である小さな石灰化を見つけることができます。石灰化は乳がんの兆候である場合もありますし、現状ではそうではない石灰化も、今後悪性のものに変わることがありますので、乳がん検診によって石灰化を見つけておくことは重要です。
ただし、乳房を圧迫するために痛みがあり、微量ですが放射線を浴びることになります。また、30代以下の女性の場合では、乳腺の濃度が高いため、しこりの発見が難しいという問題があります。
超音波(エコー)検査乳房に超音波を当て、反射波を画像化する検査です。超音波検査では、触診では発見できない小さなしこりを見つけることができる他、マンモグラフィでは発見が難しい20代や30代の女性のしこりも見つけることができ、放射線や痛みの心配もありません。ただし、小さな石灰化を見つけるという能力ではマンモグラフィに劣ります。
生検診断を確定させるため、しこりが見つかった場合に、細い注射針で細胞をしこりから採取する穿刺吸引細胞診や、しこりの一部の組織を採取する針生検を行います。また、マンモトーム生検を行う場合もあります。
触診触診はしこりや、その他の異常がないかを手で触れて確かめます。座った姿勢と仰向けに寝た姿勢で調べますが、座った状態のみの場合もあります。しこりは脇の下のリンパ節に生じることもありますので、脇の下も触診の対象となります。
この他に、患者さんから話を聞く問診や、異常がないかを観察する視診を行います。また、リンパ節や肺、肝臓、骨などへの遠隔転移を調べるために、胸部のレントゲン検査、CTや超音波検査、骨シンチグラフィを行うこともあります。
乳がん検診は、たとえ異常がなくても定期的に受けておくことが大切です。自己診断として、しこりを触診でチェックすることで、異常を感知できることもあるのですが、すべての乳がんにしこりがあるわけではありません。また、気付かずに見逃してしまうこともあります。
自己診断は無意味なことではありませんが、過信は禁物です。定期的な検診の代わりになるものではありませんので、注意してください。また、自己診断でしこりを見つけても、多くは良性のしこりですので、あまり落胆せずに、病院で詳しく検査を受けてください。
また、家族に乳がんの経験者がいる場合や、出産・授乳の経験がない方、不妊治療を受けたことがある方は若くても発症するリスクが高まりますので、検診の必要性が高まります。たとえ発症したとしても、早期発見に成功すれば完治は望めますし、生存率も高いままで維持できます。大切なのは、検診によって症状を早い段階で見つけ出すことなのです。症状が悪化する前に治療を開始できれば、それだけ成果が上がることが期待できますので、定期的に検診を受けておくことをお勧めします。
乳がんの症状4
遠隔転移の症状
転移した臓器によって症状は違いますし、症状が全くないこともあります。
領域リンパ節以外のリンパ節が腫れている場合は、遠隔リンパ節転移といい、他臓器への転移と同様に扱われます。腰、背中、肩の痛みなどが持続する場合は骨転移が疑われ、荷重がかかる部位にできた場合には骨折を起こす危険もあります(病的骨折)。
肺転移の場合は咳が出たり、息が苦しくなることがあります。肝臓の転移は症状が出にくいですが、肝臓が大きくなると腹部が張ったり、食欲がなくなることもあり、痛みや黄疸が出ることもあります。
転移した臓器によって症状は違いますし、症状が全くないこともあります。
領域リンパ節以外のリンパ節が腫れている場合は、遠隔リンパ節転移といい、他臓器への転移と同様に扱われます。腰、背中、肩の痛みなどが持続する場合は骨転移が疑われ、荷重がかかる部位にできた場合には骨折を起こす危険もあります(病的骨折)。
肺転移の場合は咳が出たり、息が苦しくなることがあります。肝臓の転移は症状が出にくいですが、肝臓が大きくなると腹部が張ったり、食欲がなくなることもあり、痛みや黄疸が出ることもあります。
乳がんの症状3
乳房の近傍のリンパ節の腫れ
乳がんは乳房の近傍にあるリンパ節、すなわちわきの下のリンパ節(腋窩リンパ節)、胸骨のそばのリンパ節(内胸リンパ節)や鎖骨の上下のリンパ節(鎖骨上リンパ節、鎖骨下リンパ節)に転移をきたしやすく、これらのリンパ節を「領域リンパ節」と呼びます。領域リンパ節が大きくなってくるとリンパ液の流れがせき止められて腕がむくんできたり、腕に向かう神経を圧迫して腕のしびれをきたしたりすることがあります。
乳がんは乳房の近傍にあるリンパ節、すなわちわきの下のリンパ節(腋窩リンパ節)、胸骨のそばのリンパ節(内胸リンパ節)や鎖骨の上下のリンパ節(鎖骨上リンパ節、鎖骨下リンパ節)に転移をきたしやすく、これらのリンパ節を「領域リンパ節」と呼びます。領域リンパ節が大きくなってくるとリンパ液の流れがせき止められて腕がむくんできたり、腕に向かう神経を圧迫して腕のしびれをきたしたりすることがあります。
乳がんの症状2
乳房のえくぼなど皮膚の変化
乳がんが乳房の皮膚の近くに達すると、えくぼのようなくぼみができたり、皮膚が赤く腫れたりします。
乳房のシコリが明らかではなく、乳房表面の皮膚がオレンジの皮のように赤くなり、痛みや熱感を伴う場合、「炎症性乳がん」と呼びます。
炎症性乳癌がこのような外観を呈するのは、乳がん細胞が皮膚のリンパ管の中に詰まっているためであり、それだけ炎症性乳がんは全身的な転移をきたしやすい病態です。
乳がんが乳房の皮膚の近くに達すると、えくぼのようなくぼみができたり、皮膚が赤く腫れたりします。
乳房のシコリが明らかではなく、乳房表面の皮膚がオレンジの皮のように赤くなり、痛みや熱感を伴う場合、「炎症性乳がん」と呼びます。
炎症性乳癌がこのような外観を呈するのは、乳がん細胞が皮膚のリンパ管の中に詰まっているためであり、それだけ炎症性乳がんは全身的な転移をきたしやすい病態です。
乳がんの症状1
乳房のしこり
乳がんは5mmぐらいから1cmぐらいの大きさになると、自分で注意深く触るとわかるしこりになります。しかし、シコリがあるからといってすべてが乳がんであるというわけではありません。
痛みのあるしこりのほとんどは「乳腺症」です。しかし、乳がんも大きくなると痛みを伴うことが多くなります。また、わきの下にできるしこりは、リンパの腫れであることが多く、そのほとんどが「良性」です。
しかし、「潜在性乳がん」といって、臨床的には異常が認められなくても、乳ガンがわきの下のリンパ節に転移している場合があります。
この癌は、乳腺内に発生した癌細胞の増殖よりも転移部位での増殖が速いのが特徴です。MRIなどの画像診断で発見されることが多くあります。
乳がんは5mmぐらいから1cmぐらいの大きさになると、自分で注意深く触るとわかるしこりになります。しかし、シコリがあるからといってすべてが乳がんであるというわけではありません。
痛みのあるしこりのほとんどは「乳腺症」です。しかし、乳がんも大きくなると痛みを伴うことが多くなります。また、わきの下にできるしこりは、リンパの腫れであることが多く、そのほとんどが「良性」です。
しかし、「潜在性乳がん」といって、臨床的には異常が認められなくても、乳ガンがわきの下のリンパ節に転移している場合があります。
この癌は、乳腺内に発生した癌細胞の増殖よりも転移部位での増殖が速いのが特徴です。MRIなどの画像診断で発見されることが多くあります。
肺がんの治療費
肺がんで入院をして手術となると、かなりの高額になるのが普通です。
健康保険が適用される場合は、3割を自己負担することになりますが、それでも十数万円の用意は必要になります。
なお、入院期間や治療内容で治療費は大きく変わります。
健康保険で治療した自己負担分について、一定額以上は払い戻しができる高額療養費制度という制度があります。
高額療養費制度をうけるためには、加入している健康保険組合や国民健康保険窓口、社会保険事務所などで「限度額適用認定書」を発行してもらう必要があります。
この認定書を医療費の支払いの時に一緒に提出すれば、限度額分だけの支払いをすればいいようにな
ります。
書類の有効期間は健康保険組合により異なり、高額療養費の上限額も年齢や収入により計算方法が異なるので、健康保険組合や自治体の担当窓口で尋ねてみてください。
また、肺がん治療での入院中のすべてに健康保険が適用されるわけではありません。
個室を利用した時の差額ベット代や食事の一部などは自己負担になります。
健康保険で承認されていない薬の投与や治療を受ける場合も、原則として健康保険診療と混合はできないことになっているので、この場合、本来は健康保険で支払ってもらえる分まで自己負担となってしまい、かなり高額になることは確かです。
健康保険が適用される場合は、3割を自己負担することになりますが、それでも十数万円の用意は必要になります。
なお、入院期間や治療内容で治療費は大きく変わります。
健康保険で治療した自己負担分について、一定額以上は払い戻しができる高額療養費制度という制度があります。
高額療養費制度をうけるためには、加入している健康保険組合や国民健康保険窓口、社会保険事務所などで「限度額適用認定書」を発行してもらう必要があります。
この認定書を医療費の支払いの時に一緒に提出すれば、限度額分だけの支払いをすればいいようにな
ります。
書類の有効期間は健康保険組合により異なり、高額療養費の上限額も年齢や収入により計算方法が異なるので、健康保険組合や自治体の担当窓口で尋ねてみてください。
また、肺がん治療での入院中のすべてに健康保険が適用されるわけではありません。
個室を利用した時の差額ベット代や食事の一部などは自己負担になります。
健康保険で承認されていない薬の投与や治療を受ける場合も、原則として健康保険診療と混合はできないことになっているので、この場合、本来は健康保険で支払ってもらえる分まで自己負担となってしまい、かなり高額になることは確かです。
肺がんの保険適用と治療費用について
保険適用外の治療は全額自己負担となる
治療方針を決める際には、これから行う予定の治療に健康保険が適用されているかどうかを確認することが大切です。一般的に普及している治療法や治療薬には、健康保険が使えることが多いのですが、もし、保険適用外の場合は、自己負担がそれだけ大きくなってしまいます。
研究段階の治療法やまったく新しい治療を行うときは、原則として全額を負担しなければなりません。治療費用は莫大な額になりがちなので、事前に詳しく検討しておく必要があります。
治療にかかる費用の種類
■保険適用内の治療費・・・診察や検査、一般的な治療法が該当します。自己負担分が治療費の一部となります。
■保険適用外の治療費・・・未承認の抗がん剤の使用、粒子線療法、免疫療法などが該当します。これらは原則として治療費の全額を自己負担となります。
■それ以外の費用・・・入院中の食事代や医療機関への交通費なども全額自己負担となります。
肺がん治療費の負担のパターン
■保険適用内の治療を受ける場合
治療費(保険適用内、一部自己負担)+治療費以外の費用(全額自己負担) となります。
※なお、保険が適用される保険診療と、保険が適用されない保険外診療とを併用する場合は「混合診療」と呼ばれます。混合診療は原則として行えないようになっていますが、一部例外もあり診療できるケースも増えてきているために、保険適用外と併用した治療を受ける場合も紹介します。
■混合診療が認可されている場合
治療費(保険適用外、全額自己負担)+治療費(保険適用内、一部自己負担)+治療費以外の費用(全額自己負担) となります。
■混合診療が認可されていない場合
治療費(保険適用外、全額自己負担)+治療費(保険適用内、全額自己負担)+治療費以外の費用(全額自己負担) となります。
保険適用外の治療を受ける場合は、原則として保険適用内の治療についても健康保険が使えなくなります。つまり、すべて自己負担となってしまうので注意しましょう。
治療方針を決める際には、これから行う予定の治療に健康保険が適用されているかどうかを確認することが大切です。一般的に普及している治療法や治療薬には、健康保険が使えることが多いのですが、もし、保険適用外の場合は、自己負担がそれだけ大きくなってしまいます。
研究段階の治療法やまったく新しい治療を行うときは、原則として全額を負担しなければなりません。治療費用は莫大な額になりがちなので、事前に詳しく検討しておく必要があります。
治療にかかる費用の種類
■保険適用内の治療費・・・診察や検査、一般的な治療法が該当します。自己負担分が治療費の一部となります。
■保険適用外の治療費・・・未承認の抗がん剤の使用、粒子線療法、免疫療法などが該当します。これらは原則として治療費の全額を自己負担となります。
■それ以外の費用・・・入院中の食事代や医療機関への交通費なども全額自己負担となります。
肺がん治療費の負担のパターン
■保険適用内の治療を受ける場合
治療費(保険適用内、一部自己負担)+治療費以外の費用(全額自己負担) となります。
※なお、保険が適用される保険診療と、保険が適用されない保険外診療とを併用する場合は「混合診療」と呼ばれます。混合診療は原則として行えないようになっていますが、一部例外もあり診療できるケースも増えてきているために、保険適用外と併用した治療を受ける場合も紹介します。
■混合診療が認可されている場合
治療費(保険適用外、全額自己負担)+治療費(保険適用内、一部自己負担)+治療費以外の費用(全額自己負担) となります。
■混合診療が認可されていない場合
治療費(保険適用外、全額自己負担)+治療費(保険適用内、全額自己負担)+治療費以外の費用(全額自己負担) となります。
保険適用外の治療を受ける場合は、原則として保険適用内の治療についても健康保険が使えなくなります。つまり、すべて自己負担となってしまうので注意しましょう。
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