ラベル すい臓(膵臓)がん の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル すい臓(膵臓)がん の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

すい臓がん(膵臓癌)の診断:病理学的検査

すい臓がんの検査には次のようなことを行います。
①血液検査 ②画像検査 ③病理学的検査、以上の3つです。
③の病理学的検査では、すい生検というすい臓に針を刺し、組織を採取して癌があるかどうか調べる検査をします。
この検査は、最初に腫瘍マーカーと画像検査をしてそれでも分からない場合に行われる最後の手段です。
最初の二つの検査に比べ、患者さんが受ける負担がとても大きいです。
生検組織診とは、例えば、胃を内視鏡検査で検査し、病気が見つかると内視鏡下によりその部分の組織を一部だけ採取し、病理部門で採取したものに染色を施して顕微鏡で病理検査を行い診断をすることです。
病理診断とは、主に研究をする基礎部門と、治療をする臨床部門を結びつけるところです。
主な仕事は、①『細胞診・生検組織診』という採取した細胞や組織を検査するところ ②『術中病理診断』という手術中に良性か悪性かの検査をするところ ③『手術標本病理診断』という手術で摘出された標本を使う ④『病理解剖』という亡くなった患者さんの死亡原因をしらべる、などが主な仕事です。
           zoom01.jpg

すい臓がん(膵臓癌)の抗がん剤と副作用

すい臓がん(膵臓癌)の治療方法は、抗がん剤治療や放射線治療が主に行われます。
抗がん剤は、がん細胞が分裂しDNAと合成することを妨げる役目をします。
がん細胞は、通常の細胞よりも多く細胞分裂を繰り返すため、それを妨げることで細胞の増殖を抑えます。
抗がん剤が作用するのはがん細胞だけでなく、通常の細胞にまで作用してしまうため、そこには副作用が発生してしまうのです。
すい臓がんは抗がん剤があまり効かないがんです。
それでも、生存率が伸ばせることもあり、副作用との兼ね合いをみながら使用します。
副作用には、主に吐き気、嘔吐、脱毛などが現れます。
他には免疫力の低下や貧血、出血などもみられます。これは、骨髄にある造血細胞から赤血球や白血球、血小板などが骨髄で作らますが、この造血細胞が破壊されてしまうために起こるのです。
         15p6-3.gif

すい臓がん(膵臓癌)のがん性疼痛

がん(癌)性疼痛とは、癌による強烈な痛みのことをいいます。
原因は、癌腫が神経や内臓を侵したり圧迫したりする痛み、血管を侵したり圧迫したしする血行障害の痛み、組織の壊死による痛み、炎症の為の痛み、などさまざまです。
痛みを和らげる方法として、治療と看護計画を合わせたターミナルケアが行われます。
ターミナルケアとは、治る見込みが望めないと判断され、半年以内に死を迎えるであろうことが予想される患者さんに対して行われる治療や看護をいいます。
すい臓がんの場合、早期発見が困難なうえ、手術が可能なのは30%くらいなため、肉体的な苦痛を和らげることはとても重要になります。
激しい痛みにには、鎮痛薬や麻薬の一種であるモルヒネの注射などが行われます。
しかし、麻薬は、量が増えていくと急激に体力が奪われてしまいます。
最近では、効果があると報告された抗鬱薬も使われるようになりました。
手術も出来ず、薬も効かない場合、痛みを抑えるために神経ブロックという方法もあります。
癌性疼痛の中でも、痛みが限定されている場合や、内臓からくる痛みの場合に効果があるといわれています。
          15p6-3.gif

すい臓がん(膵臓癌)は再発・転移しやすい

すい臓がん(膵臓癌)を手術で全部切除できても、その時点ですでにがん細胞がリンパ液や他の臓器に転移していることがあり、時間の経過とともに転移が明らかになることがあります。
目に見える大きさの癌がなくなったあとに、再びがんが現れることをがあります。
すい臓がん(膵臓癌)が再発した場合、再度手術できることは稀で化学療法(抗がん剤治療)が行われることが一般的です。
すい臓がん(膵臓癌)はたとえ早期に見つかって根治手術が行われたとしてもほとんどのケースで再発が認められてしまいます。
すい臓がん(膵臓癌)は極めて進行が速いため診断を受けた時点ですでに周りに浸潤していたり、転移してしまっていることが多く治療を困難にしています。
すい臓がん(膵臓癌)はがんが小さなうちから周囲に浸潤したり、肝臓転移や肺転移、腹膜播種、骨転移など転移しやすい性質が強い傾向があります。早い段階で転移してしまうことが膵臓がん治療をさらに困難にしているといえます。
肝臓や肺そして骨などにがんが転移するのは、血液やリンパ液の流れにがん細胞が乗ってそれらの臓器に運ばれ、増殖するためです。
肺転移や肝臓転移、腹膜播種、骨転移などの症例では手術によってがんを切除しても、全身を血液やリンパ液の流れに沿ってがん細胞が回っているため、すぐに他の部位にがんが出来てしまいます。手術は体に大きな負担を掛けますから、一部の例外を除いて遠隔転移したすい臓がん(膵臓癌)は手術をしません。
肺転移や肝転移、骨転移など遠隔転移を有するケースでは主に化学療法(抗がん剤)など全身治療が中心となります。他に症状緩和を目的として放射線治療が行われることもあります。
遠隔転移した場合でも、最初にできたすい臓がん(膵臓癌)と同じ性質を持っているため、すい臓がん(膵臓癌)治療に使用する抗がん剤などを用いて治療を行うことになります。
遠隔転移したすい臓がん(膵臓癌)治療には限界があります。
            a05e6b6c776f8b24e70430f7249a9acc.png
肺や肝臓、腹膜や骨などに転移した進行すい臓がん(膵臓癌)は治癒不可能な疾患です。
遠隔転移をきたした患者さんでも生活の質を保ち、通常の生活を続けている方もいらっしゃいます。。

すい臓がん 慢性すい炎との識別

すい臓がんは慢性すい炎と似た症状があります。
すい臓がんと診断する場合、それが慢性すい炎ではなこと、逆に慢性すい炎と診断する場合、それがすい臓がんではないことを明らかにする必要があります。
慢性すい炎の場合、発病後に禁酒など食生活をしっかり守れば、予後はそう悪くはなりません。。
わずか5%ではありますが、慢性すい炎からすい臓がんへと移行する場合があります。
慢性すい炎は初期症状のうちにきちんとした治療を受けることがとても大切です。
急性すい炎は、突然、上腹部のみぞおちあたりに激痛が走ります。
慢性すい炎は、常に症状がある場合と、年に数回程度、急性すい炎のような激痛があり、その後は普通通りに過ごせるという2種類の症状があります。
慢性すい炎の初期と後期とでは、その症状はずいぶんと違います。
初期に起こる主な症状は、急性すい炎と似た腹部の激痛です。
これは病気が進行していくにしたがい、逆に痛みが治まってきます。
その代わり、新たに問題が出てくるのが消化吸収障害や抑うつなどの症状で、体重の減少などが起こります。
これらの症状が、すい臓がんととてもよく似ているため、症状だけでの診断は難しいものです。
確かな診断には、超音波検査、X線CTなどの画像診断が必要になり、その中でも内視鏡的すい管造影法とすい管造影法が特に有効といわれています。
 
            imagesCA2L9U79.jpg

すい臓と胆道・胆嚢

すい臓は肝臓、胃、十二指腸などの臓器に囲まれ、身体の奥に位置しています。
何か異変があっても発見し辛く、治療もしにくいということです。
すい臓がんは、目立った症状がでないので、発見されないまま進行してしまいます。
すい臓と関係のある臓器になにか異常がある場合は、すい臓の働きも悪くなっていると考えます。
そしてその臓器に適切な治療をしてもよくならない場合、すい臓に異変が起こっていることが多いのです。
すい臓の病気は年々増加していますが、胆道や胆のうの病気も急増しています。
なぜなら、食生活の欧米化やアルコールの摂り過ぎが原因といわれているからです。
胆道とすい臓は密接な関係があり、片方に異常があれば、もう片方にも異常が生じます。
そして胆道・胆のう・すい臓の病気が進行すると、次は肝臓・胃・腎臓にも異常が生じます。
胆道とすい臓、肝臓と胃の病気は大変症状が似ているので、最初の治療での診断が大事になります。
ちなみに胆道と胆のうの病気には、胆道感染症・胆石症・胆のう摘出症候群・胆道イキスキネジーがあります。
すい臓がん以外のすい臓の病気には、急性すい炎・慢性すい炎・すい嚢胞があります。
           idx01_fig_02.jpg

すい臓がんと糖尿病

すい臓がんは食生活、特に脂肪分の摂り過ぎやアルコールの摂り過ぎはもちろん、生活環境、生活習慣、代謝などいろいろな原因による相互作用により起こります。
同時に他の病気との関わり合いについても研究されています。
すい臓がんを発症した患者さんは、糖尿病の発症率も大変高くなります。
反対に、上腹部や背中に痛みを伴う糖尿病を発症した患者さんで、適切な治療、十分な自己管理が出来ているのに糖尿病をコントロール出来ない場合、すい臓がんの疑いがあるとされます。
すい臓には、重要な働きをする外分泌と内分泌があります。
外分泌とは、すい液という糖分やタンパク質、脂肪などを分解する働きをする酵素が多く含まれる消化液を分
内分泌とは、ホルモンであるインスリンやグルコガンを分泌し、それをさらにすい臓内部の血管循環へと分泌する働きをすることです。
インスリンの働きは主に血液中の糖分の値を下げることにあります。
これらの分泌が上手く働かないと、血液中の糖分が過剰になり糖尿病になってしまうのです。
糖尿病はすい臓がんだけでなく、すい臓病全体として気をつけなければいけません。
糖尿病の直接の原因は、インスリン分泌細胞のもとであるすい島に問題が起こっているので、すい炎の発症とは別と考えられます。
い臓の内分泌機能が低下している場合、外分泌機能も低下していることが多いのです。
ですから、糖尿病患者さんは、食べ物の消化吸収について気をつけなければなりません。
           i06-7.gif

すい臓(膵臓)がんの治療:免疫細胞療法

すい臓(膵臓)がんの手術もできない場合,免疫細胞療法も一つの選択肢ですが,なかでも活性化自己リンパ球療法は高度先進医療として8カ所の大学病院が指定を受け,実施しています。
免疫療法は特別治療費として全額負担となりますが,診察や検査,入院費などは保険の適用を受けられます。
免疫細胞療法の最大のメリットは副作用などがほとんど見られないということで,手術,放射線治療,抗がん剤治療と併用することもできます。
新しい免疫細胞療法の一つである樹状細胞療法に限れば東京女子医大病院,東北大学病院、福島県立医大病院,京都府立医科大病院などで臨床試験として実施されています。
       colum_a03_img01.gif

すい臓(膵臓)がんの治療:分子標的治療薬

がん細胞の特異構造を標的としてはたらき,正常細胞への影響はないとする分子標的治療薬の研究が進んでいます。
エルロチニブは2007年に承認された非小細胞肺がんの治療薬で作用メカニズムはイレッサと同様で,がんの増殖に関わるがん細胞の表面にあるEGFR(上皮増殖因子受容体)チロシンキナーゼを標的とし,そのはたらきを阻害します。
副作用として,EGFRチロシンキナーゼ阻害薬で特徴的に現れるものに皮疹などの皮膚障害があります。イレッサでも発現しますが,発現率はタルセバのほうが高く,ほとんどの患者に見られます。
イレッサ同様,間質性肺疾患も見られ,その副作用の発症率は国内の臨床試験では4.9%で、その他,下痢,口内炎などの副作用も見られます。
タルセバはすい臓(膵臓)がんに対する臨床試験の結果,効果が得られたとして,中外製薬が2009年膵臓がんに対する効能・効果追加の承認申請を厚生労働省に行いましたが,臨床試験中のため保険の適用が受けられません。
中外製薬によるタルセバの説明会において,国内フェーズ2試験で重大な副作用の間質性肺炎の発現率が8.5%(106例中9例)に上っており,かなり厳重な体制でやってく必要があると発表されています。
        459211_c450.jpg

すい臓(膵臓)がんの治療:抗がん剤治療

すい臓(膵臓)がんは抗がん剤は効きにくいとされ,複数の抗ガン剤を組み合わせることも多いようです。抗がん剤としてよく用いられるものにフルオロウラシルがあり,がんの切除後に放射線と併用することで再発防止に効果があるとされます。
 
細胞内でで代謝され,三リン酸化合物となり,DNAの合成を阻害する作用を持つジェムザールという抗がん剤が開発され,延命効果や疼痛緩和効果などが認められています。
手術ができない3期と4期のすい臓(膵臓)がんに対する治療法は,原則として抗がん剤治療か化学放射線療法(抗がん剤治療+放射線治療)になりますが,ただし,化学放射線療法は3期に対してのみ行われます。
ジェムザールは外来で投与が可能で,毒性が少ないため,患者の負担も少なく,ジェムザール単独の治療でも化学放射線治療と同等の効果が期待されています。
現在では,膵臓がんの抗がん剤治療においてはジェムザールだけの治療を行っている施設が増えています。
国立病院機構大阪医療センターではジェムザールを使う標準的治療の他に、ジェムザールとTS-1の単剤同士の比較や、併用療法の効果を調べる臨床試験を行っています。この臨床試験は全国の施設が参加する大規模なものです。
 TS-1は、ジェムザールが登場する以前に膵がんで使われていた5-FUの成分をもとに、日本で開発された薬です。
これまでの臨床試験の結果,ジェムザール単独よりも,TS-1との併用療法のほうが効果の大きいことが予想され,効果が期待されています。
         img_297141_39589484_0.jpg

すい臓(膵臓)がんの治療:放射線治療

膵臓がんは放射線に対する感受性が低く,膵臓の周りを胃,十二指腸,小腸,大腸,肝臓,腎臓,など多くの臓器が囲んでいるため,膵臓への照射量も少なくせざるをえません。
術中照射が効果的とされ,放射性物質をチューブに入れ,がんの中に埋め込む方法もあり,正常細胞へのダメージを少なくすることができます。
 
放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院で行っている重粒子線治療が膵臓がんの治療に成果をあげ,注目されています。この施設は世界で唯一重粒子線による膵臓がんの手術をおこなっているところです。
 この重粒子線治療の特徴は粒子が運動を停止する直前に最大のエネルギーを放出するという性質を利用し,がん病巣内部で粒子が最大のエネルギーを放出するようコントロールされているため,複数の臓器に囲まれている膵臓がんには最も適した治療法と考えられます。
この治療を受けるには以下の条件をクリアする必要があります。
(1)肝臓や腹膜などに転移がない。
(2)過去に膵臓がんの治療を受けていない。
(3)介助なく身の回りのことができる。
(4)80歳以下。

        
         5_ph01.jpg

すい臓(膵臓)がんの治療:外科治療

膵臓と周囲リンパ節などを切除する方法です。すい臓(膵臓)がんの治療の中では最も確実な治療法となります。すい臓(膵臓)がんの位置によって以下のような方法が選択されます。ただし、肝臓に転移を認める場合や、主要な動脈に癌の浸潤を認める場合は手術以外の治療法の対象となります。
(1)膵頭十二指腸切除
膵頭部を中心に癌がある場合に、十二指腸・胆管・胆嚢を含めて膵頭部を切除します。胃の一部を切除する場合と、胃をすべて温存する場合があります。門脈という血管に、癌の浸潤が疑われる場合は、門脈(もんみゃく)の一部も合併切除して再建することで、癌の切除は可能です。切除後には膵臓、胆管、消化管の再建が必要となります。
(2)膵体尾部切除
膵臓の頭部よりも尾側に癌がある場合に、膵臓の体尾部と脾臓を一緒に切除します。切除後の消化管の再建は必要ありません。
(3)膵全摘術
癌の範囲によっては、膵全摘術といって、膵臓のすべてを切除する手術が必要となる場合もあります。ただし、術後には血糖を調整するために、インスリンの注射が必ず必要となります。
(4)その他
癌を切除することはできない場合でも、十二指腸など閉塞して食事がとれなくなるのを防ぐための胃と小腸のバイパスや、黄疸が出ないようにするための胆管と小腸のバイパス手術を行うことがあります。
      suizouzuxx.gif

すい臓がん 痛みへの対処

癌の進行は、時には激しい痛みを伴う場合があります。
すい臓がんの場合、すい臓の周りには肝臓へ続く肝動脈、腸へ続く上腸間膜動脈、門脈が張り巡らされているので、そこを経路に癌が入り込み、肝臓などへ早い時期に転移してしまう場合があります。
癌が発見された時には、すでに手遅れとなって手術不可能な状態になっています。
このような場合の治療は、出来る限り痛みから解放してあげる治療になることが多いのです。
癌の痛みは、想像を絶するものがあります。
痛みにより、不安や焦りが生じ、医療への不信感や治療への意欲が損なわれることもあります。
そのため、痛みを緩和させる治療を重視する動きが高まってきました。
日本は、痛みを我慢することが良いとされる風潮があります。
これは家族や周りへの遠慮や配慮からくるものなのでしょう。
我慢をすれば痛みは更に増し、更に強い薬を使うことになり、痛みもなかなか治まりません。
これは決して良い状態ではありません。
痛いものは痛い、と患者が言える環境を周囲は作ってあげることが大事です。
痛みへの対処として、放射線や神経ブロック、消炎鎮痛薬、モルヒネ、向精神薬などが使われます。
すい臓がんの場合、症状が現れない結果、手遅れになることが多く、ターミナルケアの一環としてこれらの治療が積極的に行われる場合があります。
          a05e6b6c776f8b24e70430f7249a9acc.png

すい臓がんと糖尿病の関係

すい臓がんを発症した人は、糖尿病の発症率も大変高くなります。
反対に、上腹部や背中に痛みを伴う糖尿病を発症した時、適切な治療、十分な自己管理が出来ているのに糖尿病をコントロール出来ない場合、すい臓がんの疑いがあるとされます。
すい臓には、重要な働きをする外分泌と内分泌があります。
外分泌とは、すい液という糖分やタンパク質、脂肪などを分解する働きをする酵素が多く含まれる消化液を分泌することです。
内分泌とは、ホルモンであるインスリンやグルコガンを分泌し、それをさらにすい臓内部の血管循環へと分泌する働きをすることです。
インスリンの働きは主に血液中の糖分の値を下げることにあります。
           20120831151320758_18a7545b31dbc4088c849a912109d019.jpg
これらの分泌が上手く働かないと、血液中の糖分が過剰になり糖尿病になってしまうのです。
糖尿病はすい臓がんだけでなく、すい臓病全体として気をつけなければいけません。
糖尿病の直接の原因は、インスリン分泌細胞のもとであるすい島に問題が起こっているので、すい炎の発症とは別と考えられます。
すい臓の内分泌機能が低下している場合、外分泌機能も低下していることが多いので、糖尿病患者さんは、食べ物の消化吸収について気をつけなければなりません。

すい臓がん 痛み以外の症状

すい臓がんは、特有の症状がないためいつの間にか進行し、他の臓器に転移していたり、手遅れになってから発見されたりすることです。
すい臓がんとすい炎の因果関係は分かっていませんが、両者の症状はとてもよく似ています。
すい炎、特に慢性すい炎の症状を理解して気をつけていれば、それらの症状が現れた場合、すい臓がんも疑ってみるということが出来ます。
すい炎の主な症状に痛みがありますが、それ以外にもいくつか症状があり、すい臓がんと共通するものが多いです。
急性すい炎:微熱があり、時には40℃近い高熱が出たりします。他には消化器症状の吐き気は嘔吐を伴います。
慢性すい炎:消化吸収がきちんとできず、体重が減ってしまい、時には糖尿病が現れたりします。
反復的な激痛が起こったり、持続的な鈍い痛みが起こったりと痛みが長期化し、精神的に抑鬱症状になったりします。
糖尿病と分かっていても、慢性すい炎が原因で起こっていることには気付かない場合もあります。
糖尿病に対する適切な治療を行い、自己管理もきちんとしているにも関わらず症状が良くならないなどの場合、単なる糖尿病ではない、と疑ってみることも必要です。
          20120831151320758_18a7545b31dbc4088c849a912109d019.jpg

すい臓がん 慢性すい炎との識別

すい臓がんは慢性すい炎ととても似た症状があります。
すい臓がんと診断する場合、それが慢性すい炎ではなこと、逆に慢性すい炎と診断する場合、それがすい臓がんではないことを明らかにする必要があります。
慢性すい炎の場合、発病後に禁酒など食生活をしっかり守れば、そう悪くはなりません。
わずか5%ではありますが、慢性すい炎からすい臓がんへと移行する場合があります。
慢性すい炎は初期症状のうちにきちんとした治療を受けることがとても大切です。
急性すい炎は、突然、上腹部のみぞおちあたりに激痛が走ります。
慢性すい炎は、常に症状がある場合と、年に数回程度、急性すい炎のような激痛があり、その後は普通通りに過ごせるという2種類の症状があります。
慢性すい炎の初期と後期とでは、その症状はずいぶんと違います。
初期に起こる主な症状は、急性すい炎と似た腹部の激痛です。
これは病気が進行していくにしたがい、逆に痛みが治まってきます。
その代わり、新たに問題が出てくるのが消化吸収障害や抑うつなどの症状で、体重の減少などが起こります。
これらの症状が、すい臓がんととてもよく似ているため、症状だけでの診断は難しいものです。
確かな診断には、超音波検査、X線CTなどの画像診断が必要になり、その中でも内視鏡的すい管造影法とすい管造影法が特に有効といわれています。
            111_1.gif

すい臓がんと腹水

すい臓がんが進行すると腹水が発生したりすることがあります。
すい臓がんは、早期発見は非常に困難で、進行が早く、極めて予後が悪いという病気で、癌の王様と呼ばれることがあります。
すい臓がんが発生する原因は特定されていませんが、基本的には次の原因が考えられます。
喫煙習慣、飲酒習慣、肥満、糖尿病、高齢などの状況や病気、他のがんからの転移、遺伝性の膵炎からの派生、ポイツ・ジェガース症候群、そして砂糖入り炭酸飲料が原因に含まれます。
すい臓がんの特徴は、初期にはほとんど無自覚で発見が困難であるということです。このため、他の病気の検査でたまたま発見されるという形をとることが多く、それがない場合には相当進行してから治療を開始することになり、完治は困難です。
治療方法は外科手術、薬物療法、化学療法、放射線療法、免疫療法などがあり、つまりはあらゆる効果がありそうな治療法が動員されます。また症状を緩和するための支持療法や漢方なども使用されます。
すい臓がんの予後は悪く、5年後の生存率は5%とがんの中では最低です。早期発見と早期治療が必須で、進行してから発見されたら完治は難しいと言われています。また糖尿病や他のがんからの転移による発症が多いとされていて、検査が必要です。
          suizy.jpg

すい臓がんの抗がん剤治療

抗がん剤治療法の一般的な方法は、点滴、静脈注射、筋肉注射、錠剤の抗がん剤を服用、などにより抗がん剤を体内へ入れます。
抗がん剤の使用方法は、1つの抗がん剤を使う場合と、2つ以上の抗がん剤を使う場合があります。
すい臓がん(膵臓癌)は特に抗がん剤に抵抗性が強い癌(ガン)です。ですから、すい臓がんの化学療法は抗がん剤での効果がほとんど期待できないので、抗がん剤での治療はしないことが普通でした。
しかし、「フルオロウラシル」という抗がん剤と放射線を併用することで、がんを手術で切除できない方の延命効果があることがわかっています。
そして、2001年に認可された「ゲムシタビン」という抗がん剤は、すい臓がんの治療に標準的に広く使われています。
ゲムシタビンとは、抗がん剤として使われる含フッ素ヌクレオシドの一種で、すい臓がんの痛み(疼痛など)を和らげる働きがあります。そのため、生存期間の延長効果も期待できます。しかし、癌を完全に消し去るには至らないといわれています。
さらに、TS-1(ティーエスワン)という抗がん剤が2006年8月10日から新しく膵臓ガンに対しての保険適応が認められて使用できるようになりました。
TS-1(ティーエスワン)は内服タイプ(飲み薬)の抗がん剤です。治療効果のほどはは、まだ評価段階ですが、膵臓がん治療の新たな選択肢となりました。
その他、膵臓がんで使用する抗がん剤は、「シスプラチン」、「マイトマイシンC」、などの薬剤です。
補助化学療法として、手術後に抗がん剤を利用することもあります。
         fluorouracil.jpg

慢性膵炎になる原因

アルコールの過剰摂取
慢性すい炎になる原因として、飲酒や食生活などが関わってくる他、胆石症の人に多く見られるともいわれています。
そんな原因の中でも、慢性すい炎の半分以上がアルコール性であるといわれています。
アルコールの過剰摂取の他にも脂肪の多い食事の摂り過ぎ(欧米食化)や長期間にわたる継続した疲労やストレスなどもあげられます。
また、約3割の患者は原因が不明なケースもあるようで、「特発性慢性膵炎」と呼ばれているそうです。
慢性膵炎の男女での原因差
慢性すい炎は以前、男性に非常に多い病気だったらしいのですが、近年は女性の患者さんの増加が目立ってきているとのことです。
慢性すい炎の原因を男女別でみてみると、男性の方がアルコール性で6割強を占めるのに対し、女性では特発性が約6割と最も多く、男女での原因差が明らかです。
男性に多く見られる多量のアルコール摂取が原因となっている慢性すい炎に対しては、まずは何より禁酒を心がけるなどの生活習慣を見直すことが最低限の改善策といえるようです。
           111_5.gif

慢性すい炎との識別

すい臓がんには特有の症状がないといわれる一方で、慢性すい炎の症状との類似性が指摘されています。
すい臓がんの診断を下すには、それが慢性すい炎でないことを明らかにすることが必須条件となります。
慢性すい炎の場合、発病後から禁酒を中心とする食生活をしっかりと自己管理できれば、予後はさほど悪くないといわれます。
しかし、0~5パーセントと、わずかであるとはいえ、慢性すい炎からすい臓がんへと移行することもありますので、慢性すい炎の発症初期に適切な治療を受けることが重要です。
突然、上腹部、特にみぞおちに激痛が走る、急性すい炎と異なり、慢性すい炎の場合は、常に症状のあるものと、年に数回という頻度で急性すい炎のような発作を起こすものの、その間はこれといった症状はない、という二つのタイプがあります。
慢性すい炎の症状は、病気の初期と、病気がかなり進行してしまった時期ではかなり異なります。
病気の初期には、上腹部の激痛があるのがふつうで、急性すい炎に似ています。
しかし病気の進行とともに痛みはかえって緩和します。
代わって問題となるのは、消化吸収障害や抑うつ症状です。
消化吸収障害は体重の減少をもたらします。
症状自体は、すい臓がんと非常によく似ていることから、症状だけではいずれとも識別できません。
診断には超音波検査、Ⅹ線CTなどの画像診断法が必要となります。
特に、内視鏡的水管造影法とすい管造影法が有効とされます。
       img02.jpg