食道がんの進行度

shokudougansinkoudozx.gif

ピロリ菌除菌後の生活上の注意

ピロリ菌と胃ガンの関係に注目が集まっていて、ピロリ菌さえ除菌すれば胃ガンのリスクから完全に解放されたように勘違いする人がいますが、決してそうとは言えません。
ピロリ菌の除菌によって、胃ガンのリスクは3分の1程度に下がることが分かっていますが、しかし、そもそもピロリ菌に感染している人すべてが胃ガンになるわけではありません。
ピロリ菌に感染している人1,000人のうち2~3人です。
 胃ガンの発症リスクは、ピロリ菌のほかに遺伝的な要因や食生活によっても影響を受けるのです。古くから日本人に胃ガンが多いのは、塩分の多い食事のせいだと言われてきました。
塩辛いものを食べると水分が欲しくなって、たくさんの水を飲むようになります。この状態は、浸透圧が高まっているのですが、これが胃の粘膜障害を起こし、胃ガンのリスクが高まるのではないかと考えられています。
 生活習慣と病気の関係について検証するときに、よく移民についての調査が行われます。ハワイに移住した日系2世では、胃ガンの発生率は現地人と同じでした。ピロリ菌に感染していても、冷蔵庫が発達していて塩で貯蔵する必要が無く、また新鮮な野菜や果物を食べることができたためではないかと思われます。
 
          5defd7ad54d4732a_L.jpg

膵臓癌の検査:腹部超音波検査

腹部にゼリーを塗って体表から生体内に超音波パルスを入射し、体内の組織から反射してくる超音波を感知し、その強弱差を画像にする検査方法です。
肝臓、膵臓をはじめとする腹部の検査に欠かせない検査です。
患者さんの身体に負担が少ないというメリットがあります。
超音波検査では、手術前、手術後(再発)、がんの壁外への進展や肝臓への転移などのチェックをするのに役立つ検査法です。
膵頭(すいとう)部がんでは腫瘍部分が黒くなり、膵体(すいたい)部、膵尾(すいび)部の主膵管の拡張がみられます。
デメリットとして、技術の差により映し出される像に差が出やすいことや、身体の構造上、腸管ガスが重なり合いやすく、膵臓全体を見ることができないことがあります。
             description02.jpg

肺がんの転移の見つけ方と治療

転移先の部位によって異なります。
脳への転移を見るには造影CTあるいは造影MTを使います。
骨転移は、骨シンチグラフィで調べます。
肝臓や副腎への転移は、CTまたは超音波で調べます。
骨シンチグラフィは、全身の骨を一度に簡単に検査することができます。骨に取り込まれやすい放射性医薬品を使って行います。
シンチグラフィが、骨転移がある部分に多く取り込まれ、黒く映ります。
検査の流れとしては、まず事前に放射性の医薬品を静脈注射し、3時間ほど経つと、薬が骨に取り込まれますから、シンチグラフィの機械にかかります。ベッドに寝ると、シンチカメラがゆっくりと動いて全身を撮影します。
そして、転移先が脳の場合ですが、抗がん剤が効きにくいので、放射線で治します。なぜ、抗がん剤が効きにくいかというと、血液脳関門というものがあって、化学物質である抗がん剤が脳の中にはいっていかないのです。これはもともと、有害な物質が脳に入らないようにするための自然の砦なのです。
脳転移が1個で小さいものなら、手術で取ることもありますが、複数個ある場合は、定位照射ということを行います。あらかじめMRIなどで病巣の位置を確かめておき放射線を照射します。
これとは別に脳転移の症状を緩和するためにステロイドなどを使う場合があります。骨転移の治療は痛みのコントロールと骨折の予防です。
初回治療であれば化学療法で痛みもコントロールできる場合もありますが、痛みがひどい場合は放射線照射を行う場合もあります。
            m_10bd6810a27.gif