卵巣がんの4つの初発症状

卵巣がんは、早期の診断が難しいがんです。
がんがある程度大きくなる、または他の部位に転移するまでには、卵巣がんの症状が現れません。
無症状のうちに進行しますから、卵巣がんはサイレントキラーと呼ばれているわけですね。
2006 年にワシントン大学医学部のグループは、卵巣がんの典型的な4つの症状を研究調査から見出したと報告されています。
4つの症状チェックと腫瘍マーカーの血液検査を組み合わせた検診が、卵巣がんの発見率を向上させることができたというわけです。
卵巣がんに見られる典型的な4つの症状とは、以下の通りです。
1.腹部の膨満感がある、もしくは腹部の周囲サイズが大きくなった。
2.骨盤、または腹部の痛みがある。
3.食事が進まない、またはすぐに満腹感を覚える。
4.トイレが近い。もしくは排尿困難。

上記のどれか1つの症状でも、月に12回以上続く場合は、卵巣がんのリスクが高いとされています。
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卵巣がんの検査

卵巣がんの症状の特徴である下腹部の圧迫感やしこりがあるような違和感があるときは、直ぐに婦人科へ行き診察を受けます。
婦人科ではこのしこりが何のしこりなのかを調べます。婦人科の医師には子宮の腫瘍か卵巣の腫瘍かは、ある程度判断できます。
しこりが何のしこりかより明確にするために、超音波、CT、MRIなどの検査を行います。検査ではしこりが良性か悪性であるか調べ、しこりががんであった場合他への転移がないか調べます。
腫瘍が良性であるか悪性であるかを診断する検査は、CA125という腫瘍マーカーが使われて行われます。このCA125という腫瘍マーカーは、卵巣がんの中に漿液性腺がんというがんがあり、この漿液性腺がんはCA125を生産するようになり、これが血液中に増えるようになります。
CA125の腫瘍マーカーを使用して血液を調べると、CA125が生産されている場合かなり高い数値で上昇しますので、卵巣がんであることが診断できます。
CA125の数値が上昇するケースは、若い女性には異常がなくても上昇することがあり、正確に診断することはできません。卵巣がんは初期症状がほとんどありませんので発見が遅れ、がんが転移していることもあります。
卵巣がんを早期に発見するために、検診を行うように取り組みが行われていますが、検診の有効性が明確に証明されていませんので、今後の研究に期待されます。
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