胃がんそのものによる症状と、胃がんに付随して起きる胃炎などによる症状とがありますが、その区別はなかなか困難です。 一般的には早期胃癌には症状は無く、がんの進行によって症状が出現します。早期胃癌の症状は、合併する胃潰瘍や慢性胃炎の症状のことが多いと言われています。
食思不振、悪心・嘔吐食欲がなくなったり、ムカムカして吐いたりすることです。胃がんによって消化管の内腔が狭くなり、食べたものの通過が悪くなって胃が重い感じがし、そのため食欲がなくなったり、吐いたりすることがあります。また合併している胃炎や潰瘍のために悪心・嘔吐が起こることもあります。
るいそう、全身倦怠いわゆる「痩せる」ことと体がダルイことです。食思不振や悪心・嘔吐によって痩せたり倦怠感が出ることもありますが、たくさん食ベていてもがんに栄養を取られたり、がんからの出血のために痩せたり脱力感に陥ることがあります。
吐血・下血血を吐いたり便が「のり」のように黒くなったりすることです。
がんの表面が崩れて出血するために起こる症状ですが、合併あるいは併存する胃潰瘍などでも起きることがあります。少量でも持続的に出血していると貧血になります。
腹痛・腹部不快感みぞおちや臍の上などが痛む場合や食事の前後に腹部に鈍痛やすっきりしない感じがあらわれたりします。がんに特有な症状ではありませんが、多くの患者さんに認められる症状の一つです。
胸焼け普通、逆流性食道炎で起こる症状ですが、食道と胃の境界にがんができると食物の流れが悪くなり、食後にものがつかえることや食べ物がこみあがってくることがあります。
胃がんとは
胃は、「胃袋」とも言うように、食道に続く嚢状の器官で、食べたものを一時蓄えたり消化したりする働きをしています。食道に続く部分(噴門と言います)と十二指腸に続く部分(幽門と言います)は周囲の臓器に固定されていますが、それ以外の部分は割と自由に動きますので、体の位置(横になっているか、立っているか)や食べたものの重さによって胃の位置が変わります。
胃の入口から出口に向かって、各部位は噴門部、胃体部、胃角部、前庭部、幽門部と言われています。
胃の内側は粘膜で覆われ、外側は腹膜(漿膜とも言います)で覆われています。その間に胃を動かす筋肉の層(これを固有筋層と言います)があります。
また、この3つの層の間には細胞が少なく線維が多い組織があります。粘膜と固有筋層との間の層を粘膜下層、漿膜と固有筋層との間の層を漿膜下層と呼んでいます。このため、胃の壁は内側から、粘膜、粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜の5層から成り立っています。

胃がんは胃の粘膜から発生してきます。胃にはそのほか肉腫や悪性リンパ腫なども出来てきますが、胃の悪性腫瘍の大多数(95パーセント以上)は「がん」によって占められています。したがって、胃の悪性腫瘍といえば「がん」のことを指しています。
この胃がんはどれぐらい発生しているのかというと、愛知県の衛生部で毎年発行しています「愛知県のがん登録」によりますと、平成17年に全体で27,748名(男性16,371名、女性11,377名)の人が新たに悪性腫瘍に罹られていました。
男性で最も多い癌は肺がんであり、胃、前立腺、結腸、肝および肝内胆管および直腸とつづき、女性で最も多い癌は乳がんであり、胃、結腸、肺と続いています。全体に対する胃がんの占める割合は、男性18.2%、女性12.7%でした。
このように、胃がんは食生活の変化や検診の普及で減ってきていますが、それでも日本人にとってもっとも身近な悪性腫瘍の1つといえます。特に注意が必要なのは加齢とともに胃がんの罹患率が上昇することです。
胃の入口から出口に向かって、各部位は噴門部、胃体部、胃角部、前庭部、幽門部と言われています。
胃の内側は粘膜で覆われ、外側は腹膜(漿膜とも言います)で覆われています。その間に胃を動かす筋肉の層(これを固有筋層と言います)があります。
また、この3つの層の間には細胞が少なく線維が多い組織があります。粘膜と固有筋層との間の層を粘膜下層、漿膜と固有筋層との間の層を漿膜下層と呼んでいます。このため、胃の壁は内側から、粘膜、粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜の5層から成り立っています。
胃がんは胃の粘膜から発生してきます。胃にはそのほか肉腫や悪性リンパ腫なども出来てきますが、胃の悪性腫瘍の大多数(95パーセント以上)は「がん」によって占められています。したがって、胃の悪性腫瘍といえば「がん」のことを指しています。
この胃がんはどれぐらい発生しているのかというと、愛知県の衛生部で毎年発行しています「愛知県のがん登録」によりますと、平成17年に全体で27,748名(男性16,371名、女性11,377名)の人が新たに悪性腫瘍に罹られていました。
男性で最も多い癌は肺がんであり、胃、前立腺、結腸、肝および肝内胆管および直腸とつづき、女性で最も多い癌は乳がんであり、胃、結腸、肺と続いています。全体に対する胃がんの占める割合は、男性18.2%、女性12.7%でした。
このように、胃がんは食生活の変化や検診の普及で減ってきていますが、それでも日本人にとってもっとも身近な悪性腫瘍の1つといえます。特に注意が必要なのは加齢とともに胃がんの罹患率が上昇することです。
肺がんに強い病院ベスト10
2005年に国立がんセンターがまとめた最新の統計で、男性は1位・女性は2位が肺がんが原因で亡くなっています。今、ヘリカルCTと呼ばれる装置を使った肺がん検診と、体に負担をかけすぎない肺がん手術が注目されています。
一流の外科医に加えて、抗がん剤治療の上手な腫瘍内科医、画像診断と放射線治療の両方が得意な放射線科医の3拍子が揃った総合力がいい病院です。
●神奈川県立がんセンター (神奈川県)
呼吸器外科 中山治彦(なかやまはるひこ) 部長、
呼吸器内科 野田和正(のだかずまさ)部長 (電話)045-391-5761
中山治彦外科部長は国立がんセンターで肺がん手術の腕を磨き、年間150例以上をこなしています。「がんの完全切除=がんの根絶」と、「術後の生活に支障をきたさない=QOL(生命・生活の質)の重視」という二点をモットーにしています。
「胸部写真に『影がある』と言われたら、肺がんの専門医のいる病院ですみやかに精密検査を受けましょう。自覚症状がないあkらといって放置してはいけません。早期発見、早期治療はがんの診療において大変重要なことです。また肺がんの手術はどこの病院でも同じようにできるわけではありません。手術数や抗がん剤の治療数が多く、経験豊かな医師のいるところをえらびましょう。」(中山治彦部長)
●国立病院機構 刀根山病院 (大阪府)
呼吸器外科 前田元(まえだはじめ)部長、呼吸器内科 横田総一郎(よこたそういちろう)部長、放射線科 高島庄太夫(たかしましょうだゆう)部長(電話)06-6853-2001
過去25年間で、4934人が肺がん手術を受けており、手術症例全体の5年生存率は68.9%です。呼吸器外科、呼吸器内科、放射線科、病理部の関連しているそれぞれの科が合同でカンファレンス(治療検討会)を毎週行い、一人一人の患者に最適の治療方針を決定しています。
「半年~1年に1回は胸部レントゲンを取ること。喫煙者は喀痰検査も。治療に際しては、病気の進行度と、体調を十分考慮して決めること。手術の場合は、必ず禁煙すること。術前から呼吸訓練をしっかり行うこと。抗がん剤治療を受ける場合、副作用対策に関する説明をよく聞き、積極的に取り組むこと」(前田元部長)
●国立病院機構 九州がんセンター (福岡県)
呼吸器科 一瀬幸人(いちのせゆきと)部長、化学療法科 江崎泰斗(えさきやすと)部長、
放射線治療科 平田秀紀(ひらたひでき)部長(電話)092-541-3231
内科、外科の区別のない、総合的な肺がん治療が特色です。年間手術数の121例中104例は内視鏡手術(腹腔鏡下および胸腔鏡補助下手術)です。進行肺がんに対しては、新規抗がん剤など、一般病院では使用できない薬剤を用いた治療を行うこともあります。
「最良の肺がん医療を目指すと同時に、スキンシップを通して信頼関係を築き、『病む人の気持ち』を何よりも尊重しています。また、けっして一人の医師の判断で医療を行わないようにしています。診療においては総合的知識、経験が必要と考えるからです。セカンドオピニオンを大いに利用してください」(一瀬幸人部長)
●岩手県立中央病院 (岩手県)
呼吸器外科 半田政志(はんだまさし)科長、呼吸器内科 武内健一(たけうちけんいち)科長、放射線治療科 関澤玄一郎(せきざわげんいちろう)科長 (電話)019-653-1151
半田政志科長は「あの先生は手術が巧い」と評判。あくまで患者の意向を尊重しつつ、肺がん診療ガイドラインに準拠した「テーラーメードの手術」が心情です。
●石川県立中央病院 (石川県)
小田誠(呼吸器外科診療部長) (電話)076-237-8211
●国立病院機構 西群馬病院 (群馬県)
斎藤龍生(院長)、渡辺覚(内科系診療部長)、川島修(呼吸器外科医長)
(電話)0279-23-3030
●東京医科大学病院 (東京都)
呼吸器甲状腺外科 加藤治文(かとうはるぶみ)教授、呼吸器甲状腺外科 坪井正博(つぼいまさひろ)講師、呼吸器甲状腺外科 大平達夫(おおひらたつお)講師
(電話)03-3342-6111
●京都大学医学部付属病院 (京都府)
呼吸器外科部長 中山勝裕 (電話075-751-3111)
●静岡県立静岡がんセンター (静岡県)
呼吸器外科 近藤春彦(こんどうはるひこ)部長、呼吸器内科 山本信之(やまもとのぶゆき)部長、放射線治療科 西村哲夫(にしむらてつお)部長 (電話)055-989-5222
●兵庫県立がんセンター (兵庫県)
呼吸器外科 坪田紀明 院長、呼吸器外科 岡田守人(おかだもりひと)医長、放射線科 足立秀治(あだちしゅうじ) (電話)078-929-1151
●大分大学医学部付属病院 (大分県)
呼吸器外科教授 川原克信 (電話)097-549-4411
一流の外科医に加えて、抗がん剤治療の上手な腫瘍内科医、画像診断と放射線治療の両方が得意な放射線科医の3拍子が揃った総合力がいい病院です。
●神奈川県立がんセンター (神奈川県)
呼吸器外科 中山治彦(なかやまはるひこ) 部長、
呼吸器内科 野田和正(のだかずまさ)部長 (電話)045-391-5761
中山治彦外科部長は国立がんセンターで肺がん手術の腕を磨き、年間150例以上をこなしています。「がんの完全切除=がんの根絶」と、「術後の生活に支障をきたさない=QOL(生命・生活の質)の重視」という二点をモットーにしています。
「胸部写真に『影がある』と言われたら、肺がんの専門医のいる病院ですみやかに精密検査を受けましょう。自覚症状がないあkらといって放置してはいけません。早期発見、早期治療はがんの診療において大変重要なことです。また肺がんの手術はどこの病院でも同じようにできるわけではありません。手術数や抗がん剤の治療数が多く、経験豊かな医師のいるところをえらびましょう。」(中山治彦部長)
●国立病院機構 刀根山病院 (大阪府)
呼吸器外科 前田元(まえだはじめ)部長、呼吸器内科 横田総一郎(よこたそういちろう)部長、放射線科 高島庄太夫(たかしましょうだゆう)部長(電話)06-6853-2001
過去25年間で、4934人が肺がん手術を受けており、手術症例全体の5年生存率は68.9%です。呼吸器外科、呼吸器内科、放射線科、病理部の関連しているそれぞれの科が合同でカンファレンス(治療検討会)を毎週行い、一人一人の患者に最適の治療方針を決定しています。
「半年~1年に1回は胸部レントゲンを取ること。喫煙者は喀痰検査も。治療に際しては、病気の進行度と、体調を十分考慮して決めること。手術の場合は、必ず禁煙すること。術前から呼吸訓練をしっかり行うこと。抗がん剤治療を受ける場合、副作用対策に関する説明をよく聞き、積極的に取り組むこと」(前田元部長)
●国立病院機構 九州がんセンター (福岡県)
呼吸器科 一瀬幸人(いちのせゆきと)部長、化学療法科 江崎泰斗(えさきやすと)部長、
放射線治療科 平田秀紀(ひらたひでき)部長(電話)092-541-3231
内科、外科の区別のない、総合的な肺がん治療が特色です。年間手術数の121例中104例は内視鏡手術(腹腔鏡下および胸腔鏡補助下手術)です。進行肺がんに対しては、新規抗がん剤など、一般病院では使用できない薬剤を用いた治療を行うこともあります。
「最良の肺がん医療を目指すと同時に、スキンシップを通して信頼関係を築き、『病む人の気持ち』を何よりも尊重しています。また、けっして一人の医師の判断で医療を行わないようにしています。診療においては総合的知識、経験が必要と考えるからです。セカンドオピニオンを大いに利用してください」(一瀬幸人部長)
●岩手県立中央病院 (岩手県)
呼吸器外科 半田政志(はんだまさし)科長、呼吸器内科 武内健一(たけうちけんいち)科長、放射線治療科 関澤玄一郎(せきざわげんいちろう)科長 (電話)019-653-1151
半田政志科長は「あの先生は手術が巧い」と評判。あくまで患者の意向を尊重しつつ、肺がん診療ガイドラインに準拠した「テーラーメードの手術」が心情です。
●石川県立中央病院 (石川県)
小田誠(呼吸器外科診療部長) (電話)076-237-8211
●国立病院機構 西群馬病院 (群馬県)
斎藤龍生(院長)、渡辺覚(内科系診療部長)、川島修(呼吸器外科医長)
(電話)0279-23-3030
●東京医科大学病院 (東京都)
呼吸器甲状腺外科 加藤治文(かとうはるぶみ)教授、呼吸器甲状腺外科 坪井正博(つぼいまさひろ)講師、呼吸器甲状腺外科 大平達夫(おおひらたつお)講師
(電話)03-3342-6111
●京都大学医学部付属病院 (京都府)
呼吸器外科部長 中山勝裕 (電話075-751-3111)
●静岡県立静岡がんセンター (静岡県)
呼吸器外科 近藤春彦(こんどうはるひこ)部長、呼吸器内科 山本信之(やまもとのぶゆき)部長、放射線治療科 西村哲夫(にしむらてつお)部長 (電話)055-989-5222
●兵庫県立がんセンター (兵庫県)
呼吸器外科 坪田紀明 院長、呼吸器外科 岡田守人(おかだもりひと)医長、放射線科 足立秀治(あだちしゅうじ) (電話)078-929-1151
●大分大学医学部付属病院 (大分県)
呼吸器外科教授 川原克信 (電話)097-549-4411
白血病に強い病院ベスト10
骨髄や脾臓など造血器のがんともいうべき白血病は、
高齢化とともに増加していています。
頻度は低いですが、発症すると命にかかわることが多いのです。
白血病に強いと定評のある病院を紹介します。
●都立駒込病院(東京都)
都立駒込病院血液内科は、白血病などの難治性血液疾患に対する造血幹細胞移植総数が800例を超える。これは全国屈指の移植数だ。
移植はドナー(提供者)の造血幹細胞をどこから採取するかで3種類に分かれる。
骨盤から採取する骨髄移植、新生児のへその緒から取り出す臍帯血(さいたいけつ)移植、
腕の静脈から採取する末梢血移植の3つだ。このほかに、保存していた自分の造血幹細胞を
移植する自家移植もある。
「当科は日本で行えるすべての移植法について豊富な経験を持っています。その経験を
もとに患者さんに最適な移植法を選択して、最良の医療の提供を目指しています」と
坂巻壽部長。
造血幹細胞移植は患者さんがよい状態(寛解期)のときに行えば、70%ほどの長期生存が
得られるという。しかし、白血病患者すべてに移植を行った方がよいわけではない。
「白血病のタイプによっては、化学療法と移植の成績が同じぐらいのものもあります。
移植が本当に必要なのかどうかを正確に見分けることが重要です」(坂巻部長)
●国立がんセンター中央病院(東京都)
国立がんセンター中央病院の造血幹細胞移植グループは、日本で最も早くからミニ移植に取り組み、昨年度までに白血病やリンパ腫などを中心に300例以上の実績を持つ。通常の骨髄移植などでは、移植前に大量の抗がん剤や放射線を用いてがん細胞を消滅させる。しかし、これに伴う臓器への障害もあり、移植は55歳ぐらいまでの患者に限られている。
「ミニ移植とは、抗がん剤の投与量を減らして副作用を軽くし、70歳くらいまでの高齢者や、若くても心臓などに障害のある患者にも移植ができるようにした治療法です」と田野崎隆二医長。
治療の考え方も、従来の移植とは少し違うようだ。抗がん剤でがん細胞を総攻撃するという考え方ではなく、むしろ造血幹細胞の移植と同時に、患者の体内に入るリンパ球などの免疫細胞を利用して治療する方法である。
「ただし、ドナーのリンパ球は患者さんの正常組織を攻撃して重い合併症も引き起こすため、とくに体力の衰えた方の移植には細心の注意が必要です」(田野崎医長)
●兵庫医科大学病院(兵庫県)
兵庫医科大学病院血液内科は、白血病などに対する造血幹細胞移植を約25年間で450例以上実施という全国有数の実績を持つ。
「とくに難治の白血病治療に対して、HLA(白血球の型)半合致血縁骨髄移植などの新しい移植法を開発し、積極的な治療を行っています」と小川啓恭教授。 通常の骨髄移植では、HLAが一致した血縁のドナーを用いて治療を行う。
しかし、血縁にHLA一致ドナーが見つけられないことも多い。そこで、HLAが半分しか一致していない血縁ドナーからの移植を可能にしたのが、
HLA半合致血縁骨髄移植である。
「HLA半合致血縁骨髄移植は、抗腫瘍効果が高く、病気が進行した状態(非寛解期)の患者さんでは、従来のHLA一致移植よりも、むしろ良好な成績が得られる可能性が
あります」(小川教授)
また、高齢者(50~60歳)や臓器障害を持っている人には、移植前処置を緩和したミニ移植も行っている。HLA半合致血縁移植とミニ移植を併用した「HLA半合致ミニ移植」は先進的な移植法として注目されている。現在、厚生労働省の班研究(小寺班)として、
多施設共同で、その有用性を確認する臨床試験を行っている。
■病院名・診療科・医師名・電話・治療方針・特徴
●東京都立駒込病院 血液内科 坂巻壽部長(電話)03・3823・2101(東京都)
造血幹細胞移植総数800例で全国屈指。うち、非血縁者のドナーによる骨髄移植240例。
豊富な移植経験をもとに最適な治療法を選択
●国立がんセンター中央病院 造血幹細胞移植グループ
薬物療法部・高上洋一部長 内科・田野崎隆二医長(電話)03・3542・2511(東京都)
日本で最も早くからミニ移植に取り組む。白血病を中心に300例以上の実績を持つ。
臍帯血移植も数多い
●慶応義塾大学病院 血液内科 岡本真一郎診療部長(電話)03・3353・1211(東京都)
患者さんにやさしいチーム・包括医療を重視。年間50~60例の造血幹細胞移植を行う。
すべての移植に対応できる設備と経験を持つ
●虎の門病院 血液科 谷口修一部長(電話)03・3588・1111(東京都)
間の移植数約150例で全国トップクラス。50~70歳代でも受けられる臍帯血ミニ移植法を
開発し、治療法の確立と普及を目指す
●神奈川県立がんセンター 血液科 丸田壱郎部長(電話)045・391・5761(神奈川県)
根治を目指した造血幹細胞移植を行う。1985年以来移植数350例。無菌病室20床。
化学療法と移植医療を病態に応じて実施
●名古屋第一赤十字病院 造血細胞移植センター 小寺良尚センター長
(電話)052・481・5111(愛知県)
骨髄移植のパイオニア。移植総数1000例超え年間移植数約70例で全国屈指。
綿密な医療計画と最新治療法で患者さんの社会復帰に努力
●京都大学病院 血液・腫瘍内科 石川隆之講師(電話)075・751・3111(京都府) 放射線部、検査部など中央診療部門との密な連携で治療効果と安全性を確保。
化学療法と移植を有機的に組み合わせた治療を行う
●大阪府立成人病センター 血液・化学療法科 平岡諦部長
(電話)06・6972・1181(大阪府)
化学療法で治しにくい白血病229例に対し、早い時期の移植(非血縁、臍帯血を含む)で
5年生存率70%以上を得ている
●兵庫医科大学病院 血液内科 小川啓恭教授(電話)0798・45・6886医局(兵庫県)
難治性の白血病にHLA(白血球の型)が半分しか一致していない血縁ドナーからの移植、
臍帯血移植などを積極的に行う
●九州大学病院 第一内科 血液グループ 原田実根教授
(電話)092・641・1151(福岡県)
初診時に遺伝子解析を含む検討を行い、化学療法、自己造血幹細胞移植、
同種造血幹細胞移植を選択し、最適な治療を行っている
高齢化とともに増加していています。
頻度は低いですが、発症すると命にかかわることが多いのです。
白血病に強いと定評のある病院を紹介します。
●都立駒込病院(東京都)
都立駒込病院血液内科は、白血病などの難治性血液疾患に対する造血幹細胞移植総数が800例を超える。これは全国屈指の移植数だ。
移植はドナー(提供者)の造血幹細胞をどこから採取するかで3種類に分かれる。
骨盤から採取する骨髄移植、新生児のへその緒から取り出す臍帯血(さいたいけつ)移植、
腕の静脈から採取する末梢血移植の3つだ。このほかに、保存していた自分の造血幹細胞を
移植する自家移植もある。
「当科は日本で行えるすべての移植法について豊富な経験を持っています。その経験を
もとに患者さんに最適な移植法を選択して、最良の医療の提供を目指しています」と
坂巻壽部長。
造血幹細胞移植は患者さんがよい状態(寛解期)のときに行えば、70%ほどの長期生存が
得られるという。しかし、白血病患者すべてに移植を行った方がよいわけではない。
「白血病のタイプによっては、化学療法と移植の成績が同じぐらいのものもあります。
移植が本当に必要なのかどうかを正確に見分けることが重要です」(坂巻部長)
●国立がんセンター中央病院(東京都)
国立がんセンター中央病院の造血幹細胞移植グループは、日本で最も早くからミニ移植に取り組み、昨年度までに白血病やリンパ腫などを中心に300例以上の実績を持つ。通常の骨髄移植などでは、移植前に大量の抗がん剤や放射線を用いてがん細胞を消滅させる。しかし、これに伴う臓器への障害もあり、移植は55歳ぐらいまでの患者に限られている。
「ミニ移植とは、抗がん剤の投与量を減らして副作用を軽くし、70歳くらいまでの高齢者や、若くても心臓などに障害のある患者にも移植ができるようにした治療法です」と田野崎隆二医長。
治療の考え方も、従来の移植とは少し違うようだ。抗がん剤でがん細胞を総攻撃するという考え方ではなく、むしろ造血幹細胞の移植と同時に、患者の体内に入るリンパ球などの免疫細胞を利用して治療する方法である。
「ただし、ドナーのリンパ球は患者さんの正常組織を攻撃して重い合併症も引き起こすため、とくに体力の衰えた方の移植には細心の注意が必要です」(田野崎医長)
●兵庫医科大学病院(兵庫県)
兵庫医科大学病院血液内科は、白血病などに対する造血幹細胞移植を約25年間で450例以上実施という全国有数の実績を持つ。
「とくに難治の白血病治療に対して、HLA(白血球の型)半合致血縁骨髄移植などの新しい移植法を開発し、積極的な治療を行っています」と小川啓恭教授。 通常の骨髄移植では、HLAが一致した血縁のドナーを用いて治療を行う。
しかし、血縁にHLA一致ドナーが見つけられないことも多い。そこで、HLAが半分しか一致していない血縁ドナーからの移植を可能にしたのが、
HLA半合致血縁骨髄移植である。
「HLA半合致血縁骨髄移植は、抗腫瘍効果が高く、病気が進行した状態(非寛解期)の患者さんでは、従来のHLA一致移植よりも、むしろ良好な成績が得られる可能性が
あります」(小川教授)
また、高齢者(50~60歳)や臓器障害を持っている人には、移植前処置を緩和したミニ移植も行っている。HLA半合致血縁移植とミニ移植を併用した「HLA半合致ミニ移植」は先進的な移植法として注目されている。現在、厚生労働省の班研究(小寺班)として、
多施設共同で、その有用性を確認する臨床試験を行っている。
■病院名・診療科・医師名・電話・治療方針・特徴
●東京都立駒込病院 血液内科 坂巻壽部長(電話)03・3823・2101(東京都)
造血幹細胞移植総数800例で全国屈指。うち、非血縁者のドナーによる骨髄移植240例。
豊富な移植経験をもとに最適な治療法を選択
●国立がんセンター中央病院 造血幹細胞移植グループ
薬物療法部・高上洋一部長 内科・田野崎隆二医長(電話)03・3542・2511(東京都)
日本で最も早くからミニ移植に取り組む。白血病を中心に300例以上の実績を持つ。
臍帯血移植も数多い
●慶応義塾大学病院 血液内科 岡本真一郎診療部長(電話)03・3353・1211(東京都)
患者さんにやさしいチーム・包括医療を重視。年間50~60例の造血幹細胞移植を行う。
すべての移植に対応できる設備と経験を持つ
●虎の門病院 血液科 谷口修一部長(電話)03・3588・1111(東京都)
間の移植数約150例で全国トップクラス。50~70歳代でも受けられる臍帯血ミニ移植法を
開発し、治療法の確立と普及を目指す
●神奈川県立がんセンター 血液科 丸田壱郎部長(電話)045・391・5761(神奈川県)
根治を目指した造血幹細胞移植を行う。1985年以来移植数350例。無菌病室20床。
化学療法と移植医療を病態に応じて実施
●名古屋第一赤十字病院 造血細胞移植センター 小寺良尚センター長
(電話)052・481・5111(愛知県)
骨髄移植のパイオニア。移植総数1000例超え年間移植数約70例で全国屈指。
綿密な医療計画と最新治療法で患者さんの社会復帰に努力
●京都大学病院 血液・腫瘍内科 石川隆之講師(電話)075・751・3111(京都府) 放射線部、検査部など中央診療部門との密な連携で治療効果と安全性を確保。
化学療法と移植を有機的に組み合わせた治療を行う
●大阪府立成人病センター 血液・化学療法科 平岡諦部長
(電話)06・6972・1181(大阪府)
化学療法で治しにくい白血病229例に対し、早い時期の移植(非血縁、臍帯血を含む)で
5年生存率70%以上を得ている
●兵庫医科大学病院 血液内科 小川啓恭教授(電話)0798・45・6886医局(兵庫県)
難治性の白血病にHLA(白血球の型)が半分しか一致していない血縁ドナーからの移植、
臍帯血移植などを積極的に行う
●九州大学病院 第一内科 血液グループ 原田実根教授
(電話)092・641・1151(福岡県)
初診時に遺伝子解析を含む検討を行い、化学療法、自己造血幹細胞移植、
同種造血幹細胞移植を選択し、最適な治療を行っている
口腔がんに強い病院ベスト10
口の中にできる口腔がんは厄介だ。なかでも最も多い舌がんは、あごの下など首周辺のリンパ節に転移する怖いがんである。口腔がんで定評のある病院を紹介します。
●東京医科歯科大学病院(東京都)
東京医科歯科大学病院放射線科では、舌がん(1~2期)の小線源治療を年間60~70例
行っている。これは日本ではナンバーワン、世界でもトップクラスの実績だ。
この小線源治療は、放射線を出す小さな粒(放射性金シード線源)を舌に10~20個
永久的に埋め込んだり、約4センチの放射性セシウム針を10本ほど舌に一時的に刺して
行う放射線治療である。
「高齢者やがんが小さい場合には、粒を用います。がんが大きくて、体力のある人には
針を使います。放射線によるあごの骨への障害を防ぐために、舌とあごの間にマウスピース
(スパーサ)を装着します。病院の歯科医と連携して、オーダーメードのマウスピースを作製
しています。そのため、放射線障害はほとんどありません」と渋谷均教授。
外来通院でマウスピースを作製してから、2~3週間入院して治療を受ける。放射線を
出す粒や針を入れるのに要する時間は30分ほど。針は5~7日後に抜く。治療後のケアを
きちんと行ったあと退院となる。
「小線源治療の5年生存率は、舌がん1期は84%、2期では76%です。手術を行った場合と
ほぼ同じです」(渋谷教授)
小線源治療は舌がんのほかに口腔底がん、歯肉がん、頬粘膜がん、中咽頭がんにも
行っている。
●愛知県がんセンター中央病院(愛知県)
愛知県がんセンター中央病院の放射線治療部は、十数年前から、進行した舌がんや
歯肉がん、口腔底がん、頬粘膜がんなどに「動注化学放射線療法」と呼ばれる治療を
行っている。この治療は、特に舌がんで良好な成績を挙げている。
「2002年までの進行した舌がん(3、4期)40例の2年局所制御率は62%でしたが、
2003年以降はシスプラチンを動脈内投与し、同時にその中和剤を静脈投与する方式に
変え、32例(3、4期)の2年制御率は80%に改善しています。従来の放射線単独療法では
制御出来なかった進行舌がんの治療成績は、手術とほぼ同じになりつつあります」
(不破信和部長)
動注化学療法は、局所麻酔をして耳の前にある浅側頭動脈から細い管(カテーテル)を
挿入して、この管を舌動脈に挿入し、抗がん剤を少量ずつ持続的に注入する。治療時間は
1時間30分程度で高齢者にも治療できる。
「動注化学療法は全身化学療法に比べて、より高い局所効果が得られます。また、
抗がん剤の副作用も少ないのが特徴です」と不破部長。
放射線治療も同時に行い、総治療期間は6週間ほど。
●千葉県がんセンター(千葉県)
千葉県がんセンターの放射線治療部は、舌がんや頬粘膜がんなどの口腔がんに
強度変調放射線治療(IMRT)を2001年から開始した。これまでに進行した舌がん、
歯肉がんなどの口腔がん40例にIMRTを実施し、全国トップクラスの治療数を持つ。
「IMRTはがんの複雑な形に合わせて、放射線照射の強度を変えてピンポイントに照射
できます。そのため、従来の放射線治療では問題となりがちな、唾液の分泌低下などを
軽減することが可能です。IMRTでは患者さんの大半は治療して1年前後で唾液の分泌が
認められます。生存率でも手術をした場合とほぼ同じ成績です」と幡野和男部長。
IMRTは照射前の準備に時間がかかる。コンピューターで照射量を計算し、試し照射を
何度も繰り返して、正確な照射を行う。IMRTの入院期間は1カ月ほど。
「早期の舌がんなどには小線源治療も行っています。頭頚科とのカンファレンスで、
患者さんに最適な治療方針を決めます」(幡野部長)
■病院名・診療科・医師名・電話・治療方針・特徴
●北海道がんセンター 放射線科 西尾正道統括診療部長
(電話)011・811・9111(北海道)
低い線量を出す物質(小線源)を用いて治療を行っているため、放射線障害が少なく、
治癒率は高い。日本で最も進行例を多く扱う
●国立がんセンター東病院 頭頚科 林隆一医長 (電話)04・7133・1111(千葉県)
口腔がんに対しては手術治療が中心。手術件数は年間100例を超え根治性と同時に
QOLを保持。進行例では再建外科を積極的に導入
●千葉県がんセンター 放射線治療部 幡野和男部長(電話)043・264・5431(千葉県)
頭頚科とのカンファレンスで治療方針決定。IMRTなどの外部照射や小線源治療を
駆使して治療成績の向上を図っている
●東京医科歯科大学病院 放射線科 渋谷均教授(電話)03・3813・6111(東京都)
舌がんの小線源治療の年間症例数世界ナンバーワン・クラス。歯科医との連携で
放射線障害を予防。5年生存率は手術とほぼ同等
●東京医療センター 放射線科 萬篤憲医長 耳鼻咽喉科 藤井正人医長 口腔外科 大鶴洋医長 (電話)03・3411・0111(東京都)
耳鼻咽喉科、口腔外科と強い連携。口腔がん年間50例。放射線で臓器温存。
舌がんなどの口腔がんの小線源治療は400例の実績
●癌研有明病院 頭頚科 川端一嘉部長 (電話)03・3520・0111(東京都)
舌がんなどの口腔がんの年間手術件数は100例を超え、そのうちマイクロサージェリーに
よる口腔再建手術は年間30~40例の実績
●神奈川県立がんセンター 頭頚部外科 久保田彰部長
(電話)045・391・5761(神奈川県)
進行がんでも超選択的な抗がん剤の動脈内投与と放射線の同時併用療法により
縮小手術を可能にして機能温存を目指す治療を工夫
●信州大学病院 放射線科 鹿間直人助教授(電話)0263・35・4600(長野県)
早期舌がんを中心にセシウム針を用いた組織内照射を行っている。治療方針の決定は
耳鼻科や口腔外科と一緒に行っている
●愛知県がんセンター中央病院 放射線治療部 不破信和部長
(電話)052・762・6111(愛知県)
行がんには抗がん剤を選択的に動脈内投与する動注化学放射線療法を行う。
舌がんでは手術と変わらない成績を得られつつある
●九州大学病院 放射線科 中村和正講師 (電話)092・642・5705外来(福岡県)
放射線を出す物質(小線源)を用いて、早期舌がんを切らずに治療する。
1~2期の5年生存率91%と良好
●東京医科歯科大学病院(東京都)
東京医科歯科大学病院放射線科では、舌がん(1~2期)の小線源治療を年間60~70例
行っている。これは日本ではナンバーワン、世界でもトップクラスの実績だ。
この小線源治療は、放射線を出す小さな粒(放射性金シード線源)を舌に10~20個
永久的に埋め込んだり、約4センチの放射性セシウム針を10本ほど舌に一時的に刺して
行う放射線治療である。
「高齢者やがんが小さい場合には、粒を用います。がんが大きくて、体力のある人には
針を使います。放射線によるあごの骨への障害を防ぐために、舌とあごの間にマウスピース
(スパーサ)を装着します。病院の歯科医と連携して、オーダーメードのマウスピースを作製
しています。そのため、放射線障害はほとんどありません」と渋谷均教授。
外来通院でマウスピースを作製してから、2~3週間入院して治療を受ける。放射線を
出す粒や針を入れるのに要する時間は30分ほど。針は5~7日後に抜く。治療後のケアを
きちんと行ったあと退院となる。
「小線源治療の5年生存率は、舌がん1期は84%、2期では76%です。手術を行った場合と
ほぼ同じです」(渋谷教授)
小線源治療は舌がんのほかに口腔底がん、歯肉がん、頬粘膜がん、中咽頭がんにも
行っている。
●愛知県がんセンター中央病院(愛知県)
愛知県がんセンター中央病院の放射線治療部は、十数年前から、進行した舌がんや
歯肉がん、口腔底がん、頬粘膜がんなどに「動注化学放射線療法」と呼ばれる治療を
行っている。この治療は、特に舌がんで良好な成績を挙げている。
「2002年までの進行した舌がん(3、4期)40例の2年局所制御率は62%でしたが、
2003年以降はシスプラチンを動脈内投与し、同時にその中和剤を静脈投与する方式に
変え、32例(3、4期)の2年制御率は80%に改善しています。従来の放射線単独療法では
制御出来なかった進行舌がんの治療成績は、手術とほぼ同じになりつつあります」
(不破信和部長)
動注化学療法は、局所麻酔をして耳の前にある浅側頭動脈から細い管(カテーテル)を
挿入して、この管を舌動脈に挿入し、抗がん剤を少量ずつ持続的に注入する。治療時間は
1時間30分程度で高齢者にも治療できる。
「動注化学療法は全身化学療法に比べて、より高い局所効果が得られます。また、
抗がん剤の副作用も少ないのが特徴です」と不破部長。
放射線治療も同時に行い、総治療期間は6週間ほど。
●千葉県がんセンター(千葉県)
千葉県がんセンターの放射線治療部は、舌がんや頬粘膜がんなどの口腔がんに
強度変調放射線治療(IMRT)を2001年から開始した。これまでに進行した舌がん、
歯肉がんなどの口腔がん40例にIMRTを実施し、全国トップクラスの治療数を持つ。
「IMRTはがんの複雑な形に合わせて、放射線照射の強度を変えてピンポイントに照射
できます。そのため、従来の放射線治療では問題となりがちな、唾液の分泌低下などを
軽減することが可能です。IMRTでは患者さんの大半は治療して1年前後で唾液の分泌が
認められます。生存率でも手術をした場合とほぼ同じ成績です」と幡野和男部長。
IMRTは照射前の準備に時間がかかる。コンピューターで照射量を計算し、試し照射を
何度も繰り返して、正確な照射を行う。IMRTの入院期間は1カ月ほど。
「早期の舌がんなどには小線源治療も行っています。頭頚科とのカンファレンスで、
患者さんに最適な治療方針を決めます」(幡野部長)
■病院名・診療科・医師名・電話・治療方針・特徴
●北海道がんセンター 放射線科 西尾正道統括診療部長
(電話)011・811・9111(北海道)
低い線量を出す物質(小線源)を用いて治療を行っているため、放射線障害が少なく、
治癒率は高い。日本で最も進行例を多く扱う
●国立がんセンター東病院 頭頚科 林隆一医長 (電話)04・7133・1111(千葉県)
口腔がんに対しては手術治療が中心。手術件数は年間100例を超え根治性と同時に
QOLを保持。進行例では再建外科を積極的に導入
●千葉県がんセンター 放射線治療部 幡野和男部長(電話)043・264・5431(千葉県)
頭頚科とのカンファレンスで治療方針決定。IMRTなどの外部照射や小線源治療を
駆使して治療成績の向上を図っている
●東京医科歯科大学病院 放射線科 渋谷均教授(電話)03・3813・6111(東京都)
舌がんの小線源治療の年間症例数世界ナンバーワン・クラス。歯科医との連携で
放射線障害を予防。5年生存率は手術とほぼ同等
●東京医療センター 放射線科 萬篤憲医長 耳鼻咽喉科 藤井正人医長 口腔外科 大鶴洋医長 (電話)03・3411・0111(東京都)
耳鼻咽喉科、口腔外科と強い連携。口腔がん年間50例。放射線で臓器温存。
舌がんなどの口腔がんの小線源治療は400例の実績
●癌研有明病院 頭頚科 川端一嘉部長 (電話)03・3520・0111(東京都)
舌がんなどの口腔がんの年間手術件数は100例を超え、そのうちマイクロサージェリーに
よる口腔再建手術は年間30~40例の実績
●神奈川県立がんセンター 頭頚部外科 久保田彰部長
(電話)045・391・5761(神奈川県)
進行がんでも超選択的な抗がん剤の動脈内投与と放射線の同時併用療法により
縮小手術を可能にして機能温存を目指す治療を工夫
●信州大学病院 放射線科 鹿間直人助教授(電話)0263・35・4600(長野県)
早期舌がんを中心にセシウム針を用いた組織内照射を行っている。治療方針の決定は
耳鼻科や口腔外科と一緒に行っている
●愛知県がんセンター中央病院 放射線治療部 不破信和部長
(電話)052・762・6111(愛知県)
行がんには抗がん剤を選択的に動脈内投与する動注化学放射線療法を行う。
舌がんでは手術と変わらない成績を得られつつある
●九州大学病院 放射線科 中村和正講師 (電話)092・642・5705外来(福岡県)
放射線を出す物質(小線源)を用いて、早期舌がんを切らずに治療する。
1~2期の5年生存率91%と良好
胆道がんに強い病院ベスト10
胆道がんは肝臓で作られた胆汁の通り道にできるがんで、その発生部位によって「胆管がん」と「胆のうがん」に大別される。進行がんで発見されることが多いため、胆道がん全体の約3割は手術ができないといわれるが、このがんの治療で定評がある病院はどこなのか。
●順天堂大学順天堂医院 (東京都)
順天堂大学順天堂医院肝胆膵外科は、胆道がんの中で治療の難しい肝門部胆管がんと
上部胆管がんに対して、安全性の高い手術で全国トップクラスの実績を持つ。
「肝切除を必要とする肝門部胆管がんと上部胆管がんに対して、術前に門脈塞栓術を行って
から拡大手術をしています。十数年間で約100例に実施し、入院死亡例は1例だけ。
それも胆道がん以外の原因によるものです。かなり大きな手術も安全に行うことが
できます」(川崎誠治教授)
門脈塞栓術とは手術で切除する側の肝臓に栄養を送る血管の門脈をふさいで、
肝臓を小さくして、残す側の肝臓の機能を高めておこうというもの。
例えば、拡大手術で肝臓の右葉を切除するときは、右葉に栄養を送る門脈をふさいで
委縮させる。局所麻酔で2時間ほど。この塞栓術の2、3週間後に肝切除を含む拡大手術を
行う。
「がんが血管や神経に浸潤していれば、その切除が必要になるし、すい頭十二指腸切除も
加わる場合もあります」(川崎教授)
拡大手術は10時間以上かかるが、術前の門脈塞栓術を含むさまざまな工夫で、手術の
安全性はかなり向上したという。
●名古屋大学病院(愛知県)
名古屋大学病院消化器外科1は、胆道がんの年間手術数79例(05年)で全国トップ
クラスの実績を持つ。また、胆道がんの診療合計数、手術合計数でも抜群の実績だ。
「1970年代から胆道がんの治療に積極的に取り組んでいます。胆管がん、胆のうがん
ともに、現時点では治療法の第一選択である手術を行えるように努めています」と
二村雄次教授。
三十数年間で胆管がんは合計605例診療して手術合計数475例、胆のうがんでは
合計355例診療して手術合計数239例に上る。
「肝門部胆管がんは治療の難しいケースが多いにもかかわらず、当科での手術合計数は
352例に達しています。世界的にも豊富な症例数です」(二村教授)
この肝門部胆管がん手術全体の5年生存率は22%と良好な成績だ。マンパワーを
必要とする手術後の管理も綿密に実施し、治療成績の向上に努めている。
●国立がんセンター東病院(千葉県)
胆道がんの初診患者数は年間80~90例で全国有数だ。内科、外科、放射線科との
緊密な連携で最適な治療を目指す。
「胆道がんは胆管、胆のう、乳頭部と部位によって病態が異なります。進行度もさまざまで
病状に応じた治療選択が必要です」と肝胆膵内科の古瀬純司医長。
手術のできない進行した胆道がんには化学療法を行う。最近では、内服薬の
テガフール・ウラシルと注射薬の塩酸ドキソルビシンの併用療法で効果を上げている。
「この2剤併用療法は、従来のテガフール・ウラシル単独療法よりも、がんの縮小効果が
2倍以上になることがわかってきました」(古瀬医長)
胆道がんに対する化学療法をしっかり行える病院は数少ない。同病院はそこでも
リーダー的な役割を果たす。
がんが大きくなって胆汁の通り道の胆管をふさぐと閉塞性黄疸(おうだん)を起こす。
そこで、ステント留置法にも力を入れる。ふさがった場所にステントと呼ばれる金属製の
筒を留置して、胆管を広げて胆汁の流れを改善する治療だ。
「積極的な治療と同時にQOL向上にはステント留置なども大切です」と古瀬医長。
●病院名・診療科・医師名・電話・治療方針・特徴
●手稲渓仁会病院 消化器病センター 真口宏介センター長
(電話)011・681・8111(北海道)
正確な進展度診断により胆管がんの60%以上が手術適応となる。切除不能の場合、
放射線・化学療法、胆管ステンティングを行う
●国立がんセンター東病院 肝胆膵内科
古瀬純司医長 (電話)04・7133・1111(千葉県)
外科、放射線科との緊密な連携で、切除、化学療法、QOLへの配慮を含め最適な診断と
治療選択を行う。治験など臨床試験も積極的
●千葉大学病院 肝胆膵外科
宮崎勝教授 (電話)043・222・7171(千葉県)
胆道がん年間手術約40例。血管合併切除や門脈塞栓術を併用した積極的な外科切除で
高い根治率。化学療法との集学的治療も行う
●東京大学病院 肝胆膵外科 幕内雅敏教授 (電話)03・3815・5411(東京都)
胆道がん年間切除25例。難易度の高い胆道がんに対し安全性と根治性を追求する
治療(門脈塞栓術等)で拡大切除し治療成績向上
●順天堂大学順天堂医院 肝胆膵外科
川崎誠治教授 (電話)03・3813・3111(東京都)
肝門部胆管がん、上部胆管がんの手術数約100例のうち入院死亡1例のみ。
肝機能を維持する門脈塞栓術などで手術の安全性を向上
●国立がんセンター中央病院 外科肝胆膵外科グループ
島田和明医長 (電話)03・3542・2511(東京都)
胆道系の閉塞をきたし黄疸を発生した場合でも迅速に対応している。高度な技術を要する
肝門部胆管がんの手術件数も全国有数
●慶応義塾大学病院 一般消化器外科
島津元秀講師 (電話)03・3353・1211(東京都)
3次元画像を駆使して胆道がんの浸潤範囲を正確に診断するため、取り残しのない手術が
多い。他院で切除不能な進行がんも治癒
●名古屋大学病院 消化器外科1
二村雄次教授 (電話)052・741・2111(愛知県)
安全面に十分配慮したうえで拡大肝切除、動脈・門脈の合併切除再建、
肝膵十二指腸切除を常に実施し、治療成績の向上に努めている
●奈良県立医科大学病院 放射線治療・核医学科
玉本哲郎講師 (電話)0744・22・3051(奈良県)
放射線科と連携し、手術困難症例に放射線療法(小線源、定位放射線)と
IⅤR(ステント、動注化学)を併用した集学的治療を行う
●九州がんセンター 消化器内科
船越顕博医長(電話)092・541・3231(福岡県)
遠隔転移を有する胆道がんに、UFT、アドリアシンの組み合わせ療法を班会議で
共同治験中。近々、保険適応予定の抗がん剤も使用
●順天堂大学順天堂医院 (東京都)
順天堂大学順天堂医院肝胆膵外科は、胆道がんの中で治療の難しい肝門部胆管がんと
上部胆管がんに対して、安全性の高い手術で全国トップクラスの実績を持つ。
「肝切除を必要とする肝門部胆管がんと上部胆管がんに対して、術前に門脈塞栓術を行って
から拡大手術をしています。十数年間で約100例に実施し、入院死亡例は1例だけ。
それも胆道がん以外の原因によるものです。かなり大きな手術も安全に行うことが
できます」(川崎誠治教授)
門脈塞栓術とは手術で切除する側の肝臓に栄養を送る血管の門脈をふさいで、
肝臓を小さくして、残す側の肝臓の機能を高めておこうというもの。
例えば、拡大手術で肝臓の右葉を切除するときは、右葉に栄養を送る門脈をふさいで
委縮させる。局所麻酔で2時間ほど。この塞栓術の2、3週間後に肝切除を含む拡大手術を
行う。
「がんが血管や神経に浸潤していれば、その切除が必要になるし、すい頭十二指腸切除も
加わる場合もあります」(川崎教授)
拡大手術は10時間以上かかるが、術前の門脈塞栓術を含むさまざまな工夫で、手術の
安全性はかなり向上したという。
●名古屋大学病院(愛知県)
名古屋大学病院消化器外科1は、胆道がんの年間手術数79例(05年)で全国トップ
クラスの実績を持つ。また、胆道がんの診療合計数、手術合計数でも抜群の実績だ。
「1970年代から胆道がんの治療に積極的に取り組んでいます。胆管がん、胆のうがん
ともに、現時点では治療法の第一選択である手術を行えるように努めています」と
二村雄次教授。
三十数年間で胆管がんは合計605例診療して手術合計数475例、胆のうがんでは
合計355例診療して手術合計数239例に上る。
「肝門部胆管がんは治療の難しいケースが多いにもかかわらず、当科での手術合計数は
352例に達しています。世界的にも豊富な症例数です」(二村教授)
この肝門部胆管がん手術全体の5年生存率は22%と良好な成績だ。マンパワーを
必要とする手術後の管理も綿密に実施し、治療成績の向上に努めている。
●国立がんセンター東病院(千葉県)
胆道がんの初診患者数は年間80~90例で全国有数だ。内科、外科、放射線科との
緊密な連携で最適な治療を目指す。
「胆道がんは胆管、胆のう、乳頭部と部位によって病態が異なります。進行度もさまざまで
病状に応じた治療選択が必要です」と肝胆膵内科の古瀬純司医長。
手術のできない進行した胆道がんには化学療法を行う。最近では、内服薬の
テガフール・ウラシルと注射薬の塩酸ドキソルビシンの併用療法で効果を上げている。
「この2剤併用療法は、従来のテガフール・ウラシル単独療法よりも、がんの縮小効果が
2倍以上になることがわかってきました」(古瀬医長)
胆道がんに対する化学療法をしっかり行える病院は数少ない。同病院はそこでも
リーダー的な役割を果たす。
がんが大きくなって胆汁の通り道の胆管をふさぐと閉塞性黄疸(おうだん)を起こす。
そこで、ステント留置法にも力を入れる。ふさがった場所にステントと呼ばれる金属製の
筒を留置して、胆管を広げて胆汁の流れを改善する治療だ。
「積極的な治療と同時にQOL向上にはステント留置なども大切です」と古瀬医長。
●病院名・診療科・医師名・電話・治療方針・特徴
●手稲渓仁会病院 消化器病センター 真口宏介センター長
(電話)011・681・8111(北海道)
正確な進展度診断により胆管がんの60%以上が手術適応となる。切除不能の場合、
放射線・化学療法、胆管ステンティングを行う
●国立がんセンター東病院 肝胆膵内科
古瀬純司医長 (電話)04・7133・1111(千葉県)
外科、放射線科との緊密な連携で、切除、化学療法、QOLへの配慮を含め最適な診断と
治療選択を行う。治験など臨床試験も積極的
●千葉大学病院 肝胆膵外科
宮崎勝教授 (電話)043・222・7171(千葉県)
胆道がん年間手術約40例。血管合併切除や門脈塞栓術を併用した積極的な外科切除で
高い根治率。化学療法との集学的治療も行う
●東京大学病院 肝胆膵外科 幕内雅敏教授 (電話)03・3815・5411(東京都)
胆道がん年間切除25例。難易度の高い胆道がんに対し安全性と根治性を追求する
治療(門脈塞栓術等)で拡大切除し治療成績向上
●順天堂大学順天堂医院 肝胆膵外科
川崎誠治教授 (電話)03・3813・3111(東京都)
肝門部胆管がん、上部胆管がんの手術数約100例のうち入院死亡1例のみ。
肝機能を維持する門脈塞栓術などで手術の安全性を向上
●国立がんセンター中央病院 外科肝胆膵外科グループ
島田和明医長 (電話)03・3542・2511(東京都)
胆道系の閉塞をきたし黄疸を発生した場合でも迅速に対応している。高度な技術を要する
肝門部胆管がんの手術件数も全国有数
●慶応義塾大学病院 一般消化器外科
島津元秀講師 (電話)03・3353・1211(東京都)
3次元画像を駆使して胆道がんの浸潤範囲を正確に診断するため、取り残しのない手術が
多い。他院で切除不能な進行がんも治癒
●名古屋大学病院 消化器外科1
二村雄次教授 (電話)052・741・2111(愛知県)
安全面に十分配慮したうえで拡大肝切除、動脈・門脈の合併切除再建、
肝膵十二指腸切除を常に実施し、治療成績の向上に努めている
●奈良県立医科大学病院 放射線治療・核医学科
玉本哲郎講師 (電話)0744・22・3051(奈良県)
放射線科と連携し、手術困難症例に放射線療法(小線源、定位放射線)と
IⅤR(ステント、動注化学)を併用した集学的治療を行う
●九州がんセンター 消化器内科
船越顕博医長(電話)092・541・3231(福岡県)
遠隔転移を有する胆道がんに、UFT、アドリアシンの組み合わせ療法を班会議で
共同治験中。近々、保険適応予定の抗がん剤も使用
皮膚がんに強い病院ベスト10
皮膚がんで最も多いのは基底細胞がんだが、転移はほとんどしない。
怖いのはメラノーマ(悪性黒色腫)だ。悪性度が高い上に、非常に転移もしやすい。近年増えている皮膚がんで、高い評価を受けている病院です。
●国立がんセンター中央病院(東京都)
国立がんセンター中央病院の皮膚科は、年間約230例以上の皮膚がんの治療を行う。
このうち約100例は、メラノーマだ。年間の皮膚がんの治療数、メラノーマの治療数ともに
全国トップだ。
「メラノーマは外科手術が中心です。軽い人は腫瘍の周囲1センチ、重い人は2~3センチ
切除します。手術時にはセンチネル(見張り)リンパ節生検を行っています。このリンパ節を
調べて転移がなければ、その先のリンパ節切除はしません。センチネルリンパ節生検を
行うことで、むくみなどの術後の障害を未然に防ぐことができます」と山崎直也医長。
メラノーマには、術後の再発防止にインターフェロンβと抗がん剤を用いた治療を行う。
リンパ節転移のない軽症の場合(2期)は、インターフェロンβだけ10日間用いる。
リンパ節転移のある場合(3期)には、インターフェロンβのほかに3剤の抗がん剤による
併用療法を5日間行う。退院後もこの再発防止治療を定期的に繰り返す。
「メラノーマの1期の5年生存率は100%、2期なら約90%、3期でも約60%です。
生存率も術後のQOL(生活の質)も格段に向上しています」(山崎医長)
●信州大学病院(長野県)
信州大学病院皮膚科は、90年から皮膚の病変を大きく拡大して観察するダーモスコピーと
呼ばれる診断法を取り入れ、皮膚腫瘍の診断精度を向上させている。皮膚病変にゼリーを
塗ってガラス板で圧迫し、光を当てて拡大して見る診断法だ。
「皮膚がんの中でも、悪性度が高く転移しやすいメラノーマ、局所で無制限に増殖する
基底細胞がん、良性の脂漏性角化症(老人性イボ)、母斑(ホクロ)は、鑑別が難しく誤診
されることがまれではありません。通常の視診では正診率は75~80%ほどですが、
当科ではダーモスコピー診断などを用いて正診率を90%以上に向上させています」と
斎田俊明教授。
同科の皮膚腫瘍の診断精度の高さは全国最高レベルと評価されている。とくに、日本人に
多い足底のメラノーマの早期病変のダーモスコピーを解明した研究は国際的に注目されて
いる。正確な診断のうえに、皮膚がんに対して手術から化学療法まで適切に行えるように
エキスパートが協力して診療にあたっている。
「メラノーマについては遺伝子治療や温熱免疫療法などの先進的治療法の開発にも
取り組んでいます」(斎田教授)
●九州大学病院(福岡県)
九州大学病院の皮膚科では、進行期のメラノーマに対し、樹状細胞療法と呼ばれる治療に
取り組んでいる。
「2002年から進行したメラノーマ13例に臨床試験として行っています。副作用が少なく、
今後の治療法として期待できます」と師井洋一講師。
樹状細胞は免疫の司令官と呼ばれる細胞だ。がん細胞を攻撃する免疫機能に指令を
出して働かせる役割を持つ。その樹状細胞を患者の血液中から取り出して、患者の
がん細胞を加えて培養し、再び体内に戻す――という治療法である。
「培養中に、この患者さんのメラノーマを攻撃するようにと樹状細胞に覚え込ませます。
がん細胞だけに作用するため、効率がよく、しかも患者の体への負担が少ないという利点が
あります。現時点では目覚ましい効果とはいえませんが、さまざまな工夫を行っています」と
師井講師。
現在、この臨床試験を行っているのは同科を含めて全国で7~8施設だけである。
■病院名・診療科・医師名・電話・治療方針・特徴
●北海道大学病院 形成外科 山本有平教授 古川洋志助手
(電話)011・716・1161(北海道)
センチネルリンパ節生検や抗がん剤感受性試験を導入し、皮膚がんの集学的外科治療を
行う。形成・美容外科手術を応用しQOL向上
●埼玉医科大学病院 皮膚科 田口理史講師(電話)049・276・1111(埼玉県)
メラノーマなどの皮膚がんに年間20例を超えるセンチネルリンパ節生検を行って良好な
手術成績。ダーモスコピーによる診断も行う
●国立がんセンター中央病院 皮膚科 山崎直也医長(電話)03・3542・2511(東京都)
患者さんにやさしいチーム・包括医療を重視。年間50~60例の造血幹細胞移植を行う。
すべての移植に対応できる設備と経験を持つ
●虎の門病院 皮膚科 大原國章部長(電話)03・3588・1111(東京都)
年間症例数約150例。的確な診断と十分な説明、高度で経験豊富な手術手技を持つ。
早期・軽症例には外来手術も行う
●信州大学病院 皮膚科 斎田俊明教授(電話)0263・35・4600(長野県)
日本の皮膚腫瘍学の中心的施設。診断から治療まで専門医が揃っている。
とくにメラノーマの研究は国際的に高く評価されている
●静岡県立静岡がんセンター 皮膚科 清原祥夫部長(電話)055・989・5222(静岡県)
すべての皮膚がんに対し進行度に応じてあらゆる治療を提供。部位的に手術が難しい
症例には陽子線療法も積極的に行っている
●浜松医科大学病院 皮膚科 瀧川雅浩教授(電話)053・435・2111(静岡県)
難治性のメラノーマに対して、自らのT細胞を活性化する経皮免疫療法を行う。副作用、
苦痛もほとんどなく良好な成績
●名古屋大学病院 皮膚科 富田靖教授(電話)052・741・2111(愛知県)
昨年の皮膚がん手術数149例(メラノーマ39、有棘細胞がん25、基底細胞がん35等)で
全国有数。センチネルリンパ節生検34例実施
●九州大学病院 皮膚科 師井洋一講師(電話)092・641・1151(福岡県)
日本初の高度先進医療・センチネルリンパ節生検を皮膚悪性腫瘍全般に施行中。進行期
メラノーマに樹状細胞療法を行っている
●熊本大学病院 皮膚科 影下登志郎助教授(電話)096・344・2111(熊本県)
メラノーマの症例数は全国トップクラス。進行度に応じた手術や化学療法を実践。
センチネルリンパ節生検は3D画面で行う
怖いのはメラノーマ(悪性黒色腫)だ。悪性度が高い上に、非常に転移もしやすい。近年増えている皮膚がんで、高い評価を受けている病院です。
●国立がんセンター中央病院(東京都)
国立がんセンター中央病院の皮膚科は、年間約230例以上の皮膚がんの治療を行う。
このうち約100例は、メラノーマだ。年間の皮膚がんの治療数、メラノーマの治療数ともに
全国トップだ。
「メラノーマは外科手術が中心です。軽い人は腫瘍の周囲1センチ、重い人は2~3センチ
切除します。手術時にはセンチネル(見張り)リンパ節生検を行っています。このリンパ節を
調べて転移がなければ、その先のリンパ節切除はしません。センチネルリンパ節生検を
行うことで、むくみなどの術後の障害を未然に防ぐことができます」と山崎直也医長。
メラノーマには、術後の再発防止にインターフェロンβと抗がん剤を用いた治療を行う。
リンパ節転移のない軽症の場合(2期)は、インターフェロンβだけ10日間用いる。
リンパ節転移のある場合(3期)には、インターフェロンβのほかに3剤の抗がん剤による
併用療法を5日間行う。退院後もこの再発防止治療を定期的に繰り返す。
「メラノーマの1期の5年生存率は100%、2期なら約90%、3期でも約60%です。
生存率も術後のQOL(生活の質)も格段に向上しています」(山崎医長)
●信州大学病院(長野県)
信州大学病院皮膚科は、90年から皮膚の病変を大きく拡大して観察するダーモスコピーと
呼ばれる診断法を取り入れ、皮膚腫瘍の診断精度を向上させている。皮膚病変にゼリーを
塗ってガラス板で圧迫し、光を当てて拡大して見る診断法だ。
「皮膚がんの中でも、悪性度が高く転移しやすいメラノーマ、局所で無制限に増殖する
基底細胞がん、良性の脂漏性角化症(老人性イボ)、母斑(ホクロ)は、鑑別が難しく誤診
されることがまれではありません。通常の視診では正診率は75~80%ほどですが、
当科ではダーモスコピー診断などを用いて正診率を90%以上に向上させています」と
斎田俊明教授。
同科の皮膚腫瘍の診断精度の高さは全国最高レベルと評価されている。とくに、日本人に
多い足底のメラノーマの早期病変のダーモスコピーを解明した研究は国際的に注目されて
いる。正確な診断のうえに、皮膚がんに対して手術から化学療法まで適切に行えるように
エキスパートが協力して診療にあたっている。
「メラノーマについては遺伝子治療や温熱免疫療法などの先進的治療法の開発にも
取り組んでいます」(斎田教授)
●九州大学病院(福岡県)
九州大学病院の皮膚科では、進行期のメラノーマに対し、樹状細胞療法と呼ばれる治療に
取り組んでいる。
「2002年から進行したメラノーマ13例に臨床試験として行っています。副作用が少なく、
今後の治療法として期待できます」と師井洋一講師。
樹状細胞は免疫の司令官と呼ばれる細胞だ。がん細胞を攻撃する免疫機能に指令を
出して働かせる役割を持つ。その樹状細胞を患者の血液中から取り出して、患者の
がん細胞を加えて培養し、再び体内に戻す――という治療法である。
「培養中に、この患者さんのメラノーマを攻撃するようにと樹状細胞に覚え込ませます。
がん細胞だけに作用するため、効率がよく、しかも患者の体への負担が少ないという利点が
あります。現時点では目覚ましい効果とはいえませんが、さまざまな工夫を行っています」と
師井講師。
現在、この臨床試験を行っているのは同科を含めて全国で7~8施設だけである。
■病院名・診療科・医師名・電話・治療方針・特徴
●北海道大学病院 形成外科 山本有平教授 古川洋志助手
(電話)011・716・1161(北海道)
センチネルリンパ節生検や抗がん剤感受性試験を導入し、皮膚がんの集学的外科治療を
行う。形成・美容外科手術を応用しQOL向上
●埼玉医科大学病院 皮膚科 田口理史講師(電話)049・276・1111(埼玉県)
メラノーマなどの皮膚がんに年間20例を超えるセンチネルリンパ節生検を行って良好な
手術成績。ダーモスコピーによる診断も行う
●国立がんセンター中央病院 皮膚科 山崎直也医長(電話)03・3542・2511(東京都)
患者さんにやさしいチーム・包括医療を重視。年間50~60例の造血幹細胞移植を行う。
すべての移植に対応できる設備と経験を持つ
●虎の門病院 皮膚科 大原國章部長(電話)03・3588・1111(東京都)
年間症例数約150例。的確な診断と十分な説明、高度で経験豊富な手術手技を持つ。
早期・軽症例には外来手術も行う
●信州大学病院 皮膚科 斎田俊明教授(電話)0263・35・4600(長野県)
日本の皮膚腫瘍学の中心的施設。診断から治療まで専門医が揃っている。
とくにメラノーマの研究は国際的に高く評価されている
●静岡県立静岡がんセンター 皮膚科 清原祥夫部長(電話)055・989・5222(静岡県)
すべての皮膚がんに対し進行度に応じてあらゆる治療を提供。部位的に手術が難しい
症例には陽子線療法も積極的に行っている
●浜松医科大学病院 皮膚科 瀧川雅浩教授(電話)053・435・2111(静岡県)
難治性のメラノーマに対して、自らのT細胞を活性化する経皮免疫療法を行う。副作用、
苦痛もほとんどなく良好な成績
●名古屋大学病院 皮膚科 富田靖教授(電話)052・741・2111(愛知県)
昨年の皮膚がん手術数149例(メラノーマ39、有棘細胞がん25、基底細胞がん35等)で
全国有数。センチネルリンパ節生検34例実施
●九州大学病院 皮膚科 師井洋一講師(電話)092・641・1151(福岡県)
日本初の高度先進医療・センチネルリンパ節生検を皮膚悪性腫瘍全般に施行中。進行期
メラノーマに樹状細胞療法を行っている
●熊本大学病院 皮膚科 影下登志郎助教授(電話)096・344・2111(熊本県)
メラノーマの症例数は全国トップクラス。進行度に応じた手術や化学療法を実践。
センチネルリンパ節生検は3D画面で行う
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