肺がんの4つのタイプ(扁平上皮がん)

扁平上皮がん
 扁平上皮がんは比較的太い気管支から発生します。
 このために血痰等の症状が割合に出現しやすく、これをきっかけに発見されることもあります。
 扁平上皮がんは肺門型がんが多いため、ある程度進行すると咳や血痰などの症状が現れるようになります。
 さらに進行した場合には喘鳴(ぜいめい)、息切れなどを起こすことがあります。
 さらに胸壁や胸膜に浸潤した場合には胸椎が溜まってきたり(胸水貯留)、胸部痛や呼吸困難が見られることがあります。
 時には、神経が侵されることにより腕の痛みやしびれ、胸や肩の痛み、顔面や上肢の浮腫などが見られることもあります。
 肺扁平上皮がんは、喫煙による影響の可能性が強いといわれています。
 男性の喫煙者率は約5割弱、女性の喫煙者率はほぼ1割となっています。
 年齢層別にみると、20代、30代、40代が多く、高年齢になるにつれて喫煙者率が下がるという結果が出ています。
 喫煙は生活習慣ですし、さまざまな生活習慣病の要因となっていますので、早めの禁煙が大切になります。
 肺扁平上皮がんの予防には、次のことに気をつけましょう。
  禁煙をする
  食生活を整える
  緑黄色野菜の摂取
  ビタミンAやカロチンの摂取

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肺がんの4つのタイプ(大細胞癌)

肺大細胞がんとは
 肺がんの組織学的分類は多様であるという特徴を持っており、さまざまな種類のがんが存在します。
 しかし、肺がんの90%以上は腺がん、扁平上皮がん、大細胞がん、小細胞がんの4大組織型で占められています。
 肺がんのうち大細胞肺がんは、腺がんや扁平上皮がん等と比較して珍しいがんになります。
 大細胞肺がんは顕微鏡でみると、大きな細胞からなり、腺がんや扁平上皮がんなどの特徴を持ちません。
 神経内分泌大細胞がんという比較的新しく分類されたがんの種類があり、小細胞肺がんに似た性質を持ちます。
 肺の末梢(気管支の細い部分)に発生する肺野型の肺がんが多く、また、扁平上皮がんや小細胞がん程喫煙との関係ははっきりしていません。
        肺大細胞がんの症状
 大細胞肺がんは肺野型(末梢肺野に発生する)がんが多く、初期段階ではなかなか症状は出ません。
 しかし、がんが進行してくると様々な症状が見られるようになります。
 さらに進行した場合には喘鳴(ぜいめい)、息切れなどを起こすことがあります。
 さらに胸壁や胸膜に浸潤した場合には胸椎が溜まってきたり(胸水貯留)、胸部痛や呼吸困難が見られることがあります。
 時には、神経が侵されることにより腕の痛みやしびれ、胸や肩の痛み、顔面や上肢の浮腫などが見られることもあります。
 大細胞肺がんは喫煙と関係が少ないという意見もありますが、本人がタバコを吸わなくとも回りの方が影響される受動喫煙が影響している可能性は高いと考えられています。
 タバコの煙には多くの発癌性物質が含まれていますが、そのうちのいくつかは主流煙(直接口の中に吸い込まれる煙)よりも副流煙(主として他人の吸っているタバコの煙)に多く含まれていることがわかっています。
 フィルターつきのタバコが普及してから大細胞がんを患う方は多くなってきているという事実からも、喫煙・受動喫煙と大細胞がんとの関係はあると考えて良いと思います。
 一般に喫煙指数(1日の喫煙本数と喫煙年数をかけあわせた数値)が600以上の人は、肺癌になるリスクが高いといわれています。
 また、毎日喫煙する人の肺がんになるリスクは非喫煙者と比較して4~5倍、さらに喫煙開始年齢が低いほど肺がんになるリスクが高くなり20歳前に喫煙を開始した場合には非喫煙者の実に6倍もリスクが高くなるというデータもあります。
 一般に10年間禁煙した場合には肺がんに罹患するリスクは1/3~1/2までに減少します。今からでは遅いということはありません。すぐにでも喫煙習慣を見直してください。

肺がんの4つのタイプ(小細胞がん)

肺がんの4つのタイプ(小細胞がん)
 原発性肺がんのおよそ20%が小細胞がんです。
 顕微鏡で見ると、その名のとおり、小さな細胞の集団に見えます。以前は「小細胞型未分化がん」などと呼ばれたことがありますが、現在では「未分化」という言葉は使いません。
 また、燕麦細胞がんと呼ばれたこともあります。これは病理組織を見た感じが「オートミール(燕麦がゆ)」に似ているという事からの命名ですが、日本人にはなじみの薄いものですし、最近では国際的にも使われません。
 小細胞がんは進行が非常に速く、悪性度の高いがんです。一方で、放射線や抗がん剤に対する感受性が高く、治療は内科が主体となります。
 ただし、最近では治療法の進歩に伴って、I期やII期の小細胞がんでは手術も積極的に考慮されます。
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転移性肺がんとは

転移性肺がんとは
 大腸がんや腎がんの細胞は血液に入り他の場所に移動して、そこで成長を開始します。これが転移(てんい)です。がんの治療が複雑で難しいのは転移を起こすためです。
 がん細胞は血液に入り心臓に戻ります、その後肺に入ってガス交換を行い、今度は全身に流れていきます。がん細胞の多くは肺を通過するので、肺への転移がしばしば経験されます。これが転移性肺がんです。
 ここで重要なのは、大腸がん細胞は肺に転移しても肺がん細胞にはならないことです。大腸の細胞ががん化してがん細胞になるのですが、肺に移動しても肺の細胞に変化するわけではありません。これは日本人の夫婦がアメリカに移住して、子供が生まれると日本人の子供が生まれることを考えると理解しやすいでしょう。
        転移性肺がんのでき方
 大腸がんや腎臓がんのがん細胞は、がんから剥がれてリンパ管に入り流れてリンパ節に達し、リンパ節転移を起こします。また、がん細胞はがんから剥がれて血管に入り血液とともに体内を流れ、体の他の場所に転移を形成します。といっても実際、がん細胞がリンパ管や血流に乗って流れていっても、環境が変わるので生き延びるのは難しいです。しかし、多くのがん細胞が流れていれば、中には生き延びて成長するがん細胞もいるのです。
 体にある血液は心臓に還流し、その後、肺に流れ込んでガス交換を行い心臓に還ります。がん細胞が血液に混じって肺に達して生育すれば、肺に転移性肺がんが出現します。
        手術後の転移性肺がん
 例えば、大腸がんの手術後2年目に転移性肺がんが起きたときのことを考えてみます。大腸がんはすでに手術を終わったので、大腸がんは存在しません。この状態で大腸がんの転移が突然肺に発生するのではありません。大腸がんの手術を受けた時点に、すでに肺に小さな転移性肺がんがあったと考えられます。転移性肺がんがあっても、胸部レントゲン検査や胸部CT検査などで転移性肺がんが発見されなかったのです。このような場合は、“大腸がんが肺に再発した”と表現しますが、実際は“当時は発見されなかった転移性肺がんが、今回は増大して発見された”ということなのです。

肺がんの第四の治療法 免疫細胞療法とは

肺がんの免疫細胞療法とは、がん細胞を攻撃する機能を持つ免疫細胞(リンパ球)を体外に取り出し、専門の培養施設で加工・処理することで大量に数を増やしたり、機能を付加した上で再び体内に戻す、副作用のほとんどないがん治療法です。
 最先端の免疫学や分子生物学に基づいた先進的治療であり、いわゆる三大治療(手術・抗がん剤・放射線療法)と併用することも可能で、進行がんへの治療効果や、手術後の再発予防効果が期待できます。
 既に、厚生労働省が定めた先進医療として、適応疾患を限定する形で各地の大学病院やがんセンターでも実施されています。
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肺がんは自覚症状がない

肺がんの症状で最も怖いのは、初期の段階で自覚症状が無いことでしょう。
 肺がんは一般的に初期で見つかると治せる可能性が高いとも言われています。
 肺がんの症状は風邪のように咳をしたりするために、軽い風邪程度に考えやすく、早期発見が遅れる原因の一つにもなっているようです。
 仮に検査で小さながん腫瘍が発見されたとしてもすでに進行しているようで、手術は15%程度だそうです。
 そしてもう一つ怖いのは、肺がん自体転移しやすいと言われ、再発する可能性が高いようです。
 転移はとても厄介で、様々な臓器にがん細胞が血液中を流れていくことで、離れた臓器もがん化してしまうというものです。
 肺がんで転移しやすいと言われる臓器として、肺、脳、骨、肝臓、副腎などが挙げられているようです。
 手術が成功したとしても再発する可能性が高いと言われ、手術後に約20%の確率で局所再発や、5割から6割に遠隔への転移が見られるそうです。
 特にタバコを吸う方は検査でレントゲンをして異常なしでも、精密検査を受けてみるのが良いでしょう。

肺がんの脳転移とは

肺がんの脳転移の経路
 血液によって癌細胞が運ばれ、頭蓋骨の下にあり脳を覆っている硬膜に転移します。
       肺がんが脳転移したことによる症状
 原発巣とはまったく別の症状です。
 部位によってけいれんや麻痺、感覚障害、精神症状、ふらつきなどがあり、悪化すると頭痛や吐き気、嘔吐などが現われます。脳の表面を流れている髄液に転移すると背中の痛みや手足のしびれが起きます。
        肺がんの脳転移の治療
 手術や全脳照射、ガンマナイフ、化学療法があります。
 一般に、抗がん剤は効果が薄いとされていますが、イレッサを使用して良い結果を残している症例もあります。
 大きさが3センチ以下の場合には、全脳照射ではなく、放射線を様々な方向から集中させるSMARTという方法が採用されることもあります。
 手術の場合には、十分な体力が残されていることと、成功した場合に余命が期待できることが条件となります。
 ガンマナイフを適用した後に再発した場合には、再びガンマナイフで治療することや、手術を行う、全脳照射を行うという選択肢があります。
        肺がんの脳転移の予防
 治療のためではなく、予防を目的とした放射線治療を行うことがあります。これを予防的全脳照射といいます。