子宮のなかで最も内側の子宮腔に面している部分を子宮内膜といいます。子宮内膜では、女性ホルモンの作用で、周期的に1cmほどに厚く軟らかくなり、妊娠に備えます。そこで受精されなければ、子宮内膜は剥がれ落ち血液と一緒に体外に排出されます。これが月経です。
この子宮内膜が、なぜか子宮の内側以外にでき、そこでも生理のたびに出血と癒着を繰り返すことがあります。ところが、子宮以外の場所には膣のような出口がないので、病巣を作り出したり癒着がひどくなったりします。
これが子宮内膜症で、近年この病気に悩む女性が増えています。子宮内膜症は生理が止まらない限り、完治しない病気ですので、早期発見・早期治療が大切になります。