再燃とは、ホルモン療法を行っている途中でがんが悪化することを言います。
再燃した場合には前立腺が大きくなっていることがあり、排尿障害や血尿を引き起こすことがあります。
排尿があまりに難しくなった場合には、外科手術が行われます。
これは、経尿道的前立腺切除術と呼ばれ、尿道から小型カメラがついている内視鏡を入れて、前立腺をモニターで観察しながら、尿道を圧迫している前立腺がんを切り取るという手術です。
前立腺が大きくなった部分だけ切り取るので、この治療でがんが治るわけではなく、あくまでも排尿障害を治すためのものです。
排尿困難がある場合、前立腺に放射線をあてる方法も効果があります。
これは、前立腺から出血がある時にも効果を発揮します。
すでに前立腺がん治療の時に放射線療法を試みている人には、この方法は使えません。
再び放射線を使うと、強い副作用が出てしまうからです。
最初の放射線療法の時に、がん細胞を死滅させるために、正常な組織が受けられるぎりぎりの量の放射線を浴びせています。
その状態から追加で放射線を当てると、直腸から出血するなどの強い副作用が出てしまうのです。
直腸のほかにも尿道が狭くなったり、他の組織が傷つくなど放射線治療の傷跡は大きいものです。