肺がん 鎮痛薬

徐放剤というのは、文字通り飲み込んだ後に有効成分が徐々に出てくる薬です。
血圧の薬などにも使われています。
モルヒネは、以前は1回注射すると効果の持続時間が4時間でしたから、1日に4~6回注射しなければなりませんでした。経口薬もありましたが、これも4時間おきに飲まなければなりません。
これに対して、MSコンチンは、効果が12時間持続しますから、1日に2回飲むだけでよく、夜もぐっすり眠れます。
MSコンチンは、消化管の中で水分を吸収すると、錠剤の中で硫酸モルヒネが溶け、徐々に錠剤の外に放出される仕組みになっています。
モルヒネの量には個人差があります。MSコンチン2錠程度で痛みがとれる人もいれば、15錠で痛みがとれる人もいます。
薬の量が多いから病気が重いということではなく、薬の効き具合には個人差があるということを勘違いしないでください。
薬の量が多くても、痛みを取り除くのに適度な量であれば、副作用は特に大きくなるということでもありませんので、心配はいりません。
鎮痛剤とは別のものになりますが、「神経ブロック」という方法も痛みを取り除く方法として知られています。これは、釘を刺して神経の知覚を麻酔を注入することで、痛みを感じなくするものです。
痛みが部分的に感じられる場合には有効ですが、副作用として皮膚感覚の下に痛みを訴える人もいるので、逆にこれがさらなる苦痛となる可能性もあります。
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