食道がんが、頸部に留まっていて周囲への拡がりが無い場合には頸部食道のみを切除すると同時に頸部リンパ節の切除も行います。手術は小腸の一部を移植して食道を再建します。
がんが喉頭の近くまで拡がっている場合には頸部食道とともに喉頭も切除し、小腸の一部を移植します。
喉頭を切除してしまうため声帯が失われ声が出せなくなりますので、代用音声を用いることになります。
また呼吸機能も失われるため気管の入り口を首の皮膚につなげて気管孔をあけることになります。
胸部にまで食道がんが拡がっている場合には胸部食道も切除する必要がでてきます。
胃を食道の代わりとして用いる再建術が行われます。