がんに対する治療は、がん細胞のみならず、同時に正常な細胞も障害を受けることは避けられませんので、副作用・後遺症を伴います。
肺がんも同様であり、特に、小細胞がんは急速に進行し致命的になりうるので、この病気に対する治療は強力に行う必要があり、そのため副作用も強くあらわれることがあります。
医師はできるだけ副作用を軽減すべく努力しますが、治療に伴い種々の副作用があらわれることがあります。
1)外科療法
肺を切除した結果、息切れや、手術後半年~1年間の創部痛を伴うことがあります。そのため手術後はライフスタイルを変える必要のある場合がまれにあります(詳しくは「肺手術後の呼吸訓練」、「呼吸困難」を参照して下さい)。
2)放射線療法
主な副作用は、放射線による一種の火傷(やけど)で、放射線治療中および治療の終わりころから症状が強くなる肺炎、食道炎、皮膚炎です。肺炎の初期症状は、咳・痰の増加、微熱、息切れです。通常、ステロイドホルモン剤を服用します。
しかし、炎症が強く出た場合、長い間咳や息切れが続くことがあります。胸のレントゲン写真では、黒く映っていた肺が白くなり、侵された肺は小さくなります。
これを放射線肺線維症(はいせんいしょう)と呼びます。食道炎の症状は、特に固形物の通りが悪くなり、強い場合は痛みを伴います。
食道炎に対しては、一時放射線治療の延期・中止を行い、痛みを伴う場合は食事・飲水制限をして、痛み止め剤の服用や栄養剤の点滴静注をします。かゆみを伴う皮膚炎(発赤や皮がむける)に対しては、軟こう剤を使用します。
3)抗癌剤による化学療法
用いる抗癌剤の種類によって異なり、また個人差もありますが、治療中の主な副作用は、貧血、白血球減少による感染、血小板減少による出血傾向、吐き気・嘔吐、食欲不振、下痢、末梢神経障害(手足のしびれ)、肝機能障害、腎障害、脱毛、疲労感などです。その他、予期せぬ副作用も認められることがあります。
強い白血球減少に対しては感染を防ぐため、白血球増殖因子(G-CSF)と呼ばれる遺伝子工学でつくられた白血球を増やす薬を連日皮下注射します。
肺癌の種類と広がり(扁平上皮癌)
肺癌の種類と広がり(腺癌)
肺癌は、癌細胞を顕微鏡で見ることによって、4つの組織型に分類されます。
組織型によって、性質やできる場所が異なります。
また治療法も大きく分けて、小細胞癌と非小細胞癌(腺癌・扁平上皮癌・大細胞癌)で異なります。 まれにその他の癌も1%ほどあります。
腺癌
唾液の出る唾液腺や胃液の出る胃腺などの腺組織とよく似た形をしている癌のことです。
腺癌は、多くの場合、肺の奥のほうのこまかく枝分かれした先にできます。
女性やタバコを吸わない人にできる肺癌の多くがこの腺癌です。
またタバコを吸う人にも最近この腺癌が増えてきています。
肺がん全体の半数程度を占め、肺癌の中で最も多い種類の癌です。血液の流れに乗って他の臓器に転移することの多い肺癌です。
組織型によって、性質やできる場所が異なります。
また治療法も大きく分けて、小細胞癌と非小細胞癌(腺癌・扁平上皮癌・大細胞癌)で異なります。 まれにその他の癌も1%ほどあります。
腺癌
唾液の出る唾液腺や胃液の出る胃腺などの腺組織とよく似た形をしている癌のことです。
腺癌は、多くの場合、肺の奥のほうのこまかく枝分かれした先にできます。
女性やタバコを吸わない人にできる肺癌の多くがこの腺癌です。
またタバコを吸う人にも最近この腺癌が増えてきています。
肺がん全体の半数程度を占め、肺癌の中で最も多い種類の癌です。血液の流れに乗って他の臓器に転移することの多い肺癌です。
肺がんの診断
咳、痰などの症状がある場合、最初に胸のレントゲン検査をします。次にがんかどうか、あるいはどのタイプの肺がんかを顕微鏡で調べるため、肺から細胞を集めます。通常は痰の中の細胞検査をします。
また、ある程度進行した肺癌では血液検査でもがんの兆候が現れることがあります。一般的に腫瘍マーカーと呼ばれますが、血液検査はあくまで補助的な検査であることを肝に銘じ、血液検査のみで早合点しないようにしてください。
腫瘍マーカーが低いからといってがんがないとは決していえません。逆に軽度の高値でがんにおびえるのも良くありません。
数字で出てくる検査はX線写真やCTに比べてわかりやすいように思ってしまうものですが、決してそうではありません。その結果を解釈してくれる信頼できる主治医の解説が絶対に必要です。
1)気管支鏡検査
現在、最も信頼度が高く、比較的安全で、世界中で広く行われている検査です。気管支鏡あるいはファイバースコープと呼ばれる特殊な内視鏡を口から挿入し、喉から気管支の中を観察し、組織や細胞を採取します。この検査は通常外来または短期入院で行われます。
検査に先だって、検査による喉や気管の痛みを軽減するため、口腔の奥まで局所麻酔を行います。太さ5~6mmの気管支鏡を使って、気管支の壁から細胞をとったり、組織の一部をとり、標本をつくって顕微鏡でがん細胞があるかどうか検査します。
これを生検と呼びます。検査時間は約20~30分です。検査中は目覚めており、通常、検査後数時間以内に帰宅できます。 ただ、内視鏡を気管支の中に入れるわけですから、楽な検査ではありません。
不安な患者さん、高齢の患者さんには、短期入院(2泊3日程度)で、十分な麻酔と麻薬注射で苦痛を極力少なくして検査しています。入院の際は、血液検査、レントゲン、CT、呼吸機能など他の検査も併せて短期間に実施しています。
2)経皮吸引針生検、穿刺吸引細胞診
もし病巣まで気管支鏡が届かなかったり、採取された検体が診断に十分でない場合、局所麻酔下に肋骨の間から、細い針を肺の病巣に命中させ、腫瘍組織や細胞をとります。この場合、レントゲンで透視をしながら行います。 通常10分~15分で終了します。
危険性について少し詳しく説明します。肺はやわらかいスポンジが詰まった風船のようなものです。
それを針で突き刺しますので穴があいて空気が漏れ、肺がしぼむことがあります(気胸といいます)。たまに、漏れた空気が皮膚の下に溜まることもあります(皮下気腫といいます)。
また、肺にはたくさんの血管が通っているのでその血管に針があたって出血することがあります。胸の中への出血と気管支を通って口から出る喀血の2種類の可能性があります。その他、麻酔薬のアレルギー、胸膜を刺したときに反射で起きるショックなどが考えられます。
多いのは気胸で、程度の軽いものはたいてい起きていると思います。症状は肩のほうに抜ける感じの痛みと軽い呼吸困難です。
呼吸困難は気胸の程度によるもので、症状が強い場合は入院が必要なこともあります。普通24時間で症状は落ち着き、1週間で元通りに回復しますが、まれにチューブで漏れた空気を抜く必要があります。皮下気腫は何もしないでも回復することがほとんどです。
出血は普通大量になることはなく、数時間の安静で落ち着きますが、止血剤の点滴をして入院の必要が出てくる時もまれにあります。ただし、循環器の病気で血液が流れやすくなる薬を飲んでいる方の場合は大きな事故につながる可能性があります。
経皮肺生検に限らずどのような検査でもそうなのですが、100%確実な検査というものはありません。経皮肺生検法も診断の付く確率は100%ではありません。
レントゲンのぼんやりと映った影を見ながら針を刺すので、外れることがあります。肋骨などが邪魔になって十分な検査ができない場合もあります。
このようなときにはいくつかの方法が考えられます。同じ検査をもう一度繰り返す。全身麻酔で小さな手術をする。少しの期間を置いてCTを撮り比較する。などです。レントゲンに写った病変の性質で判断することになります。
3)CTガイド下肺針生検
あまりにも腫瘍が小さく、通常のレントゲンでは腫瘍がわかりにくい場合に、コンピューターを使ったX線写真(CT)で目標を定め、針を病巣に命中させ組織をとります。
採取した細胞を顕微鏡で検査します。 検査中に何度かCT撮影するため、30分~60分の時間がかかります。
CTガイド下針生検の場合、どうしても針を肺に刺している時間が長くなるため、透視による経皮針生検よりも、気胸、皮下気腫、出血の危険が増してきます。
4)胸膜生検
局所麻酔をして肋骨の間から特殊な器具を用いて胸膜を一部採取し、がん細胞がないかどうか検査します。肺の外側に水がたまっている(胸水)場合、同様の手法で注射針を用いて胸水をとって同様に検査します。
5)リンパ節生検
首のリンパ節がはれている場合、リンパ節に針を刺して細胞を採取したり、局所に麻酔をして外科的にリンパ節を採取することもあります。採取した細胞・組織を顕微鏡下でがん細胞がないかどうか検査します。
これらの方法を用いても診断が困難な場合、外科的に組織を採取します。外科的な方法には、胸腔鏡を用いる方法、縦隔鏡検査を用いる方法、胸を開く方法があります。
いずれも入院し、全身麻酔が必要となります。胸腔鏡を用いる方法は、胸の皮膚を小さく切開し、そこから肋骨の間を通して胸腔鏡と呼ばれる内視鏡を肺の外側(胸腔)に挿入し、肺や胸膜あるいはリンパ節の一部を採取するものです。
縦隔鏡検査は首の下端で胸骨の上のくぼみの皮膚を切開し、気管前部の組織をおしのけて空間をつくり、ここに縦隔鏡と呼ばれる筒状の器具を挿入し、直接眼で見ながら気管周囲のリンパ節や近くに位置する腫瘍組織を採取するものです。採取した組織を顕微鏡でがん細胞がないかどうか検査します。
また、ある程度進行した肺癌では血液検査でもがんの兆候が現れることがあります。一般的に腫瘍マーカーと呼ばれますが、血液検査はあくまで補助的な検査であることを肝に銘じ、血液検査のみで早合点しないようにしてください。
腫瘍マーカーが低いからといってがんがないとは決していえません。逆に軽度の高値でがんにおびえるのも良くありません。
数字で出てくる検査はX線写真やCTに比べてわかりやすいように思ってしまうものですが、決してそうではありません。その結果を解釈してくれる信頼できる主治医の解説が絶対に必要です。
1)気管支鏡検査
現在、最も信頼度が高く、比較的安全で、世界中で広く行われている検査です。気管支鏡あるいはファイバースコープと呼ばれる特殊な内視鏡を口から挿入し、喉から気管支の中を観察し、組織や細胞を採取します。この検査は通常外来または短期入院で行われます。
検査に先だって、検査による喉や気管の痛みを軽減するため、口腔の奥まで局所麻酔を行います。太さ5~6mmの気管支鏡を使って、気管支の壁から細胞をとったり、組織の一部をとり、標本をつくって顕微鏡でがん細胞があるかどうか検査します。
これを生検と呼びます。検査時間は約20~30分です。検査中は目覚めており、通常、検査後数時間以内に帰宅できます。 ただ、内視鏡を気管支の中に入れるわけですから、楽な検査ではありません。
不安な患者さん、高齢の患者さんには、短期入院(2泊3日程度)で、十分な麻酔と麻薬注射で苦痛を極力少なくして検査しています。入院の際は、血液検査、レントゲン、CT、呼吸機能など他の検査も併せて短期間に実施しています。
2)経皮吸引針生検、穿刺吸引細胞診
もし病巣まで気管支鏡が届かなかったり、採取された検体が診断に十分でない場合、局所麻酔下に肋骨の間から、細い針を肺の病巣に命中させ、腫瘍組織や細胞をとります。この場合、レントゲンで透視をしながら行います。 通常10分~15分で終了します。
危険性について少し詳しく説明します。肺はやわらかいスポンジが詰まった風船のようなものです。
それを針で突き刺しますので穴があいて空気が漏れ、肺がしぼむことがあります(気胸といいます)。たまに、漏れた空気が皮膚の下に溜まることもあります(皮下気腫といいます)。
また、肺にはたくさんの血管が通っているのでその血管に針があたって出血することがあります。胸の中への出血と気管支を通って口から出る喀血の2種類の可能性があります。その他、麻酔薬のアレルギー、胸膜を刺したときに反射で起きるショックなどが考えられます。
多いのは気胸で、程度の軽いものはたいてい起きていると思います。症状は肩のほうに抜ける感じの痛みと軽い呼吸困難です。
呼吸困難は気胸の程度によるもので、症状が強い場合は入院が必要なこともあります。普通24時間で症状は落ち着き、1週間で元通りに回復しますが、まれにチューブで漏れた空気を抜く必要があります。皮下気腫は何もしないでも回復することがほとんどです。
出血は普通大量になることはなく、数時間の安静で落ち着きますが、止血剤の点滴をして入院の必要が出てくる時もまれにあります。ただし、循環器の病気で血液が流れやすくなる薬を飲んでいる方の場合は大きな事故につながる可能性があります。
経皮肺生検に限らずどのような検査でもそうなのですが、100%確実な検査というものはありません。経皮肺生検法も診断の付く確率は100%ではありません。
レントゲンのぼんやりと映った影を見ながら針を刺すので、外れることがあります。肋骨などが邪魔になって十分な検査ができない場合もあります。
このようなときにはいくつかの方法が考えられます。同じ検査をもう一度繰り返す。全身麻酔で小さな手術をする。少しの期間を置いてCTを撮り比較する。などです。レントゲンに写った病変の性質で判断することになります。
3)CTガイド下肺針生検
あまりにも腫瘍が小さく、通常のレントゲンでは腫瘍がわかりにくい場合に、コンピューターを使ったX線写真(CT)で目標を定め、針を病巣に命中させ組織をとります。
採取した細胞を顕微鏡で検査します。 検査中に何度かCT撮影するため、30分~60分の時間がかかります。
CTガイド下針生検の場合、どうしても針を肺に刺している時間が長くなるため、透視による経皮針生検よりも、気胸、皮下気腫、出血の危険が増してきます。
4)胸膜生検
局所麻酔をして肋骨の間から特殊な器具を用いて胸膜を一部採取し、がん細胞がないかどうか検査します。肺の外側に水がたまっている(胸水)場合、同様の手法で注射針を用いて胸水をとって同様に検査します。
5)リンパ節生検
首のリンパ節がはれている場合、リンパ節に針を刺して細胞を採取したり、局所に麻酔をして外科的にリンパ節を採取することもあります。採取した細胞・組織を顕微鏡下でがん細胞がないかどうか検査します。
これらの方法を用いても診断が困難な場合、外科的に組織を採取します。外科的な方法には、胸腔鏡を用いる方法、縦隔鏡検査を用いる方法、胸を開く方法があります。
いずれも入院し、全身麻酔が必要となります。胸腔鏡を用いる方法は、胸の皮膚を小さく切開し、そこから肋骨の間を通して胸腔鏡と呼ばれる内視鏡を肺の外側(胸腔)に挿入し、肺や胸膜あるいはリンパ節の一部を採取するものです。
縦隔鏡検査は首の下端で胸骨の上のくぼみの皮膚を切開し、気管前部の組織をおしのけて空間をつくり、ここに縦隔鏡と呼ばれる筒状の器具を挿入し、直接眼で見ながら気管周囲のリンパ節や近くに位置する腫瘍組織を採取するものです。採取した組織を顕微鏡でがん細胞がないかどうか検査します。
肺がんの症状とは
いつまでも続く咳や胸痛、呼吸時のぜーぜー音(喘鳴:ぜいめい)、息切れ、血痰、声のかれ(嗄声:させい)、顔や首のむくみなどが一般的症状です。
肺癌患者さんで最も多い症状は、咳と痰でした。
また最も肺癌である確率の高い症状は血痰でした。
一言で肺癌といっても、肺癌の種類で症状も異なってきます。
扁平上皮癌や小細胞癌などにみられる肺門型の肺癌は、早期から咳、痰、血痰などの症状が出現しやすいものです。
肺野型の肺癌にみられる腺癌は、癌が小さい間は殆ど症状がありませんが、検診や人間ドック、高血圧などの他の病気で医療機関にかかっている時に見つかることが多くなっています。
また不幸にも、転移による症状、例えば脳転移による頭痛、骨転移による腰痛などの骨の痛みなどが最初の症状である場合もあります。
また、胸痛があらわれることもありますが、これは肺がんが胸壁を侵したり、胸水がたまったりするためです。
その他、肩こり、肩痛、背中の上部痛、肩から上腕にかけての痛みもまれにあります。他のがんと同様に肺がんでも、易疲労感、食欲不振、体重減少がおこります。
数は少ないですが、独特の症状が現れるものに小細胞癌があります。
小細胞肺がんは種々のホルモンを産生します。そのため、まれに副腎皮質刺激ホルモンによるクッシング症候群と呼ばれる身体の中心部を主体とした肥満、満月のような丸い顔貌、全身の皮膚の色が黒くなる、血圧が高くなる、血糖値が高くなる、血液中のカリウム値が低くなるなどの症候があらわれることもあります。
その他、まれに抗利尿ホルモンの産生による水利尿不全にともない、血液中のナトリウム値が低くなり、食欲不振などの消化器症状や神経症状・意識障害が出現することがあります。
この他、大細胞がんでも認められることがありますが、細胞の増殖を増やす因子の産生による白血球増多症や発熱、肝腫大もあらわれることもあります。
このように肺がんの一般症状は、風邪などの症状と区別がつかないことが多いので、なかなか治りにくい咳、血痰、胸痛、喘鳴、息切れ、嗄声、発熱などを認める場合には医療機関の受診をお勧めします。
特に喫煙歴のある40歳以上の人は、いつ肺癌になっても不思議ではありませんので注意が必要です
肺癌患者さんで最も多い症状は、咳と痰でした。
また最も肺癌である確率の高い症状は血痰でした。
一言で肺癌といっても、肺癌の種類で症状も異なってきます。
扁平上皮癌や小細胞癌などにみられる肺門型の肺癌は、早期から咳、痰、血痰などの症状が出現しやすいものです。
肺野型の肺癌にみられる腺癌は、癌が小さい間は殆ど症状がありませんが、検診や人間ドック、高血圧などの他の病気で医療機関にかかっている時に見つかることが多くなっています。
また不幸にも、転移による症状、例えば脳転移による頭痛、骨転移による腰痛などの骨の痛みなどが最初の症状である場合もあります。
また、胸痛があらわれることもありますが、これは肺がんが胸壁を侵したり、胸水がたまったりするためです。
その他、肩こり、肩痛、背中の上部痛、肩から上腕にかけての痛みもまれにあります。他のがんと同様に肺がんでも、易疲労感、食欲不振、体重減少がおこります。
数は少ないですが、独特の症状が現れるものに小細胞癌があります。
小細胞肺がんは種々のホルモンを産生します。そのため、まれに副腎皮質刺激ホルモンによるクッシング症候群と呼ばれる身体の中心部を主体とした肥満、満月のような丸い顔貌、全身の皮膚の色が黒くなる、血圧が高くなる、血糖値が高くなる、血液中のカリウム値が低くなるなどの症候があらわれることもあります。
その他、まれに抗利尿ホルモンの産生による水利尿不全にともない、血液中のナトリウム値が低くなり、食欲不振などの消化器症状や神経症状・意識障害が出現することがあります。
この他、大細胞がんでも認められることがありますが、細胞の増殖を増やす因子の産生による白血球増多症や発熱、肝腫大もあらわれることもあります。
このように肺がんの一般症状は、風邪などの症状と区別がつかないことが多いので、なかなか治りにくい咳、血痰、胸痛、喘鳴、息切れ、嗄声、発熱などを認める場合には医療機関の受診をお勧めします。
特に喫煙歴のある40歳以上の人は、いつ肺癌になっても不思議ではありませんので注意が必要です
肺がんの生存率
肺がんの小細胞がんでは、再発が 3年なければほとんど治っていると考えられています。
がん病巣が原発巣に限られている限局型(げんきょくがた)の場合の3年生存率が約30%、全身に転移してしまう進展型の場合の 3年生存率が約10%と言われています。
肺がんの生存率(5年生存率)
肺がんの生存率(5年生存率)は、他のガンと同様にステージ(ガンの進行程度を示す病期)によって異なり、1999年の肺癌外科切除例の全国集計による病理学的別5年生存率の統計から見てみると、
【1A期】83.3%、【1B期】66.4%、【2A期】60.1%、【2B期】47.2%、【3A期】32.8%、【3B期】30.4%、【4期】23.2%となっている模様です。
外科的手術の対象患者肺がんの5年生存率として上記に掲載したものは、あくまでも外科切除例の全国平均での確率であり、外科治療後に行われる治療方針(化学療法、放射線療法の取り入れ方)や、医療機関自体によっても差があるものと考えられます。
ちなみに肺がんの場合、一般的にステージ(病期)で【1A期から3A期】の患者さんが手術の対象となります。
がん病巣が原発巣に限られている限局型(げんきょくがた)の場合の3年生存率が約30%、全身に転移してしまう進展型の場合の 3年生存率が約10%と言われています。
肺がんの生存率(5年生存率)
肺がんの生存率(5年生存率)は、他のガンと同様にステージ(ガンの進行程度を示す病期)によって異なり、1999年の肺癌外科切除例の全国集計による病理学的別5年生存率の統計から見てみると、
【1A期】83.3%、【1B期】66.4%、【2A期】60.1%、【2B期】47.2%、【3A期】32.8%、【3B期】30.4%、【4期】23.2%となっている模様です。
外科的手術の対象患者肺がんの5年生存率として上記に掲載したものは、あくまでも外科切除例の全国平均での確率であり、外科治療後に行われる治療方針(化学療法、放射線療法の取り入れ方)や、医療機関自体によっても差があるものと考えられます。
ちなみに肺がんの場合、一般的にステージ(病期)で【1A期から3A期】の患者さんが手術の対象となります。
肺がんの治療方法
肺がんの治療は、小細胞がんか非小細胞がんかによって大きく異なります。
●小細胞がん
早期から全身に転移しやすく、進行が早い反面、化学療法(抗がん薬)や放射線治療がよく効くので、抗がん薬の全身投与が第一選択になります。高齢者で、病気の発症に伴って日常生活動作(ADL)が低下した患者さんでも、確実に治療効果が望めます。
治療成績は、診断時に胸腔内にがんがとどまっていた場合(限局型:LD)で20~30%(5年生存率)、胸郭外に転移があった場合(広範型:ED)で10~20%(2年生存率)です。
必要によって、転移がない時期に脳に放射線の予防的照射を実施する場合もあります。
●非小細胞がん
病巣が肺の片側に限局している場合、まず手術による病巣の切除およびリンパ節の郭清(かくせい)が第一選択です。しかし、病巣と反対側のリンパ節にも転移が認められた場合は、抗がん薬の併用も必要です。
診断時から転移が認められた場合、もしくは手術不能な場合は、抗がん薬と放射線治療が主体になります。しかし、ADLが低下した人は、治療に伴う身体的負担がむしろ有害になる可能性があるため、積極的な治療を行わないほうがよい場合もあります。
化学療法、放射線治療いずれの場合でも、肺がんは完治が非常に困難ながんです。患者さんや家族はよく担当医と相談して治療方針を決めることが必要です(インフォームド・コンセント)。判断に悩む場合は、ほかの医療機関の専門医に相談することも必要です(セカンドオピニオン)。その場合は、必ず紹介状と資料を担当医に依頼したほうが円滑にいきます。
近年、遺伝子工学の発展に伴い、がん細胞の増殖、転移を標的とした薬剤(上皮成長因子受容体阻害薬:イレッサ)が使用可能になっています。イレッサは一部の患者さんでは有効ですが、現時点では強くすすめる根拠は弱く、また重い副作用として間質性肺炎の発症が報告されています。
●小細胞がん
早期から全身に転移しやすく、進行が早い反面、化学療法(抗がん薬)や放射線治療がよく効くので、抗がん薬の全身投与が第一選択になります。高齢者で、病気の発症に伴って日常生活動作(ADL)が低下した患者さんでも、確実に治療効果が望めます。
治療成績は、診断時に胸腔内にがんがとどまっていた場合(限局型:LD)で20~30%(5年生存率)、胸郭外に転移があった場合(広範型:ED)で10~20%(2年生存率)です。
必要によって、転移がない時期に脳に放射線の予防的照射を実施する場合もあります。
●非小細胞がん
病巣が肺の片側に限局している場合、まず手術による病巣の切除およびリンパ節の郭清(かくせい)が第一選択です。しかし、病巣と反対側のリンパ節にも転移が認められた場合は、抗がん薬の併用も必要です。
診断時から転移が認められた場合、もしくは手術不能な場合は、抗がん薬と放射線治療が主体になります。しかし、ADLが低下した人は、治療に伴う身体的負担がむしろ有害になる可能性があるため、積極的な治療を行わないほうがよい場合もあります。
化学療法、放射線治療いずれの場合でも、肺がんは完治が非常に困難ながんです。患者さんや家族はよく担当医と相談して治療方針を決めることが必要です(インフォームド・コンセント)。判断に悩む場合は、ほかの医療機関の専門医に相談することも必要です(セカンドオピニオン)。その場合は、必ず紹介状と資料を担当医に依頼したほうが円滑にいきます。
近年、遺伝子工学の発展に伴い、がん細胞の増殖、転移を標的とした薬剤(上皮成長因子受容体阻害薬:イレッサ)が使用可能になっています。イレッサは一部の患者さんでは有効ですが、現時点では強くすすめる根拠は弱く、また重い副作用として間質性肺炎の発症が報告されています。
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