前立腺の解剖と働き

前立腺は男性にしかない臓器で、精液の一部を作っています。
解剖学的には恥骨の裏側の骨盤腔の奥で、さらに膀胱に連続しその下に位置し、尿道を取り囲み、通常は3×4cm程度の大きさです。
また前立腺の背側は、直腸に隣接しているため、肛門から指を入れることにより(直腸診)、直腸壁越しに容易に触れることが出来ます(図1)。
この前立腺に発生するがんを前立腺がんといいます。
 正常前立腺は栗の実のような形で、移行領域と中心領域からなる内腺部と辺縁領域からなる外腺部からなります。
一般的に良性の前立腺肥大症は移行領域から発生し、前立腺がんの約70%は辺縁領域から発生します
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前立線がんの現状

前立腺がん患者の総数と死亡者数も急激に増えています。
患者数は、1975年に年間で約2000人でしたが、2000年には約2万3000人、2020年には約8万人近くに膨れ上がると予測されています。
死亡者数は、1950年ごろは、男性で、前立腺がんで死ぬ人は、がん死全体の0.1%でしたが、今では0.4%以上です。
この先には、10%に増えると予想されています。
また、2000年には約6800人だった年間死亡者数は、2015年には3倍の約2万人になるとも言われています。
前立腺がんが増えているのは、平均寿命が延びてがんになる人が増えていることと、食生活が欧米型になり、動物性たんぱく質を多くとるようになったことなどが理由です。
また、前立腺がんは人種によって、発症率が違うこともわかっています。
発症率がもっとも高いのは、アメリカ在住の黒人、次にヨーロッパとアメリカ在住の白人、在米アジア人、アジア圏のアジア人の順番になっています。
同じ日本人でも日本に住む人より、アメリカに住んでいる人のほうが発症する確率が高くなっています。
日系人を基準にすると、がんにかかる確率は、黒人で4~5倍、白人で2~3倍、フィリピン系で1~2倍となっています。
このことから、ライフスタイルや食生活が前立腺がんの発症にかかわっていることがわかります。

前立腺とは

前立腺は、男性だけが持っている生殖器官の一部です。
大きさ・形はちょうど栗の実くらいで膀胱のほぼ真下にあり、尿道を取り囲んでいます。
前立腺は何をしている臓器かと言いますと、精液の15~20%を占める「前立腺液」
を分泌していて、青年男性では盛んに活動しています。
その前立腺液には精子を守る働きがあります。
さらに前立腺は、生殖機能だけでなく膀胱の出口を開け閉めしたりする、排尿のコントロールにも関係しています。
詳しいはたらきについては、まだ未解明の部分も多いのですが、膀胱のすぐ下にあり、真ん中を尿道が通っている位置関係からも、排尿に影響を与えていることがわかります。
前立腺に異常が起きると、トイレが近くなったり尿がでにくくなったりします。
高齢になると役割を終えて次第に退化するのですが、異常をきたす場合があり、その代表的なものが前立腺肥大症と前立腺がんです。
前立腺は解剖学的に大きく分けて内側(内腺:ないせん)と外側(外腺:がいせん)
に分けられます。
(前立腺の超音波検査や特にMRIではこの2者を分けて見ることができます。)
最近は移行ゾーン・中心ゾーン・辺縁ゾーンの3つに分けることもあり、移行・中心ゾーンは内腺、辺縁ゾーンは外腺にあたると考えられます。
前立腺肥大症は内腺が肥大してきたもの(外腺は圧迫され薄くなる。)で、
前立腺がんは、おもに外腺から発生します。

胃の良性腫瘍

どんな病気か
● 胃にポリープ、腺腫、筋腫、線維腫などの良性腫瘍ができる病気である。
● 腺腫性ポリープと筋腫のできる場合が多い。
● 胃の良性腫瘍は胃の全腫瘍のうち、生前に気づかなかったものは10~20%で、治療の必要なものは1~2%ときわめて少ない。
 症状
● 貧血、出血、閉塞などの症状がおきる。
● しかしふつうは症状をうったえないで胃のレントゲン検査をして偶然発見される場合が多い。
 治療
● 胃ポリープの場合は良性のものと悪性のものとがあり、その鑑別が困難の場合が多い。
● 悪性の疑いのあるものは外科的手術を行なう。
● 良性と思われるものでも、レントゲン、内視鏡、細胞診で注意深く経過をみて、少しでも悪性化の疑いがあったら手術した方が安心である

胃ポリープの主な症状

胃ポリープとは、胃の粘膜表面にできた盛り上がりで、典型的なものは根元に茎のある丸いキノコのような形のものがあります。
胃底腺(イテイセン)の過形成によってできた胃底腺ポリープ、胃腺窩上皮(イセンカジョウヒ)の過形成によってできた過形成ポリープ、ガンに移行する可能性のある腺腫性ポリープなど、ひと口に胃ポリープといっても、治療の必要がないものから、ガンに移行する可能性のあるものまで様々です。
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若年性乳がんの症状と原因

近年若年性乳がんは増えています。日本人の20人にひとりの割合で発症する乳がん、とくに若い女性に増えているのが特徴的です。
原因は食生活の変化や女性の体の発達の早さなどを指摘されていますが、若年性乳がんで指摘されているのは家族性乳がんです。
家族性乳がんは名前の通り遺伝による乳がんリスクです。欧米などに較べればまだ頻度は低いですがやはり若くして発症するのが遺伝による乳がんです。
また家族性乳がんは一方の乳房に発症するともう片方の乳房にも発症するという傾向が指摘され注意が必要です。
若年性乳がんの初期症状はやはり無自覚無症状で本当に初期の段階ではしこりも感じられません。進行してくれば乳房やわきの下にしこりを感じ、血が混じる分泌物などがあわられます。
ですが乳がん根治の一番大事なことは早期発見につきるので、そういった自覚症状の現れる前の段階で乳がんを発見するために定期検査や自己検診を徹底して行うことが重要です。
自己検診でしこりは意外と見つかるのですがほとんどが良性のものです。ですが必ず専門の医師の検査を受ける習慣をつけるようにしましょう。
若い世代の方はどうしても自分が乳がんになるイメージや意識が希薄で検診までいたらないのですが、現在の日本の乳がんの若年化の発症と死亡率の増加はここに由来しているといえます。
若くてももっと問題意識を持つことによって早期発見と乳房温存率や根治に貢献できることを理解すべきです。

肝臓がんの再発

肝臓がんは再発率が高い
肝臓がんは、再発する確率が高いガンです。肝臓がんが 5年以内に再発する確率は 約80%といわれています。
そして、肝臓がんの再発する場所は、治療して残った肝臓からが 約87%です。
肝臓がんの再発率が高い理由は、肝炎ウイルス(C型肝炎ウイルス)にあります。肝臓がんの原因はほとんどの場合が肝炎ウイルスです。肝臓がんの治療は、その原因である肝炎ウイルスまで根絶するものではありません。
ですから、、C型肝炎から肝臓がんになった場合、がんを治療しても、肝炎は治っていないので、またガンができやすくなるのです。
つまり、C型肝炎から発生したガンは、治療してもまた新しいガンができやすいということです。ですから肝臓がんの 5年以降の生存率も下がります。
さらに、肝臓がんの再発しやすい状態は、肝機能の悪さ、腫瘍(しゅよう)の数の多さ、血管へがんが広がっているかどうかでも変化します。
再発しても希望はある
肝臓がんでは、再発してもしっかりと治療を受ければ治る可能性があります。つまり、再発したからといってもまだまだ希望はある、ということです。