大腸がんとポリープ

大腸がんの内視鏡検査を行うと、ポリープが見つかることがあります。50歳代の人の半分は大腸内にポリープが見つかるといいます。
ポリープというのは、腸内にできる、腫れたコブで、それ自体が悪性であるものではありませんが、大腸がんは、ポリープが刺激などを受けて悪性化して発病するということが多いですので、基本的にはポリープが見つかった場合、その場で切除するのが一般的です。
日本人のガン患者の割合でも大腸がんというのは非常に多いことが知られていますので、40代、50代になったら定期的に内視鏡検査を受けてみたほうが良いです。
ポリープを取り除いておけば大腸がんを予防できますし、ポリープの組織を検査してガンが見つかったりした場合でも、早い段階で見つかると比較的大腸がんは完治しやすいと言います。
ポリープにガンが見つかったとしても小さなものであればリンパ節への転移の可能性も低く、そのときの除去で処置完了となる場合が多いです。
5年生存率も90%以上と大腸がんは転移を伴うステージに入っていなければ治りやすいガンと言えるでしょう。

大腸内視鏡検査による大腸がんの検査費用

大腸内視鏡検査を行うには、どのくらいの費用がかかるかというと、病院や検査内容によっても違いがありますので、検査のみで何も問題がなければ大体保険適用の3割負担で7,500円くらいで可能です。
実際にはこの費用に加えて初診料や診察料などの費用もかかりますので実際には10,000円程度と考えておけばよいでしょう。
また、大腸内視鏡検査によりポリープなど腫瘍が見つかった場合、大きなものでなければ、その場で切除するのが良いと思いますが、その場合には追加でもう1万円くらいの費用負担となります。
特に、50代を過ぎるとポリープが見つかる確率は格段に高まりますので、基本的に大腸内視鏡検査時にはポリープが見つかることを想定しておいたほうがよいでしょう。
便潜血検査で陽性になって精密検査として大腸内視鏡検査を受診する場合にも、痔でなければ何かしら胃腸に炎症を起こしている場合が想定できますので、検査以外の費用がかかることを覚悟しておきましょう。

大腸がんの検査方法「内視鏡検査」

大腸がん検査の内視鏡は、挿入する際、曲がった状態で押し込む時に痛みを感じます。
内視鏡を押し込むことになるため、時には苦痛を伴い、かなり長時間の検査になってしまう場合もあります。
内視鏡医であれば誰でもわかっていることですが、検査の痛みをなくすためには、挿入する時に大腸を直線化し、変な力が加わらないように挿入していくようにします。
しかし、実際は大腸の曲がり方や長さには個人差があるため、医師の経験と技術が大変重要になってきます。
また、腸の狭窄もチェックできます。
腫瘍などができたことにより、腸の細く狭くなっている部分がないかを調べます。
超音波検査というのもあります。
大腸がんが大腸壁のどの辺まで進行しているかとか、リンパ節へ転移していないかなどを調べる時に用いられます。
内視鏡の先端に超音波の探触子というものを取り付けて検査しますので、がんの小さな広がりもすべて分かるのです。
また、がん細胞が他の臓器へ転移しているかとか、骨盤内に広がっているかなどを調べるには、CTやMRなどの画像検査が必要です。

大腸がんの検査方法「腫瘍マーカー検査」

腫瘍マーカー検査というのは、がん細胞が体内にある場合に増える物質の量を確認する検査で、一般的に大腸がんでは【CEA】と【CA19-9】と呼ばれる腫瘍マーカーが使われます。
腫瘍マーカー検査は、便潜血検査と同じように比較的簡単にできる検査のひとつなので、大腸がんのみならずさまざまな癌の検査方法として広く実施されています。
ただし、腫瘍マーカーは癌だけでなくその他の病気で増加する場合もあることや、早期がんなどでは腫瘍マーカーの数値が上がらないことも多いことなどから、腫瘍マーカー検査のみで癌の確定診断ができるとは限らず、あくまでも診断の補助材料として捉えておくのが良いと思われます。

大腸がんの検査方法「便潜血検査」

便潜血検査というのは、大腸がんや大腸ポリープ等による出血を見つけるために実施される検査です。
痔による出血などでも陽性反応が出ますし、早期の大腸がんでは出血が見られない場合も多いことから、早期大腸がんを確実に発見する決め手となる検査とは言い切れず、確実な診断は大腸内視鏡検査をはじめとする精密検査を受ける必要があります。
ただ実際問題として、検査費用や身体への負担も少なからず生じることなどから、定期的に大腸内視鏡検査を行っている人は少ないですし、便潜血検査を受診することによって大腸がんの死亡率が減少しているという統計結果もあることから、まずは便潜血検査を定期的に受診するのが最善策であると言えます。

大腸がんの生存率

大腸がんの生存率で顕著なのは他のガンにくらべて初期の場合100%に近い生存率であるということです。
大腸がんは早期発見で完治しやすいガンといえるでしょう。
5年生存率
デュークスA   がんが大腸壁内に留まるもの   95%
デュークスB  がんが大腸壁を貫くがリンパ節転移のないもの   80%
デュークスC   リンパ節転移のあるもの   70%
デュークスD   腹膜、肝、肺などへの遠隔転移のあるもの   25%

大腸がんとポリープの違い

ポリープと大腸がんの違いは何でしょうか。
ポリープが悪化すると、必ずがんになると思っている人も多いかと思いますが、ポリープはすべてが大腸がんになるわけではありません。
ポリープは大きく分けて、炎症性ポリープ、過形成性ポリープ、腺腫性ポリープの3種類があります。
炎症性ポリープは、腸の中で炎症をおこす病気(大腸炎など)が、治るときに粘膜が隆起して起こるものです。
また、過形成性ポリープも粘膜の細胞が増えすぎてポリープ状になるもので、高齢者にも多くみられるようです。
なので、炎症性ポリープ、過形成性ポリープは大腸がんになる恐れはありません。
この中でがんになる恐れのあるポリープは、腺腫性ポリープです。
この腺腫性ポリープですが、ポリープの中では、1番できやすいポリープなんで、がんというイメージが
強いのかもしれません。
腺腫性ポリープにも、良性、悪性があります。悪性のものが、がんですが、良性でも、そのポリープの大きさが5ミリ以上になってしまうと、がんになってしまうかもしれません。
ポリープが、悪性のものと診断されても、ポリープ状だと、まだ早期の場合が多く、完治もしやすいです。
進行したがんは、ポリープの形ではなくなってしまいます。