前立腺がんは比較的進行が遅く、おとなしいガンとされていますが、進行すると周囲の骨盤や脊椎に転移しやすくなります。
前立腺がんは早期に発見できれば90%は治療可能なのですが、早期発見が難しいことが死亡者数増加の原因になっています。
前立腺がんが発見しづらい原因として、初期にほとんど自覚症状がない事があげられます。
たとえ自覚症状があったとしても、トイレが近くなったり、おしっこが出にくいなど、前立腺肥大症と症状が非常に似ており、歳のせいだからと診察を受けない人が多くいます。
これが早期発見の機会を逃す原因になっています。
そのため、前立腺がんが進行して骨盤に転移し、腰や下肢に痛みを感じて整形外科を受診した際にがんが発見されるというケースが多々あります。
前立腺がんになる人の90%以上が60歳以上であることから、本人だけでなく、周囲の人も些細な体の変化を気にするようにし、定期的に検査を受けるようにする事が大切です。