肺水腫の治療では、まず肺水腫を引き起こしている、原因疾患を治療することが先決になります。
たとえば、「不整脈」で心臓の機能が低下しているときは、抗不整脈薬などを使って治療をします。
「心不全」のときには、強心薬や利尿薬などで病気をコントロールしていきます。
原因疾患の治療とともに、呼吸を補助する治療も行なっていきます。
具体的には、呼吸困難時には酸素を吸入する「酸素療法」を行い、自力で呼吸するのが困難な場合は、入院して人工呼吸器を用います。
また、心臓病や腎臓病などの基礎疾患がある人は、水分代謝の働きが低下しています。肺水腫の発症や再発を防ぐには、日頃から水分の過剰摂取には注意し、体重や尿の出方を定期的にチェックして、身体に余分な水分を溜めこまないようにすることが大切です。