肺がんの治療は、外科療法・放射線療法・化学療法のいずれか、もしくは組み合わせとなります。肺がんの場合、喫煙習慣があると肺機能が低下しているため、早期でも手術を受けられないことがあります。
進行がんで発見される場合も少なくないため、病院選びにあたっては外科の診療情報に加えて内科的な情報、専門医資格を持つ放射線治療医や化学療法に専従する腫瘍内科医がいるかどうかを確かめておきたいところです。
外科療法の場合、早期の肺がんでは腹腔鏡下手術を選択する病院が増えています。腹腔鏡下手術は、開胸手術に比べて傷が小さいため、身体的な負担が小さいとされ、術後半年から一年続くと言われることもある創部痛を起こす部位も小さいというメリットがあります。
腹腔鏡下手術には「がんの取り残し」「予想外の出血」などのリスクが大きいと指摘する専門家もいます。
近年開胸手術の経験もそこそこに、腹腔鏡下手術の実績を重ねている呼吸器外科医が少なくないからです。
事実、がん専門病院の中には、開胸手術の方が腹腔鏡下手術よりも確実性と安全性が高いという判断から、腹腔鏡下手術をほとんど行っていない病院もあります。