呼吸リハビリのやり方
肺がんによる息切れや呼吸困難はどうしようものないものとされてきましたが、今では、辛い症状を和らげるのに効果的な呼吸リハビリという方法ができたため、多くの患者さんが日常生活を快適に過ごせるようになっています。
呼吸リハビリテーションの必要性
などの呼吸器疾患では、息苦しさや息切れといった症状がつきものです。
これらの症状を改善するには、酸素供給装置による酸素吸入が欠かせません。
以前は病院でしかできなかった酸素吸入ですが、今では治療法や医療機器の進歩により、自宅でも行えるようになりました。
この方法のみでは、どうしても体力の衰えや筋力の低下、食欲不振による体重の減少などが起きてしまいます。
体が弱ると、ますます自力での呼吸が難しくなり、悪循環に陥ってしまいます。
この悪循環を防ぎ、断ち切るために必要なのが呼吸リハビリテーションです。
呼吸リハビリは、酸素吸入を行っている人だけが対象ではありません。
階段の上り下りなど、ごく軽い運動で息切れするといった症状のある人も対象になります。
口すぼめ呼吸のやり方
1.鼻から息を吸い込む
2.唇を前に突き出し、ゆっくりと息を吐く
腹式呼吸のやり方
1.仰向けに寝て、軽く両ひざを立てる
2.左手をお腹に、右手を胸に置く(左右逆でもかまいません)
3.お腹を膨らませつつ、鼻から息を吸う
4.お腹を少しずつ凹ませながら、口をすぼめてゆっくり息を吐き出す