結核に似た症状が出たら、誰でも不安になるものです。少し専門的な内容も含まれますが、結核が疑われた場合の検査法について解説します。
結核が疑われた場合の検査法
簡単に免疫反応を調べることができるツベルクリン。10mm以上の発赤が出たら陽性
結核にはいくつかの検査法があります。検査法は結核が疑われた場合、検査実施後、以下の時間経過で検査結果が判明します。
画像診断・顕微鏡検査→当日判明
喀痰の遺伝子検査・血液検査(施設内で実施している場合のみ)→翌日判明
ツベルクリン反応→接種48時間後判明
液体培地→培養開始、数週間後判明
小川培地→培養開始、4週間から8週間後判明
昔はまず喀痰検査し、4週間以降に「小川培地」という検査法で陽性結果が出た場合に結核と判断していました。しかしそれでは時間がかかり過ぎるので、今は小川培地より短時間で培養できる「液体培地」や結核に対する免疫記憶を調べる「血液検査」などを使って、より早い段階でより正確な結核の診断ができるようになっています。検査の内容や順序は病院の規模や設備によって異なりますが、いずれかの検査で結核が疑われた段階で、専門病院に回される場合が多いです。
画像診断・顕微鏡検査
画像診断はいわゆるレントゲン検査のこと。レントゲン写真だけでなく、胸部のCTスキャンも有効です。
咳があって喀痰が取れる場合は、取った喀痰を染色して顕微鏡で観察し、結核菌と結核の仲間の菌の有無を確認することもできます。ただし、顕微鏡で菌を確認 できても結核菌なのか、結核菌の仲間の菌なのかの区別はできません。また、喀痰中の菌量が少ないと実際は感染していても感染者とみなされない「偽陰性」となってし まいます。
喀痰の遺伝子検査
喀痰による顕微鏡検査の結果が陰性でも陽性でも、遺伝子検査を実施することもあります。検査結果は喀痰を採取してから早くても翌日以降。これによって、より結核診断の精度を高めることができます。
ツベルクリン反応
「ツベルクリン反応」は結核に対する免疫反応を調べる検査。以前は学校で児童に対して行われていましたが、現在は結核が疑われる場合や、結核患者に接触してしまった人に対して行います。
液を皮下に接種し、48時間後に接種部位に出ている発赤が直径10mm以下なら結核の心配はありません。10mm以上の発赤が出ていた場合は、結核が疑われます。
乳児期にBCGの予防接種が行われている日本では、その影響で陽性反応が出ることがあるため、陽性でもすぐには問題にはならず、他の検査が行われます。しかしBCGを実施していないアメリカでは、ツベルクリン反応の陽性は結核に感染していると判断されます。ツベルクリン反応が陽性だとアメリカへの留学や海外赴任の時に問題になり、結核を発症していなくても抗結核剤の内服を薦められる場合があります。
ツベルクリン陽性の場合は血液検査
BCG接種をしていてツベルクリン反応が陽性の場合は、BCGのせいで陽性になったのか、結核菌のせいで陽性になったのかを判別しなければなりません。これは最近実施されるようになった血液検査で区別できます。より専門的な血液検査を行うことで、結核菌に対して免疫記憶を保持しているかどうかを確認することができます。ただし、この血液検査は、結核菌を吸い込んでから直ぐには陽性とはなりません。結核菌を吸い込んでから数ヶ月しないと陽性とはなりません。
液体培地
検体を専用の液体培地に入れて培養すると結核菌や結核菌の仲間の菌がいれば数週間で陽性となります。陽性となった場合は遺伝子検査で結核菌かどうか判断します。
小川培地
昔から使われている結核菌用の培地が小川培地です。培養時間に4週間以上必要です。まれに小川培地だけ陽性の場合があるのと薬の効き目を確認する感受性用検査のための菌を入手するのに必要な培地です。
結核菌の遺伝子検査
遺伝子検査を行えば、喀痰などの検体中に結核菌や結核菌の仲間の遺伝子があるかどうかを検査することができます。喀痰の場合、顕微鏡で菌が見えなくても陽性である場合があります。結核の遺伝子検査が上に述べたように検査が数日で判明するのは、喀痰から直接遺伝子検査をして陽性となった場合です。
液体培地で陽性となった場合も遺伝子検査を実施して、結核菌がどうかを判断します。
診断確定は最速で受診翌日
結核に関する検査をすべて実施している医療機関は少ないのが現状です。各種検査を実施している医療検査を受診して、喀痰検査を実施して、顕微鏡で菌が確認できて、遺伝子検査の結果が翌日判明した場合は最速で受診翌日に診断が確定することになります。
結核の診断は総合判断
上記のように、結核の診断は、CTスキャンなどの画像診断、BCGの既往、ツベルクリン反応、培養検査(微生物学的検査)、遺伝子検査、集団感染が疑われた場合は血液検査を総合して行います。検査結果が判明するまでの時間は数日から数週間かかってしまうのが現状です。
結核(肺結核)の原因・症状
結核(肺結核)の症状
結核発症時のレントゲン写真。右肺(写真の左上)にある白っぽい曇りが結核菌による異常。
特徴的な症状は以下の3点。
咳……数週間以上続く咳
痰……血痰が出ることもある
発熱……たいてい微熱だが、時に高熱を伴う
咳が2週間以上続くと結核の可能性も考えられるため、診断時に結核の検査が含まれます。
症状が出てからさらに時間が経つと、上の呼吸器の症状に加え、以下の症状が出てきます。
疲労感……疲れやすくなる
体重減少……ダイエットをしてなくても痩せる
最近増えているのが自己流のダイエット中に結核を発症し、咳が出て疲れやすい症状を自覚しながらも「ダイエットは成功した」と思い込んでしまうケース。初期症状を見逃しやすいので、かなり進行してから病院を受診する患者の方が増えています。
結核の原因
結核の原因は、飛沫感染・空気感染する力を持つ「結核菌」。感染者の咳・くしゃみなどの飛沫や、空気中に漂う菌を吸い込むことで、呼吸器から感染します。
感染する部位は主に肺なので、一般的に「結核」というと、ほとんどが「肺結核」を指します。脊椎カリエスや結核性腹膜炎などの病気を発症することもありますが、ごく稀です。
結核の感染力・予防法
結核は空気感染するため、非常に強い感染力を持ちます。一人が結核菌に感染して咳などで菌を排出してしまった場合、同じ部屋にいる人のほとんどは結核に感染すると考えてよいでしょう。さらに結核は発症までに数ヶ月から年単位の潜伏期間があるため、結核にかかっていてもすぐに分からない場合が多いです。したがって、日常生活での感染予防は現実的には不可能です。
学校などの閉じた空間では集団感染が起きることがあります。集団感染が疑われた場合は、発症を予防するために「抗結核剤」という結核菌に効果がある薬を予防的に服薬。発症前に飲む場合は治療のための服薬と区別して「予防内服」と呼びます。服薬期間は通常6ヶ月です。
ただし、結核を発症する人は感染した人の10人に1人以下。結核菌の保持者と同じ空間にいたからといって、結核を発症するのはごく一部なのです。
免疫力が弱まっていると高まる結核発症リスク
結核の発症は、栄養状態、睡眠、ストレスなどが深く関わっています。特に「栄養状態」が悪いと発症のリスクが高くなるため、無理な自己流のダイエットで発症するケースも少なくありません。
加齢によって免疫は低下しますが、年を取ったからといって全員が発症するわけではありません。別の病気になって免疫系を落とす治療方法をした場合、結核の発症率が高まることもあります。免疫系の異常を伴う慢性疾患に対し、免疫系を落とす治療を行う時は特に注意が必要です。最近使用が開始された一部の薬剤では、数ヶ月の使用で結核症を発生リスクを増加させてしまうものもあります。
また、AIDSに感染していた場合も結核の感染・発症リスクが高くなります。特に結核や結核の仲間の菌による病気はAIDS患者の死因となることがあり危険。可能な範囲でワクチン予防をするなど注意が必要です。
結核の予防接種「BCG」は乳児に有効
結核に限らず、感染症予防にはワクチンによる予防接種が有効。結核の場合の予防接種は感染自体を予防できるものではなく、感染後の発症を予防したり、発症した場合の重症化を防ぐ目的で使われます。
結核に用いられるワクチンは「BCG」ですが、発症予防の効果については実際のところ意見が別れています。しかし、小児の結核重症化に対しては一定の効果があるという見解です。日本では2005年4月から、生後6ヶ月までの乳児に対して予防接種を実施することになっています。
結核発症時のレントゲン写真。右肺(写真の左上)にある白っぽい曇りが結核菌による異常。
特徴的な症状は以下の3点。
咳……数週間以上続く咳
痰……血痰が出ることもある
発熱……たいてい微熱だが、時に高熱を伴う
咳が2週間以上続くと結核の可能性も考えられるため、診断時に結核の検査が含まれます。
症状が出てからさらに時間が経つと、上の呼吸器の症状に加え、以下の症状が出てきます。
疲労感……疲れやすくなる
体重減少……ダイエットをしてなくても痩せる
最近増えているのが自己流のダイエット中に結核を発症し、咳が出て疲れやすい症状を自覚しながらも「ダイエットは成功した」と思い込んでしまうケース。初期症状を見逃しやすいので、かなり進行してから病院を受診する患者の方が増えています。
結核の原因
結核の原因は、飛沫感染・空気感染する力を持つ「結核菌」。感染者の咳・くしゃみなどの飛沫や、空気中に漂う菌を吸い込むことで、呼吸器から感染します。
感染する部位は主に肺なので、一般的に「結核」というと、ほとんどが「肺結核」を指します。脊椎カリエスや結核性腹膜炎などの病気を発症することもありますが、ごく稀です。
結核の感染力・予防法
結核は空気感染するため、非常に強い感染力を持ちます。一人が結核菌に感染して咳などで菌を排出してしまった場合、同じ部屋にいる人のほとんどは結核に感染すると考えてよいでしょう。さらに結核は発症までに数ヶ月から年単位の潜伏期間があるため、結核にかかっていてもすぐに分からない場合が多いです。したがって、日常生活での感染予防は現実的には不可能です。
学校などの閉じた空間では集団感染が起きることがあります。集団感染が疑われた場合は、発症を予防するために「抗結核剤」という結核菌に効果がある薬を予防的に服薬。発症前に飲む場合は治療のための服薬と区別して「予防内服」と呼びます。服薬期間は通常6ヶ月です。
ただし、結核を発症する人は感染した人の10人に1人以下。結核菌の保持者と同じ空間にいたからといって、結核を発症するのはごく一部なのです。
免疫力が弱まっていると高まる結核発症リスク
結核の発症は、栄養状態、睡眠、ストレスなどが深く関わっています。特に「栄養状態」が悪いと発症のリスクが高くなるため、無理な自己流のダイエットで発症するケースも少なくありません。
加齢によって免疫は低下しますが、年を取ったからといって全員が発症するわけではありません。別の病気になって免疫系を落とす治療方法をした場合、結核の発症率が高まることもあります。免疫系の異常を伴う慢性疾患に対し、免疫系を落とす治療を行う時は特に注意が必要です。最近使用が開始された一部の薬剤では、数ヶ月の使用で結核症を発生リスクを増加させてしまうものもあります。
また、AIDSに感染していた場合も結核の感染・発症リスクが高くなります。特に結核や結核の仲間の菌による病気はAIDS患者の死因となることがあり危険。可能な範囲でワクチン予防をするなど注意が必要です。
結核の予防接種「BCG」は乳児に有効
結核に限らず、感染症予防にはワクチンによる予防接種が有効。結核の場合の予防接種は感染自体を予防できるものではなく、感染後の発症を予防したり、発症した場合の重症化を防ぐ目的で使われます。
結核に用いられるワクチンは「BCG」ですが、発症予防の効果については実際のところ意見が別れています。しかし、小児の結核重症化に対しては一定の効果があるという見解です。日本では2005年4月から、生後6ヶ月までの乳児に対して予防接種を実施することになっています。
肺がんの頻度と予後
わが国における、肺がんの罹患数は67,890人(2000年推定値)、死亡数は59,922人(2004年確定数)であり、それぞれ、3番目、1番目に多いがんである1),2)。死亡数は、過去20年間に2.2倍に増加し、現在も増加傾向にある。特に、男性においては死亡数で1993年に胃がんを抜いて1位を占めるようになった。
1年間の罹患率(人口10万人あたり)は、男性40歳代、50歳代、60歳代、70歳代でそれぞれ15.1、53.3、169.7、452.2、女性40歳代、50歳代、60歳代、70歳代でそれぞれ8.6、24.5、56.4、109.2であり(2000年推計値)、年齢と共に増加する
。男性は女性に比べて1.8-4.1倍罹患率が高いが、男女とも50歳以上では、1年あたりの罹患率が男性で1,876人に1人以上、女性で4,082人に1人以上となる。50歳の人が死ぬまでに肺がんに1度でも罹患する確率(累積罹患率)は男性7.8%、女性3.1%で、50歳の人が肺がんで死亡する確率(累積死亡率)は男性6.8%、女性2.7%である。
大阪府地域がん登録(1993-96年)によると3)、肺がんと診断された時点での病巣の広がりは、「限局」が18%、「領域リンパ節転移あり」が36%、「遠隔転移あり」が33%、「不明」が13%、また、各ステージでの5年相対生存率は、「限局」が57%、「領域リンパ節転移あり」が14%、「遠隔転移あり」が2%と報告されている。早期に診断されるほど、高い5年生存率が期待できる。
1年間の罹患率(人口10万人あたり)は、男性40歳代、50歳代、60歳代、70歳代でそれぞれ15.1、53.3、169.7、452.2、女性40歳代、50歳代、60歳代、70歳代でそれぞれ8.6、24.5、56.4、109.2であり(2000年推計値)、年齢と共に増加する
。男性は女性に比べて1.8-4.1倍罹患率が高いが、男女とも50歳以上では、1年あたりの罹患率が男性で1,876人に1人以上、女性で4,082人に1人以上となる。50歳の人が死ぬまでに肺がんに1度でも罹患する確率(累積罹患率)は男性7.8%、女性3.1%で、50歳の人が肺がんで死亡する確率(累積死亡率)は男性6.8%、女性2.7%である。
大阪府地域がん登録(1993-96年)によると3)、肺がんと診断された時点での病巣の広がりは、「限局」が18%、「領域リンパ節転移あり」が36%、「遠隔転移あり」が33%、「不明」が13%、また、各ステージでの5年相対生存率は、「限局」が57%、「領域リンパ節転移あり」が14%、「遠隔転移あり」が2%と報告されている。早期に診断されるほど、高い5年生存率が期待できる。
ピロリ菌の除菌はどのように行う
抗菌薬などを服用しピロリ菌を排除します
ピロリ菌の除菌は、薬を服用して行います。除菌療法で用いられている薬は、胃酸の分泌を抑える「プロトンポンプ阻害薬」と、抗菌薬の「クラリスロマイシン」、「アモキシシリン」です。この3種類の薬を1日2回、7日間続けて服用します(1次除菌)。その4週間後以降に除菌に成功したかどうかを検査し、除菌できていなかった場合には2次除菌が行われます。
現在は、1次除菌での成功率は75~85パーセントです。除菌がうまくいかない人に多いのは、ほかの病気でこれらの薬を使用したことがあり、薬に対する耐性菌(抵抗力のある菌)を持っているケースです。この場合、2次除菌はほかの薬を用いて行います。
除菌療法中は薬の副作用により軟便、下痢、味覚異常といった症状が起こることがありますが、そのほとんどは程度が軽く、除菌療法が終了した後には消失します。ただし、湿疹や血便が現れた場合はすぐに医師に相談してください。
なお、除菌判定検査の精度はかなり高くなっていますが、できれば除菌療法の1年後くらいにもう1度検査を受け、完全に除菌できているか確かめると安心です。
ピロリ菌の除菌は、薬を服用して行います。除菌療法で用いられている薬は、胃酸の分泌を抑える「プロトンポンプ阻害薬」と、抗菌薬の「クラリスロマイシン」、「アモキシシリン」です。この3種類の薬を1日2回、7日間続けて服用します(1次除菌)。その4週間後以降に除菌に成功したかどうかを検査し、除菌できていなかった場合には2次除菌が行われます。
現在は、1次除菌での成功率は75~85パーセントです。除菌がうまくいかない人に多いのは、ほかの病気でこれらの薬を使用したことがあり、薬に対する耐性菌(抵抗力のある菌)を持っているケースです。この場合、2次除菌はほかの薬を用いて行います。
除菌療法中は薬の副作用により軟便、下痢、味覚異常といった症状が起こることがありますが、そのほとんどは程度が軽く、除菌療法が終了した後には消失します。ただし、湿疹や血便が現れた場合はすぐに医師に相談してください。
なお、除菌判定検査の精度はかなり高くなっていますが、できれば除菌療法の1年後くらいにもう1度検査を受け、完全に除菌できているか確かめると安心です。
胃ポリープとは
[どんな病気か]
広義には、胃壁(いへき)から内腔(ないくう)に突出した限局性の隆起を胃(い)ポリープといいます。狭義には、胃粘膜上皮(いねんまくじょうひ)から発生した良性の腫瘍(しゅよう)のことをいいます。
胃ポリープは、上皮過形成による胃過形成性(いかけいせいせい)ポリープと、腸上皮に似た異型上皮からなる胃腺腫(いせんしゅ)(胃異型上皮腫(いいけいじょうひしゅ))とに分類されます。
胃ポリープ自体の大部分は、無症状です。まれにポリープからの出血や巨大ポリープによる噴門(ふんもん)(胃の入り口)や幽門(ゆうもん)(胃の出口)の狭窄症状(きょうさくしょうじょう)をおこします。
がんとの鑑別やがん化が問題となるので、ポリープの除去、または長期間の経過観察が必要となります。
胃過形成性ポリープのがん化は、きわめて少ないのですが(15年間の観察で1%以下)、胃腺腫は15年間の観察で10%ががん化します。
[検査と診断]
上部消化管X線検査で、胃の隆起性病変が疑われれば、内視鏡検査が行なわれます。
内視鏡下の生検(せいけん)(組織の一部を切り取って病理学的診断をすること)で、がん、肉腫(にくしゅ)、粘膜下腫瘍(ねんまくかしゅよう)(「胃粘膜下腫瘍」)などと鑑別し、胃過形成性ポリープか胃腺腫かが決定できます。
[治療]
胃過形成性ポリープの大部分は、6か月から1年に1回、内視鏡を用いた経過観察を行なえばよいのですが、可能であるならば、内視鏡下で高周波電流を用いたポリープ切除(ポリペクトミー)、粘膜切除術(EMR)、レーザー照射などで除去します。
除去したポリープは、顕微鏡を用いて組織学的に検査することができるため、診断もかねることができます。
胃腺腫は、これらの方法で積極的に除去することが望ましいのですが、もし除去できない場合は、3か月から1年に1回、内視鏡下の生検をくり返しながら経過観察をします。
もし、切除したポリープにがんがあっても、がんの深さ(深達度)が浅い粘膜固有層であれば、経過観察のみでよいのですが、粘膜下層以下に達する深い場合は、外科手術を追加して行ないます。
広義には、胃壁(いへき)から内腔(ないくう)に突出した限局性の隆起を胃(い)ポリープといいます。狭義には、胃粘膜上皮(いねんまくじょうひ)から発生した良性の腫瘍(しゅよう)のことをいいます。
胃ポリープは、上皮過形成による胃過形成性(いかけいせいせい)ポリープと、腸上皮に似た異型上皮からなる胃腺腫(いせんしゅ)(胃異型上皮腫(いいけいじょうひしゅ))とに分類されます。
胃ポリープ自体の大部分は、無症状です。まれにポリープからの出血や巨大ポリープによる噴門(ふんもん)(胃の入り口)や幽門(ゆうもん)(胃の出口)の狭窄症状(きょうさくしょうじょう)をおこします。
がんとの鑑別やがん化が問題となるので、ポリープの除去、または長期間の経過観察が必要となります。
胃過形成性ポリープのがん化は、きわめて少ないのですが(15年間の観察で1%以下)、胃腺腫は15年間の観察で10%ががん化します。
[検査と診断]
上部消化管X線検査で、胃の隆起性病変が疑われれば、内視鏡検査が行なわれます。
内視鏡下の生検(せいけん)(組織の一部を切り取って病理学的診断をすること)で、がん、肉腫(にくしゅ)、粘膜下腫瘍(ねんまくかしゅよう)(「胃粘膜下腫瘍」)などと鑑別し、胃過形成性ポリープか胃腺腫かが決定できます。
[治療]
胃過形成性ポリープの大部分は、6か月から1年に1回、内視鏡を用いた経過観察を行なえばよいのですが、可能であるならば、内視鏡下で高周波電流を用いたポリープ切除(ポリペクトミー)、粘膜切除術(EMR)、レーザー照射などで除去します。
除去したポリープは、顕微鏡を用いて組織学的に検査することができるため、診断もかねることができます。
胃腺腫は、これらの方法で積極的に除去することが望ましいのですが、もし除去できない場合は、3か月から1年に1回、内視鏡下の生検をくり返しながら経過観察をします。
もし、切除したポリープにがんがあっても、がんの深さ(深達度)が浅い粘膜固有層であれば、経過観察のみでよいのですが、粘膜下層以下に達する深い場合は、外科手術を追加して行ないます。
乳がんの医師選び、方法選び
乳がんで失われたバストを取り戻す手術を乳房再建と言います。
再建には2つの方法があります。自分の組織を使用する筋皮弁法とインプラント法です。筋皮弁法には背筋を使う方法と腹筋を使う方法があります。
インプラント法にも単純に挿入する方法と皮膚を引き伸ばしてから挿入する方法があります。
挿入するインプラントにも生理食塩水を入れるものやシリコンジェル、ハイドロジェルが入ったものがあります。
再建する時期にも乳腺全摘術と同時に再建する場合とあとで二期的に再建する場合があります。全摘術にも通常の胸筋温存乳房全摘術もあれば、乳頭・乳輪を残す皮下乳腺全摘術があります。
再建には2つの方法があります。自分の組織を使用する筋皮弁法とインプラント法です。筋皮弁法には背筋を使う方法と腹筋を使う方法があります。
インプラント法にも単純に挿入する方法と皮膚を引き伸ばしてから挿入する方法があります。
挿入するインプラントにも生理食塩水を入れるものやシリコンジェル、ハイドロジェルが入ったものがあります。
再建する時期にも乳腺全摘術と同時に再建する場合とあとで二期的に再建する場合があります。全摘術にも通常の胸筋温存乳房全摘術もあれば、乳頭・乳輪を残す皮下乳腺全摘術があります。
肺がんの高額な治療費を軽減する制度
健康保険による高額療養費
高額な医療費の負担を軽くするために、健康保険には高額療養費制度が設けられています。これは2006年10月から施行された制度で、月ごとに一定の金額(自己負担限度額)を超えた部分がもどってくるという内容になっています。
同じ月に、同じ医療機関に支払った医療費が対象となり、外来と入院とを別にして計算します。(計算式は所得によって異なっています。)
また、1年間に4回以上高額療養費制度を利用する場合には、4回目からの自己負担額は定額となります。一般世帯で4万4400円、高額所得世帯は8万3400円となります。
自己負担限度額(70歳未満、2006年)
一般世帯
8万100円+(かかった医療費-26万7000円)×1%
高額所得世帯
(15万円+(かかった医療費-50万円)×1%
生活保護世帯など
3万5400円
なお、入院中の食事代や差額ベッド代、診断書などの書類作成費用は、高額療養費の対象とはなっていません。また、月ごとの計算になるので、入院の日数が同じでも複数月にわたる場合は、払い戻し額が違ってくることに注意しましょう。払い戻し申請は、原則として本人がする必要があります。
70歳以上の人は、70歳未満の人と自己負担限度額が異なります。70歳以上で一般所得の人が外来にかかった場合、ひとつの医療機関で同月に1万2000円以上支払うことはありません。
入院の場合も、同じようにして4万4400円を超えることはありません。(ただし、食事代や差額ベッド代は除く。)
当座の支払い費用を貸し付ける制度なども
当座の支払いにあてる費用を無利子で貸し付ける制度もあります。貸付額は高額療養費として払い戻される額の8割相当になります。
また、同じような制度として、受領委任払いがあります。これは、高額療養費の分は保険者が医療機関に納めて、本人は最終的な自己負担分だけを医療機関の窓口に納める方法です。
差額ベッド代も大きな費用となる
治療費以外に大きな出費となるのが、入院時の差額ベッド代(室料差額)です。都市部の個人病院の場合、4人以上の部屋でも1日あたり数千円かかるところが多くあります。個室になると、どこの病院でも1日あたり1万円~5万円かかるようになります。
ただし、症状によって病院から個室に入るように指示された場合は、全額自己負担とはなりません。本人が個室を希望した場合は、全額自己負担となってしまいます。
他にかかる費用として、通院のための公共交通機関の料金、車のガソリン代、駐車料金などがあります。遠方からくる人は、宿泊料も考慮しなければなりません。
退院後には、かかりつけ医に紹介状を書いてもらう場合がありますが、その際には文書作成料がかかります。抗がん剤の副作用で脱毛が起こった場合には、かつらを買うための費用も発生します。
高額な医療費の負担を軽くするために、健康保険には高額療養費制度が設けられています。これは2006年10月から施行された制度で、月ごとに一定の金額(自己負担限度額)を超えた部分がもどってくるという内容になっています。
同じ月に、同じ医療機関に支払った医療費が対象となり、外来と入院とを別にして計算します。(計算式は所得によって異なっています。)
また、1年間に4回以上高額療養費制度を利用する場合には、4回目からの自己負担額は定額となります。一般世帯で4万4400円、高額所得世帯は8万3400円となります。
自己負担限度額(70歳未満、2006年)
一般世帯
8万100円+(かかった医療費-26万7000円)×1%
高額所得世帯
(15万円+(かかった医療費-50万円)×1%
生活保護世帯など
3万5400円
なお、入院中の食事代や差額ベッド代、診断書などの書類作成費用は、高額療養費の対象とはなっていません。また、月ごとの計算になるので、入院の日数が同じでも複数月にわたる場合は、払い戻し額が違ってくることに注意しましょう。払い戻し申請は、原則として本人がする必要があります。
70歳以上の人は、70歳未満の人と自己負担限度額が異なります。70歳以上で一般所得の人が外来にかかった場合、ひとつの医療機関で同月に1万2000円以上支払うことはありません。
入院の場合も、同じようにして4万4400円を超えることはありません。(ただし、食事代や差額ベッド代は除く。)
当座の支払い費用を貸し付ける制度なども
当座の支払いにあてる費用を無利子で貸し付ける制度もあります。貸付額は高額療養費として払い戻される額の8割相当になります。
また、同じような制度として、受領委任払いがあります。これは、高額療養費の分は保険者が医療機関に納めて、本人は最終的な自己負担分だけを医療機関の窓口に納める方法です。
差額ベッド代も大きな費用となる
治療費以外に大きな出費となるのが、入院時の差額ベッド代(室料差額)です。都市部の個人病院の場合、4人以上の部屋でも1日あたり数千円かかるところが多くあります。個室になると、どこの病院でも1日あたり1万円~5万円かかるようになります。
ただし、症状によって病院から個室に入るように指示された場合は、全額自己負担とはなりません。本人が個室を希望した場合は、全額自己負担となってしまいます。
他にかかる費用として、通院のための公共交通機関の料金、車のガソリン代、駐車料金などがあります。遠方からくる人は、宿泊料も考慮しなければなりません。
退院後には、かかりつけ医に紹介状を書いてもらう場合がありますが、その際には文書作成料がかかります。抗がん剤の副作用で脱毛が起こった場合には、かつらを買うための費用も発生します。
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