肺気腫の原因
肺気腫にかかる80%以上の患者は喫煙者と言われているほど、肺気腫は喫煙と深い関係がある病気です。肺気腫を発病すると、呼吸をして肺に入った空気が肺の外へ出て行かなくなるため、肺がどんどん膨張してしまいます。肺気腫を発病してもなお喫煙していると、急激に肺気腫が進行する場合も多いので、注意が必要です。その他、体内にトリプシンという酵素が不足していても肺気腫を発病する場合もあるようです。遺伝性もありますから普段から注意しておきましょう。
肺気腫の症状と治療法
肺気腫の自覚症状にはいろいろなものがありますが、それほど激しい運動もしていないのにすぐに息切れがしたり、咳やタンなどがよくある症状のようです。
目に見えて痩せていくという症状になる場合もあります。こういった症状は、最初は少し体を休めているうちに収まるので肺気腫とは疑いにくいですね。
症状がどんどんひどくなるような場合には、医師に相談する事が大切です。
肺気腫は胸部レントゲンを取るとすぐに診断できる病気です。肺気腫は治らない病気とも言われていて、いったん肺気腫と診断されたら、完治する事は残念ながら難しいようです。が、薬によって症状を抑える事はできます。
肺気腫の症状が軽い場合には、気管支を拡張するための内服薬を処方されることが多いようです。
日常生活では、とにかく体力を維持する事が何よりも大切なので、風邪も引かないように普段から食生活には細心の注意が必要です。
風邪を引くと肺気腫を持っている人の場合には肺炎を併発しやすいので、少し体調がおかしいと感じたらすぐに専門家に診せるようにしましょう。
肺気腫が進行すると、呼吸する事自体が苦しくなります。肺から空気が抜けないのですから、それもそのはずです。
普通に呼吸する事も苦しいような場合には、救急車を呼ぶなりしてすぐに病院へ駆けつけるように周囲の人も普段から容態には気をつけておきましょう。
肺気腫が進行すると、感染症などを起こしやすいので、必要な場合には抗生物質の点滴治療などが行われる場合もあります。
さらに肺気腫が進行すると、冷や汗が出たり、考える能力が低下したりして、日常生活もままならない状態にも陥りる場合もあります。
この段階になると、おそらく最寄のクリニックで治療をしている人は少ないと思いますが、専門の病院で定期的に受診を行い、必要な治療を行うようにしてください。
肺気腫は、発病してからでは進行を止める事ができないため、愛煙家の方は禁煙を心がけるなど、普段から肺気腫を予防する努力が何よりも大切です。