1)初期症状を見逃さないように
肝臓病は「沈黙の臓器」という異名を持っています。ですから、ちょっとした症状ではなかなか判断しづらいのが、肝臓病です。しかし、比較的よく現れる肝臓病の初期症状として、「カラダのだるさ」「食欲不振」「吐き気」があります。これらの症状は、胃腸が不調なときや夏バテ、疲労の場合にも見られるもので、そのままそっくり肝臓病の初期症状とは言えませんが、数日続くようでしたら、一度、医師の診断を受けた方が良いでしょう。
2)療養しだいで完治する慢性肝炎
1年以上も続く状態の肝炎を「慢性肝炎」といい、場合によっては何年、何十年も続くことがあります。しかし、この「慢性肝炎」も決して治らない病気ではありません。正しい食事療法によって、完全に治る可能性が充分あります。そのためにも適切な生活習慣を心がけ、健康なカラダに戻すことが大切です。
3)手作り料理が基本です
食事療法は、バランスのとれた栄養をとり、適正カロリー量を守ることが基本です。計画的なメニューづくりのためにも、栄養バランスの悪い加工食品は、なるべく控えるようにしたいものです。缶詰、びん詰、冷凍食品、お菓子類は使用している素材や調味料の分量などが明らかでないことが多く、知らず知らず、栄養が偏りがちで高カロリーになるものです。どうしても料理に使う場合は、肉類なら脂身をていねいに取り、でてくるアクをすくい取る。缶詰は、皿にあけてから、改めて自分で調理するくらいの配慮が必要です。