大腸がんの治療費用は手術や放射線療法、抗がん剤といったものや期間、部位によって異なります。
20日の入院を伴う結腸がん手術でおよそ100万円、直腸がんでは170万円ほどという例があります。
がん全体の平均的な治療費用はおよそ150万円とされていますので、大腸癌の場合にも1つの参考にはなるでしょう。
短期間で完治する早期の場合もあれば、症状が進行していて再発することもあります。個人差が大きいです。
主治医に大腸癌の治療費用を聞いておけば確かな情報が得られますので、早めに確認しておくとよいでしょう。
治療費用とがん保険
がん保険や生命保険に加入している場合には、料金のすべてを自己負担しなくても、保険金が支払われることで経済的な負担を軽減することができます。
保険の契約は複雑です。大腸癌の治療費用のうち、いくら程度の給付を受けることができるのか、そして支払いの時期はいつになるのかを確認しておく必要があります。こうした確認は、家族にしてもらってもよいでしょう。
高額療養費制度
治療費が高額になった場合には、高額療養費制度の活用を検討してください。所得や年齢によって定められた一定額を越えた場合に適用される制度ですので、高額といっても金額は患者さんによって異なります。
70歳未満の方で低所得者や上位所得者ではない一般に分類される場合には、1ヶ月あたりの自己負担限度額が80,100円に総医療費から26,700円を引いた金額の1%を加えたものになります。それ以上の金額については、払い戻しを受けることができます。
大腸がんになると治療費用の問題についても考えなくてはならなくなります。保険や高額療養費の制度を活用することで負担を軽くしてください。