ピロリ菌の感染経路

ピロリ菌の感染率は、衛生状態のよくない地域ほど高くなっています。ハッキリとした感染経路はわかっていませんが、井戸水や湧水、食べ物などと何らかの関係があることが指摘されています。ピロリ菌は、免疫力が低い5歳以下の子どもに感染することがわかっています。
 日本での感染率は、戦前戦後の衛生状態の悪い時代に幼少期を過ごした高齢者ほど感染率が高く、60歳以上の世代では約80%となっています。しかし、衛生状態のよくなった現在では若者の感染率は低下します。
 ピロリ菌に感染した人のすべてが、胃・十二指腸潰瘍を発症するというわけではなく、ピロリ菌感染者のうち、胃・十二指腸潰瘍を発症するのは2~3%となっています。
日本での消化性潰瘍の患者数およそ80万人中、ピロリ菌感染者は胃潰瘍で約70%、十二指腸潰瘍で約90%であることがわかっており、ピロリ菌と胃・十二指腸潰瘍には深い関係があると考えられています。
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胃がん手術後の食生活

胃を切除した後にまず心配になるのが毎日の食事についてです。ただ、食事の内容自体は、それほど変更する必要はありません。
軽い注意点としては、脂肪分をとり過ぎないことです。それよりも重要なのは、「食べ方」をよく心がけることになります。
手術前と同じように早食いなどをしようとすると、さまざまな不快な症状があらわれてくるからです。胃の機能は以前と同じではなくなっているので、それに合わせた食べ方も必要になってきます。
胃切除のあとに起こりがちなこと
すぐにおなかがすく
少しずつしか食べられない
早食いすると苦しくなる
食事のあと、動悸やめまいがする
下痢をしやすい
おならがよく出る
空腹時に低血糖症状があらわれる

食後の不快な症状の多くは、ダンピング症候群と呼ばれるものです。これは、胃の幽門を切除した場合や、全部摘出した場合などに起こりやすいとされています。
○食後30分以内:早期ダンピング症状
症状:めまい、動悸、発汗、眠気、下痢など
腸の消化液の分泌が増して、水分やホルモン量のバランスが崩れることから生じます。
○食後2、3時間後:後期ダンピング症状
症状:倦怠感、脱力感、めまい、冷や汗、ふるえなど
食後の急激な高血糖状態に対し、血糖を下げるホルモンである「インスリン」が膵臓から大量に分泌されます。その結果、血糖が下がりすぎて症状が発生します。
ゆっくり少しずつよく噛むことが大切胃の切除後は、少しの食事でもすぐにおなかがいっぱいになります。このときに食事を取りすぎると、ダンピング症状が起こりやすくなってしまいます。
はじめは1日5食を目標にして、徐々に量を増やしていくというスタンスをとりましょう。
食事中の心がけ
1回の食事は30分の時間をかける
胃の働きが悪くなっているので、早食いは消化不良やつかえ、苦しみの原因になります。食べる量は減っていても、食事にかける時間は最低でも30分はとるようにしましょう。飲食物が流れるペースを自分で調整しましょう。
少量でとどめる術前はまだまだ食べれたかもしれませんが、控えめにしましょう。食べられる量にも個人差がありますが、さっきも述べたように、食べすぎはダンピング症状のもとにもなります。
食べていかないと体力がつかないと心配するかもしれませんが、食べすぎも体に良くありません。
一口ごとに箸をおく飲み込んだ飲食物が流れていったのを確認してから、次の一口へ手を出すには、毎回箸を置いて休憩するのがよい方法です。一気に食べるのを防ぐこともできます。
食後の過ごし方ですが、しばらくは横たわって休むようにしましょう。小腸への飲食物の流れをゆっくりにすることができます。また、飲食物がつかえて苦しいときは、思い切って吐いてしまうと、楽になることがあります。
人によっては、食後に軽い運動をしたほうがよい場合もあります。
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膵臓癌の検査:PET検査

PET(陽電子放射断層撮影)検査は、がん細胞が正常細胞よりも糖分を多く必要とする性質を活かし、陽電子を放出するブドウ糖に似た薬剤を利用し、体内での薬剤の分布を画像化する診断法です。
CT検査やMRI検査が形態を画像化するのに対し、PET検査は細胞の活動性に応じて薬剤が集まる原理を利用することで、細胞の代謝の状態を画像化する検査です。また、PET検査は1回の検査で全身において、がんの検査を行うことができることが大きな特徴です。
しかし、全てのがんをPET検査で早期に発見できるわけでありません。薬剤の集積が少ない性質のがんもありますし、消化管粘膜に発生する極早期のがんの発見は困難です。また、薬剤は炎症部にも集まる性質をもつため炎症部とがんとの区別が難しいという問題もあります。
PET検査で発見されやすいがんとしては、肺がん、食道がん、膵臓がん、大腸がん、乳がんがあげられ、さらに、いままでの検診では見つけることが困難であった甲状腺がん、悪性リンパ腫、卵巣がん、子宮体がんが発見できることが期待されています。
他胃がん、腎がん、尿道がん、膀胱がん、前立腺がん、肝細胞がん、胆道がん、白血病など場所によっては有用性が低い場合があるともいわれています。
PET検査は平成14年度に一部の疾患(※)の診断に限って保険が適応されるようになりましたが、その他の適応外の疾患や検診は全額自己負担となるため、かなり高額な検査になります。
また、薬剤の製造装置および撮影装置の設備費用が非常に高く、検査可能な医療機関は限られています。
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膵臓癌の検査:CT検査

CT検査は身体にあらゆる角度からX線照射し、得られた情報をコンピューターで解析するものです。造影剤を使う場合と使わない場合がありますが、造影剤を用いる方法では病変がより鮮明に描き出され、検査したい臓器やその周辺をミリ単位の断層写真として観察できます。
CT検査の結果はX線検査や内視鏡検査の結果と総合して病気を判定することに役立っています。また、がん治療(化学療法や放射線療法など)の効果の把握などにも用いられています。
膵臓の場合は造影剤を静脈から注射して行うダイナミックCT検査によって、鮮明な画像を映し出すことができるようになりました。膵がんの診断だけでなく、膵がんで心配な肝臓やリンパ節への転移や、周りの臓器への浸潤の確認が可能です。
また、手術の判断にも役立っています。膵頭部がんでは、腫瘍部がやや黒くなり、それより末梢の主膵管がやや拡張します。膵体がん、膵尾部がんでも同じ像が映し出されます。これにより腫瘍部より先にどのくらい正常組織が残っているか推測できます。
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抗がん剤治療の苦痛

化学療法では、多くの抗がん剤を使いますが、投与量を増やすと、がん細胞をたたく効果が大きくなります。
その分健康な細胞への副作用も大きくなるのです。これは多くの抗がん剤で、まだがん細胞だけに作用する薬が開発されていないために、他の正常な細胞にまで作用してしまうのです。
副作用のない抗がん剤はありません。
非小細胞がんの治療に使われるシスプラチンという注射薬の場合、受けた人のほとんどに吐き気、嘔吐がみられます。
抗がん剤のなかでも、シスプラチンは、特にこの症状が出ます。
このほか、食欲不振、口内炎、下痢、便秘といったことも起きます。
また、腎臓への影響も心配されています。
非小細胞がんに対しては、1日1回注射して3週以上休薬という使い方をしますが、吐き気などは注射してから数時間で始まり、短くて1日、長ければ3、4日続きます。
この吐き気に対しては、オンダンセトロンという薬が効きますが、薬の副作用のために、さらに薬を使うことはつらいものです。
腎臓害に対しては、シスプラチンを中止せざるをえなくなります。
放置しておくと、肺炎などの重い症状が出てくることもあります。
副作用については個人差もあり、我慢の限界も人によって異なりますので、抗がん剤の継続使用については主治医とよく相談して決めるのがよいでしょう。
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大腸ポリープ:治療の方法

腫瘍性ポリープである腺腫は、前がん病変と考えられるので、内視鏡を使って切除します。
有茎性(粘膜面から茎をもって発育している形態)であれば内視鏡的ポリペクトミー(ポリープ切除術)、無茎性であれば内視鏡的粘膜切除術(EMR、コラム)が行われます。
これらの方法によってポリープ全体を組織学的に検査することが可能になり、診断と治療の両方を兼ねることができます。
腺腫のなかでも、カーペット状の形態をした大きな無茎隆起は結節集簇様病変と呼ばれ、分割切除によるEMRが行われます。
このような大きな病変を一括して切除するために、内視鏡的粘膜下層剥離(はくり)術(ESD、コラム)や、腹腔鏡を用いた手術が行われることもあります。
 近年、ポリープと形が異なり、平坦なあるいは、わずかに陥凹した腺腫が数多く発見されています。
この病変はEMRによって治療されますが、ポリープの形をした腺腫よりも一般的に悪性度が高いため、これを見落とさないように注意することが大切です。
 非腫瘍性ポリープは通常がん化することはないので、積極的に切除する必要はありません。しかし、有茎性で大きなポリープは出血や腸重積を起こす可能性があるので、内視鏡的ポリペクトミーを行います。
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大腸ポリープ:検査と診断

検診の目的で受けた便潜血テストが陽性の患者に対しては、大腸内視鏡検査または注腸造影X線検査が行われます。
どちらの方法でも診断は可能ですが、最近は、ポリープ発見時ただちに組織検査(鉗子(かんし)を使った生検法あるいは高周波発生装置を使ったポリープ切除術・粘膜切除術)が可能である大腸内視鏡検査のほうが優先される傾向にあります。
 ポリープの性状診断は、顕微鏡を使った病理組織学的検査で確定されます。最近では、鉗子生検診断を待つまでもなく、70倍の拡大機能をもつ内視鏡(拡大内視鏡検査)や、特定波長の光で観察する内視鏡(NBI内視鏡検査)によって、ポリープ表面の細かい模様を観察するだけで即座に性状診断が行えるようになってきました。
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