腎臓結石の主な成分はカルシウムですが、これにはシュウ酸カルシウムとリン酸カルシウムがあり、この2つで尿路結石の80%以上を占めます。
この他、痛風の原因ともなる尿酸や、アミノ酸や、尿に細菌が入って感染を起こした時にできやすいリン酸マグネシウムアンモニウムなどがあります。
年間どのくらいの人が尿路結石に悩まされるかというと日本では人口10万人で約53人位。また、一生涯の間に100人のうち4人が一度は尿路結石になると言われています。
尿には種々の物質が溶けて体外へ排出されるわけですが、"コーヒーや紅茶に砂糖を入れすぎると濃度が濃すぎて溶けきれない"と同様に、尿中でも種々の物質が溶けきれずに析出して核ができ、次第に結石としての形をとってきます。
この現象は腎臓の乳頭部という尿のしみ出してくる所で起こるのですが、石が乳頭部を離れて、腎杯や腎盂で詰まってしまったり、更に移動し尿管に落ちてくると症状がでてきます。