子宮頸がんの2期の治癒率は約60.3%といわれています。
2期では広汎子宮全摘出術や骨盤リンパ節郭清術などが主に行われます。広汎子宮全摘出術では子宮だけではなく子宮、卵巣、卵管、子宮を支えている靭帯などの周辺組織、膣、卵巣などを摘出します。
骨盤リンパ節郭清術ではリンパ節をきれいに切除します。
広汎子宮全摘出術の手術による影響広汎子宮全摘出術では、切除する範囲が広く、骨盤神経が切断されるため、合併症が起こる可能性が高くなります。
合併症には排尿困難などの膀胱機能障害や、直腸麻痺(便秘)、足のむくみ、膣の短小化による性交障害や内分泌障害などがあります。
膀胱機能障害や便秘などは骨盤神経叢を手術で傷つくことが原因であり、足のむくみなどはリンパ節郭清術でリンパの流れが悪くなることで、リンパ浮腫といわれるむくみが起こりやすくなります。
内分泌障害は卵巣摘出による影響で起こります。