卵巣がんの外科療法

卵巣がんの外科療法
卵巣がんは手術により確実に診断ができます。
卵巣がんは抗がん剤が比較的効きやすいが、診断が難しいがんです。
そのため、手術を行うことで、がん細胞のタイプや、がんがどの程度広がっているのかがわかり、手術後の治療方針を決めることができます。
卵巣がんの手術は転移の状態や年齢などにより異なります。
下記の方法のうち、通常は卵巣の切除と大網(たいもう)の切除が行われます。
(1)卵巣の切除片側の卵巣や卵管だけの切除、両側の卵巣、卵管、子宮を含め切除する方法があります。
(2)大網切除
大網(胃から垂れ下がり、大腸・小腸を覆う大きな網のような脂肪組織)は卵巣がんの転移が最もよく起きる組織です。
大網を切除しても実害はありません。
(3)後腹膜リンパ節郭清
卵巣がんの転移が起こりやすい部位のひとつが、後腹膜リンパ節です。
後腹膜とは、大動脈、下大静脈、腎臓、尿管などがある場所を指します。
リンパ節郭清とは、がん細胞がリンパ節を通り転移するのを防ぐため、周辺のリンパ節やリンパ管をすべて切除することです。
(4)腸管などの合併切除
腹腔内のがんの転移をできるだけ抑えるために、大腸、小腸、脾臓などを卵巣がんと一緒に切除する場合があります。
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肺がんと間違えられ易い病気 :肺結核

肺結核とは、肺が結核菌に感染することで引き起こされる病気です。
現代では「結核」と呼んでいますが、一度かかると回復することができない不治の病と恐れられていました。
結核の原因である結核菌は、結核の人のセキやくしゃみの飛沫により感染します。
結核の人がセキやくしゃみをすると、結核菌が空気中に飛び散ります。それを周囲の人が吸い込むことで肺の奥まで侵入し、感染するという仕組みです。
結核菌に感染しても、全ての人が結核を発症するわけではありません。
発病の確率はわずか10%であり、残り90%の人は一生発病しないと言われています。
発病する人としない人の違いは免疫力の違いです。
免疫力の強い人であれば、たとえ感染しても発病にはいたりません。なぜならば、結核菌が肺のなかで増殖するのを抑えることができるからです。
しかし免疫力の弱い人は、増殖を抑制することができません。結果、菌に負けて結核を発症してしまいます。
なお最近では、免疫力が強いはずの20代の若者に発症者が増えています。これは喫煙やストレス、不規則な生活などにより、免疫力が落ちているせいではないかと言われています。
微熱・セキ・痰などの症状に注意
免疫により結核菌の増殖を食い止めることができても、結核菌自体は無くなりません。
若い頃に発病しなくても、肺の中に何十年も潜伏しています。
そして感染者が年を取って免疫力が低下すると、再び増殖をはじめます。
結核を発症すると、はじめに微熱・セキ・痰など風邪のような症状が表れます。
2週間以上治まらないようであれば、早めに病院へ行って原因を確かめましょう。
なお高齢者の場合は、これらの症状のかわりに食欲の低下・体重減少・全身の倦怠感といった症状だけが表れるケースがよくあります。悪化すると命を落とすこともあるので、自己管理のほか家族の方も気を付けてあげましょう。
血液検査やX線検査などで診断
肺の病気はどれも症状がよく似ており、結核も例外ではありません。そのため肺がんなのか結核なのか、症状を観察しただけでは識別は無理です。
正しく診断し病気に応じた治療を行うには、やはり検査で詳しく調べるのが一番です。
結核を診断する方法には、血液検査の一種であるQFT検査やツベルクリン検査、塗抹検査や胸部エックス線検査などがあります。
QFT検査とツベルクリン検査は、結核菌の感染の有無を調べるための検査であり、塗抹検査と胸部エックス線検査は、結核を発症しているかどうかを調べるための検査です。
これらの検査を行って、採取した痰から結核菌が検出されたり、レントゲン写真に黒い影が写ったりしたら、感染や発症の疑いがあります。
再発防止のためにも薬を飲み続けよう
結核は薬で治療を行います。結核菌を殺す薬は抗結核薬と呼ばれ、INH(イソニコチン酸ヒドラジッド)、RFP(リファンピシン)、PZA(ピラジナミド)、SM(硫酸ストレプマイシン)、EB(エタンブトール塩酸塩)などの種類があります。
これらの中から4種類を選んで併用します。理由は作用の異なる薬を飲むことで、結核菌に対して耐性(抵抗力)ができないようにするためです。
1種類だけを使用すると、結核菌は抵抗力をつけるので二度とその薬は使えません。
治療が始めての人であれば、これらの薬を半年ほど飲み続ければ完治することができます。
なお咳などの症状は1~2ヶ月ほどで止まりますが、ここで服用を止めてはいけません。
この時点では、結核菌はまだ完全に死滅していないからです。
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胃がん治療後の生活:手術後の通院

通院の目的
回復具合のチェック
ふだんの食事がきちんと取れているか、胃腸に気になるような問題はないかを調べます。排便もスムーズに行えているかも聞きます。何か気のついたことがあれば、なんでも医師に報告するようにしましょう。治療が終わってはじめの1年間は、2、3回ほど回復状況を診ることになります。
再発の有無をチェック
手術が終わって3年目までは、もっとも再発が起こりやすいとされています。血液検査や内視鏡検査などで、がんの再発や転移がないかを調べます。7、8年経てば、再発する割合はグッと下がってきます。それまでは気をぬくことはできません。
通院間隔の目安
胃がんの場合、その進行状態によって、再発のリスクは異なります。再発の有無のチェックのための通院間隔も、がんの種類により変わってきます。
早期胃がん 6ヶ月~1年ごと
進行胃がん 3ヶ月ごと
スキルス胃がん 1~3ヶ月ごと

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食道がん治療の有名病院:関西

滋賀県 1病院
滋賀県立 成人病センター
★診療科目 消化器科 滋
賀県守山市守山5-4-30 ℡077-582-5031 
滋賀県内では食道がんの手術が最も多い(2005年度)病院。食道がんに対する内視鏡的切除による治療、内視鏡的治療、PETによるがんの診断を実施。
京都府 1病院
京都府立医科大学病院
★診療科目 消化器外科
京都府京都市上京区河原町広小路上ル梶井町465 ℡075-251-5111 
全国でもトップクラスの実力と言われている病院。食道から肛門まで外科的治療を必要とするあらゆる消化器疾患を扱っている。内科・放射線科との連携で優れた実績を挙げている。
大阪府 6病院
大阪市立 総合医療センター
★診療科目 消化器外科
大阪府大阪市都島区都島本通2-13-22 ℡06-6929-1221 
症例個々の進行度に応じた治療を行うことをモットーに、術後のQOLの改善に努めている。消化管では特に鏡視下手術(食道切除)を積極的に行い、症例数がここ数年で急増 し、術後合併症も著しく減少。
大阪府立 成人病センター
★診療科目 消化器外科
大阪府大阪市東成区中道1-3-3 ℡06-6972-1181 
2005年度の実績において、大阪府で食道がん手術件数第1位であった病院です。進行がんに対しては拡大手術と併用治療とを効率良く組み合わせて長期遠隔成績を向上させ、早期がんに対してはより侵襲の少ない手術でこれを完全治癒させる。
北野病院
★診療科目 消化器外科
大阪府大阪市北区扇町2-4-20 ℡06-6312-1221 
関西地区の実力病院。進行食道がんには、術前に「放射線療法化学療法」を組み合わせ、手術においては「胸骨縦割りによる積極的な郭清手術」により、良好な成績を得ている。
大阪警察病院
★診療科目 外科
大阪府大阪市天王寺区北山町10-31 ℡06-6771-6051
各種がんに対する定型手術、縮小手術はもちろんのこと、進行がんでもQOLの改善が期待できる時は、拡大手術やあらゆる集学的治療を積極的に行っている。
近畿大学病院
★診療科目 外科
大阪府大阪狭山市大野東377-2 ℡072-366-0221
頚部食道癌に対する喉頭温存(音声温存)手術、胸腔鏡下手術を併用した低侵襲食道癌手術、早期食道癌に対する粘膜切除術と進行癌に対する化学放射線療法を併用した根治術を特色とする。
関西医科大学病院
★診療科目 外科
大阪府守口市文園町10-15 ℡06-6992-1001
治療方法は必ず患者自身や家族とともに選択している。良きアドバイザーとしてさまざまな情報を患者に提供し、その患者の体力や病状に合わせて最良の決定をできるよう手助けを行う。
兵庫県 2病院
兵庫県立 成人病センター
★診療科目
消化器外科 兵庫県明石市北王子町13-70 ℡078-929-1151 
兵庫県内では最も食道がん手術件数が多い病院。食道がんに対しては、消化器内科・放射線科と連携をとり、手術療法か放射線化学療法を決定し、手術の場合は3領域郭清を標準術式として開胸開腹下胸部食道全摘術をおこなっている。
神戸市立中央市民病院
★診療科目 外科
兵庫県神戸市中央区港島中町4-6 ℡078-302-4321 
関西では指折りの実力病院。遊離空腸を用いた食道がんに対する再建術、肝葉切除と膵頭十二指腸切除を同時に行うHPDなどにも血管外科を積極的に取り入れ病巣一括切除による拡大手術の手術成績の向上をも目指す。
和歌山県 1病院
和歌山県立 医科大学病院
★診療科目 消化器外科
和歌山県和歌山市紀三井寺811-1 ℡073-447-2300
和歌山県では最も食道がん手術の多い(2005年度)病院。和歌山県で多い食道がん、胃がんをはじめとして、小腸から大腸・直腸・肛門の病気と肝臓・胆嚢・胆管・膵臓・脾臓などの臓器の病気を治療している。

胃がん治療後の生活:社会復帰

手術後は体重が減少しており、体力も低下しています。
体力を早く回復させるためには、食事をきちんと摂ることだけでなく、積極的に体を動かすことも必要になります。
手術創をかばってばかりいては、体力だけでなく気力も元には戻ってくれません。体を動かすことは、胃腸の働きもよくなって下痢や便秘の解消にもつながります。
全身の運動に適しているのは水泳です。泳ぐことは、全身の筋肉を動かすので、体にも良い影響を与えます。激しい運動が無理ならば、水中を歩くだけでも効果はあります。
近所を散歩するだけでも体を動かすことになります。はじめは近くを歩くようにして、慣れてくればじょじょに距離をのばすようにしていきます。その他、ハイキング、ゴルフ等が効果的です。
スポーツでも、ゴルフや野球、柔道や相撲などの腹筋に大きな力がかかるような運動は控えたほうが良いでしょう。半年以上経過すれば、もう体力は回復していると思われます。
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胃手術後の障害:胃切除後胆石

胃切除後5年以内に胆石ができたケースを胃切除後胆石といいます。胃の切除を受けた人の20%ぐらいに胃切除後胆石がみられ、たいていは術後1~2年でできます。
治療
胃切除後胆石は合併症を起こすことが少ないため、痛み等の症状がなければ、経過を観察したり、最近では肉体的な負担の少ない腹腔鏡下胆のう摘出術が行われます。
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腎臓の病気:膜性腎症

膜性腎症とは
膜性腎症は、免疫反応が起因して腎臓のろ過機能に障害をおよぼす病気です。
直接的な原因の判らない、突発性のものと、感染症・悪性腫瘍・膠原病など原因の判るものとがあります。
進行するとネフローゼ症候群の原因となる病気です。
膜性腎症の症状
最初は、軽いたんぱく尿で発見され、約半数は特別な治療をしなくても治っているようです。
残り半数が、進行していきますが、ネフローゼ症候群にまで進行し症状が長引くと経過はよくないようです。
膜性腎症の治療
早期発見と副腎皮質ホルモン剤を用いた、早期治療が効果的なようです。
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乳がん治療の有名病院:中部・北陸・東海

新潟県 1病院
新潟県立がんセンター 新潟病院
★診療科目 外科
新潟市川岸町22-15-3 ℡025-266-5111 
2005年度の乳がん手術件数は300件以上と、新潟県ではダントツのトップ。診断から治療(乳がん検診、診断、手術、術後補助療法と術後観察、再発治療)まで均等に力を配分して診療に当たっている。
石川県 1病院
石川県立中央病院
★診療科目 一般消化器外科
石川県金沢市鞍月東2-1 ℡076-237-8211 
乳がんの外科治療に乳房温存手術を行なっており、また温存手術に鏡視下手術を取りいれることで、手術術式の更なる改良を目指している。乳房切除術を希望する患者には、乳房再建手術も行なっている。
福井県 1病院
福井県済生会病院
★診療科目 乳腺科
福井県福井市和田中町舟橋7-1 ℡0776-23-1111
2005年度のデータでは、乳がん手術件数は福井県内第1位。病気や手術の種類別に治療のプロセスを明確化する「クリニカルパス」の導入に取り組んでおり、この分野において県内最高の進展をみている。
長野県 1病院
佐久総合病院
★診療科目 外科
長野県南佐久郡臼田町大字臼田197 ℡0267-82-3131
乳がんの手術件数は県内でもトップクラス。可能なかぎり乳房を残す治療(乳房温存療法)を行い、傷をできるだけ目立たないようにするため、内視鏡手術もしている。乳がんの手術は、2004年は約90例で、乳房温存率はここ数年約70%。
静岡県 2病院
静岡県立 静岡がんセンター
★診療科目 乳腺外科
静岡県駿東郡長泉町下長窪1007 ℡055-989-5222 
年間の乳がん手術件数は287件(2005年度)と県内トップクラス。書籍でも全国の実力病院として取り上げられている。女性センターで乳がん初期から再発まで一貫した治療を提供している。
静岡県立総合病院
★診療科目 乳腺外科
静岡県静岡市葵区北安東4-27-1 ℡054-247-6111 
乳がんの手術件数では静岡がんセンターに続いて県内第2位。硬膜外麻酔単独による(全身麻酔を併用しない)乳癌手術を行っている。
聖隷三方原病院
★診療科目 乳腺外科
静岡県浜松市三方原町3453 ℡053-436-1251 
乳腺腫瘤の摘出生検および乳がんの手術は乳腺甲状腺専門外来で適応を決めている。手術方法も含め治療方針の決定に際しては、患者に十分納得してもらったうえで決めるよう心掛けている。
愛知県 2病院
小牧市民病院 
★診療科目
外科 愛知県小牧市常普請1-20 ℡0568-76-4131 
年間の乳がん手術件数は124件(2005年度)。乳がんについては術後の生活の質(QOL)も考慮した縮小手術を積極的に取り入れている。
愛知県がんセンター 中央病院
★診療科目 乳腺科外科
愛知県名古屋市千種区鹿子殿1-1 ℡052-762-6111 
年間手術件数は約350件で、愛知県内ではダントツの第1位。うち乳房温存術の割合は約50%。本人は非常に温存の希望が強いが、仕方なく乳房切除術を行った患者には、形成外科の医師を紹介して乳房再建術も可能。

食道がん治療の有名病院:中部・北陸・東海

新潟県 1病院
新潟県立がんセンター 新潟病院
★診療科目 消化器内科
新潟市川岸町22-15-3 ℡025-266-5111 
外科切除不能進行食道癌に対し根治を目指した放射線同時併用化学療法、追加化学療法(抗癌剤治療)等の治療を積極的に行う。切除不能進行食道癌症例の2年生存率は43.6%、5年生存は32.7%でありこれは全国トップレベルの治療成績。
岐阜県 2病院
岐阜県立多治見病院
★診療科目 外科
岐阜県多治見市前畑町5-161 ℡0572-22-5311 
初診の紹介率が50%超。入院は主に手術を受ける患者を対象としており、「納得の得られる、優しい説明」をモットーに患者に接している。
大垣市民病院
★診療科目 消化器科 岐阜県大垣市南頬町4-86 ℡0584-81-33411 
最先端の知識および技術を導入して常に患者様に還元できるように努力している。年間の新入院患者数は約2100人(平成14年度、消化管32%、肝臓52%、胆道・膵臓15%、その他1%) で、消化器系全般にわたる診療を行う。
静岡県 3病院
静岡県立 静岡がんセンター
★診療科目 食道外科
静岡県駿東郡長泉町下長窪1007 ℡055-989-5222 
全国でもトップクラスの実力病院。手術件数も県内で一番多く、他科・他職種チームで合併症や症状緩和に高い効果を発揮している。
静岡県立総合病院
★診療科目 消化器センター外科
静岡県静岡市葵区北安東4-27-1 ℡054-247-6111 
早期がんに対する内視鏡治療を積極的に実施。 進行度と手術の安全性を十分検討した上で 、手術後の痛みが少ない腹腔鏡あるいは胸腔鏡を用いた手術を行う。
愛知県 2病院
名古屋第一赤十字病院
★診療科目 外科
愛知県名古屋市中村区道下町3-35 ℡052-481-5111 
主に、消化器、乳腺、内分泌疾患を治療。一般外科の年間の手術件数は約1400例で、県下でも1~2位を争う症例数。内視鏡を用いた食道がん治療を積極的に行っており、また進行消化器がんに対する化学療法も、数多く手がけている。
藤田保健衛生大学病院
★診療科目 上部消化管外科
愛知県豊明市沓掛町田楽ヶ窪1-98 ℡0562-93-2111 
「がん治療における根治性の追及と低侵襲手術ならびに術後のQOLの向上」をめざし、内視鏡下がん手術を積極的に行っている。
愛知県がんセンター 中央病院
★診療科目 胸部外科
愛知県名古屋市千種区鹿子殿1-1 ℡052-762-6111 
愛知県では食道がんの手術件数はトップクラス。病気の進行度と患者の全身状態から判断して、最も妥当と思われる治療法を消化器内科医、放射線治療医、胸部外科医の総意に基づいて勧めている。

胃手術後の障害:腸閉塞

腸閉塞とは、なんらかの原因で腸の一部の内腔が狭くなり、腸の内容物が詰まってしまう病気のことです。大別して2つのタイプがあり、腸の蠕動(食物を消化するための動き)が疎外されて生じる機能的イレウス、通り道が物理的にふさがれるものを機械的イレウスといいます。
機能的イレウスは、腸が麻痺したり痙攣したりして、正しく働かなるために起こります。
一方、機械的イレウスの原因として最も多いのは腸の癒着で、腸壁がほかの腸や腹膜とくっついてしまい、そのために腸が湾曲したり引っ張られたりして通過障害が起こります。
この癒着を生じる最大の原因は手術です。腸閉塞全体のなかで、以前受けた手術が原因となり起こるものが6~7割を占めています。体質的に癒着を起こしやすい人がいて、腸閉塞の患者さんにはそのような人が多いのです。
腸閉塞の症状
腹痛、嘔吐、吐き気、腹部が張って腸がゴロゴロ鳴るなどの症状が起こります。また、腸が詰まるのでガスや便が出なくなります。ただし、閉塞部位や程度により症状とその強さは異なります。
腸の血行障害を伴う場合は激痛が起こり、緊急の手術が必要です。
一方、胆管にできた結石が詰まってしまうと胆汁が十二指腸に流れなくなり、逆流した胆汁が血液中に溢れ、体中が黄色になってしまう黄疸が現れます。
また、実際には症状のない無症候性胆石も多く、症状がないからといって安心はできません。
腸閉塞の治療
絞扼性腸閉塞でなければ、保存的治療で治療が可能です。
食事や飲水を中止し、胃腸を休め、十分な補液を行います。腸の張りが強い場合は、鼻から胃や腸まで管を入れ、嘔吐のもととなる胃や腸の内容物を体の外に汲み上げます。腸の張りが少なくなれば、腸から吸収され快方に向かいます。
ガスや便が出れば、腸の通過障害は一応治ったことになりますが、腸が詰まった原因、つまり癒着や腸がはまり込んだおなかのくぼみは治らないため、再発の危険は残ります。
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すい臓と胆道・胆嚢

すい臓は肝臓、胃、十二指腸などの臓器に囲まれ、身体の奥に位置しています。
何か異変があっても発見し辛く、治療もしにくいということです。
すい臓がんは、目立った症状がでないので、発見されないまま進行してしまいます。
すい臓と関係のある臓器になにか異常がある場合は、すい臓の働きも悪くなっていると考えます。
そしてその臓器に適切な治療をしてもよくならない場合、すい臓に異変が起こっていることが多いのです。
すい臓の病気は年々増加していますが、胆道や胆のうの病気も急増しています。
なぜなら、食生活の欧米化やアルコールの摂り過ぎが原因といわれているからです。
胆道とすい臓は密接な関係があり、片方に異常があれば、もう片方にも異常が生じます。
そして胆道・胆のう・すい臓の病気が進行すると、次は肝臓・胃・腎臓にも異常が生じます。
胆道とすい臓、肝臓と胃の病気は大変症状が似ているので、最初の治療での診断が大事になります。
ちなみに胆道と胆のうの病気には、胆道感染症・胆石症・胆のう摘出症候群・胆道イキスキネジーがあります。
すい臓がん以外のすい臓の病気には、急性すい炎・慢性すい炎・すい嚢胞があります。
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肺がんと間違えられ易い病気 :間質性肺炎

間質性肺炎は50歳代~60歳代の男性に多く、発病すると乾いた咳などが出る病気です。
間質性肺炎とは、肺が炎症を起こし、肺が硬くなってしまう病気のことです。
肺炎の一種ですが、ほかの肺炎のように肺胞腔に炎症が起きるわけではありません。
間質性肺炎は、肺胞壁を構成している間質という部分に炎症が起こります。
原因は、塵肺・薬剤性肺炎・過敏性肺炎などさまざまです。
塵肺とは、金属や鉱物の粉塵を長期間吸い込んだために起こる肺炎のことであり、薬剤性肺炎とは、薬の副作用により起きる肺炎のことであり、過敏性肺炎とは、カビに対するアレルギー反応により起きる肺炎のことです。
間質性肺炎の約50%は原因不明です。これといった治療法がなく、未解明の部分も多いため、国の特定疾患に指定されています。
原因がわからない間質性肺炎は「突発性間質性肺炎」と呼ばれています。
間質性肺炎の代表的な症状が、空咳や息切れです。
場合によっては、指の先端が広がって分厚くなる「ばち指」が表れることもあります。
肺がんと共通している症状のため、素人ではどちらなのかまず判断がつきません。
また悪化すると、肺がんを合併することも多いため、ますますどちらなのか区別がつきにくくなってしまいます。
激しい咳の連続で、肺胞が破れる気胸が起きることもよくあります。
気胸を発症すると、呼吸困難やチアノーゼなど危険な症状が表れるので注意が必要です。
肺の内部の気管支の末端には、肺胞という球状の袋がいくつも付いています。私たちが難なく呼吸するためには、この袋が正常に機能しなければいけません。
この肺胞同士を結合させているのが、毛細血管やコラーゲン線維から成る間質です。
この部分に異常が起きると、肺胞の仕事であるガス交換を行うことができなくなり、さまざまな症状が引き起こされます。
肺が線維化していくメカニズム
1.間質に炎症が起こると、間質の細胞に傷がつきます。
2.傷を修復するために、コラーゲン線維を生産する線維芽細胞が増殖します。
3.傷が治っても線維芽細胞の増殖は止まりません。どんどんコラーゲン繊維が重なっていき、肺胞壁が厚く硬くなっていきます(これが線維化という状態です)。
4.繊維化が進むと、肺胞腔と毛細血管の距離が遠くなって肺胞が崩れてしまいます。
5.ガス交換が上手くできなくなるため、呼吸が苦しくなります。
間質性肺がんを調べる方法には色々ありますが、まずは問診、打診、聴診などを行います。
聴診でマジックテープを剥がすようなパチパチという音が聞こえたら、間質性肺がんの可能性があります。
間質性肺がんが疑われた場合、胸部エックス線検査や胸部CT検査を行ってさらに詳しく調べます。間質性肺炎であったら、これらの検査で肺にすりガラス様陰影がみられます。
呼吸生理学検査で%肺活量、1秒率、一酸化炭素拡散能の低下がみられた場合も、間質性肺炎が疑われます。なおこの検査で、重症度の判定をすることもできます。
ほかにも赤沈、LDHを調べる血液検査がありますが、これは炎症や治療効果を判定するのにも有効です。
ステロイド薬や免疫抑制剤などで治療
間質が線維化してしまうと、残念ながら元の状態には戻りません。
治すことは不可能なので、治療は進行させないことを目的として行います。
治療は薬物療法が基本です。薬には炎症を抑えるための「ステロイド薬」や、「免疫抑制剤」が用いられますが、どんな人にも必ず効くとは限りません。
日本人では急激に病状が悪化する「急性増悪」がよくみられます。風邪のあとに起こりやすいので、体調を崩さないように日頃から心掛けることが大切です。
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胃手術後の障害:胃切除後貧血

赤血球を合成するためには、鉄分とビタミンB12が欠かせません。鉄分を食物から吸収するためには、胃酸の働きが必要です。またビタミンB12の吸収には、胃粘膜で分泌され、正常な赤血球の生産にかかわるビタミンB12結合たんぱく質内因子が関与しています。
胃を切除することによって鉄分とビタミンB12の吸収が不足すると、赤血球の合成に支障をきたし、結果として貧血を起こすことがあります。
鉄分の欠乏に起因するのは鉄欠乏性貧血で、ビタミンB12および内因子の欠乏に起因するのは巨赤芽球性貧血です。
胃の部分切除をした人の約35%、全摘した人の約70%に貧血が現れるといわれます。胃切除後貧血は、術後3年以上たってから起こることが多いようです。
胃切除後貧血は、術後早期から鉄剤、ビタミンB12、葉酸の投与によってある程度、予防することができます。食事では、鉄分やビタミンB12を多く含むレバーなどをとるように心がけましょう。
胃切除後症候群は適切な治療によって、ある程度軽減させることが出来ますが、大きな鍵を握るのは、患者本人の術後管理です。
切除前のからだの状態、切除方法、そして術後の回復度によって、症状の現れ方は個人差がでます。自分にはいつどうような症状がでやすいのか、何を食べた時、何を飲んだ時に起こるのかきちんと把握し、それに合わせた食習慣をつくることが大切です。
胃切除後症候群全体についていえることですが、食べ物は十分に噛むようにします。
歯を丈夫に保ち、胃の代わりに口でしっかり攪拌するつもりで、一口50回を目標に、少しずつゆっくりと食べましょう。十分噛むことは、下痢の予防にもなります。
暴飲暴食は厳禁です。1回の食事量については、自分の適量を把握しましょう。
食べ過ぎないように、常に腹6~7分目を目安にします。
からだに取り入れるエネルギーと消費するエネルギーのバランスをとり、ウォーキングなど適度な有酸素運動を続けて骨量と筋肉量を増やし、体重の増加を図ることも大切です。
胃がんの手術の場合、精神的ダメージも相当大きいはずです。術後も何となく違和感がついてまわり、しばしば不定愁訴として現れます。だるさや脱力感は、心身的な症状として現れることもあります。
胃の切除という事態を受容して、心身を日常生活に適応させていく努力が欠かせません。
       
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胃手術後の障害:吻合部潰瘍

術後1~2年後に胃と十二指腸または小腸とつなぎ合わせた吻合部に出来る潰瘍ですが、切除技術や医薬の進歩によって、現在ではほとんどみられなくなりました。
治療
吻合部潰瘍がある場合は、消化性潰瘍と同様の薬物療法を行います。
予防・日常生活の注意点
自分のからだの状態を把握する
胃切除後症候群は適切な治療によって、ある程度軽減させることが出来ますが、大きな鍵を握るのは、患者本人の術後管理です。
切除前のからだの状態、切除方法、そして術後の回復度によって、症状の現れ方は個人差がでます。自分に合わせた食習慣をつくることが大切です。
歯を丈夫に保ち、胃の代わりに口でしっかり攪拌するつもりで、一口50回を目標に、少しずつゆっくりと食べましょう。十分噛むことは、下痢の予防にもなります。
1回の食事量については、自分の適量を把握しましょう。
食べ過ぎないように、常に腹6~7分目を目安にします。
からだに取り入れるエネルギーと消費するエネルギーのバランスをとり、ウォーキングなど適度な有酸素運動を続けて骨量と筋肉量を増やし、体重の増加を図ることも大切です。
胃の切除手術を受けた以上、胃切除後症候群を回避するのは難しいことです。何らかの症状は必ず現れるものだと自覚して、1日も早く、自分なりの対処法をみつけるようにしましょう。

腎臓の病気:IgA腎症

IgA腎症とは
IgA腎症の原因は、現在もはっきりしたことは判っていません。
糸球体そのものの異状が、原因の病気の中ではIgA腎症が、最も多いといわれています。
何らかの原因により、糸球体腎炎を起こすものと考えられます。
IgA腎症の症状
IgA腎症の症状は、大部分は無症状で推移し、たまにたんぱく尿や血尿の症状が出ても数日で見られなくなります。
ただ、まれにたんぱく尿や血尿の症状にともない、高血圧・むくみなど、腎機能の低下の症状がみられ、急性腎炎症候群を発症することもありますので注意が必要です。
IgA腎症の治療
症状が安定している場合は、治療は必要ありませんが、急性腎炎症候群などを発症した場合には病状に応じて適切な治療が必要になります。
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B型肝炎の症状

多くの人は感染しても、自覚症状がなく自然治癒するといわれますが、症状がみられるのは、急性B型肝炎の約20~30%といわれています。これは、悪化すると劇症化する事もあり肝細胞壊死による意識障害などが起こるとされ、注意が必要です。肝疾患の主な症状では
・黄疸(白目の部分も黄色くなる)
・全身の倦怠感
・食欲不振
・吐き気及び嘔吐
・発熱
・黒褐色尿
・白色便
・右腋腹の圧痛
・関節痛
などがあげられています。
   
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B型肝炎の種類

【急性B型肝炎】ウイルスが約1~6ヶ月の潜伏した後、一時的に肝炎を発症します。人により症状や程度は様々といわれ、ウイルスに対し抗体が出来る人もいる一方、肝炎の症状である、黄疸や倦怠感が出る人もいます。
最悪のケースは、悪化し劇症化し(劇症肝炎)致命的になる場合もあるようですが、たいていの人は約2ヶ月ほどで完全に治癒するといわれています。
【慢性B型肝炎】
血液・生化学的な肝炎が約6ヶ月以上続くと、慢性といわれます。ほとんどが母子感染のキャリアで、B型肝炎の場合では急性から慢性へと移行する事まずないとされています。
生体免疫機能がB型肝炎ウイルスを肝細胞ごと破壊するため、炎症がおこり、B型肝炎へと移行します。たいていの人は約数年間の肝炎で獲得免疫により完治するようですが、約10%の人は持続性肝炎となり肝硬変や肝ガンなどにかかる可能性が高くなるといわれています。
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B型肝炎とは

B型肝炎とは、B型肝炎のウイルス感染によって発症する疾患です。
血液や体液、注射のまわし打ち、タトゥーなどからの感染が多いといわれています。
また、慢性化したB型肝炎のほとんどは母子感染からといいます。急性B型肝炎は、感染しても自覚症状はあまりでないうちに約60~70%の人は完治するようです
。しかし、他の約30~40%の人は典型的症状をみるといい、関節痛や食欲不振、吐き気、全身のだるさなどと共に、肝疾患特有の黒褐色の尿や黄疸などが発症するといいます
。母子感染のした小児の場合は無症候性キャリアといい、大抵は肝炎が発症しても気づく事はあまりなく、そのまま完治していくようです。
しかし、ウイルスを撃退できず肝炎が続いてしまう事もありこの状態を慢性B型肝炎といいます。
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乳がん治療の有名病院:関東

栃木県 1病院
栃木県立がんセンター
★診療科目 外科
栃木県宇都宮市陽南4-9-13 ℡028-658-5151  
生活の質(QOL:Quality of Life)の低下をなるべく少なくするために、的確な乳がんの広がり診断のもとに手術療法の縮小化(乳房温存手術の適応拡大、 腋窩リンパ節郭清の低侵襲化)を進めている。
群馬県 2病院
群馬大学病院
★診療科目 乳腺
・内分泌外科 群馬県前橋市昭和町3-39-15 ℡027-220-7111 
乳がんをはじめとする乳腺疾患、甲状腺疾患、上皮小体疾患および副腎疾患を診断治療。.外来では、日本乳癌学会の乳腺専門医・認定医および日本外科学会の指導医・専門医が責任を持って診察。
群馬県立がんセンター
★診療科目 乳腺外科
群馬県太田市高林西町617-1 ℡0276-38-0771
群馬大学病院と並び、県内でも乳がん手術の多い病院。乳腺外科、放射線科、病理部、ナース等によるチーム医療を重視し、特に乳房温存療法およびセンチネルリンパ節生検は病理部、放射線科とのチーム医療により行われている。
埼玉県 1病院
埼玉県立がんセンター
★診療科目 乳腺外科
埼玉県北足立郡伊奈町小室818 ℡048-722-1111 
乳がん年間手術件数は年々増加傾向にあり、2001年には300例を超え、2004年には431例の手術件数となり、増加の一途をたどっている。治療法として乳房温存手術とセンチネルリンパ節生検が多いことが特色。
千葉県 3病院
国立がんセンター 東病院
★診療科目 乳腺外科
千葉県柏市柏の葉6-5-1 ℡04-7133-1111 
がんを専門に診断・治療する病院であり、乳がん手術件数(2005年度)も千葉県では第1位。頻度の高い肺がん及び消化器がん(食道・胃・大腸、肝・胆・膵)、頭頚部がん、乳がんなどの診療に主点をおいている。
千葉大学病院
★診療科目 乳腺甲状腺外科
千葉県千葉市中央区亥鼻1-8-1 ℡043-222-7171 
術前診断としてマンモグラフィー、高解像度超音波装置、ヘリカルCT、MRI、穿刺吸引細胞診、針生検を行っている。治療は手術、化学療法、内分泌療法、放射線療法を組み合わせ多方面からのアプローチ。乳がん手術件数(2005年度)は県内トップクラス。
千葉県立がんセンター
★診療科目 乳腺外科
千葉県千葉市中央区仁戸名町666-2 ℡043-264-5431
千葉県内でもトップクラスの手術症例数を誇る。早期乳がんの手術は、積極的に乳房温存療法を行っている。
東京都 6病院
聖路加国際病院
★診療科目 ブレストセンター
東京都中央区明石町9-1 ℡03-3541-5151
関連各分野(乳腺外科、形成外科、乳腺腫瘍内科、放射線診断)の乳腺専門医が一堂に会して効率の良い診療を行う。年間乳がん手術は約500件と全国的に見ても非常に多い。
癌研究会有明病院
★診療科目 乳腺科
東京都江東区有明3-10-6 ℡03-3520-0111
従来分かれていた乳腺外科と化学療法科が、「乳腺科」としてひとつになり、様々な分野の医師がいつでも話し合いながら、乳がんの総合的な治療をよりスムーズに行う。乳がん手術件数は800件以上と全国トップ。
日本大学板橋病院
★診療科目 乳腺内分泌外科
東京都板橋区大谷口上町30-1 ℡03-3972-8111 
乳がん治療では温存療法は主たる治療法となり、約50%の例で温存を行っている。さらに術後の美容的効果を高めるために手術に内視鏡を用いて、小さく目立たない手術創で手術を行っている。
三井記念病院
★診療科目 乳腺内分泌外科
東京都千代田区神田和泉町1 ℡03-3862-9111 
早期乳がんに対する乳房温存療法のパイオニア的存在。乳房温存療法を受けるのは、全体の約60%の患者で、ここ10年この割合いは徐々に増えている。
東京都立駒込病院
★診療科目 外科(乳腺グループ)
東京都文京区本駒込3-18-22 ℡03-3823-2101  
外科、形成外科、内科、他科をはじめ放射線科、病理科、コメディカル部門間がネットワークで結ばれているため、患者の様々な状況に対応が可能。乳房を可能な限り残す方針で治療にあたっている。
国立がんセンター 中央病院
★診療科目 外科
東京都中央区築地5-1-1 ℡03-3542-2511
がんを専門に診断・治療する特定機能病院であり、年間の乳がん手術件数(2005年度)は400件以上と非常に多い。
神奈川県 2病院
神奈川県立 がんセンター
★診療科目 乳腺甲状腺外科
神奈川県横浜市旭区中尾1-1-2 ℡045-391-5761 
神奈川県ではトップクラスの手術件数を誇る。乳房温存治療を望む患者には術前化学療法を行い腫瘍の縮小を図り温存治療を行っている。
聖マリアンナ 医科大学病院
★診療科目 乳腺・内分泌外科
神奈川県川崎市宮前区菅生2-16-1 ℡044-977-8111 
年間手術症例数は原発性乳がんが約300例、良性乳腺疾患が約150例と豊富な手術症例を誇っている。また、甲状腺・副甲状腺疾患も年間50症例以上を行っており、原発性乳癌症例の約75%に乳房温存手術を行っている。

食道がん治療の有名病院:関東

栃木県 1病院
自治医科大学病院
★診療科目 消化器内科・外科
栃木県河内郡南河内町薬師寺3311-1 ℡0285-44-2111 
栃木県下では食道がんの手術件数は最も多い(2005年度)。消化管(食道、胃、十二指腸、小腸、大腸)、肝臓、胆道、膵臓など、消化器全般の診療を行う。
群馬県 1病院
群馬大学病院
★診療科目 第一内科
群馬県前橋市昭和町3-39-15 ℡027-220-7111 
食道がんではがんの深さ(深達度)が浅いものは内視鏡的粘膜切除術にて治療を行い、深達度が深いがんで合併症などにより手術不能な場合は、光線力学的療法を行っている。群馬県下では食道がんの手術件数は最も多い(2005年度)。
埼玉県 1病院
埼玉県立がんセンター
★診療科目 消化器外科
埼玉県北足立郡伊奈町小室818 ℡048-722-1111 
内視鏡・超音波内視鏡・CT・気管支鏡などで進行度診断を行う。早期がんは内視鏡的粘膜切除を、リンパ節転移の疑われる進行がんに対しては、強力な治療を組み合わせた集学的治療を実施。
千葉県 2病院
国立がんセンター 東病院
★診療科目 消化器内科
千葉県柏市柏の葉6-5-1 ℡04-7133-1111 
がんを専門に診断・治療する病院。がんもしくはその疑いのある人を主な診療の対象とし、なかでも、頻度の高い肺がん及び消化器がん、頭頚部がん、乳がんなどの診療に主点をおいている。千葉県下では食道がんの手術件数は最も多い(2005年度)。
千葉大学病院
★診療科目 食道・胃腸外科
千葉県千葉市中央区亥鼻1-8-1 ℡043-222-7171 
積極的に内視鏡治療、腹腔鏡手術を取り入れている。食道がんは、現在までに3000例以上の治療実績があり、先端医療にも積極的に取り組んでいる。
東京都 8病院
東京医科歯科大学病院
★診療科目 呼吸器外科
東京都文京区湯島1-5-45 ℡03-3813-6111
食道がんの実力病院として全国的にも高く評価されている病院。内視鏡、超音波内視鏡、手術療法、内視鏡治療、放射線治療、化学療法などを実践しており、中でも化学放射線用法を積極的に導入している。
癌研究会有明病院
★診療科目 消化器センター
東京都江東区有明3-10-6 ℡03-3520-0111
食道がんに対する実力度は全国最上位に評価されている。できるだけ身体の負担の少ない治療(内視鏡治療、腹腔鏡手術、インターベンション治療)を選択し、必要であれば手術や化学療法など積極的な治療を行う。
虎ノ門病院
★診療科目 消化器外科
東京都港区虎ノ門2-2-2 ℡03-3588-1111 
部長以下専任のスタッフ7名と4人前後の病棟医で4つのチームを作り、60~70人の入院患者さんの診療に当たっている。各チームの主任スタッフが主治医となり、ベッドサイドに密着した診療を行う。全国的にもトップクラスの実力病院。
東京女子医科大学病院
★診療科目 消化器病センター外科
東京都新宿区河田町8-1 ℡03-3353-8111 
消化器の病気については全ての疾患を網羅し、食道、胃、小腸、大腸、肛門、肝胆膵などすべての消化器(胃腸科)疾患に対する検査、治療を行っている。全国的にもトップクラスの評価を得ている。
東京都立駒込病院
★診療科目 外科
東京都文京区本駒込3-18-22 ℡03-3823-2101  
食道がんを中心に、各種の良性疾患の治療も行っている。内科、放射線科と協力し、精密な検査を行い、その内容を患者に十分納得いくまで説明した上で最良の治療を選択。全国的にもトップクラスの実力病院。
NTT東日本関東病院
★診療科目 外科
東京都品川区東五反田5-9-22 ℡03-3448-6111 
全国的にもトップクラスの実力病院。食道がんの放射線化学療法や、術後再発した患者の抗癌剤の治療も外科で行っており、さらに他院で手術を受けらた患者の術後再発の疼痛緩和や入院での治療も引き受けている。
順天堂大学 順天堂医院
★診療科目 食道・胃外科
東京都文京区本郷3-1-3 ℡03-3813-3111 
発生頻度の高い胃がんはもとより、より専門性が必要とされる食道がんも関連病院をはじめ各施設から多くの紹介があり、年間90~100例前後の食道がんの手術を行い、良好な成績を収めている。 食道がんの手術件数は全国でも1、2を争う。
国立がんセンター 中央病院
★診療科目 消化器内科
東京都中央区築地5-1-1 ℡03-3542-2511
食道がん、胃がん、大腸がんの患者の内科的治療を行っており、化学療法(抗癌剤治療)や放射線治療部との協力による放射線治療と化学療法との併用が中心。また、終末期の患者に対する緩和医療も行う。食道がん手術件数は全国最多(2005年度)。 
神奈川県 1病院
東海大学病院
★診療科目 消化器外科
神奈川県伊勢原市望星台 ℡0463-93-1121
スタッフ19名、臨床助手8名で入院および外来診療にあたっている。良性疾患から治療困難な悪性疾患までを対象として、質の高い診断とハイレベルで安全性の高い治療を行う。神奈川県では食道がんの手術件数第1位。全国でも屈指の実力病院。

胃手術後の障害:輸入脚症候群

小腸の輸入脚の部分に内容物がたまり、胃のほうに逆流して胆汁を嘔吐する胃切除後症候群です。
治療
輸入脚症候群は、食事療法を行います。脂肪を制限し、高たんぱく、高エネルギー、ビタミン、ミネラルを多く含む食品を選びます。1回の食事量を少なくして、食後、安静を保つようにしましょう。
食欲がなく、体重の減少が著しい時は、点滴で栄養を補う場合もあります。
輸入脚症候群は、再建術が起因となっているものなので、ビルロートⅡ法をⅠ法やルーワイ吻合物などに変更する手術が選択されることがあります。再建術の変更によって、輸入脚の内圧を減少させます。
予防・日常生活の注意点
自分のからだの状態を把握する
胃切除後症候群は適切な治療によって、ある程度軽減させることが出来ますが、大きな鍵を握るのは、患者本人の術後管理です。
切除前のからだの状態、切除方法、そして術後の回復度によって、症状の現れ方は個人差がでます。自分にはいつどうような症状がでやすいのか、何を食べた時、何を飲んだ時に起こるのかきちんと把握し、それに合わせた食習慣をつくることが大切です。
胃切除後症候群全体についていえることですが、食べ物は十分に噛むようにします。
歯を丈夫に保ち、胃の代わりに口でしっかり攪拌(かくはん)するつもりで、一口50回を目標に、少しずつゆっくりと食べましょう。十分噛むことは、下痢の予防にもなります。
暴飲暴食は厳禁です。1回の食事量については、自分の適量を把握しましょう。
食べ過ぎないように、常に腹6~7分目を目安にします。
からだに取り入れるエネルギーと消費するエネルギーのバランスをとり、ウォーキングなど適度な有酸素運動を続けて骨量と筋肉量を増やし、体重の増加を図ることも大切です。
胃がんの手術の場合、精神的ダメージも相当大きいはずです。術後も何となく違和感がついてまわり、しばしば不定愁訴として現れます。だるさや脱力感は、心身的な症状として現れることもあります。
胃の切除手術を受けた以上、胃切除後症候群を回避するのは難しいことです。何らかの症状は必ず現れるものだと自覚して、1日も早く、自分なりの対処法をみつけるようにしましょう。
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胃手術後の障害:骨代謝障害

カルシウム、ビタミンDの消化吸収障害によって骨の代謝異常をきたし、骨粗鬆症や骨軟化症を招くことがあります。
胃酸の減少や小腸の細菌の異常によって、カルシウムが吸収されにくくなります。
脂肪の吸収障害のためにビタミンDが低下して骨基質へのカルシウムの沈着に支障をきたすからです。
胃切除後の骨障害の発生頻度は30~40%といわれています。
牛乳のカルシウムは吸収されやすいため補給に適しています。しかし、胃切除後は小腸粘膜の乳糖分解酵素が欠乏するため、牛乳に含まれている乳糖が分解されない乳糖不耐がしばしば起こります。特に冷たい牛乳は腹鳴、腹痛、下痢などの腹部症状を誘発します。
カルシウム豊富な食事、特に牛乳や乳製品を積極的にとるようにして、ビタミンDも補給します。さらに保健薬としてカルシウム剤やビタミンD製剤も補給します。
胃切除後症候群は適切な治療によって、ある程度軽減させることが出来ますが、大きな鍵を握るのは、患者本人の術後管理です。
胃切除後症候群全体についていえることですが、食べ物は十分に噛むようにします。
歯を丈夫に保ち、胃の代わりに口でしっかり攪拌するつもりで、一口50回を目標に、少しずつゆっくりと食べましょう。十分噛むことは、下痢の予防にもなります。
暴飲暴食は厳禁です。1回の食事量については、自分の適量を把握しましょう。
食べ過ぎないように、常に腹6~7分目を目安にします。
からだに取り入れるエネルギーと消費するエネルギーのバランスをとり、ウォーキングなど適度な有酸素運動を続けて骨量と筋肉量を増やし、体重の増加を図ることも大切です。
胃がんの手術の場合、精神的ダメージも相当大きいはずです。術後も何となく違和感がついてまわり、しばしば不定愁訴として現れます。だるさや脱力感は、心身的な症状として現れることもあります。
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ガンという病気、そして胃の切除という事態を受容して、心身を日常生活に適応させていく努力が欠かせません。
胃の切除手術を受けた以上、胃切除後症候群を回避するのは難しいことです。何らかの症状は必ず現れるものだと自覚して、1日も早く、自分なりの対処法をみつけるようにしましょう。

すい臓がんと糖尿病

すい臓がんは食生活、特に脂肪分の摂り過ぎやアルコールの摂り過ぎはもちろん、生活環境、生活習慣、代謝などいろいろな原因による相互作用により起こります。
同時に他の病気との関わり合いについても研究されています。
すい臓がんを発症した患者さんは、糖尿病の発症率も大変高くなります。
反対に、上腹部や背中に痛みを伴う糖尿病を発症した患者さんで、適切な治療、十分な自己管理が出来ているのに糖尿病をコントロール出来ない場合、すい臓がんの疑いがあるとされます。
すい臓には、重要な働きをする外分泌と内分泌があります。
外分泌とは、すい液という糖分やタンパク質、脂肪などを分解する働きをする酵素が多く含まれる消化液を分
内分泌とは、ホルモンであるインスリンやグルコガンを分泌し、それをさらにすい臓内部の血管循環へと分泌する働きをすることです。
インスリンの働きは主に血液中の糖分の値を下げることにあります。
これらの分泌が上手く働かないと、血液中の糖分が過剰になり糖尿病になってしまうのです。
糖尿病はすい臓がんだけでなく、すい臓病全体として気をつけなければいけません。
糖尿病の直接の原因は、インスリン分泌細胞のもとであるすい島に問題が起こっているので、すい炎の発症とは別と考えられます。
い臓の内分泌機能が低下している場合、外分泌機能も低下していることが多いのです。
ですから、糖尿病患者さんは、食べ物の消化吸収について気をつけなければなりません。
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肺がん手術の名医:東京都内

中川健氏(肺がん 東京都・癌研有明病院)
癌研有明病院の呼吸器外科部長を務めており、吸器疾患、特に悪性腫瘍の外科療法を専門にしています。
従来手術が非適応とされた進行肺がんに対する拡大手術に取組む一方、負担の少ない縮小手術についても研究しています。
肺転移に対する外科療法にも積極的に取組んでおり、多くの治癒実績を誇っています。
肺がんケアの最新情報を紹介した「肺がん患者ケアガイド」を執筆。
小林紘一氏(肺がん 東京都・慶應義塾大学病院)
1967年慶應義塾大学医学部を卒業。
米ハーバード大学 マサチューセッツ総合病院外科 リサーチ&クリニカルフェロー留学、国立療養所神奈川病院出向等を経て、1992年に慶應義塾大学教授に就任。
マスコミや週刊誌などで度々取り上げられている肺がんの名医です。
思いやりの治療で定評があり、早期肺がんに対する低侵襲の腹腔鏡手術や化学療法、進行がんに対する気管支形成術など、治療に最善を尽くしています。
CT、PETなどの標準的な検査に加え、CTガイド下生検、超音波気管支鏡、縦隔鏡など正確な術前診断のための検査も積極的に行っています。
田村友秀氏(肺がん 東京都・国立がんセンター中央病院)
がん治療で全国的に有名な国立がんセンター中央病院肺内科の部長を務めています。
田村氏は肺がん治療において現在の日本のトップを走っている医師の一人であり、内科医でがんの薬物治療では日本屈指の専門家と考えられています。
同病院では田村友秀医師らを中心に、肺がん・縦隔・胸膜・胸壁腫瘍など胸部の悪性腫瘍に対して、化学療法(抗がん剤治療)を中心とした治療を行っています。
患者の病状に合わせて、現時点での最善の治療を提供しています。
加藤治文氏(肺がん 東京都・東京医科大学病院)
東京医科大学病院の呼吸器甲状腺外科教授を務めています。
加藤治文氏は「光線力学療法」(早期肺がんに関するレーザー治療」の考案者として知られています。
加藤医師はこの「光線力学療法」(PDTと呼ばれています)で驚異的な治癒率を誇っており、テレビやインターネット、雑誌等で数多く紹介されています。
東京医科大学病院は、首都圏では国立がんセンター中央病院、癌研有明病院とならぶ実績を誇っています。
浅村尚生氏(肺がん 東京都・国立がんセンター中央病院)
1983年慶応義塾大学医学部を卒業。
1986年国立がんセンターの外科レジデントとなり、がん専門修練医、呼吸器外科医員を経て、現在は国立がんセンター中央病院呼吸器外科医長を務めています。
国立がんセンター中央病院は肺がんの手術実績では圧倒的な全国1位であり、手術経験は2500例以上と突出しています。
同病院ではその浅村尚生医師のほか、鈴木健司医師、渡辺俊一医師らが超一流のメスを振るっています。

子宮内膜症の薬物治療:待機療法

待機療法とは、様子見をするということで、経過観察を行ないます。
経過観察とは、定期的に病院へ通院して、血液検査や超音波断層法などで子宮内膜の進行具合を診るものです。
通常初診の段階で、数ヶ月の待機療法が行なわれ、子宮内膜症の進展具合で、更なる治療計画が立てられますが、症状の重篤度によって、用いられる検査方法が大きな問題となります。
日本では、アメリカのように確定診断を下すところまで、明確な検査に関する指針がないため、産婦人科医によっては、精密検査を行わずに、無為に長期間の待機療法を行って、治療のタイミングを逸する事も、間々有ります。このような問題は、ひとえに確定診断の指針が確立されていない事が原因です。
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大腸がんの予防:食物繊維

食物繊維には動物性食物繊維と植物性食物繊維とがあり、それらは成分が消化されずに大腸へとたどり着きます。
この2つの食物繊維のうち便秘の解消に役に立つのは植物性のほうで、水に溶ける水溶性と水に溶けない不溶性とに分けられます。
水溶性はコンニャクや果物や海藻に多く含まれ、これらはコレステロール値や血糖値を下げ、また腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれます。
一方、不溶性は豆類や野菜やキノコ類に多く含まれ、これらは水分を吸収して便のカサを増やしたり、大腸を刺激してぜん動運動を促進してくれたりします。
大腸がんの予防には便を溜めないということは大切なことなので食物繊維を摂るということは重要ですが、現時点では大腸がんの予防は証明されたわけではありません。
しかし食物繊維は大腸がんの予防だけでなく、健康効果をもたらしてくれます。
成人1日に必要な食物繊維はおよそ20gです。
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前立腺がんの骨転移

前立腺がんは骨に転移しやすい病気です。
高カルシウム血症の治療に使用されていたビスホスホネート製剤という薬が、多くのがんの骨転移に有効で
あることがわかっています。
骨には、造骨細胞という骨を作る細胞と、破骨細胞という骨を再吸収する細胞があり、正常な骨では2つのバランスがとれています。
ビスホスホネート製剤は、破骨細胞を抑える働きがあります。
前立腺がんが骨に転移すると骨が弱くなり、骨折しやすくなるので、この製剤を使って、骨を壊す細胞を弱めることで、骨を固めてがん細胞の骨の増殖を防ぐという方法です。
ビスホスホネート製剤の中でもゾレドロン酸という薬がもっとも高い効果を発揮するということがわかってます。
こちらは抗がん剤に比べると、副作用ははるかに少ないため、骨転移が多い患者には有効かもしれません。
もともとは血液中のカルシウムの量を減らす薬なので、場合によっては、他の薬で血液中のカルシウム量を補う必要も出てきます。
実際に体に投与する際は、15分以上かけて点滴を打ち、3~4週間に1度のペースで体内に投入していくことになります。
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腎臓の病気:巣状糸球体硬化症

巣状糸球体硬化症とは
巣状糸球体硬化症とは、腎臓の糸球体の一部が硬化する事により起こる病気で、糸球体そのものの異状に原因があるものと、別の病気が起因して糸球体に異状が生じるものの、2種類があります。
症状によっては、微小変化型ネフローゼ症候群と区別が難しい場合もあります。
巣状糸球体硬化症の特徴
別の病気が起因して糸球体に異状が生じるものは、原因によってさまざまな経過を取りますが、糸球体そのものの異状に原因があるものは、高度のたんぱく尿・低たんぱく血症・脂質異状症・むくみ・血液凝固能の亢進などが見られ、血尿、高血圧などの症状もあらわれます。
巣状糸球体硬化症の治療
巣状糸球体硬化症の治療としては、安静が必要で、あと塩分と脂質の制限、高カロリー食の摂取などに配慮した食事療法、それと利尿薬、抗凝固薬、副腎皮質ホルモン剤、免疫抑制剤などの薬物療法などになります。
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乳がん治療の有名病院:北海道・東北

北海道 2病院
札幌ことに 乳腺クリニック
★診療科目 外科
北海道札幌市西区琴似2条2-5-15 ℡011-622-2221 
親身に相談やケアをしてくれる病院として、地元でも評判の良い病院。乳がん手術はもちろんのこと、良性乳腺疾患全てを対象としており、訪れている人も多い。
国立病院機構 北海道がんセンター
★診療科目 乳腺外科
北海道札幌市白石区菊水4条2-3-54 ℡011-811-9111 
北海道内では乳がんの手術件数(2005年度)はトップ。乳がん、甲状腺がんは札幌市内では有数の症例数を経験しており、放射線科など他科との強力で再発後(骨転移・肺転移・肝転移など)の治療も充実。
青森県 1病院
八戸市立市民病院
★診療科目 外科
青森県八戸市大字田向字毘沙門平1 ℡0178-72-5111 
乳がんの手術は年間100例強で、青森県ではトップ。患者のニーズにあわせて可能な限り乳房温存療法(乳腺部分切除 + 腋窩リンパ節郭清 + 残存乳房照射)を行うようにしており、温存できない場合でも形成外科との連携により乳房再建の相談に応じている。
岩手県 1病院
岩手県立中央病院
★診療科目 乳腺外科
岩手県盛岡市上田1-4-1 ℡019-653-1151
2004年10月に新しく開設され、乳癌をはじめ、乳腺の良性腫瘍、乳腺症、乳腺炎など、乳腺に関する疾患全般について診療を行なっている。手術件数は県内トップクラスで手術の約85%に乳房温存手術を行っている。
宮城県 2病院
東北公済病院
★診療科目 外科
宮城県仙台市青葉区国分町2-3-11 ℡022-227-2211 
乳がんの手術を受ける患者が多い病院として知られており、手術を受ける患者の約2/3がいわゆる乳房温存手術を選択している。乳がんの治療において必要に応じて化学療法を併用し、より根治性の高い治療を目指している。
東北労災病院
★診療科目 乳腺外科
宮城県仙台市青葉区台原4-3-21 ℡022-275-1111
厚生労働省より仙台医療圏のがん診療拠点病院に指定されるとともに日本乳がん学会より専門医医療機関にも指定されており、乳がんの専門医資格を有する医師をはじめ乳がん診療のベテラン医師が揃っている。
秋田県 1病院
中通総合病院
★診療科目 乳腺内分泌外科
秋田県秋田市南通みその町3-15 ℡018-833-1122 
秋田県では最も乳がん手術件数の多い病院。最新の医療機器により乳がんを早期に診断し、また治療面では乳房の温存を心がけており、最近数年間は乳房温存の割合が70~80%と高率になっている。
山形県 1病院
山形県立中央病院
★診療科目 外科
山形県山形市大字青柳1800 ℡023-685-2626 
山形県下で乳がんの手術件数が最も多い(2005年度)病院。山形県では最初に「地域がん診療拠点病院」として指定された病院で、地域における診療連携の拠点病院としての役割を果たし、地域がん医療水準の向上に務めている。
福島県 1病院
福島県立医大病院
★診療科目 乳腺外科
福島県福島市光が丘1 ℡024-547-1111 
星総合病院と並び福島県下で乳がんの手術件数が最も多い(2005年度)病院の一つ。乳腺疾患全般を担当しており、年間約100例の患者が最先端の治療を受けている。

食道がん治療の有名病院:北海道・東北

北海道 3病院
恵佑会札幌病院
★診療科目 外科
北海道札幌市白石区本通14北1-1 ℡011-863-2101 
北海道を・東北エリアでは、食道がんの手術件数は断然トップ。豊富な経験に基づいた診断と治療を行っている。
函館五稜郭病院
★診療科目 外科
北海道函館市五稜郭町38-3 ℡0138-51-22951 
消化器消化器系疾患の症例が多く、治療内視鏡も含めて、内視鏡検査件数は道南地区でも最多。内視鏡を用いた診断と治療のほぼ全てを行い、高いレベルでの成績を上げている。
国立病院機構函館病院
★診療科目 外科
北海道函館市川原町18-16 ℡0138-51-6281 
食道がんに対し、内視鏡、レントゲン、超音波、CT、MRIなどを用いた最新の診断・治療を駆使。
青森県 1病院
弘前大学病院
★診療科目 外科
青森県弘前市本町53 ℡0172-33-5111 
最先端の医療技術を積極的に開発・導入して外科治療のレベルの向上を図るとともに患者のQOL(生活の質)の改善を第一として診療を実施。県下では食道がんの手術件数が最も多い(2005年度)病院。
宮城県 1病院
国立病院機構 仙台医療センター
★診療科目 外科
宮城県仙台市宮城野区宮城野2-8-8 ℡022-293-1111 
食道がんの放射線化学療法を得意としている。手術難易度の高い、高度に進行した食道がんの症例に対しては、根治性と安全性を両立させる手術を積極的に行っている。
秋田県 1病院
秋田大学病院
★診療科目 消化器内科
秋田県秋田市本道1-1-1 ℡018-834-1111 
食道がんの一部に対して、開腹手術することなく、内視鏡で癌を切除・治療している。食道がんの手術件数は年間45件(2005年度)と、県内では最も多い。
山形県 1病院
山形県立中央病院
★診療科目 消化器内科
山形市大字青柳1800 ℡023-685-2626 
山形県では食道がんの手術件数が最も多い(2005年度)病院。食道がんに対し放射線化学療法を施しており、年間十数人の患者が治療を受けている。
福島県 1病院
福島県立医大病院
★診療科目 消化器外科Ⅰ
福島県福島市光が丘1 ℡024-547-1111 
福島県下で食道がんの手術件数が最も多い(2005年度)病院。進行度に応じた適切な手術、化学療法、放射線療法、免疫療法を実施。

胃手術後の障害:栄養障害

胃の切除によって栄養素の消化・吸収が阻害されると、下痢や体重減少などを招きます。
排便の状態は、消化・吸収の状態を反映するものです。
胃を切除すると、食物がきちんと攪拌されずに小腸に送られてしまい、小腸の働きが不十分になります。結果として大腸の通過時間が短くなり、下痢を引き起こしてしまうのです。
特に全摘の場合は、飲み込んだ食物が直接小腸に達するわけですから、消化吸収障害を起こしやすいのは当然といえば当然です。手術後の1ヶ月は、特に下痢を起こしやすい時期といえます。
下痢については、まず脂肪分の多い食品や牛乳、乳製品を控え、整腸剤や消化剤などを服用します。
胃の切除手術を受けると、程度の差こそあれ体重の減少を招きます。肥満傾向にあった人は、体重がある程度減少することで生活習慣病の大きな危険因子を取り除いたことにもなりますが、病的な状態になってしまった時は問題です。低タンパク血症、浮腫、血清コレステロールの低下などがみられます。
消化吸収障害は、疲れや脱力感の誘因にもなりますが、これらの症状は栄養不足に加え、多分に心身症的な側面ももっています。胃の切除というハンディを背負ったことによる軽いうつ状態が、だるさの原因となることがあります。
日常生活の注意点
胃切除後症候群は適切な治療によって、ある程度軽減させることが出来ますが、大きな鍵を握るのは、患者本人の術後管理です。
切除前のからだの状態、切除方法、そして術後の回復度によって、症状の現れ方は個人差がでます。自分にはいつどうような症状がでやすいのか、何を食べた時、何を飲んだ時に起こるのかきちんと把握し、それに合わせた食習慣をつくることが大切です。
食べ物は十分に噛むようにします。
一口50回を目標に、少しずつゆっくりと食べましょう。十分噛むことは、下痢の予防にもなります。
暴飲暴食は厳禁です。1回の食事量については、自分の適量を把握しましょう。
食べ過ぎないように、常に腹6~7分目を目安にします。
からだに取り入れるエネルギーと消費するエネルギーのバランスをとり、ウォーキングなど適度な有酸素運動を続けて骨量と筋肉量を増やし、体重の増加を図ることも大切です。
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肺がんの転移:骨転移・脳転移・肝転移

肺がんはさまざまな場所へ転移しますが、よくあるのが骨・脳・肝臓の3つです。
骨転移
骨は肺がんが転移しやすい場所のひとつです。
がん細胞が骨に転移するメカニズムや、転移により表れる症状を紹介していきましょう。
まずは骨がどのように形成されるのかを説明します。
骨はいつも同じ状態にあるわけではありません。破骨細胞によって古くなった骨が破壊され、かわりに新しい骨が作られることで形成されています。
肺のがん細胞は、血液やリンパの流れにのって、さまざまな場所に移動します。
がん細胞が骨に届くと、自分たちが増殖するスペースを確保するために、破骨細胞に「骨を壊せ」と命令を出します。
骨が壊れて隙間ができると、そこにがん細胞が入り込んで、骨から出る物質でどんどん増殖してしまいます。がん細胞が増えると骨が弱くなるため、腰痛、喉の渇き、眠気といった症状が表れます。ひどくなると骨髄骨折麻痺を起こし、手術などの治療が必要になることもあります。
脳転移
肺がんの転移でもっとも恐ろしいのが脳転移です。
肺癌のがん細胞は多くの場合、血液を通って硬膜に転移します。
脳に転移が起きると、痙攣や麻痺、感覚障害、精神症状、眩暈などが起こります。
舌がうまく回らなくなって会話が困難になったり、まっすぐ歩けなくなったり、人格が変わってしまう人もいます。
がん細胞が増殖すると、頭痛、吐き気、嘔吐などの症状が出てきます。
もし手足が痺れたり、背中が痛くなったり、首が硬くなったりといった症状がみられる場合は、がん細胞が髄液に侵入した可能性が高いです。
脳は抗がん剤が届きにくい場所なので、治療は外科手術や、ガンマナイフによる放射線治療を行わなければなりません。ただし最初に癌ができた場所の治療が済んでいる場合、転移した腫瘍が1つの場合など、これらの治療を行うにはさまざまな条件をクリアしている必要があります。
肝転移
肝臓も肺がんの癌細胞が転移しやすい場所です。
他の臓器からがん細胞が移動して起こる肝癌のことを、転移性肝ガンといいます。
肝臓にがんが転移しても、すぐには症状が表れません。
しかし進行するにつれて、お腹にしこりができたり、黄疸や浮腫などの症状が表れてきます。全身がだるくて、動くことが億劫になる人もいます。
肺がんは血液を介して転移するという性質があるので、肝転移が起きたときは、ほぼ体の隅々までがん細胞がまわっている可能性が高いです。
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胃手術後の障害:小胃症状

胃の容積が胃の切除によって小さくなると、少量食べると満腹してしまいます。
さらに食べると、みずおちのあたりに膨満感を感じたり、左肩痛や悪心などが現れます。
胃切除後症候群は適切な治療によって、ある程度軽減させることが出来ますが、大きな鍵を握るのは、患者本人の術後管理です。
切除前のからだの状態、切除方法、そして術後の回復度によって、症状の現れ方は個人差がでます。自分にはいつどうような症状がでやすいのか、何を食べた時、何を飲んだ時に起こるのかきちんと把握し、それに合わせた食習慣をつくることが大切です。
食べ物は十分に噛むようにします。
暴飲暴食は厳禁です。1回の食事量については、自分の適量を把握しましょう。
食べ過ぎないように、常に腹6~7分目を目安にします。
からだに取り入れるエネルギーと消費するエネルギーのバランスをとり、ウォーキングなど適度な有酸素運動を続けて骨量と筋肉量を増やし、体重の増加を図ることも大切です。
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