逆流性食道炎の症状で、口の中にすっぱい液が上がってきたり、苦味を感じることがあります。
これは、胃酸の逆流がのどまで達している証拠です。
のどの粘膜にとっても、胃酸は強い刺激であることは同じですから、こうした症状が頻繁に起こると、のどの粘膜も炎症を起こすことがあります。
のどの炎症は痛みを伴うだけでなく、粘膜がただれれると、のどに違和感を感じたり、食事の際にはのどに食べ物がつかえた感じがするようになります。
この症状が慢性化してくると、のどの周辺の器官にも影響を及ぼすことがあります。
鼻の奥がひりひりと痛くなったり、声がかすれたり、更に胃酸を気管に吸い込んで気管支炎を起こすこともあります。
一見、逆流性食道炎の症状とは関係の無いように思われるかもしれませんが、それだけ胃酸の刺激が強いということです。
のどの粘膜の炎症は、風邪などのウィルス疾患による場合は、風邪症状の緩和と乾燥対策によって自然に治ります。
しかし、逆流性食道炎の場合は胃酸が逆流している限りは症状は続きますので、のどのケアの前に胃酸の逆流を改善することが先決です。
症状を放置して炎症がひどくなると、扁桃腺やリンパ腺に影響を及ぼして発熱を伴う症状に至ることもあります。
また逆流性食道炎によってのどの痛みが起こっている場合には、胃酸が逆流する過程で食道もかなり荒れた状態になっていることが予想されます。
のどのケアは飴をなめたり、うがいをしたりと事故治癒力に頼りがちですが、痛みが慢性化している場合は逆流性食道炎の可能性が高いと考えて良いでしょう。