胃がん治療中の食事 食事指導

胃がんの場合、健康だったときと比較すると、食生活が大きく変化するため、手術後や退院時期になると、多くの病院では、食事指導が行われます。
ですから、退院後の食生活に対して、不安を感じている人や、わからないことがある人は、しっかり聞いておくようにしましょう。
病院の食事指導は、その時点の患者さんの状態によっても異なりますが、主に食事の回数や、食べるときの注意点などについてお話があります。
まず、胃の手術後は、一度に食べられる量が減っているので、食事回数を増やすことになります。
その場合、3食に加え、10時や3時の間食で補うことをお勧めします。
そして、胃を全摘出した場合は、胃の働きがなくなるため、ダンピング症状という低血糖が起こります。
それを防ぐためには、ゆっくり唾液と混ぜ合わせながら食べることが大切です。
そして、水分を摂り過ぎないようにしましょう。水分で流し込みながら食事をすると、胃に負担がかかります。
また、食後は食べたものが逆流しないように、上半身を少しあげた状態で、休むことをお勧めします。
このように、食事の摂り方に関しては、今までと同じというわけにはいかないので、しばらくは、気を配る必要があります。
食材に関しては、栄養のバランスがとれていて、消化の良いものであれば、好きなものを食べても構わないという指導がされています。
しかし、術後はすぐに満腹感を感じ、少しでも食べ過ぎてしまうと気持ちが悪くなったりするので、思うようには食べられないかもしれません。
しかし、胃のない生活であっても、体も徐々に慣れてきて、時が来れば、食事を楽しめるようになることでしょう。