逆流性食道炎の症状改善に、生活習慣を見直すことは欠かせません。
そもそも逆流性食道炎の原因である、食道下部の緩みは加齢によるものだけでなく、生活習慣からの影響も大きく受けているのです。
同じ高齢の方でも、逆流性食道炎の症状が見られない方もたくさんいらっしゃいますから、若いうちから食事や生活習慣に気を配ることが大切です。
たとえ薬物療法や手術治療などで、症状が改善しても生活習慣の中にその要素がある限りは、症状は再発する可能性が高いのです。
特に次に挙げる習慣があれば、改善することが望ましいでしょう。
<胃酸の分泌が過剰になっている可能性があります>
・日ごろから、過食や飲酒を繰り返している方。
・脂っこい料理や刺激の強い食品をよく摂取する方。
・肉食を好む方。
<胃に過剰な圧力がかかり、腹圧が上がっている可能性があります>
・肥満や便秘体質で、腹部が常に圧迫されている方。
・妊娠中の方。
・猫背で前かがみの姿勢の方。
・ベルトや下着で腹部を締めるている方。
・腹部を圧迫する運動をされる方。
また食後、すぐに横になる方は胃酸が逆流しやすくなります。
これらの習慣に加えて、ストレスが強くなると胃酸の分泌が増え、胃潰瘍などの症状を起こすことも知られています。
胃酸が増えているわけですから、当然逆流する可能性も高くなります。
こうした習慣は、現代では該当しない人の方が少ないかもしれません。
その点では逆流性食道炎は、現代病の一つと言っても良いほどなのです。
だからこそ改善が難しいとも言えます。
しかし、逆流性食道炎の症状は一度進行すると、生活の質の低下は避けられません。
症状に苦しむことになる前に、思い切って生活改善に取り組んでみましょう。