腎臓は2個ありますが、片方を摘出しても腎機能はほとんど低下することは有りません。腎臓に大きな予備力があるためです。逆に腎機能が正常の半分くらいしかない、という場合には、働いているネフロンの数は既に約6分の1程度に減少しています。
慢性腎不全では糸球体のろ過圧が上昇していることが知られています。これによって、ネフロン数が減少しても糸球体ろ過量(腎機能)は保たれます。しかし糸球体ろ過圧が上昇するのは、糸球体内の血圧が上昇している(糸球体内高血圧)からです。糸球体毛細血管の動脈硬化が進行し、糸球体が過労死することになります。