大腸がんも遺伝によるリスクが認められてます。
祖父母、両親、兄弟姉妹、子どもに大腸がんの患者がいる場合は、いない人よりも大腸がんにかかる率が高くなります。
大腸がん患者の5~7%には、同一家系内に大腸がんの患者がいます。
大腸がんのなかでも”家族性大腸腺腫症”とよばれる病気がもとになって発病するものは、遺伝が原因です。
大腸に少なくとも100個以上の腺腫(ポリープ)が発生する病気で、幼児期に腺腫ができはじめ、思春期を過ぎる頃から大腸がんを合併します。
放置すると大腸がんのために死亡することになるので、大腸がんが発生する前に、大腸をすべて取り去る手術をしなければなりません。
他に大腸がんになりやすいケースは、潰瘍性大腸炎にかかったことのある人、子宮がんに対して下腹部に放射線照射治療を受けたことのある人などです。