急性膵炎の原因と症状

急性膵炎は、急激な炎症が膵臓に発生する疾患です。その症状が重い場合は、生命に深く関係する病気で、高脂肪で高たんぱくなどの欧米化した食事、そして、アルコール分の過度な摂取などが関係しているようです。
事実、急性膵炎で主な原因とされているのは、アルコールで、膵炎発生原因の37パーセントとされています。次に多いのが胆石との関連、そしてその他の原因が特定できないものとなっています。
アルコール分の飲みすぎ状態になったり、脂肪分の多い食べ物を食べ過ぎたりすると、数時間後に激しい腹痛を起こしたりするのが特徴的な症状です。みぞおち周囲から左の腹部、背中にかけて、突き刺すような激しい痛みが起こるようになります。
症状の現れた方は、時間をかけてじっくり現れることもあれば、突如現れることもあります。また、気付かないうちに痛みが消失していたりすることもあります。人により意識障害やショック症を引き起こす人もいます。
痛みの特徴は、重苦しく、だんだんと強まっていきます。重症化すると膝を抱えないとこらえられないほど、非常に激しく痛みを伴います。痛みは継続して続き、発熱や嘔吐を伴う場合もあります。
急性膵炎が重症化した場合、消化酵素により破壊された膵臓の組織から有害物質が血中に流出して、腎臓、肺、肝臓、心臓などにトラブルを起こし、多臓器不全の症状が起こるといったケースもあります。
急性膵炎の処置法として、症状が起こったら、急激に悪くなるケースがあるので、早期にに医療機関を受診する必要があります。継続して激しい腹痛を起こしている場合は、救急車を手配をして対応することが大切です。