乳がんの局所再発や遠隔転移の多くは、手術後2~3年ほどで起こります。
乳がんは進行が遅いので、手術から5年、10年、まれに20年くらい後に現れる場合もあります。
最初に乳がんと診断された時点で、微細ながん細胞が、タンポポの種のように体内に散っている(微小転移)可能性があると考えられています。
芽が出て花が咲くまでは、そこにたんぽぽの種があることはわかりません。
加齢などにともなうホルモン環境の変化で、微細ながん細胞が芽を出して、画像検査などでわかる大
きさに成長したところで、再発や転移として発見されると考えられます。
手術後、何年たっても、再発や転移の危険性はゼロにはなりません。
日が経つごとにリスクは低くなるといえます。
ただ、何らかの症状で医療機関を受診する際は、たとえ10年以上経っていても、乳がんの治療を受けたことを伝えます。