食道炎・食道潰瘍の主な症状:胸やけ、つかえた感じ
食道(ショクドウ)の粘膜(ネンマク)に炎症が起こり、胸やけやしみる感じ、さらにはつかえた感じなどがあらわれる病気です。
炎症の原因はさまざまで、単純ヘルペスなどのウイルス感染、カンジダなどのカビ感染や、薬物、誤って漂白剤などの化学物質を飲み込んで起こる腐食、食道の悪性腫瘍の治療のために行った放射線照射などがあります。
大きめの内服液を水を使わずに飲んだり、薬剤が入っていたシートごと飲んでしまったりすると、食道にひっかかって炎症を起こします。
食道の粘膜にできた炎症がさらに深くなって潰瘍(カイヨウ)ができると、ひどい胸やけや、痛み、つかえた感じなどが起こります。出血すると吐血(トケツ)を起こしたり、食道に穴が開いて(穿孔)、食道の外側にまで炎症(縦隔炎)が及ぶ場合もあります。