逆流性食道炎にかかる日本人は、年々増加傾向にあります。
主な原因としてあげられるのが、食生活の欧米化です。
戦前戦後の日本の主食は、魚や野菜などの比較的脂肪分の少ない食べ物がほとんどでした。しかし年が経過するにつれ、日本人の食生活は欧米化しています。
欧米の食事には脂肪分が多く含まれていることはご存知の通りです。脂肪分を多く摂取すると、胃酸が過剰に分泌されます。そのため、胃酸が逆流しやすい状態になってしまうのです。
逆流性食道炎は、胃酸が食道に長く滞留することにより引き起こされます。もともと日本人には少ない病気でしたが、食生活の欧米化により一気に増加しているのが現状です。
また、食生活の欧米化にともない、日本人の体型にも変化が表れています。脂肪分を多く含む欧米食を食べることで、肥満症状の方が増えているのです。
肥満になると、腹部に溜まった脂肪が胃を圧迫し、胃酸を押し出そうとしてしまいます。押し出された胃酸は、食道に行き場を求め、結果として逆流性食道炎を引き起こしてしまうのです。
日本人の逆流性食道炎の原因には、姿勢の悪さにもあるといわれています。
具体的にいうと、猫背です。
背中が曲がった状態では、腹部が圧迫され続けることになります。肥満の場合と同じように、胃が圧迫されて胃酸を押し出してしまうために逆流性食道炎にかかりやすいのです。
げっぷや胸焼けの症状が続いたら、まずは医者に診断してもらうようにしましょう。