線維腺腫と非常によく似たしこりに葉状腫瘍があります。
乳管を支える間質の細胞が増えるために生じるもので、基本的には良性の腫瘍です。
しこりが小さいときは、画像検査や細胞診でも、線維腺腫と鑑別がつかないほどです。
しかし、葉状腫瘍に特徴的なのは、しこりが大きくなる点です。
メロンやスイカほどの大きさの巨大なしこりになることもあります。
葉状腫瘍と診断された場合は、しこりを摘出する手術が必要です。
ただ、摘出しても再発することもあります。
また、しこりが大きくなってくると、しこりの細胞が悪性化して肉腫になったり、転移することもあります。
そのため、摘出手術を行うタイミングが重要になります。