肺がんの発見

症状による発見
 自覚症状によって肺がんが発見された場合、肺門型肺がんであれば良いのですが、肺野型肺がんの場合には一般には、治癒に結びつく治療は難しいのが現実です。さらに遠隔転移による症状で発見された肺がんの場合、基本的には治癒に結びつく治療はありません。
           検診による発見
 肺がん発見のための検査は喀痰細胞診と胸部レントゲン検査、CT検査(ヘリカルCT)です。
 肺門型肺がんではたんの中にがん細胞がでてくることが多いので、喀痰細胞診を行って発見します。早朝の痰を採取し痰の中にがん細胞が含まれているかどうかを検査するものです。
 肺門型肺がんは基本的には喫煙者の肺がんですので、タバコを吸わない人にはあまり意味がありません。
 一方、肺野型肺がんでは症状に乏しく、とくに初期にはほとんど症状がありません。胸部レントゲン検査で発見します。検診やほかの病気の検査の時に偶然発見されたりもします。
 これに対して、最近はへリカルCTといって、患者さんが呼吸を停止している間に目標とする部位の周囲を・線管球がグルグル回転し、その間に患者さんを検査台ごとスライドさせてすき間なく対象臓器の全体を検査する方法が開発され、通常のレントゲン写真では写りにくい部位の肺がんの発見や、小さい肺がんなどの発見に威力を発揮しはじめています。