肺がんの腫瘍マーカーの利点・欠点

腫瘍マーカーは正常な細胞からも多少はつくられますが、がん細胞から特に多くつくりだされるたんぱく質や酵素で、がんの有無や種類、進行状態を示す指標となります。
腫瘍マーカーの検査は、一般に血液を採取するだけで用意に検査できるため広く普及しています。また、腫瘍マーカーの数も50を超えるまでになっています。
肺がんでは腫瘍マーカーの数値を調べることで手術後の取り残しがないか、抗がん剤や放射線治療の効果があったか、再発の兆候がないかなどをおおよその目安として判断することができます。
腫瘍マーカーの検査は採血するだけで簡便な方法ですが、いくつかの不確実な面もあります。
腫瘍マーカーは偽陽性を示すこともある
ある程度肺がんが進行しなければ陽性(高い値)を示さないことがある
進行肺がんでも陽性にならないこともある
複数の臓器でつくられるためがんがある臓器を特定できない

そのため、腫瘍マーカーが高い値を示した場合でも、がんの疑いがあるに過ぎず確定検査には画像検査などを平行して行う必要があります。腫瘍マーカーが高値というだけではがんの確定診断はできません。
    

肺がん 腫瘍マーカー

肺がんの腫瘍マーカーはある型のがんを持った患者さんの血液、尿、身体組織中に、正常より高い量にしばしば検知することができる物質です。
 腫瘍マーカーは、腫物自体によって、あるいは肺がんの存在やある良性の状態で身体によって生産されます。
 この事実表は、血液で見つかったいくつかの腫瘍マーカーについて記述します。
 レントゲン写真を撮る、あるいは他の検査を施行した時に、いくつかの型のがん(癌)の発見や診断するための、腫瘍マーカー値の測定は有用でありえます。
 しかしながら、腫瘍マーカー値の測定だけでは次の理由のためにがんを診断するのには十分ではありません.
腫瘍マーカー値は良性の状態で上昇することがあります。
腫瘍マーカー値は肺がんを持ったすべての人、特に病気の初期段階で上昇するとは限りません。
多くの腫瘍マーカーは特別の型のがんに特有ではありません。腫瘍マーカーの値は、複数の型のがんで上昇することがあります。
肺がん診断における役割に加えて、腫瘍マーカー値は医者の適切な治療計画を補助するために治療前に測定されることがあります。
いくつかの型のがんでは、腫瘍マーカー値が、病期を反映し、病気が治療にどれくらいよく効くかを予測することに役立ちます。
 患者の治療に対する効果を監視するためにも、腫瘍マーカー値は治療中に測定されるかもしれません。
 腫瘍マーカー値が下降するか正常に戻る場合、それはがんが治療にうまく効いていることを示すかもしれません。
 腫瘍マーカー値が上昇する場合、それはがんが成長していることを示すかもしれません。最後に、治療が終わった後、、再発を調べる経過観察の一部として腫瘍マーカー値の測定は使用されるかもしれません。
 現在、腫瘍マーカーの使用は主に、がんの治療に対する効果を評価し、再発を発見することです。科学者は、がんの早期発見と診断における潜在的な役割ばかりでなく、腫瘍マーカーの前述の用途も研究を続けています。
img_01.gif

肝臓がんに強い病院ベスト10

肝臓がんは年々増加傾向にあり、平成16年には約3万5000人が死亡している。肝臓がんの多くは肝硬変を伴っているので治療が難しいが、いろいろな治療法が開発され、治療の選択肢は広がりつつある。
定評のある病院はどこなのか。
東大病院(東京都)
 東京大学医学部付属病院の消化器内科では、ラジオ波焼灼療法をこれまでに約2300例、昨年は約500例行っている。合計数、年間数ともに世界トップを誇る。
 ラジオ波焼灼療法とは超音波装置などでがんの位置を確かめながら、長さ20センチ、太さ1.5ミリの針状の電極をがんに刺して、その電極に電磁波の一種であるラジオ波を流して、100度前後の熱でがんを焼き切る治療法である。
 肝臓がんが「3センチ以下で3個以内」が治療にはよい条件だが、これを超えても肝機能が良ければ治療対象になる。
「がんが多発していたり、肝硬変を合併していたりするため、肝臓がんを切除できるのは20~30%です。しかも、手術ができても1年で20%、5年で80%が再発します。
このため、体への負担が少なく、根治性が高く再治療が容易なラジオ波療法が広く行われるようになったのです」(椎名秀一朗講師)
 また、「ラジオ波療法は転移性の肝臓がんにも有効です」と椎名講師は言う。
 大腸がんの肝転移36例にラジオ波焼灼療法を行い、5年生存率が76%という驚くべきいい成績を挙げている。今後、ラジオ波療法と全身化学療法を組み合わせた治療も行っていく予定だ。
国立がんセンター中央病院(東京都)
 国立がんセンター中央病院の肝胆膵グループが行う肝臓がんの切除手術は、年間約180例に上り全国トップクラスだ。がんを含めて肝臓の一部を切除する治療で、がんを確実に取り除くことができるのが長所だ。肝機能が十分に保たれていて、がんが1~3個の場合などがいい対象になる。
「切除手術では出血量を極力少なくし、スピーディーに行い、在院日数を短くするように取り組んでいます」と島田和明医師。
 切除手術の80%は輸血なしで行うことができる。入院日数も10日から2週間ほどと短い。
「手術時間を短くすることで、患者さんの体への負担を軽減することができます」(島田医師)
 難易度の高い症例も含めて、すべてのステージ(進行度)を合わせた5年生存率は約50%だ。
京都大学病院(京都府)
 京都大学病院の移植外科は、肝臓がんに対する肝移植手術で先駆的な役割と実績を誇る。これまでに肝臓がんに対する生体肝移植を123例(05年10月1日現在)実施している。
 特に04年1月からは一定の条件内での生体肝移植手術が保険適用となり、手術数が増えている。
「生体肝移植が保険適用となるのは、“がんの直径が3センチ以下のものが3個以内”、あるいは“がんが1個なら直径5センチ以下”です。ただし遠隔転移やリンパ節転移がなく、門脈や肝静脈にも浸潤がないことが条件となります」(江川裕人助教授)
 生体肝移植ではドナー(臓器提供者)が必要となる。一般的にはドナーは3親等以内の親族で健康な肝臓を持つ65歳以下の人で、肝移植を受ける患者と血液型が同じか適合すること(輸血が可能な組み合わせ)が原則だ。
 患者の手術時間(切除と移植)は10~12時間。入院期間は約1カ月。ドナーの手術時間は6、7時間。入院期間は約2週間。
「肝臓がんの生体肝移植の5年生存率は60~70%です。進行がんなどの患者さんにとって有力な治療の選択肢の一つになりつつあります」(江川助教授)
 ●北海道大学病院 第1外科 藤堂省教授(電話)011・716・1161(北海道)
これまでの方法では治療困難だった症例に対しても積極的に肝切除を行う。
肝移植も肝臓がんの治療法として組み込んでいる
武蔵野赤十字病院 消化器科 泉並木部長(電話)0422・32・3111(東京都)
 ラジオ波穿刺針は確実性と安全性を考慮した特殊な針を使用。
ラジオ波療法延べ1150例で5年生存率67%。腹腔鏡も使う
国立がんセンター中央病院 肝胆膵グループ 島田和明医師(電話)03・3542・2511(東京都)
 切除手術の年間数で全国トップクラス。「治療ガイドライン」に基づいて切除手術を実施。難易度の高い症例にも対応している
東京女子医科大学病院 消化器病センター外科 高崎健教授(電話)03・3353・8111(東京都)
 肝臓がんの年間手術数200例。手術のみならず、免疫療法、化学療法も組み合わせる。ラジオ波療法120例、肝動脈塞栓療法350例
東京大学医学部付属病院 消化器内科 椎名秀一朗講師(電話)03・3815・5411(東京都)
 ラジオ波療法の合計数、年間数で世界トップの実績。原発性肝がんだけでなく、大腸がんの肝転移などにも積極的に取り組んでいる
名古屋大学付属病院 消化器外科I 二村雄次教授(電話)052・741・2111(愛知県)
 手術不能例が多い胆管細胞がん(肝臓がんの一つ)の患者が全国から来る。
切除症例数160、切除率約80%は世界でもトップクラス
京都大学病院 移植外科 江川裕人助教授 高田泰次助教授(電話)075・751・3111(京都府)
 肝臓がんの生体肝移植手術数で全国一。95年に移植外科、99年に臓器移植医療部を発足。生体肝移植手術で先駆的役割を果たす
大阪府立成人病センター 消化器外科 佐々木洋部長(電話)06・6972・1181(大阪府)
 肝臓がんの年間手術数90例。個々の状態に応じて肝切除と開発工夫した補助療法の複合治療を行う。ラジオ波を含む最適治療を実施
近畿大学病院 消化器内科 工藤正俊教授(電話)072・366・0221(大阪府)
 99年以後のラジオ波療法延べ2000例。3センチ以下3個以内の5年生存率76%。ラジオ波後のインターフェロン併用では5年生存率100%
久留米大学病院 肝がんセンター・第2外科 佐田通夫教授(電話)0942・35・3311(福岡県)
 外来診察、治療は肝がんセンターで内科、外科、放射線科が共同で実施。
月約500人受診。ラジオ波、肝動注化学療法を積極的に行う

すい臓がんの早期治療と5年生存率の関係

すい臓がんは初期にはほとんど自覚症状がなく進行が早いために、早期発見が非常に難しいという特徴があります。
膵臓自体が小さいため、がんが膵臓外に出やすく、周囲のリンパ節や臓器に転移しやすいという特徴もあります。
そのため、すい臓がんが発見された段階ではすでに進行していることが多く、摘出手術が行えない事例が多々あります。実際、すい臓がんの切除率は20~40%と低い数字になっています。
手術しても3年以内に再発する可能性が極めて高く、5年生存率は10~20%程度とされています。
ただし、この統計はすべてのステージの患者を合計したもので、摘出するすい臓がんの大きさが2cm以下であれば5年生存率は約30%、それ以上の大きさであれば約10%程度となっています。
すい臓がんの治療はがんが初期のうちに治療をすることが重要で、早期発見できれば完治も十分に可能となります。
         Nyugan01.jpg

胃がんの予防にビタミンCが効果的

胃がんの発症は胃の粘膜を傷つけることで、正常な細胞が変異を起こし、がん細胞を発症すると考えられています。
胃炎や胃潰瘍も胃の粘膜が傷つけられることで、胃が傷つけられ起こる損傷です。
胃の粘膜を傷つけないようにすることが、胃がんにかからないようにする方法です。
胃の粘膜を傷つけないようにするには、日常の食生活が大きく関わってきます。
まずは栄養のバランスの取れた食事を心がけ、塩分を控えた食事を心掛けます。
胃がんの発症原因として一番考えられる事は、塩分の過剰摂取になります。
塩分の摂りすぎは、胃の粘膜にダメージを与え、粘膜に損傷を与えます。
和食は洋食に比べ低カロリーで低脂肪な、健康増進には理想的な食事といわれていますが、日本古来の保存食として、塩分の多い食品が多くあります。
和食は醤油や塩を使った食品がありますので、この塩分を控えた調理方法が望まれます。
胃がんの発症原因には日常生活の習慣にも原因があり、これはタバコの喫煙習慣です。
タバコは胃がんに限らず肺がんのリスクも高め、両者共に発症の影響が大きいです。
塩分の多い食事を摂る方で、喫煙者であっても胃がんにかからない方はいます。
これは人が持つ免疫力の違いによる差が、このような結果を招いていると考えられます。
胃がんの予防に良いといわれる、積極的に取り込みたい食べ物ははビタミンCです。

たタンパク源として、牛肉や豚肉に偏らず、魚や貝類も摂りましょう。また野菜や果物も積極的に取ることをお勧めします。
      vitaminC+artesunate.gif

前立腺肥大症の症状

前立腺肥大症は高齢の男性によく見られる病気であり、尿道が圧迫されて 排尿障害をもたらすことが知られています。
前立腺肥大症は年齢と深い関係 にあり、40・50代で症状が出始め60歳を過ぎると、半数以上の人が夜間頻 尿と放尿力低下になります。
80歳までには80%の人が前立腺肥大症になるとみられ、高齢の男性にほぼ全員発症するため、男性の更年期症状 、老化現象の一種という見方もできます。
ガンとは違って生命にかかわるような病気ではありませんが、放っておくと尿 閉といって尿が全く出なくなることもあります。
前立腺肥大症には第1期から第3期までの症状があります。
第1病期(膀胱刺激期)夜間にトイレに行く回数が多くなる、尿の勢いがない、尿がすぐ出ない、 少ししか出ない、時間がかかる(排尿障害)などの症状が出てくる。
第2病期(残尿発生期)尿をした後もすっきりとせず残っているような感じがする(残尿感)とい った症状が出てくる。
第3病期(慢性尿閉期)昼夜を問わずトイレに行く回数が増えて、排尿にかかる時間が長くなり、 一回の排尿に数分かかるようになる。時には尿が全く出なくなってしまう こともある。
          img_symptom.gif

前立腺がんと前立腺肥大症の違い

前立腺がんと前立腺肥大症は症状が似ているため、前立腺肥大症から前立腺がんに進行すると考えている人がいますが、そもそも前立腺がんと前立腺肥大症は発症部位もメカニズムも異なります。
 前立腺がんは前立腺の外側に位置する外腺に発症しやすく、一方、前立腺肥大症は尿道を取り巻く内腺に多く発症します。このどちらも腫瘍に変わりありませんが、決定的な違いは前立腺肥大症が良性の腫瘍であるのに対し、前立腺がんは悪性の腫瘍である事です。この良性と悪性の違いは、転移するかしないかで判断します。
 前立腺肥大症を発症すると、頻尿や排尿障害などの症状が現れるようになりますが、放っておいても生命に危機を及ぼすようなことはありません。しかしながら、前立腺がんは周囲の骨盤や脊椎、リンパ節に転移するため、放っておくと死に至ります。実際、前立腺がんで死亡する人の3人に2人は骨転移を起こしています。
           04-1.gif

肺がん手術の最高の名医

呉屋朝幸
杏林大学病院外科教授 1974年鹿児島大学医学部卒。国立がんセンター等を経て現職。
「患者に最大の利益を還元する」をモットーに治療に取組んでいます。近い将来肺がん外科分野の中心になる人物と評されています。
土屋了介
国立がんセンター中央病院副院長 1970年慶應義塾大学医学部卒。防衛医科大学校等を経て現職。
肺がんの手術件数で日本一の症例数を誇る国立がんセンター中央病院の中心的人物です。人当たりのよさに定評があり、話しやすい良い先生と評判です。
西脇裕
国立がんセンター東病院臨床検査部長 1971年京都大学医学部卒。国立療養所松戸病院勤務等を経て現職。
肺がんの化学療法の治療にいち早く取組み、着実に研鑽を重ねてきたドクターです。肺がん治療の分野において、国立がんセンター東病院の中心人物の一人です。
淺村尚生
国立がんセンター中央病院呼吸器外科医長 1983年慶應義塾大学医学部卒。米国留学等を経て1999年より現職。
年間700件の肺がん手術を三人の医師で行っている同病院の中でも、中心的な役割を果たしているドクターで、外科医としてトップレベルの技術を持っています。
一瀬幸人
国立病院機構九州がんセンター呼吸器科部長 1978年長崎大学医学部卒。テキサス大学MDアンダーソン病院等を経て現職。
患者とのスキンシップを大切にしており、実際の肺がん診療の際には患者に直に接し、スキンシップをはかる診療を心がけています。
岡田守人
兵庫県立成人病センター呼吸器外科長 1995年神戸大学大学院医学研究科修了。2002年より現職。
肺機能温存術式である難易度の高い気管支形成術や血管形成術によって、出来る限り肺摘除を回避する治療を行っています。
川原克信
大分大学医学部附属病院腫瘍病態制御講座外科第二教授 1971年長崎大学医学部卒。福岡大学第二外科助教授を経て現職。
肺がん、食道がんの外科的治療を専門としており、腹腔鏡を用いた手術を積極的に取り入れ、低侵襲で根治的な縮小手術を行うことを目指しています。
佐々木康綱
埼玉医科大学病院臨床腫瘍科教授 1980年昭和大学医学部卒。国立がんセンター病院等を経て現職。
大学病院としてはまだ珍しい腫瘍内科(臨床腫瘍科)があり、また専門病院とは違って様々な合併症を有する肺がん患者に対する治療が可能です。
中川健
癌研究会癌研有明病院副院長 呼吸器外科部長 1966年東京大学医学部医学科卒。結核予防会結核研究所附属療養所等を経て現職。
治療する科の主体性で治療方針が決まるのではなく、「キャンサーボード」と呼ばれる臓器別診療グループで患者の病状を詳細に検討し、最適な治療を提供しています。

すい臓(膵臓)がんの外科的切除が適応となる条件

•肝臓や肺などの膵臓以外の臓器にがんが転移していない場合。
•お腹の中(腹膜播種)にがんが広がっていない場合。
•重要な臓器を栄養する大きな血管にがんが広がっていない場合。

切除範囲は、がんの存在する部位によって異なり、がんが膵頭部にある場合は、膵頭十二指腸切除術が、体部や尾部に存在する場合は体尾部切除が行われます。
一般的に、膵頭部に癌が存在すると、膵頭部だけでなく、十二指腸、空腸の一部、胃の一部、胆管を周囲のリンパ節とともに切除する手術、膵頭十二指腸切除術が行われます
膵体部や膵尾部にがんができている場合は、尾側膵切除術が行われます。これはがんのできた膵体部や膵尾部だけでなく、隣接する脾臓も摘出する手術なのですが、膵頭部を残すので膵液が問題なく十二指腸に流れる事ができます。
すい臓の広範囲に癌が存在すると、すい臓の全摘出が必要となることもあります。この手術ではすい臓だけでなく、周囲の胃や腸の一部、胆のう、脾臓、リンパ節なども摘出しなければならないため、消化酵素やホルモンを分泌する機能が失われます。そのため、手術後の生活では消化酵素薬やインスリン注射が必要になります。
       case01.png

すい臓(膵臓)がんの手術

すい臓(膵臓)がんの基本的な手術は、他の胃がんや大腸がんといった消化器がんと同様に、周囲の正常と思われる組織を含めたがん病巣の外科的切除です。
すい臓(膵臓)がんの手術は、大きく分けて二つあります。
一つは、すい臓、転移しやすいりンパ節や神経組織を広範囲に切除する手術。
もう一方は、すい臓から離れたりンパ節などの組織は切除しない手術。
広範囲に切除する手術はがん細胞の取り残しがないことが期待できる反面、出血量や手術時間が増え、手術後の合併症の危険性も増します。逆に離れたりンパ節などの組織は切除しない手術では、がんが残り再発の恐れが強くなります。
すい臓(膵臓)がんは、リンパ節のみならず、容易に周囲の結合組織や血管周囲の神経に沿って浸潤する特徴を持っているため、これらの浸潤部を残さないようにしなければ、局所再発は防げません
        38912_2.jpg

大腸ポリープとは

大腸ポリープとは、大腸の粘膜から大腸の内側の内腔に向かって突き出したイボのようなもののことです。
大腸ポリープは、腫瘍性のものと非腫瘍性のものに大きく分類することが出来ます。
大腸ポリープの約8割は腫瘍性ポリープです。
腫瘍性ポリープ自体は良性なのですが、将来的にがんになってしまう可能性もありますので注意が必要です。
非腫瘍性ポリープの場合は、がんになる恐れはありません。腫瘍性ポリープは、4つのタイプに分類することができ、がんになる可能性もそれぞれ違ってきます。
表面隆起型は、大腸の粘膜から少し盛り上がっているような形をしています。
表面陥凹型は、表面隆起型とは逆に、大腸の粘膜から少しへこんでいます。
表面型のポリープは、がんになる可能性が高く、早期の治療が必要です。
真ん中がへこんでいる表面陥凹型の場合は、他臓器に転移しやすいので注意が必要です。
表面隆凹型のポリープの場合は、たとえ小さなものでも発見次第、すぐに治療することが大切です。
有茎型ノタイプは、きのこのような形状で、大腸の粘膜から盛り上がっているものです。
この有茎型の大腸ポリープは、直径1センチ以上のものは大腸がんになりやすいと言われていて、すぐに治療が必要です。5ミリ未満の大きさでは、がん化しているということはほとんどありませんので、様子をみることもあります。
無茎型のタイプは、大腸の粘膜からドーム状に盛り上がっています。この無茎型のポリープは、有茎型と比較するとがんになる可能性が高くなります。
無茎型の場合は、大きさは特に関係ありませんので、発見したらすぐに治療する必要があります。
一方、非腫瘍性のポリープは3タイプに分類することが出来ます。
一つ目は若年性ポリープで、幼児、小児の直腸に出来やすく、出血しやすいという特徴があります。
二つ目は、炎症性ポリープと言い、一般的に大腸炎が治る過程で出来るポリープです。
三つ目は、過形成性ポリープといい、加齢が原因で出来るポリープです。なので、高齢者に多くみられます。
   42-1.jpg

大腸内視鏡検査について

大腸がんの検査では、まず、便潜血反応検査などでその可能性を検査します。
陽性の結果が出た場合、また、大腸がんや大腸ポリープの疑いが強い症状がある場合など、大腸がんや大腸ポリープである可能性が高いと疑われる場合には、大腸内視鏡検査を受ける必要があります。
大腸内視鏡検査は、肛門から大腸内に内視鏡を入れ、大腸の中の様子を観察するというものです。
内視鏡の先端にはカメラが取り付けられていますので、そのカメラが捕らえる映像がモニターに映し出されます。
この大腸内視鏡検査なら、大腸がんや大腸ポリープが合った場合、すぐに発見することが出来ます。
最近では、ポリープの種類や、がんであるかどうかをより詳しく判別するため、内視鏡の管から色素を入れる検査方法を採用するケースもあります。
大腸内にポリープを発見し、その大きさからがん化の疑いが強い場合や、初期段階のがんが発見された場合などは、その場でがんやポリープの切除をします。
突起していないポリープの場合は、ポリープの下に生理食塩水を注射し、病巣を持ち上げるようにしてからループ状のワイヤで引っ掛けるようにして取り除きます。
大腸内にポリープが何個も発見された場合、数個程度であればその場で器具を何度か出し入れして切除してしまいます。
ポリープの数が多い場合は、大腸がんになりそうなものをまず取り除いてしまい、その後、残りのポリープを数回に分けて取り除くのが一般的です。
そして、切除したポリープは良性か、それとも悪性のがんであるか、詳しい検査をします。
ポリープが良性だった場合は、3年間は大腸内視鏡検査を受けなくても大丈夫でしょう。
最近の医療機関では、大腸内視鏡検査をする場合、軽い麻酔をかけるのが一般化しています。
   polypoid.jpg

大腸がんの手術 早期がん

大腸がんの治療は、基本的に手術によってがんの部分を切除するという方法が用いられます。
また、大腸がん手術の具体的な方法については、がんの進行の程度や、がんが出来た場所などによって変わってきます。
大腸がんの進行程度については、大腸の壁のどの部分にまでがんが拡がっているか、という点で判断されます。
大腸の壁の構造は、内側から粘膜、粘膜下層、固有筋層、漿膜(しょうまく)下層、漿膜(しょうまく)という順で形成されています。
大腸がんは、一番内側の粘膜にでき、次第に外側へと拡がっていきますガ、大腸がんが粘膜、または粘膜下層までにとどまっているものを早期がんと言います。
早期がんの段階であれば、がん部分の切除によって9割以上の確率で治るといわれています。
粘膜までにとどまっているがんであれば、ほぼ100パーセント治るとも言われています。
早期がんの中でも、粘膜までにがんがとどまっていて、がんの直径が2センチ以内であれば、内視鏡による切除によって治療を行うことが可能です。
内視鏡での治療であれば、大腸がん検査時にそのまますぐ治療をすることができますので、患者さんの肉体的な負担が比較的軽いというメリットがあります。
     c2011071915140617_2.jpg

大腸がんの手術 進行がん

大腸がんが粘膜下層より外側の層に達しているものを進行がんと言います。
進行がんでは、開腹手術という治療方法がとられ、周囲にあるリンパ節も取り除きます。
大腸は大きく分けて、結腸と直腸があります。直腸は肛門に近い部分を指し、結腸はそれ以外の部分です。
結腸は、大腸がんの手術などで部分的に取り除いたとしても機能的にさほど影響はありません。
しかし、直腸の場合は、手術方法などによって、その後の生活の質がかなり変わってきますので、直腸の大腸がん手術をする場合は注意が必要です。
直腸のがん手術をするときは、経験豊富な専門医探しに努力を惜しまず、インターネットや雑誌、書籍、口コミなどあらゆる手を尽くしましょう。
進行がんの治療方法で、最近では、開腹手術の代わりに腹腔鏡という特殊な器具を使った腹腔鏡下手術という方法も用いられるようになっています。
腹腔鏡は内視鏡の一種で、患者のお腹に複数の穴を開け、そこから内視鏡を入れて手術を行うという方法です。
内視鏡の先端には、小型のカメラが取り付けられていて、それが映し出す映像をモニターで見ながら医師が手術を行います。
進行した大腸がんの手術としては、開腹手術に比べ傷跡が小さくてすみ、術後の痛みも少なく、入院期間も短くてすむなど、患者さんの負担はかなり軽くなるというメリットがあります。
    110702pic1.jpg

大腸がんの手術 直腸がん

大腸がんの中でも、直腸がんについては、治療や手術には注意が必要です。
直腸は、骨盤内の深く狭いところにあるので、部位によっては、開腹手術であっても決して簡単に切除できるというわけではありません。
直腸の周囲には、子宮や卵巣、膀胱や前立腺などがあり、これらは自律神経という細い神経繊維によって、排便や排尿、性機能など日常生活を送るうえでは欠かすことが出来ない機能がコントロールされています。
大腸がんでも直腸にできたがんの手術をすると、少し前まではこれらの自律神経を傷つけてしまうことが多く、排便や排尿、性機能に大きな障害が残ってしまっていました。
最近では、自律神経温存術という自律神経をできる限り残しつつ、がん部分を取り除くという方法が用いられています。
直腸がん患者で自律神経温存術を行った人のうち、約8割以上の人が人工肛門を付けずに済んでいます。
男性の場合では、勃起機能や射精機能を残すことも可能となりました。
直腸がんの手術では、このように自律神経を温存出来るかが、その後の日常生活を左右する要因でもありますが、がんが自律神経のすぐ近くに出来てしまった場合など、自律神経を犠牲にしてでもがんを取り除かなければならないケースもあります。
直腸がんでも、早期発見・早期治療が出来た場合には、開腹手術ではなく、肛門と仙骨付近の皮膚や直腸を切開してがん部分にまでたどり着き、がんを取り除くという局所切除をいう方法を用いる場合もあります。
        untitled.bmp

子宮がんの治療:放射線治療の副作用(晩期)

子宮がんの治療の放射線治療で頻度は高くありませんが、治療後、数ヶ月~数年たった後に現れる副作用があります。
膀胱炎・直腸炎
子宮頸部と膀胱・直腸は近い位置にあるため、照射の影響で膀胱炎・直腸炎がみられることがあります。具体的な症状には、血尿や血便、腸管の閉塞・通過障害、腹痛、下痢、便秘などがあります。対処法は、食事を工夫して、止血剤や整腸剤などを使用していきます。高圧酸素療法が効果的な場合もあります。重症化すると、人工肛門の造設や尿路変更手術が必要になることもあります。
卵巣機能の消失外部照射で卵巣に放射線が当たった場合、卵巣機能が損なわれることがあります。すると、女性ホルモンが減少して、頭痛、冷や汗、動悸、息切れ、肩こり、倦怠感などの更年期症状があらわれることがあります。
漢方薬で対処したり、子宮体がん以外ならホルモン補充療法が有効です。
腟の委縮
放射線が当たることで腟が委縮して、かたくなることがあります。セックスするときに痛みなどの症状としてあらわれます。
専用の腟潤滑クリームやゼリーなどで対応することができます。
足のリンパ浮腫(むくみ)
珍しい症状ですが、リンパ管に閉塞が出ることにより、リンパ浮腫が起こることがあります。
リンパマッサージ、弾性包帯・ストッキングによる圧迫が有効です。
   10.gif

子宮がんの治療:放射線治療の副作用(急性期)

子宮がんの放射線治療の急性期の副作用
急性期に副作用が起きるのは、主に照射した部位(骨盤部)になります。副作用の多くは一時的で、治療を休むことで回復できます。ただし、自分勝手に休むのではなく、医師と相談して決めましょう。
放射線宿酔放射線治療を開始して、数回ほど照射すると起こるようになります。吐き気、倦怠感、食欲不振、頭が重くなるなど、酔っているかのような不快な症状があらわれます。
症状が軽い場合は、吐き気止めの薬を処方しながら、消化の良い食べ物を食べるようにします。脱水症状の予防のために、こまめに水分をとることも必要です。
症状が強い場合は、一時的に放射線治療を中止することもあります。担当医と相談してください。
白血球減少・貧血
背骨や骨盤に放射線が当たると、血液をつくる元となる幹細胞が破壊されます。すると、白血球・血小板の減少、貧血がみられることがあります。白血球数の減少が著しい場合は、感染症を引き起こすこともあります。白血球数を上げる薬剤を注射したり、治療そのものを中断することがあります。
下痢・腹痛下腹部に放射線を照射すると、一部が腸を通過して腸の粘膜が影響を受けて下痢を起こしやすくなります。放射線治療後2週間から徐々に現れることが多いです。
症状が軽い場合は、下痢止めの内服薬を服用していきます。症状が激しい場合は、点滴を行うこともあります。
皮膚炎
外部照射を行う場合、照射された部位の皮膚に日焼けのような症状が出てきます。炎症を起こして、乾燥、かゆみ、皮膚がはがれ落ちる、などの症状が出ます。
対処法は、かゆみ止め、ステロイドのクリームなどを使用していきます。皮膚がただれて痛いときは、照射を中断することもあります。
   shyoseki02_img2.gif

子宮がんの治療:放射線治療の方法

子宮がんの放射線治療には、体の外からリンパ節や骨盤内の病巣に照射する「外部照射」と、腟から放射線の線源を子宮内に入れて、直接病巣に照射する「腔内照射」の2つの方法があります。
放射線だけで治療する場合はこれらを併用していきます。
外部照射
一般的な放射線治療法で、骨盤リンパ節が照射範囲になります。CT画像などを用いて、なるべく周囲の臓器や細胞に影響を与えないように照射されます。
痛みを感じることはありません。1回の治療時間は10~20分程度になります。治療スケジュールは週5回で、全体で約30回となります。
腔内照射
子宮内線源と腟内線源による照射で、子宮頸がんの完治を目指していきます。まず、子宮腔内にアプリケーターと呼ばれる器具を挿入して、その後に放射線の出る小さな線源を挿入します。
直腸や膀胱などの臓器への影響は少なく、病変部には多くの放射線を当てることができます。
1回の治療時間は30分~1時間程度で、治療スケジュールは週1回、全体で3~5回ほど行われます。
     radiation015.gif

子宮がんの治療:放射線治療

子宮がんの放射線療法とは、X線、電子線、ガンマ線などの放射線を用いて、体にメスを入れることなく、安全にがんを治療する方法です。
放射線を照射されたがん細胞の遺伝子(DNA)は破壊されて、増殖できなくなって死滅します。放射線が当たると正常な細胞にもダメージを受けますが、なるべく正常組織を避けて治療計画を立てていきます。体への負担は最小限に食い止めます。
放射線治療は、子宮がんのなかでも子宮頸がんの治療に効果を発揮します。完治を目指した根治照射のほかにも、がんによる出血や痛みなどの症状の緩和に有効です。手術のあとに再発予防の目的で照射する場合もあります。さらに、再発や転移した病巣にも効き目があります。
放射線治療は体力的な問題で手術療法を受けることができない高齢者が対象となります。
そして、高度の肥満がある場合や、重大な合併症がある場合も、放射線治療が優先されます。
手術に対する恐怖心が強い場合や、術後の合併症に不安をもっており、手術を受けることに同意できない場合も該当します。
      23_fig1.jpg

子宮がんの手術法:準広汎子宮全摘出術

広汎子宮全摘出術と単純子宮全摘出術の中間的な切除範囲の手術です。
切除する範囲をできるだけ小さくして、後遺症を少なくするために考案されました。
尿管と子宮頸部の間で子宮を切断します。膀胱への影響が少ないことがメリットです。
初期の子宮がん(Ⅰ期以上の子宮体がん、Ⅰa期の子宮頸がん)に適応しています。
  
    03.gif

子宮がんの手術法:広汎子宮全摘出術

子宮、卵管、卵巣、腟および子宮周囲の組織と、骨盤壁のリンパ節を広範囲で摘出する手術です。
切除する範囲が大きいため、手術に伴う大出血や後遺症(合併症)がしばしばみられます。
後遺症には次のようなものがあります。
尿路損傷
腸管損傷
足の浮腫(むくみ)
リンパ嚢腫
尿管狭窄
尿路感染症
性交障害
便秘
      
子宮体がんのⅡ期、子宮頸がんのⅠb期・Ⅱ期で、手術の負担に耐えられる場合に適応されます。
           CDR0000612116.jpg

子宮がんの手術法:単純子宮全摘出術

子宮がんに侵された子宮のみを摘出する手術です。次の2つの方法があります。
腹式単純子宮全摘出術 お腹を切って子宮を摘出する方法。腹部の臓器を直接みながら手術を行うので、癒着などの状態が分かる。ただし、患者の負担が大きい。
腟式単純子宮全摘出術 お腹を切らずに腟から子宮や卵巣・卵管を摘出する方法。手術後の痛みが少なく、腸閉塞などの合併症が起きにくい。ただし、腹腔内に癒着があったり、出産経験がなく腟の伸びが悪い人は行えない場合もある。
子供がいて子宮摘出を希望している人、子宮頸部の奥に腫瘍がある人などに行われます。
       
        AW2QD5KCA9F7C4WCADL1JXMCA5CHDZHCASTR9OWCA3DRP6DCAG921O2CAN62VKKCAVONN9GCA2EIS0GCAKCDPJPCAEYAYYQCAO9NAA7CAEWNLS2CAOJZIEICAOG6K9CCACU88KKCA55O5NVCAYJVWOICAPIYW86.jpg

子宮がんの手術法:円錐切除術

子宮がんの円錐切除術とは、病変部を含めた子宮頸部の組織を円錐状に切除する方法です。切開には、通常のメスのほか、高周波電流やレーザーなどを用いる場合があります。
高度異形成や子宮頸がんの0期/Ⅰa期の手術療法として、よく行われている方法です。
円錐切除術後には、後遺症として早産や流産をしやすくなるという報告もあります。
(妊娠中に円錐切除術は行われません)
     
        untitled.bmp

子宮がんの治療:入院期間の目安

子宮がんは治療法ごとにおおまかな入院日数が決まっています。参考にしてください。
単純子宮全摘出術
準広汎子宮全摘出術 7~14日程度
広汎子宮全摘出術 14日~1ヶ月以上(手術後の障害の程度により異なります)
手術+放射線治療 2~3ヶ月(子宮頚がんの広汎子宮全摘出術の後、全骨盤放射線療法を行った場合)
手術+化学療法 化学療法によって異なります。化学療法だけで2~3日の入退院を繰り返す場合もあれば、化学療法は外来で行われることもあります。
同時化学放射線療法 病状によって異なりますが、2~3ヶ月になります。
         f0201402_17364723.jpg

子宮がんの治療:病院選びのポイント

満足できる病院を選ぶたのポイントは以下のようです。
医療レベルが高く、治療に必要な設備が整っている(放射線治療の設備など)
必要な情報を開示している
退院後の通院に便利である
患者の訴えを聞いて、質問に答えてくれる
自分の希望する治療法を行っている
手術・治療実績が豊富である
いくつかの治療法を提示し、患者の最終決定を尊重してくれる
患者のプライバシーの配慮がある
病院と診療所の連携ができている
治療後の副作用や後遺症の対策が万全である
対応できない場合は、他の医療機関を紹介してくれる
患者の精神的サポートをしてくれる
セカンドオピニオンに応じてくれる

また、医師との相性がよいことも重要なポイントです。がんの治療は長期間に及ぶため、医師との信頼関係がないと、納得できる治療が続けられません。
 
        kaisetsu_01.jpg

子宮がんの治療:治療のための病院選び

子宮がん治療は長い間病院にお世話になるので、適切な病院選びが必要です。
病院の情報収集の手段には、病院ランキングや症例数が多い病院を掲載した医療系の雑誌、がん関連の書籍、インターネットの検索などが利用できます。
かかりつけ医がいれば、子宮がん治療の名医に紹介状を書いてもらいます。
子宮がんと診断されたときは、「産婦人科外来または婦人科外来」を掲げている入院施設がある病院を探してみましょう。婦人科がんの専門医がいればベストです。
     untitled.bmp

糖尿病と膵臓(すい臓)の関係

すい臓で作リ出されるインスリンすい臓(膵臓)は血糖値を調節するインスリン(インシュリン)やグルカゴンというホルモンを作り出し分泌しています。
通常、私たちの血液中には70~110mg/dL程度のブドウ糖が存在していて、これを血糖といい、その値が血糖値です。
血糖値がほぼ一定に保たれているのは、インスリンやグルカゴンなどのホルモンの調節作用によります。
高血糖状態が慢性化し、持続することによってさまざまな合併症を引き起こすのが、あの厄介な糖尿病です。
ホルモンの調節作用による血糖値の安定通常私たちのカラダでは空腹時には血糖値は下がってきて、これに対応してグルカゴン、アドレナリン、コルチゾールなどのホルモンの分泌が盛んになって、血糖値を上げる方向に働きます。
また逆に、食後などは血糖値が上がってきますが、このときインスリンというホルモンがすい臓(膵臓)から分泌され、血糖値を下げるように働きます。
インスリンの分泌機能そのものが衰えたり、分泌されたとしても作用する力が低下すると高血糖状態になります。
            kettounagare2.gif

すい臓で作られる膵液とホルモン

すい臓(膵臓)で作られる膵液(すい液)は、各種の消化酵素を含んでおり、たんぱく質や炭水化物や脂肪を分解したり、酸性の胃酸を中和させたりします。
すい臓(膵臓)で作られるホルモンには、インスリン(インシュリン)やグルカゴンなどがあり、
特に、インスリンは血糖を下げる重要なホルモンであり、この働きが量的あるいは機能的に不足すると糖尿病になります。
          geninhyo.jpg

すい臓の大切な2つの働き

すい臓(膵臓)の大きな働きをひじょうに簡単に言うと、すい臓は食べたものを消化する働きと、血糖値を正常に保つ働きをしています。
すい臓(膵臓)には、トリプシン、アミラーゼ、リパーゼなどの消化酵素を含んだ膵液(すい液)を通して十二指腸へ分泌する外分泌作用と、

すい臓(膵臓)
で作られるインスリンやグルカゴンなどの、血糖値を調節するホルモンを血液中へ分泌する2つの作用があるのです。
         2f4297c677563c4eaba5c8047e453cfc.png

急性腎炎の治療

安静にする急性腎炎は腎臓の機能が低下してしまう病気ですから、腎臓への血流を保つために、特に急性期には安静にすることが一般的な考えてとしてはあります。しかし、自覚症状がほとんどなく、高血圧や肺浮腫なども見られない場合はそれほど厳格な安静は必要としないとの意見もあります。
食事の制限での治療尿の出が少なく、むくみがあり、体内に水分がたまっている状態であれば、腎臓の塩分排泄機能が低下していると考えられるので食事制限などにより、塩分の摂取を控えることが必要になります。
たんぱく質の摂取も、この病気の発症原因から考えると、控えるべきだというのが一般的な考えです。
利尿薬での治療溶血性連鎖球菌感染後の急性腎炎の患者さんで、尿の出がすくなく、むくみが見られる場合は、排尿を促進するため利尿薬を用いることがあります。これにより、むくみや乏尿を軽減することが目的です。
降圧薬での治療溶血性連鎖球菌感染後に高血圧が原因となる急性腎炎の場合、血圧を抑えるために降圧薬を使用します。
抗菌薬での治療溶血性連鎖球菌感染が原因の急性腎炎の場合、病気が発症する前に咽頭炎に抗菌薬を使用して、急性腎炎の発症を減らします。
急性腎炎を発症する前の予防としては効果が認められています。
ただ、この治療はすでに急性腎炎を発症してしまった人には効果が少ないと考えられています。
上記のうち急性腎炎の治療法として現在最も確かだといわれているものは食事制限による食塩、水分の制限と抗菌薬です。
急性腎炎は、糸球体に炎症が起こる病気です。糸球体に炎症が起こると、赤血球やたんぱく質が尿にもれだしたり腎臓の排泄機能に障害が起きたりします。
乏尿期では食塩に含まれるナトリウムや水分の排泄がうまくいかないため、食塩や水分の制限は絶対に必要となります。
たんぱく質の制限も行われることがありますが、これは腎臓の機能が著しく低下した場合にのみ行います。
次に抗菌薬ですが、これは急性腎炎の原因が咽頭炎の場合に、用いることが多いです。
急性腎炎のもとである咽頭炎の段階で、免疫複合体をやっつけてしまうというわけです。
抗菌薬を用いる治療方法は、既に急性腎炎を発症してしまった患者さんの場合は効果が薄いようです。
          imagesCAOVHSW9.jpg

急性腎炎の原因

急性腎炎はほとんどの患者さんが溶血性連鎖球菌という菌により、上気道の感染症が原因となってひきおこされます。
免疫反応が関係していると考えられていますが、溶血性連鎖球菌に感染するとこれに対抗するために抗体がつくられ、その抗体に補体という物質が付いて、免疫複合体となります。
この免疫複合体が腎臓に運ばれて、腎臓のろ過作用をしている糸球体の網の目に引っかかってしまい、それによって炎症がおきると考えられています。
腎臓のろ過する機能が低下してしまいますから、赤血球やたんぱく質が尿として漏れ出し腎臓全体の機能低下がおきて、余分な水分や老廃物などが体内に溜まってしまいます。
上気道感染症がきっかけとなったことが明らかでない場合は、腎臓の細胞を一部とって、何が原因で急性腎炎を発症したかを調べる必要があります。
         arf.jpg

急性腎炎の症状

急性腎炎とは主に喉や鼻などの上気道の感染症が起きたとき、それに引き続いておこる腎臓の糸球体の炎症のことをいいます。
代表的な症状は、血尿です。尿の色がいつもよりも濁っていたり、赤褐色の色をしていたり、明らかに目で見てわかる場合もあります。
肉眼で判別できない場合もありますが、検査によって尿たんぱくがみられたり、むくみ、高血圧がみられることもあります。
急性腎炎は主に、喉の痛みを伴う風邪などをひいて、咽頭炎を起こした後に発症するケースが多く、風邪以外の病気でも同じような症状を起こすこともあります。

急性腎炎
の多くは子供に発症しますが、成人でも発症します。
子供が発症した場合はおよそ、80~90%が完治するといわれています。
急性腎炎を発症したおよそ半分の人が、慢性化するともいわれています。急性腎炎はおよそ5万人に2人の割合で発生する病気だと考えられています。
image1.gif

胃がんの治療費::術後再発予防抗がん剤治療費

untitled.bmp
 定型手術後に再発予防の抗がん剤治療を行う場合、周術期治療費については高額療養費制度が利用できます。
手術後1年間にわたり行う抗がん剤治療の治療費について、治療費総額は手術費用同様高額になりますが、1ヶ月あたりの治療費自己負担額は平均すると限度額に達しないために高額療養費制度の利用はできません。
その結果として初年度の自己負担額は合計すると40万円強になります。治療にはテガフール・ギメラシル・オテラシルカリウムという抗がん剤を使用する前提で治療費を計算しています。
入院期間が1日長く、あるいは短くなる毎に総治療費は2万円上下します。

胃がんの治療費::腹腔鏡手術

zu26.gif
腹腔鏡手術では手術の技術料が評価されるため、開腹手術の場合と比べて周術期の治療費がや高くなります。周術期の治療費については高額療養費制度が利用できます。
自己負担額は初年度11万円(周術期に9万円)、2年目以降は毎年3万円程度です。入院期間が1日長く、あるいは短くなる毎に総治療費が2万円上下します。

胃がんの治療費::内視鏡的粘膜剥離術

胃がんの主な治療選択肢は、早期がんの治療から順に、内視鏡治療、縮小手術、定型手術、および拡大手術となります。手術と共に再発予防の抗がん剤治療を併用することがあります。放射線治療は、胃がんの根治治療には殆ど用いられません。
早期胃がん治療のうち内視鏡治療について、最近は、内視鏡的粘膜切除術(EMR)に変わり、内視鏡的粘膜剥離術(ESD)が主流となってきました。
後者では前者に比べ、より大きく、深く粘膜組織を切除することが可能になりますが、早期がんへの適用であることに変わりはありません。
胃がんの治療では、縮小手術について、腹部を切らずに、腹部に4箇所程度の穴をあけ、そこから腹腔鏡やメスを入れて患部を切除する腹腔鏡手術も適用になります。
      zu24.gif
内視鏡的粘膜剥離術の場合、周術期治療費総額は入院費用を含めても40万円弱であり、その自己負担額は8万円です。今回の治療費計算では7日間入院することを想定しています。
内視鏡的粘膜剥離術は早期胃がんへの適用であり、通常、手術後の抗がん剤治療は行いません。手術後の治療は定期検査のみです。その自己負担額は、初年度12万円(うち周術期に8万円)、2年目以降3万円程度かかります。

肺水腫の治療方法

肺水腫の治療では、まず肺水腫を引き起こしている、原因疾患を治療することが先決になります。
たとえば、「不整脈」で心臓の機能が低下しているときは、抗不整脈薬などを使って治療をします。
「心不全」のときには、強心薬や利尿薬などで病気をコントロールしていきます。
原因疾患の治療とともに、呼吸を補助する治療も行なっていきます。
具体的には、呼吸困難時には酸素を吸入する「酸素療法」を行い、自力で呼吸するのが困難な場合は、入院して人工呼吸器を用います。
 また、心臓病や腎臓病などの基礎疾患がある人は、水分代謝の働きが低下しています。肺水腫の発症や再発を防ぐには、日頃から水分の過剰摂取には注意し、体重や尿の出方を定期的にチェックして、身体に余分な水分を溜めこまないようにすることが大切です。
       n2878_14.gif

肺水腫とは

肺には、肺胞という空気を取り込む組織細胞が存在しています。肺胞は、気管支の末端についていて、二酸化炭素を排出して酸素を取り込む為の重要組織です。酸素を血液に取り込む為に、肺胞には、毛細血管が張り巡らされていますが、この血管から体液が染み出してしまい、肺胞内に溜まった状態が肺水腫です。
肺水腫には、主に2つの原因があります。
1.肺内の血液量が増える肺内の血液が増える状態として肺うっけつというものがあるのですが、肺うっけつになると、血管内の圧力が高くなってしまい体液が外へと出やすくなります。肺水腫の中でも、このパターンが大半を占めます。
この場合は、高血圧が関係しているので、心臓や動脈の病気により発症する場合があります。心臓病に関係したものが原因の場合は、心原性肺水腫と呼ばれています。
2.肺の毛細血管の成分が変化する肺胞を取り巻いている毛細血管そのものに原因がある場合です。血管壁の性質が変化する事で、体液が容易に染み出しやすくなり、肺水腫を発症します。有毒ガス(亜硫酸ガスやオゾン、金属酸化物)を吸い込んで起こる事があります。
薬剤への過敏反応として現れるケースも多いようです。それ以外にも、血管に必要な栄養が足りず、血管壁がモロくなってしまっている事も関係しているかもしれません。
また、3,000メートル以上の高地で激しい運動をした時に起こる高地肺水腫などもあります。
        untitled.bmp

子宮頚部の検査「子宮頚管内掻爬術」

キューレット(スプーンの形をした器具)を用いて子宮頚管から細胞または組織を採取する方法です。
組織サンプルは病気の徴候がないか顕微鏡下で調べます。
この方法は時にコルポ診と同時に行われます。

子宮頚部の検査「内診」

腟、子宮頚部、子宮、卵管、卵巣および直腸の検査です。
医師あるいは看護師が片手に薄い手袋を着用して指を腟に挿入し、もう一方の手を下腹部に置き、子宮および卵巣の大きさ、形、位置を調べます。
検鏡も腟に挿入し、医師あるいは看護師が腟または子宮頚部に病気の徴候がないか調べます。通常、子宮頚部に対してパップテストが行われます。
医師あるいは看護師が薄い手袋を着用して指を直腸に挿入し、しこりや異常箇所がないか調べます。

子宮頚部の検査「生検」

異常な細胞を塗抹細胞診で認めた場合、医師は生検を行うことがあります。
組織のサンプルを子宮頚部から切り取り、病理医が顕微鏡下でがん細胞があるかないかを調べます。
組織はほんの少量しか切り取らないので、通院先の外来で行われます。
子宮頚部円錐切除診(もう少し大きく円錐状に頚部組織を切り取る方法)を行う場合には、病院に行く必要のある場合があります。

子宮頚部の検査「コルポ診(腟拡大鏡診)」

異常箇所があるかを確認するため腟および子宮頚部を調べるためにコルポスコープ(ライトの付いた、拡大器具)を使用する方法です。
組織サンプルはキューレット(スプーンの形をした器具)を用いて採取し、がんの徴候がないか顕微鏡下で調べます。

子宮頚部の検査「ヒトパピローマウィルス(HPV)検査」

特定の種類のHPV感染のDNA(遺伝物質)を検査する検査室検査です。
細胞は子宮頚部から採取され、感染が子宮頚がんに関連した種類のヒトパピローマウィルスに起因するかどうか調べます。
塗抹細胞診の結果がある異常な子宮頸部細胞を示したら、この検査が行われる場合があります。この検査はHPN DNA検査とも呼ばれています。

子宮頚部の検査「塗抹細胞診」

塗抹細胞診:子宮頚部および腟の表面から細胞を採取する方法です。
綿棒、ブラシ、または小さな木製のヘラを使って子宮頚部および腟から細胞を優しくこすり取る目的で行います。
異常箇所があるかを確認するために採取した細胞を顕微鏡下で調べます。この方法はパップテストとも呼ばれています。

子宮頸がんの予防ワクチン

子宮頸がん予防ワクチンは、発がん性HPVの中でも特に子宮頸がんの原因として最も多く報告されているHPV 16型とHPV 18型の感染を防ぐワクチンで、海外ではすでに100カ国以上で使用されています。
日本では2009年10月に承認され、2009年12月22日より一般の医療機関で接種することができるようになりました。
感染を防ぐために3回のワクチン接種で、発がん性HPVの感染から長期にわたってからだを守ることが可能です。 しかし、このワクチンは、すでに今感染しているHPVを排除したり、子宮頸部の前がん病変やがん細胞を治す効果はなく、あくまで接種後のHPV感染を防ぐものです。
子宮頸がん予防ワクチンは、子宮頸がんの原因となりやすいHPV 16型とHPV 18型のウイルスに対する抗体をつくらせるワクチンです。なお、このワクチンに含まれるウイルスには中身(遺伝子)がないので、接種しても感染することはありません。

子宮頸がん検診の必要性

子宮頸がんは、中年以降の高齢の方に多い多いということもあり、がんになる可能性が低いと考えている女性が若い方に特に多いようです。
確かに若いことは免疫力も強いですからなりにくいかもしれません。
子宮頸がんは、性交による感染で女性なら誰にでもなりうる可能性があります。
またヒトパピローマウイルス(HPV)は、感染して2年以内に自然に消滅したり、免疫力によって消滅する場合もありますが、子宮頸がんの検診により前がん病変、早期がんの状態が発見できます。
子宮頸がんは、年齢に関係なく発症するもので、初期症状はありませんので女性なら定期的な検診は受けておくべきでしょう。
また早期に発見できた場合は、ステージ1では9割以上の生存率ですので面倒くさがらずにせめて検診キットなどでの自己診断は必要でしょう。仕事が忙しい方でも手軽に検診できます。
子宮頸部の癌(がん)が骨盤にまでひろがり始めている場合は、子宮も含めて周辺の組織や、リンパ節を摘出する場合もあります。後で後悔しないためにも定期的に検診するのがベストです。
子宮頸がん検診を受けるには子宮頸がん検診には、公費検診自費検診があります。
・1つは会社などの職場での健康診断があります。
 
・公費はのほうは、市町村などの自治体が費用を補助してくれて受けることが出来ます。
これは年齢が、20歳以上が対象になっていますので、自分が住んでいる市町村の自治体に問い合わせてみるといいでしょう。
・自費検診のほうは、産婦人科や、婦人科などで自己負担で子宮頸がん検診を受けるというものです。費用は、クリニックにより違うようですが、1万から2万くらいのようです。保険が適用かどうか確認したほうがいいですが、保険証を一応もっていったほうがいいでしょう。
子宮頸がん検診キット
なかなか時間がとれずに病院に足を運べない方用で、検診キットを購入して、説明書にしたがって細胞を採取し、郵送して検査結果を待つというものです。時間がない方や、病院に行くのに抵抗がある方にオススメです。結果に問題がある場合は、精密検査などをうけることになります。
子宮頸がん検査キットについて子宮頸がん検査キットは、仕事や、育児、病院嫌いなど、病院に行って検診が出来ない方が自宅に居ながら匿名で検査が出来る郵送キットのことです。検査結果も大体最短4日程度で携帯や、PCでも検診結果がわかり、子宮頸がん検査の検査結果を郵送で自宅や、郵便局、運送会社留めにすることもでき、誰にも知られずに検査することが出来ます。その他には、料金的にも病院で検査するよりも安いこともあり人気があります。

子宮頸がんの検査

子宮頸がんの検査は、時間的にも短くて大体5分10分で終わるようです。
検査の方法には、主に細胞診とコルポ診の2種類があります。
細胞をとって顕微鏡で調べるというのが一般的で、特に子宮頸がん検査で痛いとうことはないので安心です。
子宮頸がんの検査の流れ
1.問診性交有無、親族病歴、初経・閉経年齢、月経の状態、妊娠、出産経験、服用薬などの問診で子宮頸がん検査が必要か確認
2.細胞診検査細胞を摂取します。時間的には2、3分程度で痛みなどはほとんどないです。
子宮頸がん検査では、妊娠中などは少し出血する場合もありま
す。
3.検査結果の説明細胞診による検査結果で、特に問題ない場合は、年1回、炎症などが認められる場合は、3か月もしくは、半年に一回程度は検査を受けたほうがいいです。さらにもっと重度の場合は、精密検査や治療が必要になってきます。
また、子宮頸がんの発症の原因の第一位は、性交渉と言われていますが、細胞診とHPV検査の2つ検査を行った場合の「癌になる前の病変」の発見率はほぼ100%だといわれていますので検査はとても重要です。

子宮がんの症状

子宮がんの症状のひとつとして、おりものの色や匂いがおかしいと思ったら、まず婦人科に行ってみましょう。
透明から白味がかっていて、やや酸っぱい匂いが正常なおりものと言われています。黄色、褐色(血が混じる)、緑色、うみがまじっている、などは何かしらの病気が考えられるでしょう。
進行した子宮がんの症状は、おりものの他に腰痛や下腹部痛、排尿が困難、さらに尿に血が混じる、排便障害、血便が出る、発熱や寒気、陣痛のような強い痛みなどとされています。
この状態の場合には、子宮だけではなく膀胱や腸に子宮がんの転移があるというサインの可能性があるようです。また、膀胱や直腸に穴があいてしまい、膣の中に尿や便が流れ込んでくることもあり、そうなるとひどい悪臭がすると言われています。
子宮がんの症状は、骨盤の中のあらゆる器官に転移しやすいと言われています。その後進行してしまうと、リンパに乗って全身にまわってしまう危険性があります。できるだけ初期のうちに発見することが大切なのです。
おりもののチェックが子宮がんのセルフチェックに有効と言われています。なかなか分かりづらいサインですが、がんを見逃さないためには大切なサインでもあるのです。
《症状まとめ》
子宮体がんの症状
不正出血(月経以外の出血・閉経後の出血は注意)
子宮頸がんの症状
不正性器出血(性交時に出血しやすくなります)おりもの(帯下(たいげ))が増える。進行がんでは下腹部痛、腰痛、下肢痛や血尿、血便、排尿障害が現れる

子宮がんの症状
閉経後(1年以上月経がない場合)や、閉経周辺時期の不正性器出血が特徴

子宮がんの初期症状

子宮頸がんの症状は、初期段階ではこれといったものはないようです。最初に気がつく異変は、出血だと言われています。生理ではないときに原因不明の出血があることを不正出血といいます。
体質によっては排卵日前後に微量の出血があることもありますが、それとは異なります。子宮頸がんの不正出血とは、ほとんどが性交渉のときに出るものだと言われています。
ただし、これは子宮がんの症状に限ったものではないので、他の病気の可能性もあります。
進行してくると、おりものが増える、腰や腹部に痛みを感じる、排尿困難、全身の倦怠感などが出てくると言われています。他の病気の可能性もありますが、まず異変に気がついたらお医者さんに相談して、あらゆる角度からみてもらうのがいいでしょう。
さて、子宮体がんの症状ですが、こちらも初期は無症状と言われています。そして同じく不正出血がみられ、悪臭のあるおりものなどがみられるようです。閉経後の不正出血は、異変に気づきやすいですが、閉経前だとただの月経不順と思ってしまい、放っておく可能性もありますので注意が必要です。
数少ない初期のサイン、見逃さずに病院で診察を受けることが大切です

子宮頸がんの年齢

一般にがんは高齢の方に多く発症する病気ですが、子宮頸がんは違います。
30〜40代の比較的若い世代に多く見られる病気で、20代でも子宮頸がんのために命を落とす人がいます。
出産年齢と重なるため、妊娠時に受けた子宮頸がん検診で子宮頸がんが発見される女性も少なくありません。
子宮頸がんは性交渉で感染するHPVが原因のがんですから、性交渉を開始したら、必ず子宮頸がん検診を定期的に受けるようにしましょう。
定期的に検診を受ければ、がんになる前の異形成の段階で発見することができます。

子宮ガン死亡者数

子宮がんにかかる方は、全体として年間約17,500人で、このうち子宮頸がんが約8,500人、子宮体がんが約8,200人、どの部位か情報がない子宮がんが約800人となっています(全国がん罹患モニタリング集計2005年報告 上皮内がんを除く)。
また、子宮がんで亡くなる方は、全体として年間約 5,700人、このうち子宮頸がんが約2,500人、子宮体がんが約1,700人、どの部位か情報がない子宮がんが約1,500人となっております。
1年間に子宮ガンで亡くなる人は5,721人。女性10万人あたり8.70人が子宮ガンで亡くなっている計算になります。

子宮体がんの原因

子宮体がんの原因は、女性ホルモンのバランスのくずれをきっかけに、体質などの要素も加わって子宮がんが発病するとされています。
エストロゲンという女性ホルモンは、脂肪分を多く摂取する事で分泌されますが、エストロゲンが多く分泌されて長くさらされている事で、子宮体がんの発症を多くしているといわれています。

子宮体がん
になりやすい人の条件は、妊娠や出産の経験がない、生理不順、肥満、治療でホルモン薬を使っている、などです。
子宮体がんは、月経ではがれる子宮内膜の細胞がガン化したもので、閉経した人に多いとされてきました。しかし、最近では閉経前の若い女性の発症する人数が増加してきています。

子宮頸がんの原因

子宮頸がんの原因
子宮頸がん)の原因は、「ヒトパピローマウイルス(HPV)」と呼ばれるイボをつくるウイルスが関係していることがわかってきました。
HPVは約100種類ほどあるのですが、そのうちの何種類は特殊なタイプのウイルスで、感染してしまうと一部の細胞の遺伝子に異変が起こり、異形成(前がん病変)が発生してしまい、それが進行することで子宮頸がんが起こってしまいます。ただ、軽い異形成なら治療などをしなくても消失してしまいます。
異形成になるのはヒトパピローマウイルス(HPV)に感染した人の 5%以下です。
子宮頸がんになりやすい人の条件は、性体験が早く多数の性的な相手がいる女性(女性側だけでなく、男性側に性的な相手が多い場合も含む)、また妊娠・出産の回数が多い女性などです。

大腸がんとポリープ

大腸がんの内視鏡検査を行うと、ポリープが見つかることがあります。50歳代の人の半分は大腸内にポリープが見つかるといいます。
ポリープというのは、腸内にできる、腫れたコブで、それ自体が悪性であるものではありませんが、大腸がんは、ポリープが刺激などを受けて悪性化して発病するということが多いですので、基本的にはポリープが見つかった場合、その場で切除するのが一般的です。
日本人のガン患者の割合でも大腸がんというのは非常に多いことが知られていますので、40代、50代になったら定期的に内視鏡検査を受けてみたほうが良いです。
ポリープを取り除いておけば大腸がんを予防できますし、ポリープの組織を検査してガンが見つかったりした場合でも、早い段階で見つかると比較的大腸がんは完治しやすいと言います。
ポリープにガンが見つかったとしても小さなものであればリンパ節への転移の可能性も低く、そのときの除去で処置完了となる場合が多いです。
5年生存率も90%以上と大腸がんは転移を伴うステージに入っていなければ治りやすいガンと言えるでしょう。

大腸内視鏡検査による大腸がんの検査費用

大腸内視鏡検査を行うには、どのくらいの費用がかかるかというと、病院や検査内容によっても違いがありますので、検査のみで何も問題がなければ大体保険適用の3割負担で7,500円くらいで可能です。
実際にはこの費用に加えて初診料や診察料などの費用もかかりますので実際には10,000円程度と考えておけばよいでしょう。
また、大腸内視鏡検査によりポリープなど腫瘍が見つかった場合、大きなものでなければ、その場で切除するのが良いと思いますが、その場合には追加でもう1万円くらいの費用負担となります。
特に、50代を過ぎるとポリープが見つかる確率は格段に高まりますので、基本的に大腸内視鏡検査時にはポリープが見つかることを想定しておいたほうがよいでしょう。
便潜血検査で陽性になって精密検査として大腸内視鏡検査を受診する場合にも、痔でなければ何かしら胃腸に炎症を起こしている場合が想定できますので、検査以外の費用がかかることを覚悟しておきましょう。

大腸がんの検査方法「内視鏡検査」

大腸がん検査の内視鏡は、挿入する際、曲がった状態で押し込む時に痛みを感じます。
内視鏡を押し込むことになるため、時には苦痛を伴い、かなり長時間の検査になってしまう場合もあります。
内視鏡医であれば誰でもわかっていることですが、検査の痛みをなくすためには、挿入する時に大腸を直線化し、変な力が加わらないように挿入していくようにします。
しかし、実際は大腸の曲がり方や長さには個人差があるため、医師の経験と技術が大変重要になってきます。
また、腸の狭窄もチェックできます。
腫瘍などができたことにより、腸の細く狭くなっている部分がないかを調べます。
超音波検査というのもあります。
大腸がんが大腸壁のどの辺まで進行しているかとか、リンパ節へ転移していないかなどを調べる時に用いられます。
内視鏡の先端に超音波の探触子というものを取り付けて検査しますので、がんの小さな広がりもすべて分かるのです。
また、がん細胞が他の臓器へ転移しているかとか、骨盤内に広がっているかなどを調べるには、CTやMRなどの画像検査が必要です。

大腸がんの検査方法「腫瘍マーカー検査」

腫瘍マーカー検査というのは、がん細胞が体内にある場合に増える物質の量を確認する検査で、一般的に大腸がんでは【CEA】と【CA19-9】と呼ばれる腫瘍マーカーが使われます。
腫瘍マーカー検査は、便潜血検査と同じように比較的簡単にできる検査のひとつなので、大腸がんのみならずさまざまな癌の検査方法として広く実施されています。
ただし、腫瘍マーカーは癌だけでなくその他の病気で増加する場合もあることや、早期がんなどでは腫瘍マーカーの数値が上がらないことも多いことなどから、腫瘍マーカー検査のみで癌の確定診断ができるとは限らず、あくまでも診断の補助材料として捉えておくのが良いと思われます。

大腸がんの検査方法「便潜血検査」

便潜血検査というのは、大腸がんや大腸ポリープ等による出血を見つけるために実施される検査です。
痔による出血などでも陽性反応が出ますし、早期の大腸がんでは出血が見られない場合も多いことから、早期大腸がんを確実に発見する決め手となる検査とは言い切れず、確実な診断は大腸内視鏡検査をはじめとする精密検査を受ける必要があります。
ただ実際問題として、検査費用や身体への負担も少なからず生じることなどから、定期的に大腸内視鏡検査を行っている人は少ないですし、便潜血検査を受診することによって大腸がんの死亡率が減少しているという統計結果もあることから、まずは便潜血検査を定期的に受診するのが最善策であると言えます。

大腸がんの生存率

大腸がんの生存率で顕著なのは他のガンにくらべて初期の場合100%に近い生存率であるということです。
大腸がんは早期発見で完治しやすいガンといえるでしょう。
5年生存率
デュークスA   がんが大腸壁内に留まるもの   95%
デュークスB  がんが大腸壁を貫くがリンパ節転移のないもの   80%
デュークスC   リンパ節転移のあるもの   70%
デュークスD   腹膜、肝、肺などへの遠隔転移のあるもの   25%

大腸がんとポリープの違い

ポリープと大腸がんの違いは何でしょうか。
ポリープが悪化すると、必ずがんになると思っている人も多いかと思いますが、ポリープはすべてが大腸がんになるわけではありません。
ポリープは大きく分けて、炎症性ポリープ、過形成性ポリープ、腺腫性ポリープの3種類があります。
炎症性ポリープは、腸の中で炎症をおこす病気(大腸炎など)が、治るときに粘膜が隆起して起こるものです。
また、過形成性ポリープも粘膜の細胞が増えすぎてポリープ状になるもので、高齢者にも多くみられるようです。
なので、炎症性ポリープ、過形成性ポリープは大腸がんになる恐れはありません。
この中でがんになる恐れのあるポリープは、腺腫性ポリープです。
この腺腫性ポリープですが、ポリープの中では、1番できやすいポリープなんで、がんというイメージが
強いのかもしれません。
腺腫性ポリープにも、良性、悪性があります。悪性のものが、がんですが、良性でも、そのポリープの大きさが5ミリ以上になってしまうと、がんになってしまうかもしれません。
ポリープが、悪性のものと診断されても、ポリープ状だと、まだ早期の場合が多く、完治もしやすいです。
進行したがんは、ポリープの形ではなくなってしまいます。

大腸がんと年齢・性別

大腸がんは年齢・性別の違いで、発生率の違いはあるんでしょうか。
大腸がん全体の男女の比率では、男性1.6:女性1.0と、男性の方が多く発症しています。
大腸がんのうちの、直腸がんは男性に多いですが、結腸がんは女性に多いです。
男性だけで見てみると、大腸がんは胃がんに次いで第2位になっています。
女性の場合は、大腸がんはがんのなかでも第1位です。
女性も、男性も、がん全体でみると大腸がんの発生率は高いです。
また、年齢別に見ると、大腸がんは男女ともに、60歳代の方の発症率が高くなっています。
次に、70歳代、50歳代と続きますが、年齢が高くなるにつれて、大腸がんの発症率も高くなっています。
大腸がんの大きな原因のひとつは食生活といわれています。高齢者より若い人たちの方が、脂肪分の多い生活をしているともいえます。

大腸がんセルフチェック

□幸いものが好きである。
□野菜はあまり食べない。
□早食いの習慣がある。
□酒はほとんど毎日飲む。
□食事の時間が不規則である。
□魚より肉類が好きでよく食べる。
□食事のバランスはあまり気にしない。
□タバコを吸っている。
□ストレスがたまっている。
□大腸の検査は受けたことが無い。
□運動はほとんどしない。
□睡眠不足など不規則な日常生活をしている。
□便の形がばらばらである。
□便が黒っぽく感じる。
□便秘がちである。
 
8個以上当てはまった方は要注意です。

大腸がんの原因「運動不足」

運動不足の人は大腸がんになりやすいのは確実なようです。加えて内臓脂肪の多い人はリスクが高くなります。
内臓脂肪が増えると動脈硬化やガン発生を抑制するアディポネクチンの生成をしにくくなって、そこに肉食がさらに重なると上皮細胞を脂や肉を食べた際などに発生する発がん物質に攻撃されて、上皮細胞の遺伝子が傷つき、ガン化するのです。
逆に運動することで内臓脂肪が少なくなりアディポネクチンが活発に生成され、さらに運動によって腸の動きが活発になり、便の便通時間が早くなるので発がん物質や胆汁酸と腸壁が接触する時間が短くなり、その結果がんの発生率が低下するといった考えがあります。

大腸がんの原因「遺伝」

大腸がんも遺伝によるリスクが認められてます。
祖父母、両親、兄弟姉妹、子どもに大腸がんの患者がいる場合は、いない人よりも大腸がんにかかる率が高くなります。
大腸がん患者の5~7%には、同一家系内に大腸がんの患者がいます。
大腸がんのなかでも”家族性大腸腺腫症”とよばれる病気がもとになって発病するものは、遺伝が原因です。
大腸に少なくとも100個以上の腺腫(ポリープ)が発生する病気で、幼児期に腺腫ができはじめ、思春期を過ぎる頃から大腸がんを合併します。
放置すると大腸がんのために死亡することになるので、大腸がんが発生する前に、大腸をすべて取り去る手術をしなければなりません。
他に大腸がんになりやすいケースは、潰瘍性大腸炎にかかったことのある人、子宮がんに対して下腹部に放射線照射治療を受けたことのある人などです。

大腸がんの原因「酒とたばこ」

酒に含まれているエタノールは分解されてアセトアルデヒドになります。
酒を飲むと顔が赤くなる、気分が悪くなる、頭痛がする、などの原因物質です。
さアセトアルデヒドが分解される際に出る活性酸素によって、細胞の中の核酸(DNA)を作るのに必要な葉酸という物質が壊されてしまいます。
これによってDNAの合成や傷ついたDNAの修復がうまく行かず、がんになるとも考えられています。 
たばこの煙には、多くの発がん性物質が多く含まれています。
たばこを吸っていると、たばこの煙が触れる「のど」や気管、肺以外に、直接触れない大腸の粘膜からも発がん性物質が検出されます。これによってがんが発生しやすくなると考えられています。

大腸がんの原因「食生活」

大腸がんの原因で一番多いと指摘されているのが食生活と言われています。
近年の食生活の欧米化が原因であると指摘がありますが、なぜ欧米化の食事が大腸がんになりやすい傾向があるかといえば、食物繊維不足による便秘が上げられます。
便が長い時間腸内に留まることは大腸に負担がかかりいわゆる、腸内環境も悪化してきます。
日本の女性のガン死亡の1位が胃がんから大腸がんになったことからもその傾向がうかがえます。
脂肪を消化するとき、胆汁の分泌が増えると、腸内で細菌が胆汁酸を分解するときに発がん性物質ができるといわれます。

前立腺がんの最新治療

前立腺がんの最新治療は十分に臨床によって効果が実践されていない場合や、薬品の認可が日本では下りていない場合、実施できる病院が限られるなど様々な問題がありますので、前立腺がんの最新治療を受けたいと希望しても、それが叶わないこともあります。
最新治療としては、凍結療法や免疫療法、高密度焦点式超音波治療があります。
凍結療法凍結手術療法とも呼ばれ、前立腺がんの癌細胞を凍らせて破壊します。
免疫療法患者さんの免疫力を高めることで、癌に対する抵抗力を高める方法です。
高密度焦点式超音波治療高エネルギーの超音波を集中させることによって高温を発生させ、前立腺がんを治療する方法です。
また、ホルモン療法の効果が薄れて前立腺がんの症状がぶり返す再燃と呼ばれる状態への対策に使われる最新治療としては、間欠療法や交代療法があります。間欠療法はPSA値の動きを見ながら断続的にホルモン療法を行うものであり、ホルモン療法の項目で詳しく触れていますので、ここでは交代療法について説明します。
交代療法ホルモン療法に用いる抗アンドロゲン剤を変更してみる方法です。抗アンドロゲン剤を切り替えても効かなくなってしまったら、今度はホルモン療法に抗がん剤を加えることで効果を得ることができます。
さらに、従来は効き目が薄いとされていた抗がん剤についても、タキソテールという抗がん剤が開発されたことによって状況が変わってきました。日本ではまだ未承認の方法ですが、海外で行われている前立腺がんの最新治療の研究として、サリドマイドとタキソテールの併用療法と、高用量ビタミンDとタキソテールの併用療法があります。
まず、サリドマイドとタキソテールの併用療法ですが、それぞれを単独で用いるよりも、併用することによって生存期間の延長と再発の予防効果があることが認められました。また、ビタミンDは癌細胞の細胞周期を止める効果や分化を誘導する作用が明らかになっており、タキソテールと併用することでより一層効果が上がったという報告があります。
前立腺がんの最新治療としては、これらの併用療法はまだ不明な点も残されていますが、今後に期待をつなぐという意味では、有望なものと言えるでしょう。

前立腺がんの治療「化学療法」

化学療法は抗癌剤による治療で、内分泌療法が無効な場合にも行われます。
化学療法が前立腺癌患者の生存期間を延長したとの報告はみられず、主に症状緩和に用いられます。
副作用は、骨髄毒性、吐き気・嘔吐、肝障害、腎障害、脱毛などです。

前立腺がんの治療「内分泌療法」

内分泌療法には精巣摘出術、エストロゲン剤、LH-RHアゴニスト、抗アンドロゲン剤があり、以前は精巣摘出術がよく行われていましたが、最近ではLH-RH アゴニスト単独あるいは抗アンドロゲン剤との併用が主流となっています。
副作用・合併症はそれぞれの内分泌療法により異なりますが、主なものとして、性機能低下、ほてり、乳房腫脹などがみられます。また、内分泌療法に対する抵抗性ができ、2~3年で効かなくなることが問題となっています。

前立腺がんの治療「放射線療法」

放射線療法は、放射線を使って癌細胞を殺す治療法で、手術ができない患者さん、進行癌、骨転移のある患者さんなどに行われます。
技術的な進歩により治療成績が向上しており、最近、放射線療法の見直しが進んでいます。
合併症は放射線による一種のやけどで、排尿痛、血尿、皮膚のただれ、直腸からの出血などがみられることがあります。

前立腺がんの治療「前立腺全摘除術」

前立腺がんの治療には、手術療法や放射線療法の局所療法と、内分泌療法や化学療法の全身療法があります。
前立腺全摘除術はT2までの早期癌の患者さんに行われ、ほぼ根治が期待できます。
前立腺、精嚢を切除し、膀胱と尿道をつなぎます。麻酔は全身麻酔と局所麻酔の2本立てで行われます。この手術の合併症としては、尿失禁と性機能障害が主なものです。
以前はよくみられた尿失禁も、最近では日常生活に支障をきたすようなものは稀になっています。性機能障害、勃起不全はほぼ必発といえますが、早期に限っては性機能に関係する神経を傷つけずに摘出する方法もあります。

前立腺がんになりやすい人

年齢: 50歳以上の剖検(死亡時の解剖)では3割、80歳以上であれば6~8割に小さな前立腺がんが見つかるといわれています。
遺伝: 血縁者に前立腺がんの患者さんがいると、危険率は高くなります。
職業: カドミウム(たばこの煙やアルカリ乾電池に含まれる成分)を扱う、電池製造工場労働者などはリスクが高いといわれています。
ビタミン: ビタミンDの活性化(紫外線・日光をあびることによる)やビタミンAが前立腺がんの抑制に関わっているかもしれないという説もあります。
食事: 脂肪(油)、特に動物性脂肪を多くとることは前立腺がんの危険因子として有名です。具体的にはチーズ、卵、豚肉などです。逆に、大豆(みそ・納豆・とうふなど)、緑黄色野菜、トマト、緑茶などは前立腺がんを抑制するといわれています。

前立腺がんにならないため

前立腺がんの原因は不明なので、下記のような生活を心がける。
 ○ 彩り豊かな食卓にして、バランスのとれた栄養をとる
 ○ 毎日、変化のある食生活を心がける
 ○ おいしい物も適量に、食べ過ぎは避け、特に脂肪を控えめにする
 ○ 大豆をよく食べることはいいかもしれないと言われている
 ○ お酒はほどほどに、健康的に楽しむ
 ○ たばこは吸わないように、特に、新しく吸い始めない
 ○ 緑黄色野菜をたっぷりととる
 ○ 適度にスポーツをする

和食で前立腺がんを予防

昔は、日本人は、当たり前のように毎食味噌汁を飲み、おかずに大豆製品の豆腐や納豆を食べていました。現代では、朝食はパンにコーヒー、昼は洋食メニューかそば、夜はアルコールといった食生活に慣れてしまい、大豆製品を取る機会が少ない人が増えています。
 大豆は、前立腺がんや乳がんの予防に効果的といわれるファイトケミカルの一種の“イソフラボン”を含んだ優れた食品なので、積極的に取りましょう。
 味噌汁は塩分の取り過ぎにつながるということもあり、日に3度摂取する必要はないと思いますが、納豆や豆腐、豆乳などの大豆製品は積極的に摂りたいものです。
毎日の食事に大豆製品を意識的に採り入れることが大切。朝食では味噌汁か豆乳のどちらかを摂取し、昼は納豆そばや大豆のサラダ、五目豆などを選びましょう。

前立腺がんを予防する食品

積極的に摂取することで前立腺がんを予防するといわれる食品もあります。
それは緑黄色野菜全般に言えるのですが特にリコピンが豊富なトマトが良いといわれています。今では一般的に認知されている抗酸化物質といわれている栄養素全体ががん抑制に効果があるのは広く知られてますがその中でも前立腺がんにはトマトのリコピンが良いといわれています。
それと豆腐や豆乳を摂取することで大豆イソフラボンが女性ホルモンの代替の役割を果たし過剰な男性ホルモンの働きを抑制してバランスを整えてくれます。

前立腺がんの予防

日本の男性に前立腺がんが増え始めたのは寿命が延びてがん全体の罹患率が上がったり、検査のや精度の向上等の条件的な理由もありますが、前立腺がんは食事との関連性が顕著であるとの指摘があります。
欧米型の食生活による高カロリー・高タンパクな食事が前立腺がんだけでなくがん全体の罹患率を上げると指摘がありますが特に前立腺がんのリスクを上げる食物に、精製された食品類・乳製品カルシウム・飽和脂肪酸等があげられます。
やわらかいパンやまったくの白米・乳製品全般(マーガリン・バター・マヨネーズ・クリーム・お菓子等)・肉の脂や乳製品からの過剰なカルシウムの摂取も前立腺がんリスクとして指摘されています。

末期腎不全と治療法「腎移植」

腎移植とは、末期腎不全で腎臓が機能しなくなった患者様に他人の腎臓を移植し、その人の腎臓として働きをさせる治療です。
適合する腎臓が提供されると、移植を受けることができます。腎移植がうまくいけば透析療法は不要になり、患者様の生活の質は大きく向上します。
しかし、拒絶反応を抑える免疫抑制剤を飲み続けながら、自己管理を続ける必要があります。腎移植には、肉親が腎の提供者となる生体腎移植と、亡くなられた方が腎の提供者となる献腎移植があります。

末期腎不全と治療法「腹膜透析」

お腹の中(腹腔)に入れた透析液に血液中の毒素や余分な水分を移行させ、それを1日通常4回入れ替えることによって治療をします。
血液透析では血液を体外に取り出し血液を浄化しますが、腹膜透析ではお腹の腹膜を利用して24時間連続した透析を行うので、最も生体腎に近い治療法といえます。
腹膜透析には1日数回、患者さんご自身でより清潔に接続できる機械を用いて透析液バッグを交換するCAPDと、夜間就寝中に自動的に透析液を交換する機械(自動腹膜灌流装置)を用いて、透析をするAPDという方法があります。

末期腎不全と治療法「血液透析」

血液透析
血液透析(Hemo Dialysis:略称HD)は、機械でからだにたまった水分や尿毒素(にょうどくそ)などを取り除く方法で、日本で現在最も広く行われている透析療法です。血液を体外に取り出し、ダイアライザーと呼ばれる透析器(人工の膜)に通すことによって、血液中の不要な老廃物や水分を取り除き、血液を浄化します。きれいになった血液は、再び体内に戻されます。
血液透析では、血管に針を刺して血液を連続的に取り出す必要があるため、簡単な手術によって、前腕の動脈と静脈を皮下でつなぎ合わせてシャントと呼ばれる血液の取り出し口を作ります。

腎不全の治療「食事療法」

初期段階から食事療法を行うことにより、腎不全の進行を遅らせることができます。
食事の成分中で注意深く管理しなければならないのは、塩分・水分、タンパク質、エネルギー(カロリー)、カリウム、リンなどです。
食事療法で最も重要な事は、1日3度の食事をきちんととる事です。
 タンパク質の制限
タンパク質を摂りすぎると腎臓に無理がかかります。タンパク質を制限すると腎不全の進行を遅らせる事が知られています。
しかし余り制限しすぎると栄養状態が悪くなって、ばい菌などに対する抵抗力が低下する場合があります。タンパク質を制限しすぎるとカロリー不足になりがちです。
十分なカロリーを摂ってタンパク質を制限するには、低タンパクご飯などの特殊栄養食品を使う必要があります。しかし勝手に行うのは危険ですので、主治医や栄養士さんに相談しましょう。
 カリウムの制限
一般に腎不全の患者さんでは、カリウムの排泄が低下し体内に蓄積してきます。血液のカリウム濃度が高くなりすぎると非常に危険で、不整脈が起きたり心臓が止まることさえあります。
また腎臓の保護作用の強い降圧薬の中にはカリウム濃度を上げる副作用を有する物があります。これらの薬を十分に使用して腎臓を守るためにもカリウムの制限が必要です。
カリウムは、タンパク質の多い食品や果物、野菜に多く含まれています
 リンの制限
リンは体内のカルシウムと結合して、骨や歯を丈夫にします。腎機能が低下すると、血中にリンがたまり、血管や腎臓に石灰化が起こり、動脈硬化や腎不全を悪化します。
体はリンのバランスを保つために副甲状腺ホルモンを分泌して、腎臓からリンを排泄する代償機能が働きますが、皮肉にも副甲状腺ホルモンは骨を溶かす作用もあり、骨がもろく弱くなります。
従って、リンの摂取量を減らすことが必要です。健康な方はリンやカルシウムの多い乳製品や小魚を食べると骨が丈夫になりますが、腎機能の低下した患者さんでは全く逆で、これらの食品を食べると骨がもろくなります。
骨を丈夫に保つためにも、動脈硬化や腎不全の進行を予防するためにも、リンの制限が必要です。一般にタンパク質の多い食品にはリンも多いので、タンパク質を制限すればリンの制限にもつながります。
 塩分の制限
大部分の腎不全患者さんは腎臓から塩分を排泄する力が落ちています。従って塩分を普通に摂ると体の中に貯まり、血圧が上昇します。高血圧は腎不全にとって最も悪い要因ですから、塩分制限は極めて重要な食事療法です。
また浮腫の強い患者さんでは、塩分の摂りすぎは浮腫を悪化します。しかし稀に塩分喪失性腎炎という病気による腎不全の患者さんがいます。この様な患者さんが塩分制限をすると、逆に脱水となって腎不全が悪化する事があり注意をする必要があります

腎不全の治療「一般療法」

一般療法には、安静、禁煙、異常時の対応などが挙げられます。運動が腎臓に悪いという確たる証拠は有りません。
しかし実験的に横になった状態から立ち上がると、腎臓に流れる血液量がかなり減少します。この様な状態を長く続けると尿量も減ります。
腎不全の患者さんが昼に長く立ち仕事をするとその間は尿量が少なく、夜間寝ている間に何回もトイレに行くことになります。
ですから余り長く立ち仕事や運動を行う事は腎臓にとって負担になる可能性が有る訳です。時々足を高くして横になったりするのが良いのかも知れません。
タバコが腎臓に悪い事は証明されているので、頑張って禁煙しましょう。
異常時の対応とは、例えば風邪を引いて食欲が落ちたり、下痢をしたりすると、腎不全の患者さんは容易に脱水になり、腎不全が急に悪化する事をよく経験します。この様な時には直ちに受診して、脱水(体重が急に減っている)の場合には、点滴を受ける必要があります。

腎性急性腎不全

腎臓に流れる血液が減少すると、腎臓の細胞が生きていくのに必要な酸素の運搬も出来なくなります。この場合、特に酸素不足に弱い尿細管細胞が死んでしまいます(尿細管壊死)。尿細管が働かなくなれば、いくら糸球体が正常でも、ネフロンとしての働きが出来ず、急性腎不全となります。いくら血圧を上げて十分な血液を腎臓に流しても手遅れで、新しい尿細管細胞が生まれるまで、腎臓の働きは停止します。このような状態を腎性急性腎不全と呼びます。
心臓が止まってから腎臓を取り出し、腎機能を失った透析患者さんに移植する、献腎移植の場合も尿細管壊死が起こります。この場合、取り出された腎臓の尿細管は死んでいるため、移植が成功してもすぐには尿は出ません。尿細管が再生して尿が出るまで1週間程度かかります。もし、脳死状態で腎臓を摘出すれば、尿細管細胞は生きていますから、移植後すぐに尿が出ます。
尿細管細胞は毒性物質にも弱く、阪神大震災の時にはガレキの下敷になって筋肉が傷害され、筋肉の中から遊出した様々な物質が尿細管細胞を傷害して急性腎不全をきたした、いわゆる挫滅症候群(クラッシュ症候群)が発症しました。

腎前性急性腎不全

急性腎不全の最も多い原因の1つにショックがあります。
これは、精神的なショックではなく、例えば、心筋梗塞や大出血などによって血圧が急激に下がる状態を言います。
このような場合、腎臓を流れる血液が極端に減少し、尿を作ることが出来なくなります。急性腎不全の原因が腎臓に十分な血液が流れてこないことにありますから、腎前性急性腎不全と呼びます。
血圧を上げて、腎臓に十分な血液が流れるように治療すれば、急性腎不全も治ります。

腎後性急性腎不全

前立性肥大などで尿の通り道が閉塞すると、当然尿が出なくなり、腎臓の尿を作る働きもストップし、急性腎不全となります。
しかし、治療も簡単でこのような閉塞を取り除けば治ります。ネフロンの項で述べたように、腎臓の働き、すなわち尿を作る過程はネフロンと言う管状の構造で行われているため、ネフロンの一部が傷害されても全体の働きが出来なくなり、尿を作ることが出来なくなります。
このような傷害が突然、しかもすべてのネフロンに起こると急性腎不全状態となります。

急性腎不全の原因

狭心症などの心臓病の診断や治療時によく行われる造影検査の際、もともと腎機能が低下している患者さんや、高齢者、糖尿病の患者さんなどではこの造影剤が尿細管の細胞を傷害し、一時的に急性腎不全の状態になることがあります。
主に糸球体が急激に傷害される病気として急性糸球体腎炎や溶血性尿毒症症候群(一時期全国的に多発したO-157大腸菌感染によることが多く、糸球体だけではなく尿細管も傷害される)などがあり、やはり急性腎不全の原因となります。
見過ごされやすい原因として、抗生物質や鎮痛剤など、様々な薬剤に対するアレルギーが腎臓に起こる薬剤性急性腎不全の場合があります。アレルギー反応は主にネフロンや血管の間を埋めている間質という部分に起こることが多く、急性間質性腎炎と呼びます。直接ネフロンの働き、すなわち尿を作るのに影響は無いように思われますが、間質に炎症に伴う無数の細胞が集まると、ネフロンや血管が圧迫され、尿を作ることが出来なくなり、急性腎不全の原因となります。しかし、血尿や蛋白尿の出ることも少なく、余程尿の量が減少して、強い浮腫でも現れなければ、体がだるい程度の症状で見過ごされることも多いのです。自然に治ってくれれば問題無いのですが、後遺症を残すことが多いと考えられています。

急性腎不全とは

急性腎不全とはその名の通り急激に腎機能が低下する状態です。
通常、尿の出が悪くなったり、あるいは全く出なくなったりします。一般には余りなじみの無い病気のように思われがちですが、高齢者や糖尿病、高血圧など動脈硬化の強い人が増加しつつあるわが国では、ちょっとしたことでも急に腎臓の働きが低下することも多いのです。死亡率の高い病気です。

慢性腎不全の薬物療法

腎不全を治す特効薬はありません。目標は慢性腎不全の進行を遅らせる事と、合併症を予防する点にあります。
降圧薬
慢性腎不全になると高血圧となることが多くなります。先に述べたように高血圧は、腎不全進行の最も重要な増悪因子であるとともに、生命にかかわる合併症の原因にもなります。このため、慢性腎不全の薬物療法の中で最も重要なものと考えられています。
最近は多くの有効な薬剤が開発され、血圧をコントロールするのも楽になっています。特にアンジオテンシン変換酵素阻害薬と、アンジオテンシン受容体拮抗薬は血圧を下げるだけでなく、腎機能を保護する作用も優れています。
利尿薬
むくみ(浮腫)のある場合や、血圧が高いにもかかわらず塩分制限の守れない場合には利尿薬が必要となります。しかし、不用意に利尿薬を飲むとかえって腎機能を悪くすることがあります。
クレメジン
経口吸着炭薬クレメジンは、特殊な活性炭を薬にしたものです。腸の中でいろいろな物質を吸着します。腎不全が進行して現れる症状を尿毒症といいますが、腎不全の患者さんの体には腎臓に負担となるような尿毒症毒素が蓄積します。クレメジンは尿毒症毒素を吸着し、腎機能の低下を抑える働きがあります。
この薬はカプセルと細粒の二つの剤型があります。カプセルの場合には、1日30カプセルという大量を服用しなければなりません。なお、毒素だけでなく同時に服用した他の薬も吸着する可能性があるので、食事や他の薬を服用してから少なくとも30分以上時間をずらして服用する必要があります。通常、食間に服用することになります。
活性型ビタミンD
腎臓の働きの項で述べたように、腎不全になると活性型ビタミンDの産生が低下し、骨がもろくなることがあります。このため活性型ビタミンD製剤(アルファロール、ロカルトロールなど)が投与されます。
しかし使い方が難しく、多すぎるとカルシウムの吸収が過剰となり、高カルシウム血症をきたすことがあります。高カルシウム血症は、腎機能を低下させる副作用があるため、十分注意しながら服用する必要があります。
リン吸着薬
腎機能が低下するとリンの排泄も低下し、高リン血症となると、低カルシウム血症、副甲状腺ホルモンの過剰分泌(副甲状腺機能亢進症)をきたします。これを予防するためにはリンの摂取制限が必要となります。
そこで、食物中のリンを結合し吸収されないようにするリン吸着薬(カルタンなど)が投与される場合があります。一般には炭酸カルシウムが用いられます。食事中のリンと胃の中で結合するするため、食中あるいは食後すぐに服用しないと十分効果が得られません。気を付けなければならないのは、活性型ビタミンD製剤と炭酸カルシウムの併用です。これは理にかなった治療法ですが、高カルシウム血症の危険があり、十分注意する必要があります。
カリウム吸着薬
腎臓からのカリウムの排泄が低下することにより、高カリウム血症をきたします。高カリウム血症は不整脈をきたし、突然死の原因となることがあります。このため、食事療法の項で述べたような注意が必要ですが、どうしてもカリウム値が5.5mEq/L以上となる場合には、カリウムを腸の中で吸着し、便に排泄する薬が必要となります。カリウム吸着薬(ケイキサレート、カリメート)は便秘などの副作用があり、これを予防するためにソルビトールなどの粉薬を併用することがあります。ゼリー状の薬(アーガメイトゼリー)には、カリウムを吸着する成分と便秘を予防する成分が含まれています。
エリスロポエチン製剤
程度の差はあれ、ほとんどの腎不全の患者さんは貧血になります。
腎臓は造血ホルモン(エリスロポエチン)を産生しています。エリスロポエチンが骨髄に赤血球を作るように指令を出しているのです。エリスロポエチンが欠乏すると骨髄での赤血球の産生(造血)が低下し、貧血になるわけです。貧血の状態が長く続くと、心臓に負担となり、心不全の原因となります。
このエリスロポエチンが遺伝子工学の発達により薬として使えるようになりました(エポジン、エスポー、ネスプ)。一般にはヘマトクリット値が30%以下(正常値;40-45%)に低下した場合に使用します。しかし、エリスロポエチンは注射薬で、1~2週間毎に注射する必要があります。
日常生活では貧血と言うと頭がフラツとするような脳貧血のことを思い浮かべますが、これとはまったく違います。医学的には身体中に酸素を運ぶ赤血球が少なくなることを貧血と呼びます。
重炭酸ナトリウム
人間の体は弱アルカリ(pH7.4)に保たれています。腎臓の働きが落ちてくると、アルカリ性を保持する重炭酸の濃度が低下します。このため身体が酸性に傾きます。医学的に言うと、アシドーシスという状態になります。アシドーシスになると、骨がもろくなったり、栄養状態が悪くなったり、様々な悪影響を及ぼします。またアシド-シスが腎機能を低下させるとの報告もあります。これを防ぐためにアルカリ化剤として重炭酸ナトリウム(重曹)を1日1-3g服用します。
ステロイド・免疫抑制剤
慢性糸球体腎炎で慢性腎不全となった患者さんの多くはステロイドや免疫抑制剤は無効です。ネフロ-ゼ症候群を合併している場合でも効果の期待できないことが多く、副作用の面からいつまでも使用すべき薬剤では有りません。腎不全だけでも免疫能が低下しやすいので、これらの薬でさらに免疫能が低下すると、抵抗力が非常に弱くなります。
漢方薬
現時点で有効性が確認されている漢方薬は無いと考えて頂いて良いと思います。かえって、変な漢方薬による副作用が懸念されます。

慢性腎不全の治療

慢性腎不全の治療目標の1つは慢性腎不全の進行を予防し、少しでも透析療法への移行を遅らせることにあります。慢性腎不全は進行性の疾患です。多少の変動はあるものの、良くなることはありません。従って、薬物療法や食事療法、安静療法により、少しでも進行を遅くさせることが目標です。
慢性腎不全治療のもう1つの治療目標は合併症の予防です。慢性腎不全の進行とともにいろんな合併症が現れます。中には、生命をおびやかすようなものもあります。
慢性腎不全が進行しても、透析療法が有りますからすぐに生命にかかわる事はありません。しかし、例えば高血圧が持続するような場合には、もちろん腎臓にも悪影響を及ぼしますが、生命にかかわる心臓病や脳卒中などの合併症の原因となるわけです。さらに生命にかかわることはなくても、不適当な食事療法などを行うと骨がもろくなる、などの合併症が現れます。
腎機能の低下を予防する1つの方法は、腎臓の負担を減らすことです。
腎臓を会社に例えますと、慢性腎不全では、10人いた社員が5人以下に減ったとします。会社の仕事量が同じであれば、残った5人には今まで以上に仕事の量が増え、ついには過労死し、ますます社員は減っていきます。残った社員が減らないようにするには仕事量を減らす必要があります。これが食事療法や安静療法、薬物療法の目的です。

慢性腎不全の治療は早い段階から

腎機能が3分の1以下に低下した状態を慢性腎不全と呼びますが、現実にはこの時期にはかなり進行した状態で、むしろ正常の70%以下に低下すれば、慢性腎不全の予備群として適切な治療が必要となります。
一般に腎機能が1/3程度に低下した段階を慢性腎不全と呼ぶのは、ちょうどこの頃から、血液中にクレアチニンや尿素などの老廃物が蓄積するためです。

慢性腎不全の病態

腎臓は2個ありますが、片方を摘出しても腎機能はほとんど低下することは有りません。腎臓に大きな予備力があるためです。逆に腎機能が正常の半分くらいしかない、という場合には、働いているネフロンの数は既に約6分の1程度に減少しています。
慢性腎不全では糸球体のろ過圧が上昇していることが知られています。これによって、ネフロン数が減少しても糸球体ろ過量(腎機能)は保たれます。しかし糸球体ろ過圧が上昇するのは、糸球体内の血圧が上昇している(糸球体内高血圧)からです。糸球体毛細血管の動脈硬化が進行し、糸球体が過労死することになります。

慢性腎不全に至る病気

両方の腎臓を同時に傷害する病気はすべて慢性腎不全の原因となり、慢性透析療法に至る疾患でもあります。
慢性腎不全の原因を透析療法を必要とする疾患で見ると、糖尿病患者が急激に増加しており、1998年には慢性糸球体腎炎に代わって糖尿病性腎症が第一位となっています。慢性腎不全と言う名前は病名ではなく、腎臓の働きが低下していると言う病態名です。

慢性腎不全の原因

原因は主に糸球体を傷害する慢性糸球体腎炎や糖尿病性腎症、間質を傷害する間質性腎炎、血管を傷害する高血圧などが上げられます。
病状も急性腎不全とは違い、末期に到るまでほとんど症状が無いのが特徴です。もちろん尿も十分に作られます。しかし、末期となれば慢性透析療法が必要となります。
急性腎不全と異なり、治ることは期待出来ません。腎機能が正常の10%以下に低下した末期腎不全に至ると、腎移植を受けない限り一生透析療法を受けなければなりません。

腎臓がんの予防

腎臓がんを予防するには、食生活や生活習慣を見直すことによってある程度予防することは可能であると思われます。
腎臓がんになりやすい人をみていくことによって、腎臓がんをいかに予防するかということもわかるというものです。
その一つに、腎臓がんは男性の方がなりやすいということです。男性の方が多いわけですから特に男性は気を付けなくてはいけません。
そして、食生活でいえば脂っぽいものを多く食べている人は、腎臓がんになりやすいため、なるべく脂っぽいものを控えることは予防になると思われます。体重が重く肥満と診断されている人も注意が必要ですので、太り過ぎないように体重を管理するのも予防になります。
また、生活習慣としては、喫煙をしている人は腎臓がんを発症しやすくなるので、禁煙をしていた方が予防になります。
前にも触れましたが、糖尿病で人工透析を受けている方は腎臓がんになる確率が増しますから、恐らく医師にも言われると思いますが、検査を常にする必要性が出てきます。
遺伝性の問題も無視はできません。自分の家系に腎臓がんを発症した人がいる場合は、他の家系と比べて腎臓がんになる確率が増しますから、常に検査を定期的に受けることが予防につながると思われます。

慢性膵炎の食事療法

慢性膵炎では、食欲不振、嘔吐、黄疸が出る。
食事のポイント
●高タンパク、低脂肪の食事にする
脂肪の少ない良性タンパク質で膵臓機能を回復し、脂肪制限で急性膵炎発作を防止する。
●ビタミン、ミネラルを摂取する膵臓機能回復に有効である。
●酒、香辛料はとらない腹痛の原因となるので、とらない。

急性膵炎の食事療法

急性膵炎は、腹と背に痛みがある
食事のポイント
●急性期には絶食する
絶食、水も絶ち、膵臓を休める。
●脂肪を制限する
肉、魚をはじめ、植物油もとらない。
●タンパク質を制限する
急性期には1日10グラム以下にし、回復後に50グラム程度に戻す。
●ビタミンC、E、ミネラルをとる肝臓機能の回復をする。

急性膵炎の原因と治療について

急性膵炎は、様々な原因で活性化された膵臓の消化液により自分の膵臓が消化されてしまい、膵臓や他の臓器に炎症と障害が引き起こしてしまう病気です。
膵臓の働きには消化酵素を含んだ膵液を製造し、できた消化酵素を十二指腸に送り、胆汁と一緒に、タンパク質、糖質、脂質などの栄養素を分解し、消化をしていく大切な役割を行っています。
他の働きとしてブドウ糖の代謝に必要なホルモン(インスリン)を分泌して、血中のブドウ糖の値をコントロールして血糖値を安定させるなど、生命維持を行うのに大事な役目を果たしています。
急性膵炎は、脂質異常症や、細菌感染、胆のう炎、胆石、胆管炎、胆管閉塞などの胆道系疾患、血行障害、また、アルコールや高脂質の食べ物を多量に食べることから起こります。
急性膵炎で良く見られる症状は、腹部上部の激しい痛みです。急性膵炎から起こる腹痛は、みすおちから始まり、肋骨の下のへりに沿って左側腹部、背部に放散する痛みです。その痛みの多くはかなり激しい痛みとなります。
急性膵炎の症状が重くなると、腹部の激しい痛みに加えて発熱、悪寒、冷や汗、嘔吐、頻脈、チアノーゼ、血圧降下などからおこるショック症状があります。
一般に膵炎を判断していく検査法には、血液検査を行ってアミラーゼの値を検査する、また腹部超音波や腹部CT検査などにより、膵臓の炎症症状や腹部CT検査などにより、膵臓の炎症の状態を確認するなどを行いトータルで判断することが必要になります。
急性膵炎で行われる治療では、発作を起こした後は、特に2~3ヶ月は絶食する必要があります。点滴を行いながら、水分と栄養を補いながら身体の状態を観察します。
症状が安定してきたら、低脂肪食を主体にした食事療法が行われます。尚、腹部の激しい痛みに対しては、鎮痛薬の投与や消化酵素の働きを抑える薬など使用して、症状の改善を図る治療が行われます。

急性膵炎の原因と症状

急性膵炎は、急激な炎症が膵臓に発生する疾患です。その症状が重い場合は、生命に深く関係する病気で、高脂肪で高たんぱくなどの欧米化した食事、そして、アルコール分の過度な摂取などが関係しているようです。
事実、急性膵炎で主な原因とされているのは、アルコールで、膵炎発生原因の37パーセントとされています。次に多いのが胆石との関連、そしてその他の原因が特定できないものとなっています。
アルコール分の飲みすぎ状態になったり、脂肪分の多い食べ物を食べ過ぎたりすると、数時間後に激しい腹痛を起こしたりするのが特徴的な症状です。みぞおち周囲から左の腹部、背中にかけて、突き刺すような激しい痛みが起こるようになります。
症状の現れた方は、時間をかけてじっくり現れることもあれば、突如現れることもあります。また、気付かないうちに痛みが消失していたりすることもあります。人により意識障害やショック症を引き起こす人もいます。
痛みの特徴は、重苦しく、だんだんと強まっていきます。重症化すると膝を抱えないとこらえられないほど、非常に激しく痛みを伴います。痛みは継続して続き、発熱や嘔吐を伴う場合もあります。
急性膵炎が重症化した場合、消化酵素により破壊された膵臓の組織から有害物質が血中に流出して、腎臓、肺、肝臓、心臓などにトラブルを起こし、多臓器不全の症状が起こるといったケースもあります。
急性膵炎の処置法として、症状が起こったら、急激に悪くなるケースがあるので、早期にに医療機関を受診する必要があります。継続して激しい腹痛を起こしている場合は、救急車を手配をして対応することが大切です。

慢性膵炎の症状

代表的な症状としては、上腹部痛と腰背部痛があげられます。痛みは頑固で持続性ですが、間欠的に生じるものもあり、痛みの程度も個人差ががあります。そのほかの症状としては、吐き気・嘔吐・腹部膨満感などがあげられます。
診察時には、上腹部を押されるといやな痛みを感じます。背中の中央をぽんぽんとこぶしで叩かれると背部から脇にかけて放散するような痛みを感じる事もあります。
痛みは食後(油の多い食事)や、飲酒後に比較的多く見られます。
これらの症状は、比較的膵臓の機能が保たれている代償期に起こるもので、膵臓の機能が著しく低下した非代償期ではかえって見られなくなります。しかし、非代償期では膵臓の外分泌機能不全による消化吸収障害による、脂肪性下痢や体重減少、内分泌機能不全による糖代謝障害(膵性糖尿病)が認められるようになります。

慢性膵炎の原因に応じた治療方法

慢性膵炎の原因がアルコール性、あるいは胆石性と判明している場合は、それらの要因を取り除きます。
アルコール性が原因の場合は習慣性になっていることが多く、症状が悪化するとすい臓の機能不全や糖尿病、果ては膵臓がんにまで発展することが考えられるので、アルコールの禁止が大前提です。
胆石性の場合は、結石の除去手術などを行います。
病気の状態や進行度によって薬物治療をはじめ、継続的治療(生活習慣改善:食事療法・運動療法などを含めた総合的治療)が必要になってきます。