糖尿病と膵臓(すい臓)の関係

すい臓で作リ出されるインスリンすい臓(膵臓)は血糖値を調節するインスリン(インシュリン)やグルカゴンというホルモンを作り出し分泌しています。
通常、私たちの血液中には70~110mg/dL程度のブドウ糖が存在していて、これを血糖といい、その値が血糖値です。
血糖値がほぼ一定に保たれているのは、インスリンやグルカゴンなどのホルモンの調節作用によります。
高血糖状態が慢性化し、持続することによってさまざまな合併症を引き起こすのが、あの厄介な糖尿病です。
ホルモンの調節作用による血糖値の安定通常私たちのカラダでは空腹時には血糖値は下がってきて、これに対応してグルカゴン、アドレナリン、コルチゾールなどのホルモンの分泌が盛んになって、血糖値を上げる方向に働きます。
また逆に、食後などは血糖値が上がってきますが、このときインスリンというホルモンがすい臓(膵臓)から分泌され、血糖値を下げるように働きます。
インスリンの分泌機能そのものが衰えたり、分泌されたとしても作用する力が低下すると高血糖状態になります。
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すい臓で作られる膵液とホルモン

すい臓(膵臓)で作られる膵液(すい液)は、各種の消化酵素を含んでおり、たんぱく質や炭水化物や脂肪を分解したり、酸性の胃酸を中和させたりします。
すい臓(膵臓)で作られるホルモンには、インスリン(インシュリン)やグルカゴンなどがあり、
特に、インスリンは血糖を下げる重要なホルモンであり、この働きが量的あるいは機能的に不足すると糖尿病になります。
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すい臓の大切な2つの働き

すい臓(膵臓)の大きな働きをひじょうに簡単に言うと、すい臓は食べたものを消化する働きと、血糖値を正常に保つ働きをしています。
すい臓(膵臓)には、トリプシン、アミラーゼ、リパーゼなどの消化酵素を含んだ膵液(すい液)を通して十二指腸へ分泌する外分泌作用と、

すい臓(膵臓)
で作られるインスリンやグルカゴンなどの、血糖値を調節するホルモンを血液中へ分泌する2つの作用があるのです。
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急性腎炎の治療

安静にする急性腎炎は腎臓の機能が低下してしまう病気ですから、腎臓への血流を保つために、特に急性期には安静にすることが一般的な考えてとしてはあります。しかし、自覚症状がほとんどなく、高血圧や肺浮腫なども見られない場合はそれほど厳格な安静は必要としないとの意見もあります。
食事の制限での治療尿の出が少なく、むくみがあり、体内に水分がたまっている状態であれば、腎臓の塩分排泄機能が低下していると考えられるので食事制限などにより、塩分の摂取を控えることが必要になります。
たんぱく質の摂取も、この病気の発症原因から考えると、控えるべきだというのが一般的な考えです。
利尿薬での治療溶血性連鎖球菌感染後の急性腎炎の患者さんで、尿の出がすくなく、むくみが見られる場合は、排尿を促進するため利尿薬を用いることがあります。これにより、むくみや乏尿を軽減することが目的です。
降圧薬での治療溶血性連鎖球菌感染後に高血圧が原因となる急性腎炎の場合、血圧を抑えるために降圧薬を使用します。
抗菌薬での治療溶血性連鎖球菌感染が原因の急性腎炎の場合、病気が発症する前に咽頭炎に抗菌薬を使用して、急性腎炎の発症を減らします。
急性腎炎を発症する前の予防としては効果が認められています。
ただ、この治療はすでに急性腎炎を発症してしまった人には効果が少ないと考えられています。
上記のうち急性腎炎の治療法として現在最も確かだといわれているものは食事制限による食塩、水分の制限と抗菌薬です。
急性腎炎は、糸球体に炎症が起こる病気です。糸球体に炎症が起こると、赤血球やたんぱく質が尿にもれだしたり腎臓の排泄機能に障害が起きたりします。
乏尿期では食塩に含まれるナトリウムや水分の排泄がうまくいかないため、食塩や水分の制限は絶対に必要となります。
たんぱく質の制限も行われることがありますが、これは腎臓の機能が著しく低下した場合にのみ行います。
次に抗菌薬ですが、これは急性腎炎の原因が咽頭炎の場合に、用いることが多いです。
急性腎炎のもとである咽頭炎の段階で、免疫複合体をやっつけてしまうというわけです。
抗菌薬を用いる治療方法は、既に急性腎炎を発症してしまった患者さんの場合は効果が薄いようです。
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急性腎炎の原因

急性腎炎はほとんどの患者さんが溶血性連鎖球菌という菌により、上気道の感染症が原因となってひきおこされます。
免疫反応が関係していると考えられていますが、溶血性連鎖球菌に感染するとこれに対抗するために抗体がつくられ、その抗体に補体という物質が付いて、免疫複合体となります。
この免疫複合体が腎臓に運ばれて、腎臓のろ過作用をしている糸球体の網の目に引っかかってしまい、それによって炎症がおきると考えられています。
腎臓のろ過する機能が低下してしまいますから、赤血球やたんぱく質が尿として漏れ出し腎臓全体の機能低下がおきて、余分な水分や老廃物などが体内に溜まってしまいます。
上気道感染症がきっかけとなったことが明らかでない場合は、腎臓の細胞を一部とって、何が原因で急性腎炎を発症したかを調べる必要があります。
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急性腎炎の症状

急性腎炎とは主に喉や鼻などの上気道の感染症が起きたとき、それに引き続いておこる腎臓の糸球体の炎症のことをいいます。
代表的な症状は、血尿です。尿の色がいつもよりも濁っていたり、赤褐色の色をしていたり、明らかに目で見てわかる場合もあります。
肉眼で判別できない場合もありますが、検査によって尿たんぱくがみられたり、むくみ、高血圧がみられることもあります。
急性腎炎は主に、喉の痛みを伴う風邪などをひいて、咽頭炎を起こした後に発症するケースが多く、風邪以外の病気でも同じような症状を起こすこともあります。

急性腎炎
の多くは子供に発症しますが、成人でも発症します。
子供が発症した場合はおよそ、80~90%が完治するといわれています。
急性腎炎を発症したおよそ半分の人が、慢性化するともいわれています。急性腎炎はおよそ5万人に2人の割合で発生する病気だと考えられています。
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