胃の良性腫瘍

どんな病気か
● 胃にポリープ、腺腫、筋腫、線維腫などの良性腫瘍ができる病気である。
● 腺腫性ポリープと筋腫のできる場合が多い。
● 胃の良性腫瘍は胃の全腫瘍のうち、生前に気づかなかったものは10~20%で、治療の必要なものは1~2%ときわめて少ない。
 症状
● 貧血、出血、閉塞などの症状がおきる。
● しかしふつうは症状をうったえないで胃のレントゲン検査をして偶然発見される場合が多い。
 治療
● 胃ポリープの場合は良性のものと悪性のものとがあり、その鑑別が困難の場合が多い。
● 悪性の疑いのあるものは外科的手術を行なう。
● 良性と思われるものでも、レントゲン、内視鏡、細胞診で注意深く経過をみて、少しでも悪性化の疑いがあったら手術した方が安心である

胃ポリープの主な症状

胃ポリープとは、胃の粘膜表面にできた盛り上がりで、典型的なものは根元に茎のある丸いキノコのような形のものがあります。
胃底腺(イテイセン)の過形成によってできた胃底腺ポリープ、胃腺窩上皮(イセンカジョウヒ)の過形成によってできた過形成ポリープ、ガンに移行する可能性のある腺腫性ポリープなど、ひと口に胃ポリープといっても、治療の必要がないものから、ガンに移行する可能性のあるものまで様々です。
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若年性乳がんの症状と原因

近年若年性乳がんは増えています。日本人の20人にひとりの割合で発症する乳がん、とくに若い女性に増えているのが特徴的です。
原因は食生活の変化や女性の体の発達の早さなどを指摘されていますが、若年性乳がんで指摘されているのは家族性乳がんです。
家族性乳がんは名前の通り遺伝による乳がんリスクです。欧米などに較べればまだ頻度は低いですがやはり若くして発症するのが遺伝による乳がんです。
また家族性乳がんは一方の乳房に発症するともう片方の乳房にも発症するという傾向が指摘され注意が必要です。
若年性乳がんの初期症状はやはり無自覚無症状で本当に初期の段階ではしこりも感じられません。進行してくれば乳房やわきの下にしこりを感じ、血が混じる分泌物などがあわられます。
ですが乳がん根治の一番大事なことは早期発見につきるので、そういった自覚症状の現れる前の段階で乳がんを発見するために定期検査や自己検診を徹底して行うことが重要です。
自己検診でしこりは意外と見つかるのですがほとんどが良性のものです。ですが必ず専門の医師の検査を受ける習慣をつけるようにしましょう。
若い世代の方はどうしても自分が乳がんになるイメージや意識が希薄で検診までいたらないのですが、現在の日本の乳がんの若年化の発症と死亡率の増加はここに由来しているといえます。
若くてももっと問題意識を持つことによって早期発見と乳房温存率や根治に貢献できることを理解すべきです。

肝臓がんの再発

肝臓がんは再発率が高い
肝臓がんは、再発する確率が高いガンです。肝臓がんが 5年以内に再発する確率は 約80%といわれています。
そして、肝臓がんの再発する場所は、治療して残った肝臓からが 約87%です。
肝臓がんの再発率が高い理由は、肝炎ウイルス(C型肝炎ウイルス)にあります。肝臓がんの原因はほとんどの場合が肝炎ウイルスです。肝臓がんの治療は、その原因である肝炎ウイルスまで根絶するものではありません。
ですから、、C型肝炎から肝臓がんになった場合、がんを治療しても、肝炎は治っていないので、またガンができやすくなるのです。
つまり、C型肝炎から発生したガンは、治療してもまた新しいガンができやすいということです。ですから肝臓がんの 5年以降の生存率も下がります。
さらに、肝臓がんの再発しやすい状態は、肝機能の悪さ、腫瘍(しゅよう)の数の多さ、血管へがんが広がっているかどうかでも変化します。
再発しても希望はある
肝臓がんでは、再発してもしっかりと治療を受ければ治る可能性があります。つまり、再発したからといってもまだまだ希望はある、ということです。