胃がんと食事

まず、胃の役割について考えてみると他の臓器よりも食事とはかなり密接な関係をもっています。
なぜなら摂取した食物を胃液で分解、消化する働きをもつ器官であるから、その部分にがんなどが発生することは胃がんと食事には何らかの因果関係があるのでは?との想像も不思議ではありません。
 そこで胃がんが日本人が最も多くかかるがんであることから食事の分析、研究が進み、胃がんと食事の因果関係が徐々に解明されて健康管理のひとつに食事の見直しが叫ばれ、その必要性が社会に浸透して成果を挙げています。
たとえば具体的な栄養素の知識や食品の料理方法などの専門の料理家の腕を借りて料理方法を紹介したり、ひとたびある食品ががん予防になると話題になればその食品がやたらと持てはやされて、市場の混乱を招くほどになり、少々煽りすぎの傾向さえうかがえます。
 それでは、具体的に胃がんにかからない理想の食事とはどんなものなのか検証してみよう。
 まずは栄養バランスを考えて、塩分を低く抑えたメニューや多くの種類の食物を少しずつ、飲酒も適量になど1日3回取る食事に気を使うことは健康維持に貢献しています。
また、食事ではなかなか取れない栄養素をサプリメントなどで補ってこうした補助食品も上手に取り入れて理想に近い食事を心がけたい。また、最近ではピロリ菌感染が胃がんの温床の原因との研究発表があってからはこのピロリ菌の撲滅のための研究がにわかに注目されてきました。
 ところで、既に胃がんにかかってしまい、がんを切除して胃が小さくなったり、全くなくなってしまうと食事の制約はおおきく摂取量や口にできる食品も限られてきたり、患者にとっては食生活の変化に対応していかなくてはならない。現在ではそうしたダメージを極力抑えた治療方法が考案され、術後も食事の制約を受けることなく、食べる楽しみもあるのは理想的です。
食生活の改善は胃がんや他の病気の予防にもつながるので昨今の食育といった食全般の教育の一環に胃がんと食事をテーマとして盛り込めば子供の頃から胃がんやその他のがんに対する意識も高まり、胃がんの減少の成果の一翼を担うことにもなるでしょう。

食道がんが進行し、手術ができない形で発見されたら

遠隔転移等があり、手術が適していない場合、選択肢としては、
1.化学療法あるいは放射線療法をするか、
2.癌に対する治療はせず、痛みなど症状をとる治療のみ行うかです。
一般的にいって、手術ができないような食道癌のばあいは、化学療法によって腫瘍が治癒したり、大きく寿命が延びることはまれだと考えられます。ただし、食事がまったく通らないばあいは、何らかの処置(バイパス手術やステントチューブの挿入等)をする方が、余命を楽にすごせますし、骨の痛みなどは放射線療法で一時的に症状が軽くなることがあり、個々の場合に応じて判断が必要です。
手術も含めて治療は必ず何らかのマイナス面をもっています。手術では痛みがありますし、化学療法では、(一時的ですが)吐気、おう吐、脱毛、白血球減少などがあり、いずれも生命の危険性も数%あります。根治の可能性がない場合、その治療でもし半年寿命が延びるとしても、そのため1ヶ月入院し、ある程度の痛み、苦しみを伴う治療をうける価値があるかどうか、自らの価値観にてらして考えるべきでしょう。
手術が適していない食道癌の場合は、多くは診断後の余命は半年から1年ぐらいで、場合により2年以上にわたることもあります。一般的には現在症状がなくても半年ぐらいの間には何らかの症状の出現があり、1年後には状態が悪化する可能性が高いので、良好な社会生活ができるのは普通は半年から一年ぐらいでしょう。
なおらないだろう、と判断されれば、気持ちを切り替えて、残された社会生活を有意義に過ごすことに方向転換をすることが、この腫瘍に対するよりよい対処方法だと思います。
なぜ自分がこのような目に、と反問することもあるでしょう。家族に、自分につらくあたってしまうこともあるでしょう。しかしこの問いに対する答えはないのです。自分と家族がこれからいっしょに過ごせる時間が有意義なものになるように努力しましょう。自分が苦しいのだからと、家族に苦しみを転嫁しても楽になるものではありません。今の自分があるのは家族のおかげです。これまで自分をささえてくれた家族に対する感謝の気持ちが大切です。
痛み等が出現すると冷静ではいられませんが、モルヒネなどの麻薬を用い、痛みのない状態で最後を迎えることができるように医学も進歩してきています。またそのための専門病院もありますので手術が適さないと判断された時点で将来のことを考えて判断してください。
漢方や民間療法、温熱療法、遺伝子療法、免疫療法では現在のところ癌を治癒させることは難しいです。新しい治療法の中では血管新生抑制療法が癌をコントロールする(治癒はしないが―これを tumor dormancyとよんでいます)可能性があり、私は個人的には期待しています。免疫療法の一部にはこのような血管新生抑制を介しての効果を持っているものがあると考えられます。これら新しい治療法が確立するにはまだ時間が必要です。
病名告知について ―家族へのアドバイス
多くの場合、病名を告げるほうがよいでしょう。うそをつかなくてすみますし、医療側と患者さん、また家族と患者さんの関係がスムースになります。また患者さんが治療を受け入れるのが容易になります。悪性腫瘍であることを告げずに、手術あるいは副作用のある化学療法が必要であることを納得させるのは大変です。
病名を告げないのは、患者さん本人が病名を知りたくないという希望をもっているときなどに限った方がよいでしょう。家族の方の判断で、この人は癌だとわかると落ち込むに違いないからというので病名に関してうそを言うのは本人の希望を無視することにもなりますし、その後の家族関係を悪化させる原因にもなりえます。診断がつく前に、癌だったら知らせて欲しいかどうか、それとなく聞いておくのもよいでしょう。自分で判断のできる人であれば、自分の病気を知りたいと思うのが普通です。自分の場合を考えるとそうでしょう。自分は知りたいけど、家族の癌は本人に知らせたくないという人が多いのです。基本的には本人の意思を尊重することです。

食道がんの手術後

食道癌の手術では肺へ行く神経を切断することが多く、そのため術後に痰がたくさんでてそのため肺炎になる人が多かったのですが、最近では術後に気管支鏡を用いて呼吸管理をするなどの管理方法が向上し、成績が向上してきました。しかし、術直後はかなり綿密な管理が必要でそのためICU(集中治療室)を使うばあいが多いです。
もちろんICUなしでやっている施設もあります。本人も診断がついたら(もし吸っていれば)たばこをやめ、手術が決まって入院後は、できれば器具を使ったり、運動をして肺機能を高め、術後しっかり咳をして痰を自ら出すための訓練をしておく必要があります。
いずれにしろ術直後は人工呼吸器が使われることが大多数です。また自分で呼吸できるようになっても、痰をとるための細い管を気管に入れたり、気管切開が必要になる患者さんもあります。このようなことを術前によく説明しておいてもらうことが大事です。
術後数日で食道の代わりのものと食道の残りや、咽頭をつないだ場所がほころびることがあり、つばや食事がもれるのでこれが最もやっかいな合併症です。たいていは管をいれたり、傷をすこし開いたりして対処可能ですが、重症となることもあります。
食事ができるようになるまでは2週間ほどかかります。
食事は一度にたくさん食べれないので、自分の食事の仕方を修得する必要があります
退院は術後の治療がなければ術後3週間ー1ヶ月ぐらいから可能となります
術後の発熱が続き、本人の状態もよくない場合は、術後の肺炎または縫い目のほころびによる感染が疑われ、多くは集中治療室での管理が必要です。
人工呼吸、気管切開、気管支鏡による痰の吸引がされることが多いです。敗血症や、ARDS(呼吸状態が悪いこと)の状態であると、生命の危険があり、強心剤を始めとする多くの薬が投与されることが多いです。
このような状態ですと、家族も大変心配ですが、本人の状況について毎日詳しく説明を求めて、状況をよく把握するべきでしょう。このような状態にならないため、またなっても対処が迅速に行われるということで、ある程度症例の多い病院を選ぶべき疾患だといえます。

食道がんの各種治療

食道がん患者さんに対して各種治療法があります。食道がん患者さんに対して各種治療法が適用されます。標準的治療法(現在用いられている治療法)もあれば、臨床試験において検証されているものもあります。治療法についての臨床試験は、現在行われている治療法の改善やがん患者さんの新しい治療法に対する情報を得るために行われるものです。現時点で標準的とされている治療法よりも新しい治療法の方が良いと示された場合、今度は新しい治療法が標準的治療法になる可能性があります。 
臨床試験に参加してみてはどうかと考えてみるのもよいでしょう。いくつかの臨床試験は治療を始めていない患者さんにのみ開かれています。 食道がんの治療中に患者さんに対して特別な栄養管理が必要です。多くの食道がん患者さんは、嚥下困難のため食べることが難しくなっています。
食道は腫瘍により、または治療の副作用のため狭くなっていることがあります。患者さんは静脈から直接栄養素を補給されることもあります。また自力で食べることができるようになるまで、フィーディングチューブ(鼻または口から胃まで通す柔軟性のあるプラスチックチューブ)を必要とすることもあります。
標準的治療法として以下の5種類が用いられます:

外科的療法手術
は食道がんに対する最も一般的な治療法です。食道の一部は食道切除術と呼ばれる手術で摘出されることもあります。患者さんが以前のように飲食物を飲み込むことができるように、医師は残っている食道の健常な部分を胃につなぎます。プラスチックチューブや腸の一部を利用してつなぐこともあります。
食道周囲のリンパ節を取り除き、顕微鏡検査でがんがあるかどうかを調べます。一部の食道が腫瘍により閉塞されている場合は、食道を拡張させておくために食道内に拡張可能な金属ステント(チューブ)を留置することもあります。 放射線療法放射線療法は高エネルギーX線やその他の種類の放射線を用いてがん細胞を殺すか、成長させないでおくがん治療のことです。
放射線療法には2つのタイプがあります。体外照射は体外の機械を用いてがんに放射線を照射する治療法です。体内照射は放射性物質を密封した針、シーズ、ワイヤ、カテーテルをがんの内部またはその近くに直接留置して、がんに放射線を照射する治療法です。放射線療法の方法はがんの種類や病期によって異なります。
放射線療法中に食道を拡張させておくためにプラスチックチューブを食道内に挿入することがあります。これは食道挿管拡張術と呼ばれます。

化学療法化学療法
は、薬剤を用いてがん細胞を殺すかまたは細胞分裂を停止させることでがん細胞の増殖を停止させるがん治療のことです。
口から服用したり、筋肉や静脈内に注入する化学療法では、薬剤は血流を通って全身のがん細胞に影響します(全身療法)。脳脊髄液、臓器、腹部などの体腔に薬剤を直接注入する化学療法では、薬剤は主にこれらの領域中にあるがん細胞に影響します(局所化学療法)。化学療法はがんの種類や病期によって異なります。
レーザー療法レーザー療法は、レーザー光線(強い光の細い光線)を用いてがん細胞を殺す方法です。 電気凝固療法電気凝固療法は電流を用いてがん細胞を殺す方法です。 新しい治療法は現在、臨床試験で有効性を検討中です。現在アメリカで実施されている臨床試験についての情報はインターネットでNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。
臨床試験に参加したいと考える患者さんがいるかもしれません。何人かの患者さんにおいて臨床試験に参加することは最良の治療選択であるかもしれません。臨床試験はがんの研究過程の一つです。臨床試験は新たな治療法が標準的な治療法より安全で有効であるかを見つけ出すために行います。
がんに対する今日の標準的な治療法の多くは早期の臨床試験を基本にしています。臨床試験に参加する患者さんは標準的な治療を受けるか、初めて新しい治療を受けることになるかもしれません。
また、臨床試験に参加する患者さんは未来のがん治療法の改良を助けます。新しい治療法の臨床試験が有効性を示さなくても、しばしば重要な疑問の答えとなり、研究が前進するのを助けます。 がんの治療を始める前、または始めるか、治療を始めた後に患者さんは臨床試験に参加することができます。
いくつかの臨床試験はまだ治療を受けていない患者さんを含んでいます。他の試験はがんが回復していない患者さんに対する治療を評価します。がんが再発する(再起する)のを止めるか、がん治療の副作用を軽減する新しい方法を評価する臨床試験もあります。
臨床試験は国の多くの地域で行われています。治療法の項での現在の治療法の臨床試験へのリンクを参照してください。NCIの臨床試験リストから取り出してきます。
フォローアップ検査が必要になるかもしれません。 がんを診断するために行われた、あるいはがんの病期をみつけるために行われた検査が繰り返されるかもしれません。いくつかの検査は治療がどれぐらいよく効いているかをみるために行われるでしょう。治療を続ける、変更するか止めるかどうかの判断がこれらの検査結果を基に行われるかもしれません。これらはときどき再病期診断と呼ばれます。
いくつかの検査は治療が終わった後に時々継続して行われるでしょう。これらの検査結果は状態が変化したかどうか、またはがんが再発(再起)したかを示すことができます。これらの検査は時々、フォローアップ検査か定期検査と呼ばれます。
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現在行われている臨床試験のリストへのリンクはそれぞれの治療の項目に含まれています。いくつかのがんのタイプや病期に対しては、試験がないかもしれません。リストに載っていない臨床試験をあなたの主治医とチェックすることは、あなたにとって正しいかもしれません。0期(上皮内がん)0期の治療には通常手術が行われます。
現在、米国で0期食道がんの患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのがん臨床試験リストから確認してください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。 I期食道がんI期食道がんの治療法には以下のようなものがあります。
手術。
臨床試験。
現在、米国でI期食道がんの患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのがん臨床試験リストから確認してください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。 II期食道がんII期食道がんの治療法は次のいずれかになると思われます:
手術。
化学放射線療法(化学療法と放射線療法を併用した治療法)
手術後に行う化学放射線療法の臨床試験
現在、米国でⅡ期食道がんの患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのがん臨床試験リストから確認してください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。 III期食道がんIII期食道がんの治療法は次のいずれかになると思われます:
手術。
化学放射線療法(化学療法と放射線療法を併用した治療法)
手術後に行う化学放射線療法の臨床試験
現在、米国でⅢ期食道がんの患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのがん臨床試験リストから確認してください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。 IV期食道がんIV期食道がんの治療法は次のいずれかになると思われます:
症状を軽減し、QOLを改善するための緩和療法として食道ステント
症状を軽減し、QOLを改善するための緩和療法として外照射または腔内照射療法。
症状を軽減し、QOLを改善するための緩和療法としてレーザー手術または電気凝固療法。
化学療法。
化学療法の臨床試験。
現在、米国でⅣ期食道がんの患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのがん臨床試験リストから確認してください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。 再発性食道がんに対する治療法再発性食道がんの治療法は次のいずれかになると思われます:
症状を軽減し、QOLを改善するための緩和療法としていずれかの標準的治療法の使用。
臨床試験
現在、米国で再発性食道がんの患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのがん臨床試験リストから確認してください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。

肺がんの種類の分け方

肺がんの種類を分ける基準としては、組織型や病巣の位置、病期分類が用いられます。症状の現れ方や治療方法が変わってきますので、どれに該当するかを知っておくことは重要です。
組織型による種類
一般的に肺がんの種類と言った時には、組織型のことを指すことが多くなっています。これは顕微鏡で見たときの癌細胞の形態で分けるものです。腺がん、扁平上皮がん、小細胞がん、大細胞がんの4つが大部分を占めており、その他のものもわずかに存在しています。
組織型の違いは、悪性度や治療法に大きな影響を与えます。腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんはまとめて非小細胞がんと呼ばれているのですが、これらは抗がん剤や放射線があまり効かないとされています。
これに対し、小細胞がんという種類の場合には、抗がん剤や放射線の効き目は高いものの悪性度が高く、症状の進行速度が速い上に転移もしやすく、手術ができないことが多いことが特徴です。
このように、組織型による種類の違いは治療法の向き不向きに関わってくる重要な要素となります。
病巣の位置による種類
肺の入り口に当たる太い気管支に病巣がある肺門型(中心型)と、奥に当たる末梢部にできる肺野型(末梢型)に分けることができます。位置が違うと、症状の現れ方やレントゲン写真への写り方が変わってきます。
肺門型の場合には初期症状のうちはレントゲン写真にははっきり写らないものの、咳や痰、血痰といった症状が現れやすい傾向にあります。肺野型の場合には、自覚症状は少ないものの、レントゲン写真で発見しやすいことが特徴です。
肺がんの種類が肺門型か肺野型かによって、どのように見つけやすいかが変わってくるのです。
病期分類による種類
病期(ステージ)が何期であるかは、治療法や生存率に関わってきます。初期症状の患者さんと末期の状態では同じように論じることはできません。そのため、該当する病期を知っておく必要があります。

胃がん 再発防止に効果のある食事

胃がんの再発防止には、
どのようなことに気を配れば良いのでしょうか。
胃がんに関しては、
とくに塩分の摂取量を控えることが大切です。
がん予防のために推奨される1日の塩分摂取量は、
6g以下とされています。
しかし、日本人の1日あたりの平均塩分摂取量は、
約13gとなっています。
ですから、意識的に塩分を控えないと、
6gという量に抑えることは困難です。
まずは、この平均値より下げることからでも、
はじめてみましょう。
そこで、塩分を控えるための食事のポイントを紹介します。
まず、みそ汁などの汁物は、1日1杯までにしましょう。
そして、漬物やつくだ煮は、
なるべく避けるように心がけます。
また、調味料は知らないうちに多めに使ってしまう傾向があるので、
計量スプーンなどできっちり計ってから使います。
その他、塩分の高い食品として、加工食品があります。
ハムやソーセージ、練りもの、干物、インスタント食品など、
日常的に食べることを控えることが大切です。
そうはいっても、塩分を使用すると食が進み、
うまみを出すには必要な調味料です。
ですから、献立全てを薄味にするのではなく、
一部はしっかり味のついたものを加えたり、
少しの塩分でも、舌に濃く感じるような調理法を取り入れるなど、
料理の仕方を工夫するようにしましょう。
このように、塩分を控えることは、
胃がんだけでなく、他の成人病にも効果があります。
今までの食生活を振り返って、塩分を摂り過ぎている傾向があれば、
少し控えてみましょう。

胃がん 予防のための食事

胃は、食べ物を消化する働きをする場所であることから、
食生活との関わり方も深く、
胃がん予防には食生活が大きく影響しています。
ですから、胃がん予防の1つとして、
食生活を見直してみましょう。
まず、胃がん予防には、塩分を控えることが大切です。
塩分の過剰摂取は、胃の粘膜を傷つけてしまいます。
この状態を繰り返すと、胃に負担がかかり、
ガン化することもあります。
そして、喫煙、多量のアルコール摂取も、
できるだけ控えましょう。
これらも、たばこを吸わない人や、
お酒を飲まない人に比べ、
胃がんのリスクを高めます。
その差は、約3倍から5倍と言われています。
そして、焦げた食品や、
カビの生えた食品も、避けるようにしましょう。
これらの胃がんの原因となるようなものを避け、
予防効果のあるものを積極的に摂取することで、
がんを予防することにつながります。
がんの予防に良いとされる野菜を、
たくさん食べることも、お勧めします。
野菜に含まれるビタミン、βカロチンなどは、
活性酸素の発生を、抑える効果があります。
野菜を良く食べる人は、食べない人に比べ、
胃がんの発症率が、半分以下となっています。
また、果物においても、食べる人の方が、食べない人に比べ、
がんの発症率が約30%低いというデータがあります。
このように、食生活を見直すだけでも、
胃がんの予防効果は、かなり高まります。

胃がんになりやすい食事

胃がんになりやすい食事とは、
どのような食事なのでしょうか。
胃がんは、日本において、発症率の高いがんの1つです。
その理由として、高塩分の食事が考えられます。
とくに、塩魚や漬物といった塩分の高い食事は、
胃の粘膜に負担をかけてしまいます。
少し前の北陸や東北では、
胃がんの患者さんが、非常にたくさんいらっしゃいました。
それは、この地方特有の食生活にありました。
この地域は、冬が長く、雪におおわれているため、
食物を塩漬けにする習慣がありました。
現在は、新鮮な野菜や果物が年中食べられるので、
そのようなことはありませんが、
以前は、塩分をたくさん使用した食品が、
テーブルに並ぶことが多くあったため、
このような状況でした。
胃がんは、食生活との関わりが大きく、
食生活を見直すことで、予防も可能です。
最近の研究では、野菜や果物の摂取が、
胃がん予防に有効であるというデータもあります。
これらの野菜や果物に含まれるβカロチンやビタミンC、
ビタミンEなどが、細胞に傷がつくのを防いでくれます。
そして、冷蔵庫の普及が、食べ物を塩漬けにしなくても良くなり、
新鮮な野菜や果物が、年中手に入るようにもなりました。
このように、高塩分の食事は、
とくに胃がんに関しては、ハイリスクになっています。
少しでも、塩分を控える食事に切り替え、
さまざまな種類の野菜や果物を食べることが、
胃がん予防につながります。

胃がんの原因 食生活

最近では、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の感染も、胃がんを起こりやすくすることがわかっています。
 胃がんの原因とされるピロリ菌は、胃の粘膜に作用して胃の中にある尿素を二酸化炭素とアンモニアに分解する酵素を作ります。アンモニアは、粘膜刺激,腐蝕性があり,胃壁を傷つけてしまいます。
 この状態が長く続くと、胃はダメージを受けてしまい、十二指腸潰瘍や胃ガンを引き起こす原因になります。
 他にも発ガン性のある食品添加物があります。日本人の食品添加物摂取量は、1人あたり1日平均で約11グラムと推測されています。
 1年間にすれば約4キログラム、50年間で約200キログラムもの食品添加物を口にしていることになります。注意したほうが良いと思われる食品添加物には次のようなものがあります。
    注意すべき食品添加物
赤色2号 着色料 菓子、清涼飲料水、洋酒、冷菓 発ガン性、アメリカで使用禁止
赤色3号 着色料 和洋菓子、かまぼこ、福神漬け、イチゴ、粉末食品 ドイツ・ポーランド・アメリカで使用禁止
緑色3号 着色料 お菓子、清涼飲料水 ラットで発ガン、染色体異常、EC諸国で使用禁止
青色1号 着色料 お菓子、清涼飲料水 発がん性、EUで使用禁止
赤色104号 着色料 かまぼこ、ソーセージでんぶ・菓子など 遺伝子損傷、変異原性・染色体異常、発ガン性のため多くの国で使用禁止
赤色105号 着色料 かまぼこ・ウインナー・菓子・さくらんぼなど 発癌性の疑いがあるので諸外国では使用禁止です。甲状腺や肝臓に影響が出る可能性あり。
赤色106号 着色料 ハム、ソーセージ、福神漬け、味噌漬け、さくらえび 遺伝子損傷・変異原性・染色体異常、発ガン性のために多くの国が使用禁止
赤色102号 着色料 漬け物、たらこなど 発がん性、ベルギー・カナダ・アメリカで使用禁止
コチニール色素 着色料 清涼飲料水、冷菓、菓子類、ハム、ソーセージ、イチゴ牛乳、ファイブミニ、キャンデー、ジャム、カマボコ DNA や染色体に損傷を与え突然変異を起こす性質あり(変異原性)。
サッカリン・サッカリンナトリウム 甘味料 清涼飲料水、ガム、漬物、アイスクリーム 低純度のものは発ガン性(子宮ガン・膀胱ガン)・カナダで使用禁止
アスパルテーム 甘味料 パルスィート、清涼飲料、ガム、アイス、ゼリー リンパ球の減少・動物実験で脳に腫瘍、、妊婦は特に注意
ソルビン酸カリウム 保存料 かまぼこ、イカ・タコの薫製品、佃煮、煮豆、ジャム、ケチャップ、みそ、たくあん 染色体異常・亜硝酸ナトリウムと一緒に摂ると発ガン性物質ができる
プロピレングリコール 保存料・品質保持剤 生めん、イカ・タコの薫製品、たらこ、ジャム、ケーキ、チ-ズ、ギョーザの皮、など 染色体異常・発ガン・肝臓、腎臓障害・ドイツでは使用禁止
亜硝酸ナトリウム 発色剤 ハム、ソーセージ、ベーコン、コンビーフ、いくら、すじこなど 強い毒性があり、吐き気、下痢、貧血、中枢神経麻痺など。遺伝子にキズ。強力な発ガン物質。
プチルヒドロキシアニソール(BHA) 酸化防止剤 バターなどの酸化防止剤 動物実験でガンがでて禁止になったが、米の圧力で禁止が無期延期に。
臭素酸カリウム イーストフード パン FAO/WHOで小麦処理剤として不適との発表、パン以外は使用禁止。

胃がん 切除後は小分けの食事

胃を切除すると、食べ物が胸につかえる、おなかが張る、下痢をする、めまいや動悸(どうき)が起こるなどの症状が表れやすい。これらを避けるには、
〈1〉1回の食事量を少なくし、食べる回数を1日5、6回に増やす。
〈2〉よく噛んで、ゆっくり食べる。
〈3〉最初は硬い物や脂っこい物は避ける。
〈4〉筋肉が落ちると疲れやすくなるので体を動かす。
などが大切になります。
上手に食べれるようになるまで、少しずつ、きちんと食べていけば、多くは3~6か月で慣れ、1年もたてば手術前の7割程度は食べられるようになるという体験もあります。

胃がん 食事

胃がんと食事の関係は、いろんなデータがあります。どんなデータであってもこれらの結果に過敏に反応することはありません。長い間の生活習慣や個人々の体質などの違いから、そのデータが直接、自分自身に当てはまるとはいえないからです。がん予防の考え方や傾向を掴むには参考になり、大切なことですが、それがそのまま病気に結びつくと考え、神経質になることは、かえってよくありません。
 肝心なことは、食生活の習慣を改善するように心がけることです。これは「胃がん予防」に良いとか、「健康に良い」と聞けば、同じ物ばかり食べたり、健康食品を飲み続けたりすることは、よくありません。がん予防に役立つ食事は、偏らずバランスよく摂取することであって、それを習慣づけることが大切になります。
(1)塩分の摂取は、控えめにする。食塩として1日10g未満、特に塩分濃度の高い食品(10%程度)は、週1回
  以内は控える。
(2)野菜はできるだけ毎日食べるようにする。
  野菜は毎食、果物は毎日食べて、野菜や果物不足(400g/日)にならないようにこころがける。
(3)熱い飲食物、保存肉・加工肉の摂取は、控えめにするなど。
 食事に心がけるほか、自分にできる定期的な運動の継続(30以上歩くなど適度な運動、週1回程度は汗をかくような運動)など、食生活だけでなく、生活習慣を改善することが健康維持には重要になります。

食道がんとタバコ

世界中で知られるように、タバコは多くのがんを引き起こす原因のひとつとなっています。それは、食道がんだけではありません。特に、「咽頭がん」については、がん発症の最大の原因とも言われています。肺がんでも7割以上、食道がんでも約半数がタバコによって引き起こされているのです。ご存知のようにタバコには、「ニコチン」「タール」「一酸化炭素」など、多数の化学物質が含まれています。
分かっているだけでも、発がん性の成分は60種類も含まれているのです。中でも、特に問題視されいるのが「ニコチン」。ニコチンは中毒性が高く、悪玉コレステロールを増加させる働きがあります。「心筋梗塞」などの重篤な疾病を引き起こすことも。タバコは食道がんにも大きな影響を与えます。タバコによって、のどの粘膜が刺激を受け、細胞ががん化し、食道がんになってしまうことも。

食道がんと日本人

食道がんを発症する日本人の多くは「扁平上皮がん」であると言われています。「扁平上皮がん」というのは、食道粘膜の表面にできるがんです。一方「腺がん」は、分泌液を出す腺細胞で発症するがんのこと。日本人の多くが「扁平上皮がん」患者であるということは、発症する食道がんの種類は人種によって異なるということなのでしょうか。
白人の方の場合、胃液が逆流することが多いため、食道の扁平上皮がダメージを受けやすくなっています。そこから、がんが発症するケースが多いのです。このように、罹患率は人種によって大きく偏りがあると言えるでしょう。食道粘膜の強度は、日本人に比べ、白人の方が強いと言われています。

食道がんと遺伝

遺伝的な理由から、食道がんのリスクが高くなる場合もあります。家系的に、食道がんになりやすい方というワケです。現在、がんと遺伝の関係には、科学的な立証はありません。けれども、遺伝子が影響していることは事実であるという見方が強まっています。実際、家族や親族に食道がんを患った方がいるとしたら、他の家族にも発症することも多いのです。
やはり遺伝的因子があるのではないかと考えられます。食道がんを発症するには、様々な理由が挙げられます。諸々の生活習慣的な要素も関係が深いと言われています。けれども、まだ若い時期に食道がんを発症してしまう方もいることから考えると、遺伝的な要素も関係していると言わざるを得ません。

食道がんとアルコール

食道がんの大きな原因のひとつに、アルコールが挙げられます。アルコールは、のどを痛める元でもあるのです。のどの粘膜がダメージを受け、細胞に過度の刺激を与えてしまいます。その細胞が、がん化するというワケ。昔から「酒は百薬の長」と言われているように、適度な飲酒は健康維持には有効的。
けれども、大量のアルコール摂取となると、話は別です。アルコールの摂り過ぎは、体に大きな負担を与えてしまうことに。また、アルコールの分解機能と食道がんも大きな関連があることが指摘されています。体の中でアルコールを分解するためには、「アルコール脱水素酵素」から、毒性の高い「アセトアルデヒド」へと一旦変化させます。

食道がんの治療成績

食道がんの治療成績は病期別にみますと次のようになっています。ここで示しています数字(%)は5年生存率を表わします。一人の方が5年間生きられる可能性です。食道がんの場合再発はほとんど2年以内です。
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胃潰瘍治療の実際

a. 一般療法
 潰瘍患者さんでは、生活環境と潰瘍の発生・再発に因果関係を認めることが少なくないため、因果関係の推測できるストレス因子があれば、その除去を考えます。
b. 食事療法
 酸分泌抑制薬の適切な内服下では、原則として食事制限は不要です。刺激物を控える程度でよいでしょう。
c. 嗜好習慣
 主として喫煙とアルコールが問題とされてきましたが、ほとんどの例で潰瘍の治癒遷延化・再発因子とは認められません。したがって、再発との関連が濃厚な例に限って制限します。
d. 薬剤
 消炎鎮痛薬では胃潰瘍を引き起こす可能性がありますが、そのほかにも副腎皮質ホルモン、糖尿病薬、抗生物質、降圧薬など多くの薬剤が潰瘍の発生と難治化に関係しうると考えられます。
 しかし、一般的には酸分泌抑制薬が適切に内服されておれば処方を神経質に回避する必要はありません。これら薬剤は基礎疾患に対し継続投与の必要なことが多く、潰瘍との関連性が強い場合には、より胃粘膜障害の少ない薬剤への変更、酸分泌抑制薬の増量または制酸薬、粘膜被覆薬との併用を試みます。ただ消炎鎮痛薬では坐薬でも胃粘膜障害を引き起こす例があることを知っておくべきです。
e. 薬物療法
H2(エッチツウ)プロッカーと言う酸分泌抑制薬が胃潰瘍に使われだして、胃潰瘍の薬物療法は全く変わりました。潰瘍の治癒率もあがり、胃潰瘍で胃の手術を受けることはほとんどなくなりました。
H2プロッカーには、最初のタガメットに始まり、ガスター、ザンタック、アルタット、など多くの薬剤が開発されています。
また最近ではPPIというH2プロッカーよりもっと制酸機能の強い薬剤も発売され早くかつ高い治癒率をもたらしています。
維持療法胃潰瘍に対し防御因子強化薬を初期治療から併用すると質の高い潰瘍治癒が得られ再発の抑制につながるという成績があります。また治癒後の維持療法に用いると再発抑止に有用だといわれています。

胃潰瘍の症状と診断

胃潰瘍の症状
一般症状・局所症状ともに胃潰瘍に特異的なものはありません。
潰瘍の自然歴のなかで、比較的古い、再発を繰り返した潰瘍においては食後の心窩部痛(みぞおちの痛み)、胸やけなどの定型的な症状を示しますが、高齢者では痛みを自覚しない場合もあり、不定愁訴や吐血が初発症状の方もあります。
胃潰瘍の診断
 自覚症状だけでは胃潰瘍の確定診断は出来ませんし、胃癌などでも心窩部痛、胸焼けもありますので、必ず検査が必要です。
 検査としては胃透視と胃内視鏡検査があります。
胃透視はバリウムという液体を飲んでいただき、レントゲンで潰瘍部のバリウムの溜まり(ニッシェ;影)を見つけます。胃透視だけでの診断には限界がありますので、出来れば内視鏡の併用が必要です。

胃潰瘍とは

自分の胃液によって、胃・十二指腸の粘膜を自己消化してしまい、部分的に組織の欠損が起きた状態が、胃・十二指腸潰瘍で、消化性潰瘍とも呼ばれています。
胃潰瘍は、中年以降に多く、また、十二指腸潰瘍は、青年・壮年に多くみられます。
男女差では、男性に多いのが特徴です。消化性潰瘍と一口にいっても、短期間で治るもの、手術が必要なものなど、程度によって治療の方法は異なります。
コントロールしにくい、精神的ストレスが、多くの場合、その主因であるため、胃・十二指腸潰瘍の治療や再発防止には、医師の指示のもとで、しっかりした治療を受けなければなりません。
最近、欧米ではヘリコバクター(Helicobacter pylori)と言う菌が胃潰瘍や十二指腸潰瘍の再発や悪化に関係があるとされ、その除菌治療が十二指腸潰瘍の再発防止に極めて有効とする報告が数多くなされています。ただ、除菌による再発防止のメカニズムにはまだ不明の点が多く、一方、胃潰瘍では除菌と再発防止の関連は十二指腸潰瘍ほどはっきりした成績は得られていません。
現在のところわが国ではヘリコバクター除菌の是非についてのコンセンサスは得られていませんが、ヘリコバクターの影響がある症例も現実で、今後の課題だと思います。

食道がんの治療3

放射線・化学療法
食道癌が気管や大動脈へ直接浸潤しておりすぐには手術で取り去ることが難しい場合には、放射線と抗癌剤(化学療法)を組み合わせた治療を行います。治療に要する期間は4-6週間くらいとなります。その後は、手術を行う方と抗癌剤で維持療法を行う方に分かれます。
また、食道癌が粘膜もしくは粘膜下層にとどまっており・リンパ節転移もなさそうな方には、手術を行わず放射線と抗癌剤を組み合わせた治療も選択肢の1つとなります。
われわれの施設が国立がんセンターと協力して行った研究では、現在までのところ手術に劣らない成績が得られていますが、もう少し先でないと確定的なことは分かりません。

食道がんの治療2

外科的治療
食道癌が粘膜をこえて粘膜下層より深くもぐり込んでいる場合には、原則的に手術が必要になります。手術は、食道の病巣の完全切除と癌が転移しているかもしれないリンパ節を十分な範囲取り去ることから成ります。
手術方法は食道癌の発生部位により異なり、頚部・胸部の上半分に病変がある場合には頚・胸骨(時には腹部も)を切開する手術を行います。胸部の下半分や腹部に病変がある場合には胸(右側の乳首の下あたりを肋骨に沿って横に切る)・腹部(時には頚部も)を切開する手術を行います。このように食道癌の手術は頚・胸・腹部におよぶ広範囲なものとなります。
また、食道を取り去った後には胃(すでに胃を手術しておられる方には小腸や結腸)を持ち上げ、食べ物が通る経路を再建します。これまでは持ち上げた胃を頚でつなぐことが多かったのですが、われわれの施設では胸の中の上の方で胃をつなぐことにより、手術後の良好な食事摂取を可能にしています。

食道がんの治療1

内視鏡治療
食道癌が粘膜にとどまっており・病変のひろがりが3-5cm以内であり・病変の個数が3-4個までである場合には、手術をしなくても内視鏡で病変を取り去り治療を行うことができます。1週間あまりの入院が必要となります。
術前化学療法
CT検査や超音波検査により、頚・胸・腹部のリンパ節がるいるいと腫れているような場合には、手術に先立ち抗癌剤治療を行うことがあります。
術後化学療法
手術で取り去ったリンパ節に癌が転移していたものが多かった方には、退院後外来で抗癌剤治療を行います。