子宮内膜症と経血量

経血量は過多月経の目安になりますが、子宮内膜症になった場合は、月経時でなくとも経血が起こり、明らかに異常であると判断されます。
月経時の経血量が異常に多い場合、例えば昼夜を分かたず、タンポンとナフキンの併用を余儀なくさせられる程経血の量が多くなったり、おりもや血の塊が出てきたりする場合は、子宮内膜症を疑うべきでしょう。経血量が多くなることで貧血になったりもしますが、総じて経血量が月経を重ねる度に増えていきます。
子宮筋腫は症状が軽減する事は、生理のサイクルで増減はあったとしても、生理の同じ時期にくると同じような症状が出てきて、悪化していきます。経血量についても同じで、経血量が多いというよりも、多くなる傾向になって継続する場合に注意が必要と言う事です。
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大腸がんと似た症状:大腸憩室症

大腸や小腸の内壁の粘膜が、腸管の外側に袋状になって出っ張ってしまう病気で、後天性と先天性の場合に分けられます。
一般的にはどちらも無症状である場合は多いので心配ありませんが、袋状の部分に便が詰まり炎症を起こす場合もあります。その炎症がひどくなると潰瘍になり出血を伴うこともあるので、大腸がんのときの血便も見られることがあります。
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前立腺肥大症の治療薬

前立腺肥大症の治療薬には、α-遮断薬、植物製剤、ホルモン療法剤、漢方薬などがあります。また、前立腺肥大症の治療法は薬物療法と外科的療法があり、症状が軽いと薬物療法が行われ症状が重い場合は外科的療法が行われます。
前立腺肥大症の治療薬~α-遮断薬
α-遮断薬は前立腺の緊張を抑え尿道を広げる作用があります。前立腺の組織には交感神経が分布しており、この交感神経が興奮すると前立腺の筋肉が緊張した状態になるため尿道が狭くなり排尿が困難になります。
エブランチル、フリバス、アビショット、ハルナール、ミニプレス
前立腺肥大症の治療薬~植物製剤
前立腺の炎症を抑え浮腫を取る作用があります。
セルにトン、エビプロスタット
前立腺肥大症の治療薬~ホルモン療法剤
前立腺を小さくする働きを持った抗男性ホルモン剤が使われます。
プロスタール、プロステチン
前立腺肥大症の治療薬~漢方薬
排尿困難を改善するとされています。
八味地黄丸、桂枝茯苓丸、猪苓湯
前立腺と同じような症状でも違う病気の場合もありますので、泌尿器科できちんと診断を受けることが大切です。
前立腺肥大と診断された場合は、尿意を我慢しない、体を冷やさない、便秘に注意する、アルコールを控える、長時間座らない、かぜ薬や胃腸薬の中に尿の出方を悪くする成分があるので勝手に服用しないなど注意した生活を心がけます。
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在宅透析のメリット・デメリット

在宅血液透析
在宅血液透析ならば通院する必要がなく、自分の予定に合わせて透析が可能となります。4,5時間もの長い間、病院に縛られることがなくなります。
ただし、病院のように監視装置が付いているわけではなく、医療従事者が治療中にいないため、何かトラブルが起こった際の不安が残ります。
透析に対する知識や訓練も必要となるため、スムーズに行えない場合も出てきます。
在宅腹膜透析
腹膜透析は大掛かりな機器が必要なく、血液透析ほど医療費がかからないため、欧米では移植前の治療としてよく普及しています。
腹膜透析は、病院でへその下に局部麻酔により穴をあけて、腹膜カテーテルをおなかの中に挿入します。そして、約2リットル入った透析液のバッグとカテーテルをつないで透析液を注入していき、時間をかけて腹膜から老廃物や水分を濾過させていきます。
最近ではCAPD(持続外来腹膜透析)という方法も開発されています。これは患者自身が透析液を取り換えて、毎日透析が行えるというものです。
取り扱いが簡単で、透析バッグを持参すればどこでも透析をすることができます。通院しなくてもよいので、会社で仕事をしながら透析を行うこともできます。
ただし、腹膜に感染症を起こしやすいという短所があり、腹膜炎をくり返すおそれがあります。また、透析液の衛生管理には十分に気をつけなければなりません。
CAPDは日本では減少傾向にあり、全透析患者の4%以下ほどしか行われていません。
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肝臓病予防に良い食べ物:しじみの味噌汁

しじみは肝臓に良い食べ物として有名ですが、やはりしじみにも良質のたんぱく質が含まれ、胆汁の分泌をよくし、肝機能をあげてくれます。肝臓の物質代謝のかなめとなるビタミンB2やB12、カルシウムや鉄、リンが含まれていて、脂肪分も少ないので肝臓に負担もかかりません。
しじみのエキスを余すところなく摂ることができる味噌汁がおすすめです。
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乳がん最新治療法:乳房部分照射

乳房部分照射は、乳房温存療法とセットである放射線療法に使われるものです。
乳房温存療法での放射線治療の目的は、全身に広がる微細ながん細胞の死滅と、がんが取りきれなかった可能性を考慮して行われるものです。
乳房温存療法でがんを切除し、切除した組織の端にがん細胞があればがんがわずかに残っていることがあるので放射線を照射します。本来は乳房全体に照射するのですが、この場合、切除部分だけに照射する方法があり、それが乳房部分照射です。
乳房部分照射は少し強めに照射し集中的に治療するので、治療日数が短くなったり、経済的という特徴があります。
副作用として多少出血することがありますが、照射跡は1か月程度で目立たないようになり、全照射よりも見た目が気にならないといいます。
治療の効果とさらなる安全性が確保されれば乳がん治療においてさらに普及されるでしょう。
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