大腸がんの予防:乳酸菌

腸の中にはおよそ100種類で100兆個の細菌が住んでいます。
体に健康効果を促す善玉菌がおよそ40種類、悪玉菌が30種類、悪玉菌が増えると害を及ぼすようになる日和見菌が30種類が含まれます。
善玉菌が多い状態が健康的ということですが、そのためにはヨーグルトなどに含まれる乳酸菌を摂ることが最も手軽な方法です。
乳酸菌を摂ると大腸がんの発生にどのような結果が見られたかというと、乳酸菌を摂る人はわずかですが腺腫が減少しましたが、大腸腺腫の発生率や大きさにはほとんど影響が見られませんでした。
大腸がんの発生を抑制することはできないが、細胞ががん化する進行を抑制する可能性があるということです。
乳酸菌が腸内の発がん物質を吸着させて排泄することや、免疫機能を活性化することが指摘されています。
もう1つの酪酸の増加も大きな原因といわれています。
酪酸とはアポトーシスを促進する物質なのですが、アポトーシスは細胞に悪い変化が起こった場合に働くもので、遺伝子異常を起こした細胞も攻撃することで、これががんの抑制になっているのではと考えられているのです。
大腸がんの場合にも乳酸菌の摂取により増加した酪酸がアポトーシスの作用を促進し、大腸がんの発生を予防する可能性があるとも捉えられます。
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C型肝炎の原因

C型肝炎だけではなく、A型肝炎も、B型肝炎も原因となるもののほとんどはウイルス感染です。
ウイルスに感染したからといって、全ての人が肝炎を発症するわけではありません。
特に普段から飲酒の習慣などがある人の方が発症や進行が早いといわれています。
ウイルスの感染に加え、生活習慣も肝炎の原因になりうると考えられます。
C型肝炎の原因となるC型肝炎ウイルスは血液を媒介として感染するといわれています。
感染する人の中で、発症するのは6割から7割程度であると言われていて、そのうちの3割程度の人は、そのまま肝炎にならずに治癒してしまいます。
C型肝炎ウイルスに感染して、慢性的な肝炎の状態になると、肝硬変や肝がんを発症する可能性も高くなります。
C型肝炎ウイルスに感染している人は、日本では200万人程度存在するといわれていますが、実際にはその4分の1程度の人しか医療にかかっていないといわれています。
これは、C型肝炎ウイルスに感染しているということが、自覚がないからです。
C型肝炎を発症していたとしても、自覚症状がほとんどないため、実際に血液検査を受けないとわからないという状況です。
最近では、C型肝炎の原因である、血液感染を防ぐ処置がとられていますから、これからC型肝炎ウイルスに感染する人は減っていくかもしれませんが、年齢の高い人は、C型肝炎ウイルスに感染している人がいる可能性があります。
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前立腺がん治療の名医:北海道・東北

塚本泰司
札幌医科大学付属病院
北海道札幌市中央区南1条西16-291  ℡011-611-2111 
羽渕友則
秋田大学医学部付属病院
秋田県秋田市本道1-1-1 ℡018-834-1111
荒井陽一
東北大学医学部付属病院
宮城県仙台市青葉区星陵町1-1 ℡022-717-7000
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