B B B型肝炎の感染経路:垂直感染(母子感染)

現在、日本のHBV感染者は120万~150万人いるとされていますが、その多くは母子感染防止策がとられる以前の母子感染によるものです。
母親がHBVに感染していると、出産のときに産道において血液を介して赤ちゃんに感染することがあります。乳幼児は免疫機能が未熟なため、HBVに感染してもウイルスを異物と認識することが難しく、また認識できても排除する能力が弱いためウイルスは肝細胞にすみつき、感染した子供は無症候性キャリア。
思春期~30歳ごろになると免疫機能が発達し、ウイルスを体内から排除しようと肝細胞を攻撃し始めるため、肝炎を発症します。しかし、多くの人は肝炎の症状も軽く、肝障害が進行することは少ないのですが、HBV感染者の約10%の人が慢性肝炎に移行します。また、HBV感染者の約1~2%の人が、肝硬変、肝がんを発症します。
現在では、母子感染防止策がとられており、新たな母子感染はほとんど起きていません。
            a01_ph01.gif

腎臓の病気:糖尿病性腎症

糖尿病性腎症とは
糖尿病といえば、生活習慣病の代表的な病気ですが、その合併症の代表的なものとして網膜症・神経障害・腎症がいわれます。
その腎症に当たるもので、糖尿病によって毛細血管・細小血管に異状がおき、多数の毛細血管・細小血管が集まった、糸球体もおかされ、硬くなり支障をきたすとかんがえられています。
糖尿病性腎症の特徴やその症状
初期は、たんぱく尿が出始め、症状が進むと恒常的なたんぱく尿とわずかなアルブミン尿が出始めます。
さらにネフローゼ症候群、腎不全へとすすみ、最終的には人工透析がひつようになります。
糖尿病性腎症の治療
糖尿病性腎症の治療は、腎症を発症する前に糖尿病の進行が進まないようにすることが肝心です。
血糖値のコントロール、低カロリー食、運動を基本に、薬物療法などで治療をして下さい。
ネフローゼ症候群、腎不全に進行した場合は、その程度に応じて、血糖値のコントロール、食事療法、薬物療法、透析療法などが行われます。
dmhd.gif

乳がん治療の有名病院:関西

滋賀県 1病院
加藤乳腺クリニック
★診療科目 乳腺科・外科 滋賀県草津市西大路8-12  ℡077-566-7808 
滋賀県内では乳がんの手術が125件と最も多い(2005年度)病院。滋賀県初の乳腺専門クリニックとして、乳がんに関するあらゆる診断と治療を提供している。これまで各種書籍にて数多く取り上げられている病院。
京都府 1病院
乳腺クリニック 児玉外科
★診療科目 外科 京都府京都市北区北野上白梅町35 ℡075-463-9050 
京都では年間の乳がん手術件数第1位(2005年度)。日本乳癌学会で認定され、WEBサイトで公表されている乳腺専門医が在籍している施設。
大阪府 8病院
国立病院機構 大阪医療センター
★診療科目 外科 大阪府大阪市中央区法円坂2-1-14 ℡06-6942-1331 
全国的にも高い評価を得ている乳がんの実力病院。早期発見と適切な治療の2本柱をキーワードとし、早期発見においては、マンモグラフィ(精度管理された画像と読影診断)、高精度乳腺エコー機器といったハードの整備と診断精度の維持をめざしている。
淀川キリスト教病院
★診療科目 外科 大阪府大阪市東淀川区淡路2-9-26 ℡06-6322-2250 
2003年度は年間93例の手術のうち77例で乳房温存手術を行った。乳腺外科、形成外科、病理・細胞診、放射線、外来・病棟看護師、理学療法士、薬剤師など多職種からなるブレストケアチームも結成されている。
大阪厚生年金病院
★診療科目 乳腺・内分泌外科 大阪府大阪市福島区福島4-2-78 ℡06-6441-5451 
乳腺・甲状腺内分泌外科は、患者数の増加にともない2004年4月に外科から独立し、新設された。乳腺・甲状腺疾患の専門医が4名おり(2006年1月現在)、毎日専門医の診察が受けられる。乳がん手術件数は大阪府で第2位(2005年度)。
大阪警察病院
★診療科目 外科 大阪府大阪市天王寺区北山町10-31 ℡06-6771-6051
定型手術、縮小手術は言うに及ばず、進行がんでもQOLの改善が期待できる時は、拡大手術やあらゆる集学的治療を積極的に行っている。
近畿大学病院
★診療科目 外科 大阪府大阪狭山市大野東377-2 ℡072-366-0221
2005年度の乳がん手術件数は178件。乳がんに対するセンチネルリンパ節検索を併用した乳房温存手術、自己血充填による乳腺切除後の乳房整形手術が特色。
関西医科大学病院
★診療科目乳腺外科 大阪府守口市文園町10-15 ℡06-6992-1001
手術のできない高度の進行がん患者や手術後に再発したがん患者の治療にも積極的に取り組み、がんと闘う患者の支援をできる限り行っている。
大阪府立 成人病センター
★診療科目 乳腺・内分泌外科 大阪府大阪市東成区中道1-3-3 ℡06-6972-1181 
国内有数のがんと循環器疾患などの成人病の診療・予防・研究をしている専門施設。乳がんの手術件数は272件と大阪府で第1位(2005年度)。乳がんに対する乳房温存療法については、わが国におけるパイオニア的役割を果たしてきた。
大阪大学病院
★診療科目 乳腺内分泌外科 大阪府吹田市山田丘2-15 ℡06-6879-5111
乳がんの手術では、内視鏡下乳房温存術、センチネルリンパ節生検、形成外科による乳房同時再建術などを取り入れ、術後合併症の少ない、整容性(美容的)にすぐれた手術を実施している。
兵庫県 2病院
兵庫県立 成人病センター
★診療科目 乳腺科 兵庫県明石市北王子町13-70 ℡078-929-1151 
2003年6月1日より乳腺科が新設され,年間約250例の乳がん手術を施行。診断機器、乳房温存手術には欠かせない病理部・細胞診部の充実がなされ、乳癌手術症例に対し精度の高い医療を提供。
関西労災病院
★診療科目 外科 兵庫県尼崎市稲葉荘3-1-69 ℡06-6416-1221 
県内では成人病センターと並んで乳がん手術件数が多い。乳がん専門病院として、新しい治療法の開発を行うため、関西や日本における乳がん治療を専門とする病院により構成される組織や、世界的な規模で行われている臨床試験などに積極的に参加。
和歌山県 1病院
和歌山県立 医科大学病院
★診療科目 乳腺外科 和歌山県和歌山市紀三井寺811-1 ℡073-447-2300
和歌山県では最も乳がん手術の多い(2005年度)病院。呼吸器・乳腺合わせて200例以上の手術を行っている。和歌山県という地域性もあってか、他施設に比べて緊急手術の割合が多いことが特徴。

すい臓がん 慢性すい炎との識別

すい臓がんは慢性すい炎と似た症状があります。
すい臓がんと診断する場合、それが慢性すい炎ではなこと、逆に慢性すい炎と診断する場合、それがすい臓がんではないことを明らかにする必要があります。
慢性すい炎の場合、発病後に禁酒など食生活をしっかり守れば、予後はそう悪くはなりません。。
わずか5%ではありますが、慢性すい炎からすい臓がんへと移行する場合があります。
慢性すい炎は初期症状のうちにきちんとした治療を受けることがとても大切です。
急性すい炎は、突然、上腹部のみぞおちあたりに激痛が走ります。
慢性すい炎は、常に症状がある場合と、年に数回程度、急性すい炎のような激痛があり、その後は普通通りに過ごせるという2種類の症状があります。
慢性すい炎の初期と後期とでは、その症状はずいぶんと違います。
初期に起こる主な症状は、急性すい炎と似た腹部の激痛です。
これは病気が進行していくにしたがい、逆に痛みが治まってきます。
その代わり、新たに問題が出てくるのが消化吸収障害や抑うつなどの症状で、体重の減少などが起こります。
これらの症状が、すい臓がんととてもよく似ているため、症状だけでの診断は難しいものです。
確かな診断には、超音波検査、X線CTなどの画像診断が必要になり、その中でも内視鏡的すい管造影法とすい管造影法が特に有効といわれています。
 
            imagesCA2L9U79.jpg

胃がん治療後の生活:胸やけなど不快な症状

胸やけがする
食道が痛む
苦い水が上がってくる
このような不快な症状の原因は逆流です。
胃の出入り口の機能が低下しているために、胆汁などの十二指腸の内容物が、胃の中に逆流してしまいます。
逆流の2つのタイプ
1.幽門を残した形式の手術後に生じる、胃酸などの内容物の逆流です。症状は軽めですが、就寝中に起こると飛び起きてしまう場合があります。9割以上は2~3年で胃の機能がほとんど回復します。
2.胃の幽門を切除した場合や胃の全摘で生じるもので、主に胆汁が逆流してきます。こちらはアルカリ性で、症状がかなり強烈になります。
肺に吸い込んだ場合、誤嚥性肺炎を引き起こす可能性もあり、高熱が出ることがあります。新たにがんが発生する危険性もあります。
逆流への対処法逆流は、主に寝るときに起こるので、就寝中の姿勢などに気をつけましょう。
●飲み物を用意しておく
逆流が起こったときのために、そばに水やお茶などの飲み物を用意しておきます。内容物を洗い流しましょう。
●上体を高くして寝る
上半身を少し高くして寝れば、重力に逆らって逆流してくる心配はありません。高さの調整には、布団の下に毛布や座布団などをはさんでおけばよいでしょう。
また、ギャッチベッドも効果的です。ギャッチベッドとは、福祉用具の特殊ベッドの事で、背上げ・膝上げ・高さ調整等が可能になります。
●就寝直前には食べない
食べてすぐ寝ると、就寝中に消化が進み、分泌液が増加します。そして、逆流が起こりやすい状態になってしまいます。油分の多い食事も、胆汁の分泌を増加させます。食後は少なくとも2時間は起きていましょう
           GERDmech.gif

肺がんと間違えられ易い病気:慢性気管支炎

慢性気管支炎とは、咳や痰の症状が2年以上も長引く気管支炎のことをいい、女性よりも男性に多く、冬に発症するケースが多くみられます。
進行はゆっくりですが、治療を受けずに放っておくと、肺性心という心臓の働きが悪くなる病気へと発展することがあります。
原因はタバコ
慢性気管支炎を発病する大きな原因はタバコです。
また、子供の頃から副鼻腔炎がある人も発症しやすいといわれています。ほかにも大気汚染や有毒ガスなどが挙げられますが、これらが原因のことはまれです。
代表的な症状は「痰」
慢性気管支炎の代表的な症状は痰です。朝、顔を洗っている時や朝食の後に出ることが多く、病状が進むと白い痰から黄色っぽいドロッとした痰に変化していきます。
他にも呼吸困難が起きたり、運動中に息が切れやすくなったりするほか、頚動脈が腫れる、指先が膨れるばち指などの症状が表れることもあります。
画像検査など検査方法はいろいろ
慢性気管支炎を診断するには、胸部エックス線検査やCT検査などの画像検査、聴診、喀痰検査、血液検査、心電図検査、スパイロメトリーといった色々な検査が必要です。
痰にインフルエンザ桿菌が混じっていたり、心電図で右心室への電気の流れが悪い右脚ブロックが確認できたりした場合は、慢性気管支炎の疑いがあります。
治療は原因の除去からはじまる
慢性気管支炎の治療は、原因を除去することからはじめます。空気の悪い職場にいる人であれば転職を検討したり、喫煙者であれば禁煙したりしなければいけません。
次に呼吸不全などの症状を改善するために、気管支の浄化や拡張を行います。
これらの処置には、抗コリン薬やβ刺激薬、メチルキサンチンといった薬が使用されます。
感染状態がひどい場合には、抗生物質の投与が行われることもあります。
          sanso_06_6.gif