肺がんの痛みの原因

肺がんは痛いというイメージが定着しています。
最近ではきちんと対処すれば痛みは、かなりの確率で抑えることができることがわかっています。
進行したがんの場合でも、痛みが出るのは、7割で、約4割の人は痛みを完全に取り除くことができると言われています。
進行したがんのうち、半分の人はまったく痛みのない生活を送ることができます。また、完全に痛みをとることはできなくても、モルヒネなどの鎮痛剤を使用すれば、かなり抑えることができます。
進行したがんならば、どのような種類のがんでも痛みが出てくるというわけでもありません。
血液のがん、肝臓がんなどは痛みが出ることは少ないのですが、肺がんは、痛みが出る可能性が、他のがんに比べるとかなり高くなっています。
特に骨に転移した場合には、激痛が出てくるようです。がんが骨や内臓に転移することに伴って肋骨、背骨、お腹などで痛みが生じたり、尿管を閉塞することで痛みが生じたりします。
がんそのものが痛みを生むのではありません。肺がんの塊が大きくなり、神経を圧迫することによって痛みが起こります。
神経が分布している場所にがん細胞が入り込むと痛みが出てきます。
特に脊髄を圧迫する場合は激痛に襲われるようです。
がんが神経に入り込むと、しびれや「熱い」ような感じがする灼熱痛が起こります。
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