急性胃炎の治療法:胃にやさしい調理の仕方

野菜
野菜はよく煮てやわらかくするのが良いでしょう。
小さく切る、電子レンジや圧力釜を利用するなどといった方法も有効です。その際には、皮や皮の周囲といった硬い部分は切り取っておきましょう。
繊維の多いものは消化に時間がかかりますが、繊維を細かく切ることで消化しやすくすることができます。野菜カッターやフードプロセッサーを使うことで、小さく細かくすることができるでしょう。
揚げ物
脂質の多い食べ物は胃への負担を増加させます。揚げ物は食べ過ぎないように気をつけましょう。胃の調子が悪いと感じるときは食べないほうが賢明です。
同じ揚げ物でも、天ぷらやフライに較べるとから揚げや素揚げの方が含まれる油分が少ないので胃への負担を軽減できます。
魚や肉
牛肉や豚肉なら脂身の部分、鶏肉なら皮の部分など、脂肪分を多く含む部分や消化に悪いかたいスジの部分は取り除くようにしましょう。調理方法は、脂分が落とせる網焼きや蒸し料理などが良いです。
肉も魚も、切り身などよりはミンチにするのがおすすめです。
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急性胃炎の治療法:感染症やアレルギーが原因の場合

感染症やアレルギーが原因の場合
感染症とは風邪やインフルエンザのことです。
こうした病気が原因の場合は、当然のことですが病気の方を治療することに専念しましょう。
栄養を十分に摂るのは基本です。ビタミンや電解質を多く摂り、水分の補給も忘れないようにしましょう。もちろん、十分な睡眠をとることも大切です。
アレルギーが原因の場合には、そのアレルギーを引き起こしている食べ物を避けるようにしましょう。
また、ルイボスティーや乳酸菌もアレルギーには有効です。ルイボスティーにはアレルギー反応を緩和させる働きがありますし、乳酸菌の含まれている食品にはアレルギーの緩和だけでなく、胃や腸にも良い影響を与えてくれます。
ヨーグルトなどを毎日食べ続けるのが難しいという人には、サプリメントの利用という手段もあります。
ストレスが原因の場合
急性胃炎の原因の中では、これが一番厄介な原因だと言えるます。
ストレスの原因を直接取り除くのが難しい場合がほとんどだからです。
まずは胃の粘膜の状態を健康なものにするために、病院からもらった薬をきちんと服用するのと合わせて、食生活の改善を図るのが良いでしょう。
治療に専念するのはもちろん体を治すためでもありますが、気分を前向きなものにすることでストレスを和らげるという目的もあるのです。
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急性胃炎の治療法:暴飲暴食、薬の副作用が原因の場合

暴飲暴食が原因の場合
病院から処方された薬を医師の指示に従って服用するとともに、消化のいいものを摂るようにする必要があります。
食べ過ぎないようにすることが大前提です。1回の食事で原8分目を守りましょう。
間をおかずに食べ続けるのも良くありません。食事の間隔は4時間から5時間はあけましょう。また、間食の摂りすぎはよくありませんが、少量の乳製品なら胃酸を和らげる効果があります。
コーヒーや緑茶などのカフェインが含まれた飲料や炭酸飲料、アルコールは控えるようにしましょう。喫煙も止めておいたほうが無難です。
薬の副作用が原因の場合
薬そのものよりも薬の飲み方が悪いせいで起こっています。ですので、正しい飲み方を身につけ食生活を改善すれば回復させることができます。
食後30分以内に薬を飲むようにしましょう。空腹時に飲むのは良くありません。また、一度に大量の薬を飲むのも止めましょう。
薬の副作用に関しては、複数の薬の組み合わせによって起こるというケースもあるので、医師に相談するのが良いでしょう。
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急性胃炎の治療法

急性胃炎の場合、症状によって治療法はいくつかありますが、症状が比較的軽症であれば薬物治療が行われます。
用いられる薬品は、H2受容体拮抗薬、プロトンポンプ阻害薬、胃粘膜保護薬などとなります。
症状が重く、激しい痛みや吐血があった場合には、早急に消化器専門医の診断を受けた上で内視鏡検査を受けましょう。
急性胃炎は症状がはっきりしているので、まずは原因を取り除く必要があります。
服用している薬品が原因となっているのなら、医師との相談を行った上で服用を中止したり、ストレスが原因となっているのなら、そのストレスの解消に努めることが症状の改善につながります。
それでも症状の改善が見られなかった場合には、薬物療法が行われます。薬物療法に用いられる薬剤の詳細は以下のとおりです。
胃酸分泌抑制薬胃酸の分泌を抑制するための薬剤です。対症療法の中心となります。
胃粘膜保護薬
胃の粘膜を保護するための薬剤で、補助的なものです。
運動機能改善薬胃のもたれが見られる場合に、胃の運動を活発にするために用いられます。
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腹部食道がんの手術

胃の上部まで切除する
食道の下部にできる食道がんを「腹部食道がん」といいます。日本人の食道がんのなかでは、もっとも数が少ないタイプのがんになります。
腹部食道がんの手術では、左胸から腹部にかけて大きく切り開き、腹部食道と胃の上部までを切除していきます。がんが転移している可能性がある腹部リンパ節も、同時に郭清していきます。
手術の最後には、残りの胃を引き上げて、食道とつないで、新たな食べ物の通り道をつくっていきます。
手術にともなう合併症
腹部食道がんの手術は、患者さんの体を大きく切り開くため、それだけかかる負担も大きくなります。合併症を完全に防ぐことはできません。
手術後には、どうしても傷の痛みがあらわれてきます。痛みを我慢していると深呼吸や咳払いができず、今度は肺炎を起こしてしまう可能性もあります。
咳は我慢しないようにして、痛みがひどい場合は、痛み止めの薬を使うようにしましょう。
体力や抵抗力の低下で、不整脈を起こすこともあります。
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胸部食道がんの手術

胸部全体の食道を取り除く
胸部食道がん」は、食道の真ん中にできるがんで、日本人にいちばん多い食道がんになります。
胸部食道がんの手術では、一般的に、首、胸、腹の3ヶ所を切り開いて、食道を切除することになります。
広範囲のリンパ節に転移している可能性が高いためです。手術を受ける患者さんにも、多少負担があるため、健康状態をよく調べたうえで施術していきます。
リンパ節を郭清する前には、手術の前にCT検査、MRI検査をして、どれほど切除していくのかを判断していきます。
食道を引き抜く手術
食道を引き抜くという手術法もあります。「非開胸食道抜去術」といい、首と腹の2ヶ所だけを切り開きます。
この手術は、がんが早期発見できた場合、頚部食道がんの場合、肺が癒着を起こして胸を開くことができない場合、患者さんの体力が不安な場合に行われています。
胸部リンパ節の郭清ができなくなるために、がんが転移を起こしている場合は、実施することができません
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