肺気腫の治療

肺気腫の治療で重要なのは、煙草を吸わないことが最善の予防法と言われています。
息切れや息苦しさを自覚したての時には肺での空気の出し入れがしやすくなるように、気管支拡張薬の内服や、気道の確保のために、痰を出しやすくなる薬を内服します。
気管支を拡張する目的の薬などを併用することがあります。
肥満の方はダイエットも必要です。痩せ過ぎの方は蛋白質を取るように心がけて下さい。
普段から適度の運動は必要です。
呼吸法の指導を受けるのも良いでしょう。
気道や肺の感染症で呼吸困難感などがある場合すぐ医師に相談して下さい。
抗生物質の点滴や、利尿剤などの、治療が行われたり、一次的に酸素の吸入をする場合もあります。呼吸リハビリや適度な運動を続けて内服薬も規則正しく継続して下さい。呼吸苦が続くようなら、酸素療法が必要になります。
頭痛や冷汗、思考力の低下などの場合もあります。専門の医師の受診が必要です。

肺気腫の原因

肺気腫は呼吸に直接関係する器官である肺胞が何らかの原因により破壊され息切れや咳、痰、そして呼吸困難などの諸症状を引き起こす重篤な呼吸器系疾患です。
基本的に肺胞は、原因の如何を問わず一度破壊されると再生されないので、肺気腫は現状において完治不能の病気です。ちなみに肺気腫の中でも気流閉塞が認められる場合にはCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と診断されます。
肺気腫の原因は多くのケースでタバコの煙、時に石綿・アスベスト、または大気汚染物質が肺胞内で炎症を起こすこととされています。
これらの物質が肺胞内で炎症を起こし、肺胞を破壊する詳細なメカニズムは明確ではありませんが、一部の糖類や酵素が原因に関与しているという研究結果があります。
肺気腫患者のほとんどが喫煙者であることから、肺気腫の原因は、タバコの煙と考えられています。
本人が喫煙者の場合のみならず、ヘビースモーカーの家族が受動喫煙により肺気腫を発症させるケースも少なからず認められるので、喫煙者の方は本人の健康のみならず、周りへの配慮も必要です。