すい臓がんの早期治療と5年生存率の関係

すい臓がんは初期にはほとんど自覚症状がなく進行が早いために、早期発見が非常に難しいという特徴があります。
膵臓自体が小さいため、がんが膵臓外に出やすく、周囲のリンパ節や臓器に転移しやすいという特徴もあります。
そのため、すい臓がんが発見された段階ではすでに進行していることが多く、摘出手術が行えない事例が多々あります。実際、すい臓がんの切除率は20~40%と低い数字になっています。
手術しても3年以内に再発する可能性が極めて高く、5年生存率は10~20%程度とされています。
ただし、この統計はすべてのステージの患者を合計したもので、摘出するすい臓がんの大きさが2cm以下であれば5年生存率は約30%、それ以上の大きさであれば約10%程度となっています。
すい臓がんの治療はがんが初期のうちに治療をすることが重要で、早期発見できれば完治も十分に可能となります。
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