前立腺がん 脊髄転移

前立腺がんが脊髄に転移すると、転移した前立腺がんが大きくなって、脊髄を圧迫するようになります。
ひどくなると、麻痺が強くて、両足が動かせなくなることもあります。
麻痺が起こってから、ある程度以上の時間が経つと、治療しても麻痺が治らなくなることもあります。
治療の方法としては、麻痺による痛みを取り除くためにステロイド剤を投与した後に、放射線をがん細胞に当てて、がん細胞を殺します。
ホルモン治療をまだ行っていない患者の場合、脊髄が麻痺しても、その後にホルモン治療を行うことで、がんが治る可能性があるので、外科手術が行われることもあります。
その際、椎弓という脊髄を囲んでいる部分を切り取ります。
すでにホルモン治療を行っても、体が慣れて、効果が薄れている患者は、すでに麻痺している場所以外にもがん細胞が転移している可能性が高いので、完治目的ではなく、痛みを取り除くために放射線治療を行います。
このケースでは、外科手術を行ってもあまり意味がないので、手術は行われません。
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